払え!ヘブンズプリキュア!   作:サウザンドピース

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今回は幹部が登場!ネタは何回分持つかな?


第二番 参ります! ヨウカイの秘密と詩織の決意!

シッキー「ヨウカイとは、人間の悪い感情からやつらが生み出した悪しき存在。やつらってのはその生み出す元になった親で此の世に残る呪いとかが具現化した存在。ここまでわかった?」

 

詩織「うん」

 

詩織は今、シッキーにヨウカイとヨウカイを生み出す存在いついて話をしていた。

 

シッキー「それでやつらはヨウカイを増やして、この世界から人間を消そうとしているんだ」

 

詩織「! 人間を…消す」

 

ヨウカイ達を生み出す存在の目的を聞いた詩織にある考えがよぎる。

 

詩織「それだったら・・・」

 

シッキー「詩織?詩織〜?おーい?…てい」

 

ぼーとしていた詩織のうなじあたりをシッキーは軽く叩いた。

 

詩織「ひゃい!?ちょっとシッキー!何するの!」

 

シッキー「いやぼーとしてたからさ」

 

詩織「! うん、そ、そう、ありがとう」

 

シッキー「?」

 

詩織の様子が少しおかしいことに気づいたシッキーだが、あえて触れずに置いといた。

 

その日はもう皆床についた。

 

 

〜〜〜シッキー視点に移行〜〜〜

 

 

翌日、詩織は昨日と同様に周りの様子を伺いながら進んでいた。なぜ?

 

シッキー「あれ、何してるの?早く学校行かないの?」

 

僕は鞄から出てきて詩織を急かした。

 

詩織「わかってるよ!急かさないで!後大きな声出させないで!じゃないと…」

 

シッキー「?」

 

僕は何故詩織がこんなに怯えているのかわからなかった。

人間恐怖症と言っていたがはたしてそれだけか?それ以外ももしかしたら・・・

 

???「天空さん」

 

詩織「ひ!?」

 

女子生徒に呼ばれて詩織がびっくりし、恐怖に怯える顔のまま声のした方を向いた。

 

二人のおそらく詩織より一つ年上の女子生徒がいた。この二人が詩織の恐怖の原因?

 

詩織「佐久間さん、半沢さん…」

 

佐久間「久しぶりね天空さん」

 

半沢「ちょっとこっちに来てもらえる?」

 

詩織「…はい」

 

ああ、なるほど、そういうことか。だったら昨日途中から詩織の様子がおかしかったのも頷ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜学校裏&詩織視点に移行〜〜〜

 

私と先輩の二人は学校の裏のあまり人がこない倉庫に来ていた。

 

佐久間「最近はうまくやり過ごしていたみたいだけど、今日はダメだったみたいね」

 

詩織「・・・今日は何する気ですか」

 

私はか細い声で言った。声になっていたかもあやしいけど。

これから何されるかなんてもうわかってる。だけど今日は何故か聞いてしまった。

まだ心の中でどうにかできると思ってるのだろうか。

 

半沢「え、いつも通り貴方をサンドバッグにしてやるんだけど?それとももっといじめてほしい?」

 

半沢さんが私を縛りながら言った。もっと詳しく言うなら笑いながらだ。

 

少しでも抵抗する為に暴れることもできずに私は倉庫の天井に吊るされた。

その後は腹を蹴られ、足にバッドを当てられ、腕や顔にタバコ押し付けられ、

・・・ようやく終わったのは始業前のチャイムが鳴った頃だ。

 

カマイタチ「ヨウカイ(大丈夫か)?」

 

カマイタチが心配そうな声を出して現れた。

 

詩織「大丈夫に見える?」

 

今の私はボロボロで制服もかなり乱れていた。正直見られたくない。

そんなことを思っていたらカマイタチが『大丈夫、見ていない』というかんばんを出していた。

よく見たらシッキーを目隠しに使ってた。

 

シッキー「カマくんカマくん、僕の扱い酷くない?」

 

カマくん「ヨウカイ(うるさいだまれ)」

 

ギュイーーーーーン

 

カマイタチがシッキーにチェンソーを向けて刃を回転させ始めた。

シッキーはジタバタと命乞いを始めた。なんだか笑えない状況だけど私はクスッと笑ってしまった。

 

シッキー「ちょっと、なんで笑ったの今!」

 

詩織「ごめんごめん、なんかおかしくって、さ、教室行くよ」

 

私は服を正し、バッグを持って教室へ急いだ。

 

〜〜〜三人称へ〜〜〜

 

走って教室に向かおうとする詩織を影から彼女より身長が高い少女が見ていた。

 

?「詩織、また傷が増えてるっす。」

 

その少女が詩織と共に戦うことになるのはまだ先の話・・・

 

 

謎の男「さて、始めるか」

 

謎の男は注射器を取り出し、ちょうど学校近くを通りかかった女性に向けた。

 

謎の男「色欲の感情よ、魂無きものに宿り悪しき存在となれ!」

 

ドラキュラ「ヨウカ〜イ、ハハハハ!」

 

そして何かの呪文を唱えた。すると女性が倒れ、抜け出た桃色の瘴気と注射器が合体し、

注射器から靴と手袋をはめた手足と蝙蝠の羽が出ているヨウカイ”ドラキュラ”が現れた。

同時に当たりが満月の月夜に変わる。

 

詩織「空が!?」

 

その変化は詩織も気がづいていた。

 

シッキー「詩織、プリキュアに!」

 

詩織「う、うん」

 

詩織はキュアウォッチを取り出そうとする。

 

謎の男「いいのかなぁそれで」

 

詩織「へ?」

 

その時、謎の男が詩織の前に現れる。

 

ワザツキ「俺の名はワザツキ、あれ作ったやつだ。」

 

詩織「ワザ、ツキ・・・」

 

ワザツキは詩織の前に降り立ち、ささやく。

 

ワザツキ「あいつに頼めば、おまえをいじめてるやつらを殺してくれるよ」

 

詩織「!」

 

詩織はその言葉を聞いてさっき考えていたことを思い出した。

人間を消すつもりなら、いじめの主犯のあの二人を殺してくれるのではと。

 

ワザツキ「更に、君を見捨てた親や教師、他のやつらも・・・頼めば殺してくれるよ」

 

詩織「! 本当に・・・?」

 

ワザツキ「ああ、本当さ…」

 

シッキー「詩織!そいつの話を聞いちゃダメだ!」

 

シッキーが必死に呼びかけるが今の詩織には届いてない。

今の詩織にはあの二人への復讐心が溢れ出しかけているからだ。

 

ワザツキ「ふふ、(よし、こんままいけば・・・)」

 

しめしめと笑うワザツキ、だがそれはすぐに終わった。

 

???「みんな!落ち着いて!」

 

詩織「?」

 

詩織は声のした方を見る。そこには皆の前に立ち、

教員と共に生徒を安全な場所に避難させている女子生徒がいた。

その女子生徒の様子を見て詩織はハッとする。

このままあのヨウカイを放っておけば、罪のない人も殺される。

そう思った詩織はワザツキを突き飛ばし、

キュアウォッチを左手首に装着した。

 

ワザツキ「いいのか?あいつを倒したら、復讐ができねぇぞ?」

 

ワザツキは再び詩織を復讐の道へと誘う。

 

詩織「確かに、佐久間さん達に復讐できないね」

 

ワザツキ「ふ、なら」

 

詩織「けど、私は復讐よりも皆を守る方を選ぶ!」

 

詩織はワザツキに向かってそう宣言し、桃色の縁の星マークが描かれてたレボルブメダルを取り出した。

 

ワザツキ「ちっ!」

 

シッキー「それでこそプリキュアだ〜!」

 

それによりワザツキは舌打ちをし、シッキーは宙返りして喜ぶ。

 

詩織「プリキュア!ヘブンチェンジ!」

 

詩織は変身セリフを言うとキュアウォッチを変身ボタンを押し、メダルを天に弾く。

そして落ちてきた所でキャッチしてウォッチにセットする。

 

『プリキュア、ヘンシ〜ン!』

 

すると光がウォッチから放たれ、詩織を包み込む。

 

『ピンク!桃色♪ 夢色♪ プリティーリーダー♪!』

 

『キュアレボルブ!革命大一番!いよっと参上!』

 

謎の音声と共に光の中で詩織はメガネを外して空の方へ投げる。

すると詩織の姿が変化していく。身長が少し伸び、

髪はおさげのマゼンタからピンクのツインテールに、瞳は赤色から白色へ。

服は制服から和服をベースにした白とピンクのドレスと赤とピンクの三段フリルのスカートに変化する。

 

そしてカメラ目線でウィンクしてポーズをとりながら名乗りを上げる。

 

レボルブ「天翔ける空の巫子!革命の一番星!キュアレボルブ!」

 

光が納まり変身を終えたレボルブはドラキュラを指差しこう宣言した。

 

レボルブ「貴方の欲望、綺麗さっぱり払います!」

 

レボルブはジャンプしてドラキュラに突っ込んだ。

 

レボルブ「はああああーーーー!!」

 

ワザツキ「はあ、今回は失敗か。でも…」

 

ドラキュラ「ヨウカ〜イ」

 

スカッ

 

レボルブ「あ、あれ?」

 

しかし、空を制するドラキュラはあっさりと避け、

逆に詩織に飛びかかり腕と脚を抑え込む。

 

 

レボルブ「う、放して!?」

 

レボルブはもがくがドラキュラは一向に放さない。

更に針を自在に動かしてレボルブの首に近づけていく。

 

レボルブ「ひ、うう・・・」

 

レボルブは針から逃れる為に顔をそらすが意味はなかった。

どうにかしなければとレボルブが思った時、

カマイタチのメダルが詩織の前に浮かんできた。

 

レボルブ「使えってこと?」

 

レボルブはメダルを手に取り、召喚ボタンを押してウォッチに装填した。

 

『ヨウカイ、ショウカン!』

 

『ヨウカイ!悪か善かアヤカシカ!』

 

『カマイタチ!シットシップウ!威風堂々!』

 

するとウォッチからカマイタチが召喚され、ドラキュラの手足を切断、

詩織を救出する。

 

レボルブ「わ?ありがとう、カマちゃん」

 

レボルブはカマイタチに礼を言った。

カマイタチも礼をし、”空を飛びたいと念じてみて”と書かれた看板を出す。

 

レボルブ「念じる・・・」

 

レボルブは言われた通り念じてみる。

突然カマイタチが手を放した。

 

レボルブ「え!?お、落ちる〜!?ってあれ?」

 

しかしレボルブは落ちなかった。空を宙を浮いていたからだ。

 

レボルブ「よ〜し行くぞ!」

 

カマイタチ「ヨウカイ!」

 

レボルブとカマイタチは空を自在に飛び、

ドラキュラに飛びかかる。

 

ドラキュラ「ウォォ…!?」

 

ドラキュラはなすすべもなくレボルブの蹴りとパンチを受け、

カマイタチのチェンソーに切り刻まれた。

 

満身創痍のドラキュラにレボルブは手を突き出し光のエネルギーを集める。

 

レボルブ「プリキュア!レボルシャイン!」

 

そして必殺技のレボルシャインでピンク色の炎を生み出し、

ドラキュラを包み込んだ。

 

ドラキュラ「ジョウブツ〜」

 

ドラキュラは浄化され、注射器に戻った。

同時に銀縁のドラキュラが描かれたメダルが落ちた。

 

ワザツキ「ふ、やっぱりそうでないと面白くないな」

 

ワザツキは不敵に笑いながら闇に去っていった。

 

 

 

 

〜〜〜詩織の家〜〜〜

 

詩織「そういえば、プリキュアになれる人って他にもいるの?」

 

詩織の家にて、部屋着に着替えた詩織がシッキーに聞いた。

空の巫子とついていることから他にもいるのではと考えたのだ。

 

シッキー「ん?そうだね。他にもいるよ。海の巫子と陸の巫子が」

 

詩織「やっぱり!」

 

シッキー「というわけで、明日から他の二人を探そ〜!」

 

詩織「…え?」

 

 

次回、詩織、人間に恐怖しながらも仲間探しを開始!

 

to be continued…




ワザツキ

ヨウカイの生み出す存在の一人。元は赤舌。
目付きが少しきつい少年の見た目。
ヨウカイをつくると満月の夜になる空間を作り出す。


ドラキュラ

色欲の感情と注射器から生まれたヨウカイ。
注射器から靴がついた足と手袋をはめた手、更に蝙蝠の羽が出ている。
手足で目標を押さえ込んで針で血を吸い取る。





そういえば妖怪ウォッチがシャドウサイドに移行するみたいですね。
どうやって終わらすの。今の妖怪ウォッチ。
後次回は第二のプリキュアが登場します。

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