農民でも王女を救えば勇者になれますか?   作:甘い苦瓜

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随分長い間書かなかったのですが、理由は色々あるので書きません。ってか書けません…

とにかくまたしばらく書いていくのでよろしくお願いします!

どんなストーリー思い浮かべてたか忘れてて思い出すの焦った…


転職って失敗すると怖いですね

「ふいー…到着ですね」

 

転送魔法でしかも俺が魔力使ったのに大仕事を成したように汗を拭くアリス。

 

俺たちがたどり着いた(一瞬だったが)のはクラインという俺の住んでた村から徒歩2時間程度の街だ。

 

この村の周辺に現れるモンスターのレベルは低く初心者にはうってつけの場所となっている。

 

もちろん俺は何度か来たが、農民なので戦闘力とかあるはずもなく逃げてただけだが。

 

「とりあえず転職しましょ」

 

「は?お前が強制的に勇者にしたやつじゃ駄目なのか?」

 

「はぁ…何も知らないんですな…」

 

うぜぇこいつ。国の端っこにあるような村の農民が冒険家周りのこと知るかよ。

 

「勇者っていうのは言わば称号みたいなものです。表では職業 勇者って扱いですが、ステータス上での扱いは剣士とか魔法使いとかなんですよ。それにおまけとして勇者がついたみたいなそんな感じです」

 

勇者はおまけ。じゃあ俺は今農民勇者って訳か。

 

「もっと勇者という文字を大事に扱えよ…」

 

「そんなことはどうでもいい!さっさと転職屋行ってこい!」

 

半ば投げやりなアリスに背中を押され煉瓦造りの街並みを歩いていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちは転職屋の前へと着いた。

 

転職屋とはその名の通り転職をする場所だ。

 

ちなみに就職屋っていうのは無い。

 

生まれた時に職業は決まってるからね。

 

大体親の遺伝になるが、突然変異とかで訳分からん職業になったりすることも稀にあるらしい。

 

ドアを開け受付へと向かう。

 

「いやーどんな適正職業があるのか楽しみですなぁ〜。お父さん元冒険家らしいし?スペックは高いんでしょ?」

 

俺親父が元冒険家のこと言ったっけ?

 

「転職希望ですね?冒険家かそれ以外のどちらですか?」

 

受付の人が話しかける。

 

「冒険家でお願いします」

 

「とりあえずステータスを測らせてもらいますね。それによって適正職業は変わったりします。そちらの体重計の上に乗ってください」

 

ステータスっていうのは言わば強さだ。

 

体力、攻撃力、魔力などの高さが数値化される。

 

で、それを測るのがこの体重計。

 

と言っても体重は測れないんだが。

 

魔力計という名前があるが体重計を改良して作られたから面倒なので大抵の人は体重計と呼んでいる。

 

俺は体重計の上に乗る。

 

勇者って言えば普通に剣士だろうな。

 

そうじゃなくても魔法使いとか槍使いとかならまだいいんじゃないかな。

 

「おおー…それなりにいいステータスですね。ではオススメ職業をリストアップしますね」

 

「ちぇ…なんでそれなりにいいステータスなんだよ…」

 

アリスは舌打ちをする。

 

「王女様が舌打ちなんぞいけませんわよ!(裏声)」

 

「かなりキモいです」

 

「はい…」

 

真顔で言われると傷つくなぁ…

 

「えっと…これがシオンさんの適正職になります」

 

俺は受付の人に渡された紙をアリスと一緒に見る。

 

「ええと…あれ?」

 

その紙に書かれていた職業は1つだけだった。

 

「「精霊使い⁇」」

 

思わず俺とアリスの声がハモった。

 

「お姉さん。他のやつはないんですか?シオンさんなら他にも何個か出そうなステータスのはずなんですけど…」

 

「それが私もバグかなんかと思って何度も調べたんですが、この職業しか出なくて…」

 

つまり俺はこの『精霊使い』とかいう謎の職業につかなければならないということになったらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これからどうしましょうか…」

 

俺たちは転職屋を出たもののどうすればいいか悩んでいた。

 

「そもそもこの精霊使いって職業が何なのかも分からないしな」

 

「その職業は私も聞いたことがないですね…これでも職業は全て知ってるはずなのですが…」

 

アリスは王女だしそこらの基本知識は身についているのだろう。

 

学校には行けないだろうからメイドとかが教えてるのかな?

 

「とりあえず宿確保しますか」

 

「もうそんな時間か?」

 

俺は辺りを見回すが夕陽も出ていない青空だった。

 

「とりあえず今日は早く寝てください…私が徹夜でシオンさんの職業について調べますから」

 

「俺も手伝おうか?」

 

まだ子供なのに徹夜は体に悪いしな。

 

「どうせ邪魔だから寝てください。代わりに明日働かせますから」

 

「……」

 

たまに怖くないかい?この子。

 

俺たちは宿を見つけ受付のおじさんに空室があるかを聞く。

 

「二部屋空いてます?」

 

俺がおじさんに聞くと、アリスが不思議な顔をする。

 

「なんで二部屋も借りるんです?」

 

「そりゃあお前だって今日会ったばっかの人間と一緒の部屋嫌だろ。それに女の子がそんなんじゃ悪い男に引っかかるぞ」

 

風呂も入るだろうしさ。色々勘違いされるのは嫌だし。

 

「結局私寝ないので大丈夫です。むしろ私に寝ているところを襲われないように注意してくださいね?」

 

アリスは冗談っぽく言う。何も思わない悲しさ。

 

「それは冗談として…」

 

アリスはバッグから分厚い本を出す。

 

「さっさと調べたいので部屋に行きますよ」

 

俺とアリスはおじさんから受け取った鍵に書かれた部屋へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は早々に食事と風呂を済ませベッドに横になった。

 

アリスは熱心に分厚い本を読んでいた。

 

受付で取り出したもの以外にもまだ何冊かあるらしく床には本が何冊も積み上がっていた。

 

あんな本どうやって持っていたんだ?

 

見た感じアリスには持てなさそうな量だし、何よりバッグに入らない。

 

まぁこれはいつか聞くとしよう。

 

俺は寝ようとするが、いつもより早い時間が故に全く眠れなかった。

 

だけど、アリスがうるさいので一応目は閉じておく。

 

「ふぅ…だいぶ疲れました…お風呂にでも入りますかね」

 

アリスは立ち上がり風呂場へと向かう。

 

それから間も無くして風呂場からは温水魔法の音が聞こえ始める。

 

俺はふと思った。国王がいないってことはこの国はアリスがトップだろ?

 

城を留守にしてて大丈夫なのか?

 

アリスはそもそも王女なのか。

 

元気だしうるさい。だけど真面目なとこもあったりと1日で色々な顔を見ることがあった。

 

どれが本当の彼女なのかは全く分からない。

 

謎が多い少女だと俺が思っているとアリスが風呂から上がり、俺のベッドの端に座った。

 

「もう、寝てますか?」

 

俺は目を閉じたまま無視をする。

 

するとアリスは溜息を吐き、確かに聞こえる声で言った。

 

「私はあなたを騙すことになります。だけど、最後は絶対助けますから」

 

俺は何故かその言葉を聞くととてつもない睡魔に襲われ眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 




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次回更新日は…未定…
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