相変わらず文章を長く書けてませんが徐々に長くしていきますのでお願いします。
「よいしょと…夢の中に侵入成功っと…」
俺の夢の中には明らかに怪しい女がいた。
その女は小さな杖みたいなものを使って何かをしていた。
「お前誰だよ…」
「ふぇぇ⁉︎もう気付かれた⁉︎」
そりゃああんだけ怪しい動きしてたらな。
「ええと…コホン!私の名前は水の精霊ワーテルです。あなたの職業『精霊使い』によって召喚できる精霊の1人です」
よく見れば青色のドレスかと思っていたその服は水でできたものらしい。
「そんな精霊さんが何の御用です?」
「精霊使いのこと知りたくないですか?」
そりゃあ知りたい。
ただ、どうなんだろう?アリスに悪い気はする。
「返事がないけど説明しますね」
「おい」
「精霊使いっていうのはその名の通り精霊を召喚して、その精霊によって様々な攻撃をする訳です。ですが、実際には私達は今みたいに人の形としては実体化せず、魔法だけ出てくる形なので魔法使いとはあまり変わりません。ただし、魔法使いと違う所があります。それは魔法の形を操る能力です。例えばですが…」
そう言うとワーテルは自身の手元に水の剣を作り出す。
「こんなことができちゃいます」
「要は武器にすることだってできると言うことか」
ワーテルは頷く。
「生物はゴーレム程度のものなら作ることができます」
生物も作ることができるのか。これは凄いな。
「今のあなたには水、火、風、土、氷、光の6種類しか精霊しかいませんが、他の精霊に認められることによってその精霊を得ることもできます」
「精霊を集めればその分戦略が増えるってことか?精霊使いとか言う職業は聞いたことなかったけど普通に戦えることを聞いて安心したよ」
「おっと…そろそろお目覚めのお時間ですね。あっ…最後に1つだけ!精霊の名前は入手したら勝手に覚えるようになってるので詠唱の際は安心してください」
ワーテルはそう言った後先程みたいに杖みたいなものを使って何かをした後水色の輪の中に消えていった。
「精霊ねぇ…」
目的が増えると大変だが戦力強化のためには仕方ないだろう。
そう思っていると俺の目の前が真っ白になった。
目が覚めたが辺りは太陽が昇りかけでまだかなり暗かった。
やっぱり寝るのが早すぎただろ。
机ではアリスが本を開いたまま寝ていた。
俺はそうっと毛布をかける。
そして、俺は早朝の街へと出かけに行くことにした。
先程より太陽は昇り、朝陽が街の建物に当たり始めた。
とりあえずギルドへでも行こうか。
金もそんなに多くある訳じゃないしな。
俺がそんなことを考えているとギルドへと到着する。
ギルドの扉を開け、中に入るが人は数人しかいなかった。
まずは簡単な敵から倒すか。
最も弱いのがゴブリン。
1対1なら農民の時の俺でも余裕で勝てるような相手だ。
俺はゴブリンの討伐依頼の紙を取ろうとすると同じくその紙を取ろうとした人と指先がぶつかる。
「あっ…すいません!」
俺がその人の顔を見るより前にその人はギルドから走って出て行った。
後ろ姿から女の子ということは分かったが、服装も私服っぽかったので職業は分からなかった。
俺はとりあえずその紙を取りギルドの受付へと出しに行った。
「見ない顔ですね。もしかして初めてですか?」
ギルドの受付の人は聞く。
俺は頷く。
「なら…さっきの女の子も一緒にゴブリンを討伐しに行ってくれませんか?実はあの子1週間くらい前に冒険家になったんですが、誰ともパーティーを組めてないみたいなんですよね…
「だから同じく1人の俺に頼みたいってことですか?」
「駄目ですかね?」
俺としてはアリスが戦えるのかが全く分からないから戦力は欲しいところだ。
多分願っても無いチャンスだろう。多分。
「いいですよ。だけどあの子どこ行ったか分からないんですが…」
「そうですね…多分街の端にある池の近くで座ってると思いますよ」
俺はギルドの受付の人に言われた場所を詳しく教えてもらいそこへ行くことにした。
「はぁ……なんで私いつもこうなんだろう…」
俺が池に行くとその女の子はベンチの所で溜息を吐いていた。
すると俺の気配を察知したのかその女の子は飛び上がる。
「なんですか⁉︎…あれ?確かさっき…」
「そうそう。さっきの人だよ。突然で悪いんだけどクエスト付いてきてくれないか?」
「朝からナンパは良くないといいますか…クエストって何をする気ですか…?」
そう言うつもりで言ったわけではないが勘違いされたようだ。
「普通にさっきのゴブリンのやつだよ…」
すると女の子は頰を赤らめ、
「ああ…また、変な勘違いを…」
「えっと…とりあえずよろしくな!俺はシオン。農民から冒険家になったばかりだから色々教えてもらえると助かるよ」
「わ、私はリリィといいます。一応魔法使いやってます」
リリィはぎこちないながらも笑顔を見せた。
ゴブリン。それはメジャーな下級モンスター。
群れを成すとやや厄介だが所詮は最弱。
だがしかし、稀にゴブリンキングと言われる馬鹿でかいゴブリンが現れることがある。
いわば親玉だ。
もちろん普通のゴブリンの何十倍も強い。
そしてそいつが今俺たちの前に佇んでいた…
時は少し遡って街を出る前。
リリィは戦闘服へと着替え、集合場所へとやってきた。
戦闘服と言っても魔法使いだから重装備ではなく、落ち着いた色のワンピースとマントだ。
「あ、あの…恥ずかしいのでそんなにじろじろ見ないでください…」
実は魔法使いの人と会うのが初めてだった俺はいつのまにかガン見していたようだ。
「すまん…じゃあ行くか」
俺とリリィは歩き出す。
「意外と軽装備なんですね?一体何の職業なんです?」
「えっと…それは着いてからのお楽しみって事で…」
自分でも良く分かってない職業だから説明するのは難しい…
10分ほど歩くとゴブリン達の声が聞こえてきた。
「いましたね…まず私から行きますね。『サンダー』!」
リリィがそう唱えるとゴブリン達の真上に小さな雲ができゴブリン達に雷撃を食らわせる。
「じゃあ次は俺の出番っすね。火の精霊イグニスよ。我が意に従いて現界せよ!」
この恥ずかしいセリフ。実はワーテルさんがやれって言ってました。
こうやらないと精霊は出てこないらしい。
俺はゴブリンの周りに火の輪を作り閉じ込める。
「な、何ですかこれ⁉︎今精霊がどうたらって言ってましたけどもしかして精霊使いですか⁉︎」
「えっ?この職業のこと知ってるの?」
「あっ…はい。話せば少し長くなるのでこのゴブリン達にトドメを刺してからにしましょうか」
俺は火の輪を徐々に小さくしていき、やがて輪が無くなるのを確認し、リリィの方へと顔を向ける。
「それで、何で知ってるんだ?」
「えっと…じゃあ私がまず精霊使いについて知った経緯から話しましょうか…」
そこまで言うとリリィは口を開けたまま顔が青ざめていった。
ん?こんな俺たちを覆うようなデカイ陰とかあったっけ?
俺が後ろを向くと、随分と怒った様子でそいつは佇んでいた。
今回出た新キャラや用語は自己紹介の方に今日中に書いておきますのでそちらも暇であればご覧になってください。
絶対誤字多いですわ…(謎の自信)
誤字報告や矛盾点の指摘はどうぞ遠慮なくお願いします。
現界って造語らしいっすね(どうでもいい)
詠唱は次回から省略するかもしれません。