戦姫絶唱シンフォギア AfterSong   作:幽影

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いやー最近忙しくてなかなか書けませんでしたがやっと続きを投稿です。
この作品を読んでくれる人たちに最大の感謝を!!


強さの意味

「これで強くなれてるのかな?」

弦十郎(げんじゅうろう)さんに特訓を願い出て三週間が過ぎた頃に俺は悩んでいた。

「ここにきてからずっと飯食って映画見て寝て時々ハードな体力トレーニングってスケジュールだったもんな」

たかだか三週間で劇的に強くなれるとはおもっていなかったが弦十郎さんいわく男の鍛錬はそれで十分らしい。

「なら実際に体感してみるか?」

「弦十郎さん!」

そんな事を呟いていたら後ろに弦十郎さんがいた、どうやらさきほどの呟きを聞かれていたらしい。

「ちょうど(ひびき)君の特訓も今日で最後だからな二人の成果をみてもいい頃だろう」

そう言って俺は弦十郎さんに連れられて庭に出ると響がすでに待機していた。

「二人ともまずはこのサンドバッグを特訓で教えた通りにおもいっきり殴ってみてくれ、まずは響くんからやってみろ」

「はい!師匠!」

そう言われて響がサンドバッグの前に立ち構えをとる。しかしいくら響がシンフォギア装者とはいえギアを纏っていない状態だとただの女の子と同じくらいだろうと俺は思っていたが……。

「嘘だろ……」

俺は自分の目を疑ってしまった、なぜなら響が

殴ったサンドバッグは庭にある池までまるで映画やアニメみたいにぶっ飛んでいったからだ。

「うむ! さすがだ響くん!」

「押忍!!」

「いや!押忍じゃねぇよ!」

当たり前のようにしている二人に俺はつい突っ込んでしまった。

「わっ!急にどうしたの?律くん?」

「どうしたの?じゃねぇよ!おかしいだろ!普通に考えて!」

「そうかな~?師匠はもっとすごいよ?それに!律くんもこれぐらいできるよ!師匠に鍛えてもらってるんだから!」

響はさも当然といったように言ってきた。てか弦十郎さんこれ以上かよ……。

「そうだぞ、さあ次は音谷くんの番だ」

「あれ見た後に俺ですか……」

俺は気を重くしながらサンドバッグの前に立ち構えをとりサンドバッグに拳を打ち込む。

「まじでか……」

俺が殴ったサンドバッグはぶっ飛ぶ所か拳を打ち込んだ所から破裂した。

「まあ、当然といった所か」

「すごいよ!律くん!」

まさか本当にあの鍛練方法でここまで強くなれるとはおもっていなかったんだが……。

「よし、次は響くんはギア纏ってみてくれ」

「ギアをですか?わかりました!」

そう言われ響はギアを纏ったその瞬間から俺の身体に力がみなぎるような感覚がした。

「音谷くんなにか変わったことはないか?」

「なんか力がみなぎるのような感じがします」

俺は感じた事を弦十郎さんに伝えた、その事を聞いた弦十郎はやはりかといった顔をしていた。

「これはどういうことなんですか?」

「俺も詳しくはわからないが了子(りょうこ)君が言うには君の体質は聖遺物から発せられる力を吸収し身体能力などに影響がでるらしい、そして理論上シンフォギア装者がギアを纏って近くにいる時のみノイズとの戦闘も可能だという事だ」

「つまり響達がいれば俺もノイズと戦えるってことですよね」

「そうだと言いたいところだが……」

俺は思わぬノイズとの戦闘能力を得れた事に喜んだが弦十郎さんの言葉を聞き異変に気づいた。

「なるほど……こういう事ですか……」

喜んだのも束の間俺の身体に激痛が走る。

「ああ、聖遺物の力に適合者でもない人間が耐えられる訳がない、つまり君は彼女らと共にノイズとは戦えない」

「律くん!大丈夫!?」

倒れた俺に響がギアを解除し駆け寄ってくる、

響がギアを解除した途端に先ほど激痛は嘘みたいにおさまった。

「だが音谷くんノイズとは戦えなくてもノイズ以外からなら君は誰かを守れる力を手に入れた、それは君が俺に鍛練をつけてほしいと願い出た理由のはずだそれを忘れずこれからも鍛練を続けてほしい」

痛みで倒れてた俺に弦十郎さんはそう声をかけてくれた。

「そうですよね、弦十郎さん!これからもお願いします!」

「うむ!その意気だぞ!音谷くん!」

「ちなみに弦十郎さんだとさっきのサンドバッグはどうなるんですか?」

「俺か?俺はだな…………」

そのあとは俺はこの人は次元が違うことを思い知らされた、どうやったらサンドバッグが空の彼方に飛んでいくんだよ。

 

弦十郎さんとの鍛練の期間を終えてついにこの日が来た……来てしまった……。

「今日は皆さんに紹介したい人がいます」

教室からこれから担任になる先生の声が聞こえる。どうやら俺の説明をしているらしい。

「それでは音谷さん入ってきてください」

「ええい!どうにでもなれ!」

そう言って俺は教室の扉を開け教室に入った。

「皆さん初めまして音谷律です、今日からこのリディアンで皆さんと共に勉強させてもらいます、よろしくお願いします」

そう俺は女子高のリディアン音楽院に転入したのだった。

「うええ!律くん!なんで!どうして!律くん女の子じゃないよ!?」

自己紹介が終わった途端に聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「お前と一緒のクラスかよ響……」

声の主はやっぱりというかなんというか案の定響だった。多分了子さんあたりがこうなるようにしたのだろう。

「疲れた……」

「大変だったね律くん」

あのあとリディアンの子達に質問責めされくたびれて気がつけば昼休みになっていた。今は響の誘いで響達と昼飯を共にしている。

「それで?どうして男の人の音谷さんがリディアンに?」

「えーと、それはだな……」

小日向(こひなた)に問われ俺は戸惑う、二課がらみとは言えないからな。

「俺も急な話だったからなー詳しくはわかんないなーあはは……」

「ふーん、そうなんだ」

小日向は納得はしていないみたいだったがこの話から引いてくれた。

「そんな事より律くん!この前の約束覚えてる?」

この空気を壊すかのように響が話かけてきた。

本当に響の性格には助けられるところが多いな。

「この前の約束?買い物に付き合うってやつか?」

「そう!今度(つばさ)さん達と買い物にいく約束してたんだ!律くんも来てよ!」

「女の子ばかりの買い物なんかいけるか!」

「ええー!絶対楽しいよ!行こうよ!」

「いや、楽しいとかの問題じゃなくて……また今度じゃ駄目か?」

そう問題はそこじゃない、響と小日向だけならまだしもツヴァイウイングの二人がいる買い物なんかについていけるか!スキャンダルまっしぐらだぞ!

「約束したのに…………」

「音谷さん……」

落ち込む響とこっちを責めるかのように見てくる小日向。やめろそんな目でこっちみんなよ。

「あーもう!わかったよ!行けばいいんだろう!行けば!」

「本当に!わーい!ヤッター!!」

俺が行くといった途端元気になってまったく現金なことでなによりだよ!!

「ところで律くんなんで最初は嫌がったの?」

「そりゃあ奏達がくると色々大変だろ?男の俺がいると」

そう言って俺は自販機で買った缶コーヒーを啜る。

「えー!でも翼さん達と一緒に住んでるのにそれはいいの?」

「ブハッ!ゲホッゲホッ!響お前それ誰に聞いた!」

響の発言に思わず飲んでたコーヒーを吹き出し口を拭いながらも響に問いただす。

「うわぁ!え、えーと奏さんからかな?」

奏かよ!あれほど周りには言うなって念を押しておいたのに!!帰ったら説教だ!まったく!

そんなたわいのない話をしながら昼休みは過ぎていく、その後午後の授業を終え下校時間になり俺はある場所にむけて歩いていた。

着いた場所はいま翼が入院している病院だ。

「翼調子はどうだ……っておい!」

「ん?音谷!?なんでここに!?」

部屋に入り目にうつったのは下着姿の翼の姿だった。

「なんでそんな格好してるだよ!」

「着替え中だ!むしろなんでノックも無しに部屋にはいってくるんだ!あのときもそうだったが狙ってやってるんじゃないだろうな!!」

「んなわけあるか!あーもう!着替えが終わったら声かけてくれ!」

俺はそういい急いで部屋を出た。一緒に暮らしているからだろうかまるで家族に接する感じで部屋を開けてしまった。翼の言うとおりノックしないのは悪かったな……あとで謝ろう。

「もういいぞ、音谷」

少し時間がたち部屋から声をかけられ俺は部屋にはいる。

「さっきは悪かった……」

「それはもういい、次からは気をつけてくれ」

「そうか、それよりも体の方はもういいのか?」

「ああ、明日には退院できるそうだ」

「それならよかった」

そこで会話が終わり部屋にへんな空気が出来てしまう。

(こんな時はなにを話せばいいんだろうか?)

女性経験どころか前の学校で友人すらろくにいなかった俺はこういう時どうしていいかわからなかった。

「そ、そうだ一つ聞きたいことがあるんだけどいいか?」

俺は前から気になっていたことを翼に聞くことにした。

「なんだ?」

「なんで響に対して強く当たってたんだ?」

「それは………………」

俺に聞かれた事に対し翼は黙りこんでいた。

俺も弦十郎さんから聞いた話だったが翼は響のことを嫌悪しているようだとそう言っていた。

「嫌なら話さなくてもいいぞ?」

「いや、言おう。私は立花の事が許せなかったのだ」

「許せない?どうしてだ?」

「立花の力は元々奏の力だった、2年前の事で奏は命こそとりとめたが二度とギアを纏うことができなくなってしまった」

「それは響は関係ないんじゃ…………」

「それに関しては私もどうも思ってない、私が許せなかったのはあの子の覚悟のなさだったのだ」

「覚悟のなさ?」

「そうだ、奏は血反吐を吐きながらも命懸けでガングニールの力を得た。だがあの子は偶然ガングニールの力を得てましてや遊び感覚でノイズとの闘いに望んでいた」

「遊び感覚って響はそんな奴じゃ!」

「わかっている!でも私がそう感じてしまったのだ!」

「翼…………」

「しかし元々の原因は私の力不足のせいだ、奏のことも今回のことも…………」

そう言い翼は悔しそうに拳を握っていた。

なるほど翼らしいといえば翼らしい考えだがその考えには賛同できない。

「自分の力不足か、なあ翼残念だけどそれは違う」

「違わない!私にもっと力があれば……だから私はあの日から己を剣として鍛えてきた!」

「そうか、だけどその考えだといつかかならず折れるどこかでポッキリとな」

「なんの力も持たない音谷に何がわかる!!知った風な口を聞くな!」

おおう、その言葉は俺の心をかなりえぐるぞおい。

「確かに俺はお前や響みたいにノイズと戦う力をもっているわけでもない、せいぜい人間相手にしか戦えないしお前たちの足手纏いにしかならないだろうな」

「だったら!」

「でも!お前たちをノイズ以外からなら守れる力をつけた!もう誰も傷つけさせないなんて大それたことは言えないけど俺の手が届く範囲でならって俺はそう思っている」

翼の声を遮るように俺は言葉を続ける、我ながら恥ずかしいセリフいっているのはわかっている。

「一人の力なんてたかが知れてるでもお互いに助け合って補いあえば助けられる方法なんていくらでもあるんだ!お前たちがノイズから俺達を守ってくれるなら俺は他の脅威からお前たちを守ってやる!」

今時アニメとかでしか言わないセリフを次々という俺はだいぶおかしいのだろうか。

でもここまで言わないと翼は納得してくれないだろう。

「音谷…………」

「自分が力不足と思うなら周りを頼れ!剣を握るその手で他の誰かと手を繋いでみせろ!まずはそこからだろ?」

「そうだな、まったく私は何を一人で躍起になっていたのだろうな…………」

「だろ?それに奏もきっと俺と同じ事を言うと思うな」

「ずいぶんと奏の事をわかっているような口振りだな?言っておくが私の方が奏とは付き合いが長いのだぞ、なにせ両翼揃ってのツヴァイウイングだからな」

翼は得意気な顔で俺にそう言ってくる。そんな事とうに知ってるよ。

「ありがとう音谷、なにか私の中で吹っ切れたような気がする」

「そいつはよかった、じゃあ俺もそろそろ帰るよ」

「そうか気をつけてな」

俺は部屋を出るさいにあることを思い出した。

「あ、そうそう、なんか響と今度買い物にいくんだろ?俺も行くことになったからよろしくな」

「なっ!?音谷も来るというのか!!おい待て!!」

俺はそう叫ぶ翼の声を後に部屋を出てツヴァイウイングのもうひとりがいる家にむけ歩き出した。




いやー相変わらずぐだぐたな展開ですが書きたいものを書けて自分は満足です。
誤字脱字などあればご報告おねがいします!
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