まると亮太の改造日誌 作:零君
「..ここは?」
俺が眼を覚ましたらそこはベッドの上だった。
周りにはカーテンばかりが見える。
ふと横を見ると機械が見えた。
どうやら心電図のようだ。
つまりここは病院の一室か。
理解した俺は重い体を起こそうとしたら全身にとてもつもない激痛が走った。
どうやらまともに動けないらしい。
そうして未だ止まらない痛みに苦しんでいると記憶が戻ってきた。
そうしていると自然に痛みも引いて行く気がした。
確か俺は母さんに庇われてそのまま母さんを抱えながら走っていったんだ。
その後なんか凄い事があった気がしたんだが...
思い出せないな...
それなら気にする事は無いだろう。
そんな感じで思考回路を180度回転させていると誰かが病室に入ってきた。
「やあ!和希」
無邪気な笑顔で話しかける少女に俺は困惑しつつ質問した。
「お前誰?」
その問いに反応するかのように少女はハッとした。
「そういや僕性転換してたねw」
笑いつつ答える少女に俺は困惑した。
こいつは一体誰なんだ?
何故俺を知っている?
「あっ困惑してるなー」
そりゃ当然困惑するだろう。
いきなり知らないやつにあたかも当然のように話しかけられて困惑しないやつがこの地球上にいるだろうか?
いや居ないだろう。
1秒で結論にたどり着いた俺はもう一度問う。
「マジで誰?」
その問いに少女は真剣な表情で逆に聞かれた。
「聞いても笑わない?」
「笑う理由が無い」
簡潔に答えた俺に少女は安心したような表情に変わり答えた。
「僕は零だよ」
???
一瞬頭が凍った。
零は俺の友達だ。
しかし俺の知っている零は男の筈...
何故女として俺の目の前に居るんだ?
そう疑問を浮かべ出すと切りがない。
そんな俺に零は心配そうな眼で話しかける。
「和希?大丈夫?」
その問いに俺は答えられなかった。
何故なら直後頭の使いすぎで気絶してしまったからだ。
そうして俺は意識が消えていった。
「今頃まるはオワに事情説明出来てるかなぁ..」
そう心配そうな声を僕は零した。
つい二分前ぐらいまでまるが座っていた椅子を見る。
僕は現在14歳..まると同じ中学3年生だ。
僕は10歳の頃興味本位で触れた機械により性転換した。
しかしその直後機械が壊れたため僕は女のまま生きる事になった。
もちろん最初は違和感しか無かったような感じだったけど今は普通に居れるし大丈夫だとは思う。
ただ女のままは流石に色々不味いので機械について研究していた。
結果として性転換する機械が出来た。
しかし何故か僕が触れても反応しない。
そのため友人であるまるを呼び出した。
そしてまるが機械に触れると反応した。
しかし女になった後まるがいくら触れても反応しない。
つまりはこの機械は男を女には出来るが女を男には出来ないようだ。
そして男に戻れないことを察したまるは僕に怒りをぶつけてオワの所に行ってしまった。
今回は流石に僕が悪かったし明日にでも謝るか...
そう思っていたらまるが僕の家にまた戻ってきた。
「どうしたんだい?」
そう問いかける僕に
「何でもない。さっきは怒って飛び出したりして悪かったな」
普通に謝ってきた。
「ううん。僕が悪かった」
「ごめんね」
そう謝った僕にまるは笑顔で
「良いよ。もう怒ってないから」
そう言ってくれた事が僕の感情を暴発させたのか僕から涙が溢れていた。
「??どうして泣いてるんだ?」
そうあっけらかんと聞いてくるまるに僕はこう返す。
「流石にやり過ぎちゃったから...」
泣きながら言う僕をまるは抱き締めた。
「大丈夫だって。なんとかなるさ」
そう言ってくれる事が僕の支えになったのか意識が失われていった。
消え行く意識の中僕はまるに「ありがとう」と言った。
まるはそれに気付いたのか笑顔で「お休み」と返した。
それを最後に僕の意識は途絶えた。