がっこうぐーる   作:オコSunday

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汚れっちまったこの世界。

夢も希望もありません。


探検前日

とある日のお話。

 

「ぐでぇ〜・・・」

 

平日だとゆうのに俺は家の中でのんびりゴロゴロしている。

 

「えいっ」

「おふぅ・・・」

「えへへ、ぐてー♪」

 

そして気持ちよくゴロゴロしていた俺の上にダイブしてきた幼女が1名いた。なにが可笑しいのかは知らないが、俺の顔を確認するなりニコニコしながら体に顔をうずめる。まるで犬か猫だな。

・・・・・・ちょっと待とうか。とりあえず言いたいことは分かる。だからまずはその手に持った携帯電話を床におろしたあとに手を頭の上に乗せてくれ。話せばわかる(必死)

 

ゴホン・・・・・・。

 

説明しよう。この子は“るーちゃん”。本名は不明。理由はこの子がそれしか覚えてなかったから。ちょっくら物資集めがてらに近くの小学校へ探索していたら、とある教室の掃除用具倉庫から小さい悲鳴のような声が聞こえたので、開けたら小学校高学年くらいの女の子が涙を流しながらがくがく震えていた。その子がるーちゃんだった。

そして俺が“かれら”ではないと理解した瞬間抱きついてきて大泣きし始めたのでその場でじっとしている訳にもいかず、仕方なくるーちゃんをあやしながら我が砦である自宅へとお持ち帰りした所存である。

 

まぁ、仕方がないと言えば仕方ないし、無理もない。

──パンデミックにより蠢く屍達(かれら)が蔓延した絶望の世界なのだから。

 

▶▦◀

 

 

るーちゃんを(仕方なく)保護してから3日が過ぎた。

 

「おじちゃん!おじちゃん!」

「ん?どうした?」

「私、お姉ちゃんに会いに行きたい!」

 

アイツらが蔓延している中、日々の癒しである音楽(JPOP)を携帯電話で聞いていた時、るーちゃんから驚きの事実を聞いた。

 

「え?るーちゃんにお姉ちゃんいたの?」

「うん!ゆーりお姉ちゃんってゆうの。すっごく優しいんだよ」

「もしかして今思い出したかんじ?」

「うん!」

 

なんてこった。と思わず額に手を当てる。

危惧はしていたが、人探しイベントがこうも早く来てしまったとは・・・・・・。しかし外がこの状況だ。生き残っている確率はゼロに等しい。むしろアイツらの仲間入りしている方が・・・・・・いや、野暮なことは考えないようにしよう。

 

「お姉ちゃんの事を思い出したってことはるーちゃんの家の場所も思い出したのかな?」

「う〜ん・・・・・・、わかんない」

「あらま」

 

思わず脱力した。

 

「でもお姉ちゃん“めぐりがおかこーこー”って学校に通ってるって聞いてたの覚えてるよ!」

 

『めぐりがおかこーこー』?・・・・・・もしかして“巡々丘学院高等学校”のことか?確かにるーちゃんがいた鞣河小学校からもそこまで離れてない所にあったはず・・・。なによりその高校以外に思い当たる場所がない。

・・・・・・しょうがない、ちょっくら物資調達にでも行こうかね。

 

「なぁ、るーちゃん。明日・・・・・・一緒に探検しに行こうか」

「…どこに行くの?」

「るーちゃんのお姉ちゃんがいるかもしれないところ」

 

その言葉を聞いたるーちゃんは目を輝かせた。

 

「いく!いきたいです!」

「じゃあ俺との約束だ。外にはこわーい人達がいるかもしれないけど泣かずに我慢できるかな?」

「・・・・・・うん、ガマンする!だっておじちゃん強いもん!おじちゃんが守ってくれるから平気だもん!」

「そうか・・・・・・、じゃあ俺もるーちゃんを守らないとな」

 

そう言ってるーちゃんの頭を撫でると、るーちゃんはくすぐったそうにわらった。俺もつられて笑顔になる。

 

「よし、じゃあ今日はもう遅いし明日にするか。ご飯の準備するから、るーちゃんはお皿出してて」

「はぁ〜い!」

 

とてとて、とゆう擬音が着きそうな足取りでるーちゃんはお皿を取りに行き、俺は早めの夕食を作ることにした。

 

たとえるーちゃんの姉が亡き人になっていたとしても、るーちゃんは責任を持って守れるとこまで護る。その決意を新たに胸の奥底に秘めながら。




一応言っておきますがオリ主は10代です。
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