Fate/Lonely Assassin   作:狐神

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最初のオリキャラです!こんなに早くお気に入りが15件になるとは思いませんでした。これからも、狐神をよろしくお願いします!


アサシン

「ダメだ」「お前はどうしてこんなこともできないんだ」「君はマクベス家の恥さらしだな」「早く視界から消えてくださる?貴方を見ていると吐き気が湧き上がるの」「お嬢様はいつお亡くなりになるのですか?」「大丈夫?お姉ちゃん。そんなにみっともない姿見せて」「ヘレン。お前は今日からマクベス家とは何の関係もなくなった。今すぐこの家から出ていきたまえ」

 

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夢を見た。いつも通りの家族の()()()夢。

ああ、産んでくれた家族がいて、その家族と一緒に暮らせていたなんて、私はなんて幸せなんだろう。もう会うことはできないけど……

 

体を起こして、今自分がいる場所を思い出す。

今自分がいるのは極東の国のとある町。そのさらに端っこのアパート。間違っても、ニューヨークではない。

 

何故ここにいるかを思い出す。

自分がここにいる理由は、この地で行われる無間の願望器・聖杯を巡った争い、聖杯戦争に参加するためだ。

 

聖杯戦争についてを思い出す。

聖杯戦争。聖杯と呼ばれる願望器を巡って魔術師同士が殺しあう戦い。サーヴァントと呼ばれる英霊を呼び出し、それと共に戦う戦い。サーヴァントを呼ぶためには、何か触媒となる物を手に入れるしかない。

 

その触媒についてを思い出す。

私が手に入れたのは、古代メソポタミア、かの英雄王・ギルガメッシュの住処だったとされる場所から発掘されたとあるナイフ。それは、約5000年もの間放置されていたにもかかわらず、傷一つなく、キラキラと輝く水晶のナイフ。至高のものしか認めなかったとされるギルガメッシュ王が大切にしていたのも頷ける。私はこのナイフを触媒に、ギルガメッシュを召喚する。

 

聖杯にかける願いについてを思い出す。

願いなどない。強いて言えば、マクベス家の売名行為だ。今はまだあまり有名ではないマクベス家だが、私がこの聖杯戦争を勝ち抜くことで、マクベス家を有名にはできるだろう。

 

最後に、私についてを思い出す。

私の名前はヘレン・マクベス。ニューヨークにある、マクベス家の次女だ。今は日本の千葉県千葉市にいるが……

魔術はあまり得意ではないが、観察は得意だ。特に花などの植物の観察が。

 

意識が覚醒する。先程まで少し靄がかっていた頭がスッキリと晴れ渡る。

英雄召喚をするのは今夜の深夜2時。そして今の時間は午前7時。何も今起きる必要はないのだが、この街の観光をして見たかったのでこんな時間に起きたのだ。

顔を洗って身支度をして、右手の令呪をしっかりと隠して、携帯と財布があることを確認し、いざ街へ!

しっかりと日本語を練習してきたのだから、通訳さんが居なくても大丈夫……のはずだ。

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街へ出たは良いものの、どこに行くかを決めて居ないことに気がついた。

さて、どこに行こう。とりあえず、Goolegで検索する。千葉市 観光 と。

ほうほう、千葉市動物公園ふれあい動物の里、とな。なかなかに魅力的な響きだ。つまり動物と触れ合えるわけだから。

従兄弟のメアリとウィリアムと一緒に行った『サンディエゴサファリパーク』のようなものだろう。あの時は楽しかったな〜。また行きたいけど、もう無理だろうな。

それじゃあ、行こう!

 

 

 

 

 

行った。思っていたよりも触れ合えた。

『きつねそば』というものもかなり美味しかったし。

最初、『きつねそば』は狐と書いてあるから、狐の肉でも入っているのかと戦慄したが、実際は薄い揚げ物が入っていただけだった。何であれが入っていたのだろうか?甘くて美味しかったけど……

それはともかく、ここはどこだろう。何も気にせず歩いていたら今自分がどこにいるのか分からなくなってしまった。

どうしよう。道行く人に声をかけて見ても、みんなそそくさと何処かに行ってしまうし。

日本人って親切なんじゃないの!?と嘆いていたら、一人の女性に声をかけられた。しかも英語で!

 

「あの、大丈夫ですか?」

「いえ、あまり……」

「道に迷ったのですか?」

「はい。そうなんですよ。千葉駅に行けばわたしがとまっているところまでわかるのですけど……」

「千葉駅から徒歩で来たんですか!?大変でしたね…-」

「いえ、泊まっている場所からスマフォで道を調べて来たんですけど、帰り方が分からなくなってしまったんで」

「……帰りも道を調べてみては?」

 

ハッとした。確かにそうだ。何でそんなことにも気づかなかったんだろう?

ははは、と愛想笑いをして、感謝をいう。

 

「ありがとうございます」

「いえ、いいんですよ」

 

と言って何処かに行ってしまった。

美人な人だった。なぜか白衣を着ていてタバコの香りがしたけど。いい人だったな。

 

 

街を歩いていると、学生とすれ違った。

黒髪の綺麗な子と、ピンクがかった色の髪の可愛い子と、なんていうか、ぬぼーっとした子だった。

仲良しそうで、すっごく和んだよ。

さて、家に着いた。時刻は午後5時。思っていたよりも長い時間外出していたらしい。晩御飯を食べて、本でも読んで夜まで時間を潰す。

 

今は1:40だ。

魔法陣の中央に水晶のナイフを置く。

さて、後20分。少し緊張してきた。英雄王を呼ぶのにこの格好失礼じゃないよね?髪もしっかりしてるし、服も綺麗なはずだ。

でも、緊張する。ああ、呪文は大丈夫だよね?

考えれば考えるほど不安になってくる。

ああああああ、あと19分!長いのか短いのかよく分からない。

そんな事してるうちに、1:59になった。もう覚悟を決めるしかない!さて、召喚を始めよう。

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。

降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ

閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)

繰り返すつどに五度。

ただ、満たされる刻を破却する

――――告げる。

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ

誓いを此処に。

我は常世総ての善と成る者、

我は常世総ての悪を敷く者。

汝三大の言霊を纏う七天、

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

 

一気に言い切った。

詠唱の途中から魔法陣が光り出し、空気中のマナが濃くなっていったりして、これが英雄召喚か、と感心したりしたが召喚の邪魔になるといけないので、それを出来るだけ意識の外追いやった。

そして、彼はやって来た。

 

「サーヴァント、アサシン。召喚に応じ参上した。あんたが俺のマスターか?」

 

アサシンの見た目は、噂に聞いていたギルガメッシュ王のそれとは、違った。

身を包んでいるのは黄金の鎧ではなく、どこにでも売ってそうな、というかユニシロで売ってそうなパーカーに、同じくユニシロに売っていそうなジーンズ。

その髪は王の財を示す黄金と同じ色ではなく、日本人に大量にいるような黒髪で、頭の頂点にアホ毛がぴょこんと生えている。

瞳の色は燃えるような赤色ではなく、黒。しかも腐っている。

見た目だけだったら、今日すれ違ったピンク色の髪をした学生の方が英雄っぽかった。

ここで一つの疑問にぶち当たる。即ち、彼はギルガメッシュ王なのか?

まず顔。このアサシンの顔は、どこからどう見ても日本人だ。

次に雰囲気。注意しなければ、目の前から消えてしまいそうになる程、気配遮断が上手い。さすがは英雄だが、いかんせん聞いていたイメージと異なる。英雄王は、派手を好むのではなかったか?

最後にクラス。話ではギルガメッシュ王のクラスはアーチャーの筈だが、今彼はアサシンと言った。

なんにせよ、本人に聞いて見ないことには始まらない。

 

「あの、真名を教えてもらってもいいですか?」

「ああ、比企谷八幡だ。これからよろしく。マスター」

 

ギルガメッシュじゃなかった。

少し、いやかなりショックだが、過去を嘆いてもどうにもならない。

私は、戦力を確認すべく、アサシンにステータスを聞いた。

 

「ところで、アサシンのステータスは?」

「筋力:E

耐久:EX

敏捷:A

魔力:EX

幸運:E

宝具:EX

保有スキル、戦闘続行EX、気配遮断A、才能C

あ、ちなみに魔力のEXはない方のEXな」

 

何というか、両極端なステータスだ。

高いのはとことん高いが、低いのはとことん低い。上手くやれば上手く行くけど、それ以外は死にそうだね。てか、ない方のEXってあったんだ。

 

「わ、私はヘレン・マクベス。よろしくね!アサシン!」

 

何はともあれ、私は一人のサーヴァントを手に入れた。




この作品は裏設定、というか他の作品との繋がりが多々あります。多分全て作中での説明はできないと思いますが…
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