FFXV 泡沫の王   作:急須

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繋ぐ光

「父親が殺されたのに君の弟は何をしてるんだろうねぇ。」

「さぁ。楽しい旅をしているんだろう。」

 

ルシス王国、王都インソムニア。

玉座から楽しそうに俺を見下ろすアーデン。

王都は、すでに陥落した。

 

「父親が殺された時、君は何をしてたんだったっけなぁ。」

「神凪と指輪を抱えて王都から負け犬のように逃げたな。」

 

メディウムとして、次へと繋ぐ希望を届けた。

王族を討たんとする帝国兵から逃げるために必死に走った。

神凪だけは魔法で無傷のまま送り届けたがその分自分はズタボロ。

ここにたどり着いたはいいが一歩も動けずただただ座り込んでいた。

 

「ねぇ、何人見捨てたの?王子様。」

「何人殺した、の間違いだろう。」

 

目の前に横たわる老いた白髪の王。

崩れるように倒れる最後まで王を守らんとした盾。

王と共に国を守ろうとした剣達。

 

悲しみなどない。

この期に及んで嘆きはしない。

最初からわかっていたことだ。

 

初めて王都を出た時に何もかもを捨てた。

使命なんてよくわからないものを果たすために二十年走り抜けた。

力もない知識もない子供が身の程知らずにも全てを救いたいと願った。

 

その結果がこれだ。

 

国すら救えなかった。

最後まで王を貫いた人を、抗おうと戦った剣を見捨ててまで守った。

未来への希望を繋いだ。

王子としての責務は果たした。

これで、よかったのだ。

 

玉座へと顔を上げる。

くすんだ金色の瞳は俺をとらえ続けている。

日も落ち光が閉ざされた玉座でも一等輝く、その瞳に苛立ちが募る。

動かない体も奪われた玉座も何もかもを壊してしまいたい。

 

気がつけば玉座の間が少しずつ凍り炎が揺らめき、足元に小さく雷を落とす。

ルシスの王族はエレメントを吸収することで三種の魔法を様々な方法で使用できる。

今周りを漂うものは神凪を守る上で使った魔法の残り。

 

普段は力を制御するように内側に溜めているものを、壊れてしまえという意思に沿って無意識に開放してしまっている。

もうその残り滓を制御する力も気力もない。

 

「はっ、何やってんだろ...俺。」

 

乾いた笑い声しかでない。

馬鹿らしいにもほどがある。

世界を星の病から救うのにそもそも犠牲が必要だ。

それが家族だった。

わかっていて俺は逃げた。

最初から助からない。ニフルハイム帝国は本気でクリスタルと指輪を取りに来た。

 

だがそこに座るアーデンは真の王を打ち果たし王家の未来と積年の夢を潰すことを復讐としている。

ノクティスに真の王になってもらうために今まさに道を整えている。

 

アーデンと俺は同罪だ。

この襲撃を考え出したのはアーデンでも軍の配置を指示したのは俺だ。

王家の責務は真の王にこの男を打ち果たしてもらうこと。

その道を整えているのがたとえ討ち果たすはずのアーデンであっても目的が一致している限りやることは変わらない。

 

「初めて見るねぇ。その顔。かわいそうなメディウム君。ディザストロ君に家族を殺されちゃったね。あれ、同一人物だっけ。」

 

玉座から降りたアーデンは容赦なく俺の頭を踏みつける。

揺らめいていた魔法は残骸を残してすでに消えていた。

抵抗する体力もない。

抗わない俺が面白くないのか、踏まれて倒れ込んだ俺の顔を覗き込む。

 

 

 

「なぁ、アーデン。」

 

 

 

かつての王と同じ夜空を宿す瞳はいつにも増して色が読み取れない。

ただ何か、ぽっかりと穴が空いたような虚無感を理解できない愚かな男。

 

二十年前に拾った時から何度も夜空から闇の中に叩き落とした。

幾億もの星を慈悲深く包み込む暖かな夜空を持つこの男は何度だって這い上がってきた。

その男が呆気なく堕ちた。

 

愉しみが一つ減るが楽しみが一つ増える。

誰もいなかったこちら側に来たらこの男の夜空はどう映るのか。

顔を少しずつ上げ、こちらを捕らえられた瞳を期待するように覗き込む。

 

「満足か?」

 

僅かに目を見開きそうになるが、それ以前に大きく口角が上がる。

夜空はいまだに力強くその瞳に宿っていた。

生半可なことではこの男はこちら側に来ないことは重々承知ではあったが、心の何処かで大切だと思っていた場所を壊されてもなお立ち上がるか。

 

真の王のように絶対的使命もなく神凪のように頑固な意思もない。

支えてくれる仲間もおらず頼れるような家族も今やいない。

それでもなお立ち上がらんとするか。

その足を止めはしないのか。

 

楽しみは増えなかったが愉しみは減らなかった。

 

「まさか。復讐はまだ終わらない。」

「では動こう。ここで止まっている時間はない。」

 

たった一人で戦って来た王の器はまた一人で戦うために立ち上がる。

 

「俺は神凪のサポートに回る。ファントムソードの回収も急がねばならない。」

 

夜が明け始めた。

降り続いていた雨があがる。

 

「ディザストロ・イズニアは暫くお休みだ。あんたも復讐のために動け。胡散臭いアーデンおじさん?」

 

よろけながら軽口を叩く男の目に光が映り込む。

まだ戦いは終わっていない。そんな顔。

 

「健闘を祈るよ。メディウム・ルシス・チェラム君。」

 

帽子を手に取り恭しくお辞儀をする。

この男は頭を下げるに足る。

最後まで抗ってもらおう。

王家の未来ごと潰えたその時、この男が堕ちてくるかもしれない。

その時を楽しみにして。

 

 

 

 

 

 

「まだ残っていたのか、この部屋。」

 

王座の間を後にして向かったのは二十年前から一歩も足を踏み入れていない自室。

この襲撃の中でも綺麗なまま残る部屋は埃一つない。

おそらく掃除は欠かさずしてくれていたのだろう。

 

ーーいつでも帰っておいで。

 

悲しそうに、しかし優しげに微笑んだレギスの言葉を思い出す。

クリスタルと剣神バハムートに告げられた使命を果たすために国を捨てた俺に、レギスは何も聞かずにそれだけ告げた。

結局、本当に帰って来たのはそのレギスが死んだ後になってしまったが。

 

倒れ込んだベッドの脇に置かれた一枚の写真が目にとまる。

産まれたばかりのノクティスとまだ父として慕っていたレギス。

それを抱える、顔を黒く塗りつぶされた母親の写真。

ノクティスを産んですぐに亡くなった母親を覚えてはいない。

 

静かに眠る母親を見たときにも泣きはしなかった。

父としてのレギスを排し王としてのレギスを慕うようにした。

誰もいなくなった時ノクティスを守るのは、家族として守れるのは俺しかいない。

 

母親が死んだ時と同じように空っぽになった心が軋むような音をあげる。

耐えられないと泣き叫ぶことができたら、どれだけ良かっただろうか。

何もしたくないと閉じ籠ることができれば、どれだけ救われただろうか。

 

「...馬鹿らしいな。」

 

誰も助けはしない。そんなもの望んですらいない。

子供部屋のまま残されたこの部屋にいるせいか幼すぎる願望が流れる。

こんなところで立ち止まる気は無いが流石に体力の限界だ。

せめて着替えよう、ズタボロのコートを脱ぎ捨てて何かないかとクローゼットを開く。

 

そこには王の剣に支給される、真っ黒なコートが掛けられていた。

 

「なんだよ。いまさら。いらねぇよ。こんなの...。」

 

ベスト、ブーツ、シャツ、コート。

王の剣が着る衣装が揃っていた。

コートの裏地にかかれた"故郷に誇りを"という言葉がなんとも皮肉だ。

王の盾を斬った裏切り者のドラットー将軍の口癖。

これを着ることは王を守ることを誓うことと同義なのに、その服には裏切り者の口癖が書かれているなど。

 

それでも王にとっては信頼する者たちに送る服だ。

なぜ死んだ今になってこんなものを。

 

いや、違う。昔からだ。

この服は俺が帰って来たときに王の剣としてこの国に立っていられるようにずっと前から用意されていたのだ。

これを着る資格は俺にはない。

 

コートを掛け直し、他を探そうとするとコートの隙間からチャリッと金属特有の小さな音を立てて何かが落ちた。

レギスが母と対になるようにつけていた金色のネックレス。

今は魔法が切られている、ルシス王家の紋章が薄く掘られた銀色のネックレスと同じもの。

 

いつか、次の王に相応しい人に送るのだと笑っていた。

これも俺には身につける資格がない。

しかし放置もできない。親の形見だ。

 

クローゼットを再び漁ったがやはり着られるものはない。

致し方ないがこのまま行こう。

これから神凪について回る予定なのだ。

買う機会ぐらいはある。

 

レギスの形見である金色に輝くネックレスをポケットに突っ込んで部屋を去る。

戻ってくるとしても次は何年後か。

回復して来た体力で無理に全力を出して駆け抜けるよりマップシフトで素早く抜けよう。

時間は待ってくれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

わんっ!

 

「プライナ?」

 

伝達役として常にはいないアンブラとは違いルナフレーナのそばにいつもいるプライナが王都の外で行儀よく座っていた。

ここから先の阻まれた狭い道で帝国軍による検問が行われているはずなのだがどうやって抜けて来たのか。

神様の使いともなるとワープでもして来たのか。

 

不思議に思いつつもとりあえずお使いご苦労様という意味を込めて頭を撫で回す。

くぅーんと気持ちよさそうに目を細めたかと思うとくるくると回って手から逃れ検問の方へと走る。

白いふわふわ団子がてしてしと走る姿はなんとも癒されるが何やら付いて来いと言っている様子。

 

「ルナフレーナ様がこの先にいるのか?」

わんっ!

 

王都からだいぶ離れたところでゲンティアナに預けたのは陽が沈み始めたころ。

一晩たった今彼女らに追いつけるかわからないがプライナが呼んでいるならば行くしかない。

 

首にかけたいつものネックレスに魔力を通し、武器召喚で腰に片手剣を携える。

検問を通るならディザストロ・イズニアとして通る方がいい。

しかしプライナはどうするか。

...犬ならスルーで通してくれるかな。だめかな。

今の時間なら魔導兵がいるはず。

ここから歩いて行くとなると一度ハンマーヘッドで休息をとるか。

 

歩きながらもズボンのポケットに入れた携帯の中に入っている番号の中で唯一誰の名前も書かれていない番号へかける。

ニコールほど経ってから、電話の主がでた。

 

「不死将軍の名は伊達じゃないもんだな。」

「ーーご無事でおられましたか。メディウム様。」

 

王都襲撃の際、市民の避難誘導に徹していたコル・リオニス。

もし王が崩御したときにノクティスを王の墓へと連れ。

ファントムソードとは何かを説明し判明している場所へと導く役割を課せられている。

ルシス王国親衛隊の隊長を務めるだけあって市民の避難は滞りなく進んでいるようだ。

 

「ノクティス達との連絡は取れたか。」

「ーー無事に。ハンマーヘッドへ一度向かわせています。」

「そいつは重畳。荒野の宿営地が一番近いところか。賢王よりキカトリーク塹壕跡の修羅王が初ダンジョンってところだなぁ。」

 

歩みを緩めたプライナにくりくりした目で見上げられながら、若い頃に苦い思いをした修羅王の墓を思い出す。

暗いためシガイが多く出るがほとんど肝試しのような要素で強くはない。

問題は修羅王の墓のさらに奥にある封印された扉。

 

誰がなんのために封印したのかわからないのだが始めてキカトリーク塹壕跡に訪れた時はアーデンも一緒だった。

シガイ相手に無双する俺を後ろから茶化すためだけについて来たのである。最低。

墓を発見していざファントムソード入手編と言ったところでアーデン に止められちょいちょいと指さされた、しゃがめば通れる穴。

 

お前あんなところ行きたいの?絶対あれやばいのいるやつだよね?

決戦のバトルフィールド一歩手前だよね?とガチの抵抗をしたが無理やり連行。

ちょいちょいと封印を解いて俺を放り込み、また封印をかけて小一時間ほどボス級のよくわからない敵対種と戦わせる鬼畜行為が行われた。

待つのに飽きたアーデンがボロ切れのようになった俺を鼻で笑いつつまた封印していたので開いているということはないだろうが心配だ。

 

当時若いというか子供だった俺は倒し損ねたし。

生き残っただけでも御の字だと思いたい。

 

「俺はルナフレーナ様と合流する。誓約を済ませなきゃならない。ノクティス達には俺の事情も話しておいてやってくれ。知っている限りでいい。っと落ち着いたらまた電話する。」

 

返事を待たずに電話を切った。

検問が見え始めたからだ。

魔導エンジンの音がするということは揚陸艇も来ている。

随分と手を入れているようだ。

携帯のラジオを開いて周波数を合わせるとルナフレーナと俺、ノクティスを含めて死亡したと報道されている。

 

帝国軍側も捜索しているということか。

まさかもともと一人は帝国軍にいるなど思っていないだろうがそれはそれ。

死亡説はとてもありがたい。

メディウム・ルシス・チェラムはルシス国内でも軍師としてのその名以外はほとんど無名に等しい。

顔なんてわからないだろう。

 

検問が近づくにつれ魔導兵がこちらに銃を構える。

プライナの安全を考え、ヒョイっと抱え上げると片腕をあげてひらひらと手を振った。

無駄な検問お疲れ様という言葉は飲み込んでおく。

旧式魔導兵の製作過程は胸糞悪いものだが命令には忠実だ。

有象無象など恐るるに足らないがディザストロ・イズニアならば普通に通してくれる。

 

「あら。王都にいたの。宰相の部下殿。可愛いの連れているじゃない。」

「そこで拾った。なーんでこんなところに戦力投入しているんだ。誰の命令?アラネア准将。」

 

魔導兵に紛れて、サソリを思わせる黒鎧をまとった女性が現れる。

中身は妖艶な蜘蛛なのだから毒の二段構えである。

 

ニフルハイム帝国軍第三軍団第87空中機動師団の団長。

階級は准将。

黒い甲冑と魔導兵器の槍を装備し、空中戦を得意とするルシス王族レベルの人間離れ。

赤い揚陸艇で各地を飛び回りシガイ退治を主にしている。

魔導兵を好まず、自らの部隊を人間だけで構成しているためか"傭兵隊長"と呼ばれることもあるが。

 

その彼女が魔導兵をわざわざ連れて検問。

誰かの命令としか思えなかった。

 

「市民の避難路確保って名目のルシス王族確保の検問。命令は将軍から。ほら、王都の襲撃でタイタス将軍が殉職になったでしょう。その後釜にテネブラエの坊やがついたのよ。」

「レイヴスが?」

 

ルナフレーナの救出の際、頼れないノクティスの代わりに真の王になれないかと光耀の指輪をつけるという蛮行に走ったレイヴスは一足先に撤退していた。

神凪の一族である彼は光耀の指輪に認められず片腕が全焼。

神凪の一族だからこそ指輪に見逃されてなんとか生きている。

その際に何か力を手に入れたのだそう。

今は義手をつけて将軍として軍を指揮しているのか。

 

「それにしても調印式を装って襲撃なんて狡いこと考えるわねぇ。」

「加担した身で言うのもあれだが戦争だからな。一応。」

 

その結果自分の国が滅んだのだが口には出さない。

また取り返せばいい。それだけの話だ。

帰ってこないものはすでに割り切った。後は進む足があればいい。

 

「あの宰相がきてからきな臭くなってるしさ。やぁめよかなぁって。」

「その時はビッグスとウェッジもつれてけよ。アラネアのいうことしか聞かないし。」

「あんたのいうことも珍しく聞いてるじゃない。ていうか怒らないのね。宰相の右腕なのに。」

 

一応聞いてはくれるがちょっと嫌そうにする例の二人を思い浮かべて苦笑いすると驚いたようにアラネアがいう。

サバサバした性格と槍の扱い方でよく談義する仲のいいアラネアは書類上の親子であることを知っている。

イズニアという姓は珍しい、いないこともないというほどでさらに色合いも一緒であれば親子なのだろうと察しがつくが実際の親子ではないと聞いてとても驚いていた。

 

親の権力に縋ってついた使えない腰巾着とかいう頭の固い、引き摺り下ろしたい連中が罵ることもあるがアラネアはそんなことは気にせず俺に戦略を聞きに来る。

戦えないと豪語する宰相とは違い武器が扱える俺に興味を持ったのがきっかけだそう。

今ではすっかり仲良くなって戦略を練っていても途中でただの雑談になる。

 

一応上司として宰相を立てる発言をする俺が宰相の悪口とも取れる発言に突っ込みすらしない。

確かに珍しいかもしれない。

 

「基本からかってくるパワハラ上司だよ。たまにセクハラになるけど。そんな上司の悪口聞いたって仕方ないなー程度の認識。」

「帝都じゃぁよく注意してきたじゃない。てかあの宰相セクハラもしてたの。」

「パワハラが日常化してきたから刺激を求めてセクハラをたまにしてくる。そもそも無茶を言うのをやめてくれ。じゃなくて、帝都じゃぁ誰が聞いてるかわからんからやめろってこと。」

 

だんだん話の方向性がずれてくるのはいつものことである。

だが、ここで長話している場合じゃない。

プライナがウズウズしだした。

 

「何か伝言とかあるか?なければ一度帝都まで仕事しながら戻るつもりなんだが。」

「あるわよ。宰相から。車貸してやるってさ。」

 

指を刺された方向には、検問の向こう側に置かれたいつもの赤いオープンカー。

一応屋根が閉じているので雨でも大丈夫か。

先程まで俺を弄り倒して遊んでいたのにずいぶん準備がいい。

 

「レスタルムにでも置いておいて、だってさ。あんたも大変ね。」

「レスタルムまでお届けしろってことだよな。どうせそこが終点になるし構わねぇけど。あの暑苦しい服装で向かう気なのかあの人。チャレンジャーだな。」

「帝都に戻るのはどのくらいになりそう?」

「当分先になりそうだ。一ヶ月か二ヶ月か、それ以上か。一年はないな。」

「やめる時の手続き丸投げしようと思ったのに。」

「ビッグスとウェッジつかえよ。」

 

何気にひどいこというアラネアは本気でやめるつもりのようだ。

傭兵上がりの彼女は自由気ままだし、帝国もそのうちアーデンの手に堕ちる可能性がある。

友としてやめることは推奨しておきたい。

 

「期を伺えよ。オススメはオルティシエの話が出た頃合いだな。」

「お得意の先読み?」

「そのぐらいの頃にはバタバタしているだろうから面倒なその類はぱっぱと承認してくれる。すぐその話もでるだろうしさ。」

「わかった。あんたも気をつけるんだよ。きな臭いのに一番近いの、あんたなんだから。」

「肝に命じておく。」

 

プライナを助手席にのせ、天井を開いてアラネアに手をふる。

神話の話やルシス王家の話など彼女は知らないだろう。

正体を告げられないのは残念だが、先の未来でも生き残ってもらいたい。

 

エンジンをふかしながらプライナの導きに従った。

 




辛いことにはめっぽう強い子。
ノクティス達と合流するのはいつになるのやら。
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