水着姿でのガールズトークと言うのも良いですね(笑)。
水着姿でのガールズトーク、綾はガールと言う年齢(笑)では無いかもしれないがは続く。
「ライチの皮ってピンク色のもあるのね、私は茶色いのしか見た事無いけど。」
栄依子はライチをしげしげと見て言う。
「あ、私も茶色いのしか知らなかったなあ。」
花名もライチを見ながら栄依子の言葉に頷いている。
「どっちも同じ物の様ですね、新鮮なのはピンク色ですが鮮度が落ちると徐々に茶色になるそうですよ。」
綾は薫から聞いた話を皆にする、実は引き取った時に少しでも減らそうと2人で食べたのだが、その時に花名と栄依子の様に疑問に思って彼女に聞いていたのだった。
「新鮮なライチ、美味しい。」
冠は栄依子に食べさせてもらいながら幸せそうに言う、その姿に皆ほっこりとしていたのだが。
「何だかそれ乳○みたいですね~。」
とたまてが突然爆弾発言をして場を掻き乱す。
「ぶっ・・・!?}
「ええ!?」
その爆弾発言に綾は口に入れていたライチを噴出しそうになり、花名は驚きのあまり固まる。
「ブッ・・・あはは!!」
栄依子は思わず噴出して笑い始める、一方冠はと言うと。
「新鮮な乳○、美味しい。」
と更に過激な爆弾発言して綾と花名を慌てさせ、2人は顔を真っ赤にして叫んでしまう。
「ちょ・・・2人共!?」
「たまちゃんに冠ちゃん!?」
「くくく・・・ふ、2人共・・・ははは!!!」
そんな2人にどや顔で答える冠とたまて、笑の止まらない栄依子。
その状況に綾はそう言えば横須賀女子時代、薫や他の友人達とガールズトークしていると必ずこう言った過激な話題が出てきたなと思い出していた。
女子は同性しか居ないとこんな過激な話題で盛り上がる事を綾が初めて知った瞬間だった。
完全にカオス状態なった部屋で、机の上にあった花名の携帯に着信音が鳴っていたが、誰も気付いていなかった。
「全然出ないわね。」
花名の携帯に掛けていた志温はそう言って溜息を付く。
「何処かに行ったと言う訳では無いみたいですけど。」
考え込む志温は次の瞬間聞こえて来た花名達の声に思わず部屋の方を見るのだった。
「え?}
兎も角、志温は花名の部屋へ様子を伺う為に行ってみる事にした。
「何だか凄い声が聞こえたんだけど、大丈夫かしら?」
そう呟き首を捻りながら、志温は花名の部屋のインターホンを押す。
『はいはい、何方ですか?』
花名ではないが聞いた事のある声に志温は更に首を捻る、友人の娘達でも来ているのだろうかと考える。
「えっと私志温ですけど、花名ちゃんはいっらしゃいますか?」
『おお、志温お姉さんですか・・・花名ちゃん!志温お姉さんは来られてそうですよ。』
『えっ?志温ちゃんが・・・ちょっと待ってたまちゃん、皆志温ちゃんが来たって!』
『な、それって・・・こんな状態の時にですか?』
『冠(かむ)・・・ちょっとこれ結んで、これじゃ人前に出られないし。』
『任せる栄依子。』
インターホンに出た者が通話ボタンを押しっぱなししているのか、部屋の中の会話が筒抜けだった。
『取りあえず開けますね花名ちゃん。』
『たまちゃん駄目ええ!!』
その声の後ドアが開き目の前に展開した光景に志温は唖然としてしまった。
それはそうだろう見覚えの有る娘達が全員水着姿になっているのだから。
「し、志温ちゃん!これはその・・・」
花名は慌てて弁解しようとするが・・・
「うん、大丈夫よ、分かったから花名ちゃん。」
にこやかにそう言ってドアを閉め去って行く志温。
「し、志温ちゃ~ん!?」
「こ、こんな姿を見られてしまって・・・こ、今後どんな顔して会えば良いんですか?」
花名は完全にパニック状態になり、綾は青くなって立ち尽くす。
「大丈夫ですよ綾お姉さん!こんな姿と言うなら、栄依子ちゃんも負けていませんから。」
とたまてがフォロー(?)するが。
「たま、それフォローになってないから、って言うか私、いきなりこんな格好って・・・出禁になったりしないかしら?」
栄依子が冠に上の水着の紐を締めなおしてもらいながら心配そうに呟く。
「ど、どうしよう?・・・志温ちゃんに変な誤解されたら。」
パニック状態が続く花名だったが、再びドアが開かる音に綾と共に振向いて・・・
「「え・・・??」」
花名と綾はその光景に固まってしまう、何故なら志温が水着姿になってそこに立っていたからだ。
「改めまして、皆さんこんにちは。」
赤いビキニ、腰には緑のパレオを纏った志温に花名と綾は驚いた声を上げる。
「志温さん!?」
「し、志温ちゃん?そ、その格好で出て来たの?」
2人のそんな声に志温はにっこり笑って答える。
「3秒ルールよ、花名ちゃん。」
それってちょっと違うんじゃないかなあ、と綾は思わず内心突っ込んでしまっていた。
何時も思いますが志温さんは凄いキャラだと思います。
あれは天然なのか地なのか?まあ見ていて楽しいですが。
それでは。