果たして綾は栄依子達の魔の手から逃れられるのか?(笑)
その日花名は来るべき学期末試験対策で栄依子達とお泊りの勉強会を開く事になっていた。
まず最初にたまてがてまりハイツに到着したのだが。
「たまちゃん、これからも花名ちゃんの事宜しくね。」
「はい!不束者ですが幸せにしてみせますから。」
何故か結婚の申し込み(?)になっていたり、その後駅で待ち合わせた栄依子達と・・・
「本当に辛い体験でした。うなぎの香しい香りの中でひたすら働いた私を待っていたお昼ご飯は・・・持ち込みのお弁当で・・・」
とたまての時職業体験の話で盛り上がったりしながらてまりハイツに向かっていた。
「今日は従姉の志温さんはお出掛けなのよね?、そう言えば綾さんは?」
栄依子がふと花名が前に話していた事を思い出して聞いて来る。
「うん、志温ちゃんは同窓会だって、綾さんもまだブルーマーメイドのお仕事からまだ戻っていなくて。」
お蔭で花名はこの勉強会が無ければ今日の夜は1人で過ごさなければならないところだったのだ。
「だから皆が泊まりに来てくれて嬉しいのは勿論なんだけど、ちょっと安心し出来るかなって。」
「まあ1人じゃ何かと不安になるわよね、そうか綾さん居ないのか・・・ちょっと残念ね。」
そんな花名の気持ちを理解しつつ、綾が不在な事を残念がる栄依子だった。
だったのだが・・・
「ねえ花名、前を歩いている人ってもしかして綾さん?」
栄依子の言葉に花名が前を見てみると、白い服にキャリーバッグを引いている女性に気付く。
「うん、そうだね栄依子ちゃん、綾さん!」
その花名の声に振り返る女性は栄依子の言う通りブルーマーメイドの制服と制帽を身に纏った綾だった。
「あ、花名ちゃん、それに栄依子さん達もお久し振りですね。」
微笑みつつ(栄依子を見て少し引きつったが)花名達が近づいて来るの待つ綾。
「お帰りなさい綾さん。」
「ほんとにお久し振ですよ綾さん、お帰りなさい。」
「お帰りなさい綾お姉さん。」
「お帰り綾。」
綾を囲み花名、栄依子、たまて、冠の4人が挨拶してくる。
「今日お帰りだったんですね、確か予定では?」
栄依子が微笑みながら綾に聞いてくる、何だか機嫌が良さそうなのは久々に会えたからだ。
「帰港直前に任務が入りましたから、お蔭で一週間も伸びてしまいました。」
そんな栄依子に苦笑しつつ綾が肩を竦めて答える、まあ何時通り便利屋として厄介事を押し付けられたのだが。
それが終わり若宮はようやく今日の朝、横須賀基地に帰港出来たのだった。
「それで皆さんは何時ものお泊り会ですか?」
花名の部屋に栄依子達が泊り掛けで遊びに来ている事は綾も知っている。
「そうだったら・・・どんなに良かったでしょうか・・・」
たまてがこの世の終わりの様な顔をして言うので綾は不思議そうな表情を浮かべてしまう。
「もうすぐ後期試験が有るので、皆でお泊りの勉強会をする事になって・・・」
「あ・・・なるほど、そういう訳ですね。」
花名の説明に綾は納得し、たまての落ち込んでいる理由を察した。
「まあ学生にとっては試験や勉強が仕事みたいなものですからねたまてさん。」
綾が慰めるとたまては頭を抱えて叫ぶ。
「ああ、早く就職したいです、そうすれば試験なんか無くなるのに・・・」
その絶叫(?)に栄依子達は半ば呆れた表情を浮かべてしまう。
「いえそんな事は無いかもしれませんよたまてさん。」
「・・・?」
頭を抱えていたたまてが綾を見る。
「ブルーマーメイドだって、今の階級より上になりたければ昇格試験を受けなければならないし、職種に就く為に必用な資格を得るのに試験を通れなければならない事もありますから。」
だからブルーマーメイドにおいては、例え女子海洋学校を卒業しても、試験から無縁になるとは限らないのだ。
綾だって艦長候補生として訓練を受けつつ、各種試験に合格せねばならなかったし、それに合わせて二等保安監督官になる為の試験だって受けなければならなかったのだ。
「そうだったんですね、綾さん凄い・・・」
栄依子が綾の話を聞いて心底感心した様に言う、花名や冠も同様な表情だった。
「ううう、そうなんですか・・・はあ。」
たまては更に落ち込んでしまった様だった。
それを見て苦笑していた花名が何かを思いついたのか綾に話し掛けてくる。
「そうだ綾さん、前みたいにまた勉強見て貰えませんか?」
「花名それって?」
突然の花名の言葉に栄依子が不思議そうに問い掛ける。
「うんちょっと前の話なんだけど・・・」
花名はその時の事を栄依子達に話すのだった。
スロウスタートを見ていると女の子達のやりとりにほっとします。
こういう日常系のアニメはもっとあっても良いと思いますが。
それでは。