・・・綾は泊まりませんが。
夕食を終えた花名達は片付けを済ますと次の予定を開始する。
それは何故かたまてのお勧め(?)で『ギャルゲー』をする事だった。
皆で出来るゲームだと思っていた花名達は『ギャルゲー』言うジャンルに戸惑う。
まあ女子高校生のするゲームではないかもしれないなあと綾は思う。
このメンバーの中ではたまてと同様に『ギャルゲー』を知っている人間は綾だけだろう。
元男だっただけに内容は理解している、やった事は無いが。
そしてプレイを行なうのは栄依子。
「何で私が?」
任された栄依子は困惑している、花名と冠も理由が分からず同じ様な感じだ。
一方綾は思わず納得していた、と言うのも以前たまてから栄依子のプレイガールぶりを聞かされていたからだ。
栄依子の休日予定のメモがたまて曰く、「ハーレムルートの攻略チャート見たいですね。」だったらしい。
「選択肢を一つ間違えると刺されるパターンですね。」
そして何だか物騒な事もたまては言っていたなと綾は思い出す。
兎も角栄依子は困惑しつつゲームを始め、それを興味深げに見る花名と冠、どや顔(何故に?)のたまて、そんな皆を苦笑しつつ見守る綾だった。
「な、なにか見てるだけでドキドキしますね。」
花名は食い入るように画面を見つつそう言う。
まあ確かにそれはあるかもと綾、ゲームをやった事は無いがプレイ画面等を動画で見た事があったからだ。
それは人の恋路を隠れて見てる様な背徳感みたいなものがあると綾は思ったものだ。
そんな花名と綾に得意げにゲームの説明をするたまて。
「私の一押しはこの子ですね。」
ゲームのパッケージイラストに描かれているキャラ達の中から1人を指差してたまてが言う。
「この子は?」
冠が違うキャラを指差して聞いて来る。
「あ・・・その子は登場した時彼氏さんが居るのでダメです。」
「それじゃ付き合うのは無理なんだ。」
花名がちょっと残念そうに言うと突然たまてが目のハイライトを消して答える。
「いえ。まぁ付き合えますが・・・ほら元カレが居た訳ですし・・・『今までもこれからも私の事しか好きにならない子が良いんですよ。今までもこれからも』ってなります。」
「たまちゃん・・・顔怖いんだけど・・・」
何でそこでたまてまでヤンデレ化するんだろうと綾は苦笑してしまう。
そんな時軽やかなゲームのSE音が部屋に響き、皆が画面を見る。
「な!?この短時間で全ての女子の恋心をカンストさせてますよ、ほんと栄依子ちゃん怖い娘・・・!」
それを見て本当にハーレムルートを達成出来そうだなと納得してしまう綾だった。
ちょっと波乱の有ったゲームタイムを終え花名達は就寝の為布団を敷き始める。
綾も泊まったいかないかと栄依子に誘われたが、流石にそれは辞退させてもらった。
花名の部屋は2組の布団を敷いただけで一杯だ、そして1組事に2人一緒に寝るのだ。
もし一緒に寝るならどちらかに潜り込まなければならない、流石それは遠慮したい綾だった。
「それじゃ今日はありがとうございました綾さん。」
部屋に戻る綾を階段手前まで花名は見送ってくれる。
「いえ、私も楽しかったですよ花名ちゃん。」
横須賀女子時代に同じ様な事を薫や友人達とやった事を思い出し懐かしさを覚えた綾だった。
「はは、それじゃまた誘いますね。」
悪戯っぽい笑みを浮かべ花名が言うと綾は苦笑してしまう。
「ではお休みなさい花名ちゃん。」
「はいお休みなさい綾さん。」
こうして花名達との勉強会の1日は終わったのだった。
アニメでのギャルゲーの話しは結構笑えましたね。
無自覚でヒロインを落すのはゲームの主人公らしくて(笑)。
それにしてもたまてさん、詳しいのは流石です。
それでは。