月光の迷い人   作:ほのりん

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前書き~
ちょっと気分転換で書いたのを投稿します。
台本形式のため、好き嫌いが分かれ、さらに現時点では登場していないネプテューヌと主人公ルナがもし付き合ってたらという妄想の元作り出された百合なので、そこでも好き嫌いが分かれます。
もっというなら本編と繋がる要素は全くありませんが、投稿するならここかなと思って投稿しました。本編読まなくても、とりあえず下のキャラ紹介を読めば大体わかるかと思います。
もし読んでくださるのであれば、是非ゆっくりしていってね!

《紹介文》
ルナ:犯罪神の事件の後、プラネテューヌ教会で女神補佐官として活動。のちにネプテューヌから告白され、付き合う。ネプテューヌのことを愛していて、ネプテューヌへの『好き』の感情を全く隠さない。
ネプ:プラネテューヌの女神様。あることをきっかけにルナを好きになり、告白。見事成功し、ルナと付き合っている。が、予想外にルナが『好き』という感情を隠さず、真っすぐ伝えてくるため、そのたびに赤面する。恥ずかしいので『好き』の感情に素直になれないという何処かの某黒女神と同様ツンデレを持っていたことに最近になって気づいた。但しルナにしか発動しない。
店員:男性。実は店長。彼女いない歴=年齢だが、モテない類ではなく、ただ告白されないだけである。少しイケメン。

舞台:プラネテューヌの某商店街。アニメやゲーム関連のものを取り扱う店が多く、コスプレ衣装なんかも作ったり販売したりする店がある。


番外編の貯め処
番外編『もしもルナがネプテューヌと付き合ってたら』(花嫁衣裳編)


ルナ「~♪ …ん? これは…… すいませーん店員さーん。少しお聞きしたいことが──」

 

 

[教会]

 

ネプ「やったああ! またいーちば~ん!」

ノワ「くぅ、なんでネプテューヌばっかり勝つのよ!!」

ブラ「あと少しだったのに……」

ベル「このゲームではネプテューヌが強いですわね」

ネプ「ふっふふ~ん。ルナといっぱい遊んだからね~♪」

ブラ「あぁそういうこと」

ベル「そういうことですのね」

ネプ「え? 何々? なんのこと?」

ベル「何でもありませんわ。それよりそのルナちゃんが見当たりませんが、どちらに?」

ネプ「えっと、確かアニメグッズとかをあさりに某商店街に行ったよ。なんでも、どうしても行きたい限定ショップがやってるから行ってくるって」

ノワ「へえ。あの子もグッズとか買うのね」

ブラ「そういえばこの間行った即売会でもスタッフで参加していたわ」

ベル「あぁあのイベントですわね。他にもいろんなところのイベントで見かけますわ」

ノワ「確かに。私もこの間コス…参加したらいたわね」

ネプ「えぇ!? 聞いてないよ!」

ブラ「まぁあの感じじゃ私たちに見られたくなかったんでしょうね」

ベル「そうですわね。わたくしもイベントの時に見かけた際、顔を真っ赤にして逃げましたし」

ノワ「そう? 私の時は嬉々として写真を求められたわよ」

ネプ「へえ。なら今度私もイベントに行ってみるよ」

ベル「それがいいですわ」

 

 ~~♪ 

 

ネプ「あれ? ルナからメールだ。どれどれ『ネプテューヌ、今どこ? ちょっと某商店街に来てほしいな。出来れば一人でお願い。ちょっとやりたいことがあって……』って」

ブラ「やりたいこと?」

ノワ「何かイベントでもやってたのかしら」

ベル「それにしてはこの”出来れば一人で”という部分が気になりますわね」

ネプ「うーん。どうしよ」

ブラ「行ったらいいと思うわ」

ネプ「え?」

ブラ「もしかしたら面白いこと…こほんこほん。いいことがあるかもしれないわ」

ネプ「え、でも……」

ベル「わたくしたちのことは気にせずいってらっしゃいな」

ノワ「あなたが帰ってくるまでにこのゲームを上達させておくわ」

ネプ「うーん。それじゃあ行ってくるね」

ブラ「ええ。行ってらっしゃい」

 

 

 

ブラ「さて、それじゃ私たちも行動するとしましょうか」

ノワ「え? 何かするの」

ベル「そんなの決まってますわ。ネプテューヌの後を追うんですの」

ブラ「もしかしたら面白いことをしてるかもしれないわ」

ベル「ノワールはついてこなくていいですわよー」

ブラ「そうねー、ぼっちのノワールはここで一人寂しくゲームをしてるといいかもしれないわー」

ノワ「なっ、なによ! その…気になるからついていってあげるわ!」

ブラ「……ふふ」

ベル「クスクス……」

ノワ「な、なんで笑うのよ!!」

 

 

 

ネプ「うーん、ルナどこにいるんだろ……」

ルナ「あっ、ネプテューヌ! こっちこっち!」

ネプ「あ、いたー。どうしたのいきなり呼び出して…… 限定ショップは行けたの?」

ルナ「それはもう終わったよ。それより何も聞かずにこっちに来てほしいな」

ネプ「う、うん……なんだか嫌な予感が……」

 

 

 

ルナ「店員さーん。さっきの件で相方連れてきましたー」

ネプ「あい…かた……?」

店員「なっ、本当にいたのか。てっきりそれっぽい男を連れてくるのかと思ってたぜ……」

ルナ「ふっふっふ~ん。私をそこいらの一般人と同じにしてもらっちゃあ困るなあ。そしてよぉく見よ! この方を誰と心得る! この方こそこの国の女神ネプテューヌ様であるぞ!」

店員「あ、ああパープルハート様のコスプレか? へえ、本物そっくりじゃないか」

ルナ「だから本物だって! 本当にネプテューヌなの! なんならあのドレスのサイズが合わなかったら女神化して着てもらうつもりなんだから!」

ネプ「えっと、あの、ルナ? 話についていけないなーって……」

ルナ「うーん、出来ればあれを見るまで話についていけてなくてもいいけど……」

店員「ん? 嬢ちゃん、この子から何か聞いてないのかい?」

ネプ「う、うん。ただ『来てほしい』ってだけで……」

店員「おいおい、お前さんなかなかあくどいなあ」

ルナ「ふふふ、もし言っちゃってたら面白くないでしょ? それに万が一恥ずかしいからって理由で来てくれなかったら困るし」

ネプ「ねぷ!? は、恥ずかしいって何が!? 私に何させるの!?」

ルナ「それは見てからね。で、店員さん、あの衣装まだあるよね。それに私が言ったあれも……」

店員「あぁあるぞ。ちゃんと一着ずつな。ほれ、奥の更衣室に用意してあるから、中で女性店員に着付けてもらえ。御代は着てからな」

ルナ「はーい。ほらネプテューヌ、いこ?」

ネプ「え、ちょ、引っ張らないで……ねぷううぅぅ!」

 

 

 

ベル「……引っ張られていきましたわね」

ブラ「そうね。あの子たちが入っていった店は衣服店みたいだけど……」

ノワ「あの衣装店…確か様々な方向の衣装が用意してある店だったはず……」

ブラ「へえ、つまりノワールもあの店に行ったことあるのね」

ベル「だとしたらコスプレ衣装を買いにでしょうか。それとも何か参考にするために……?」

ノワ「わ、私はただ立ち寄っただけよ! べ、別にこここ、コスプレに使うだなんてそんな……」

ベル「あら? わたくしはただルナちゃんが何をするのか考えただけですわよ」

ノワ「のわっ!?」

ブラ「しっ、変化があったわ」

 

 

 

 

 

ルナ「おじさーん。着替え終わったよー」

店員「お? ……ほうほう、女が着るにしちゃぁ似合ってるじゃねえか。かっこいいぞ」

ルナ「褒めてくれてありがと。彼女いたりする?」

店員「いや彼女いない歴=年齢だ。なんだ? 彼女にでもなってくれんのか?」

ルナ「残念、私はネプテューヌという最愛の嫁がいますので……」

店員「じゃあなんで聞いたんだ……」

ルナ「きちんと女の子の衣装を褒めてたからね。モテるのかなーって」

店員「生まれてこの方出会いなんてもんねえよ」

ルナ「またまた~。もし本当にないのなら気づいてないか、あるいはおじさんの見てきた世界が狭いんだよ。いっそ各国を旅する勢いでその辺ぶらぶらしてれば誰かしらいい人寄ってくるよ。おじさん別に容姿が悪いわけじゃない、それどころか良い方ではあるだろうし。ま、もっとも私のタイプではないかな」

店員「同性を好きになってる時点でそうだろうよ。んで? お前さんの相方の嬢ちゃんはまだか?」

ルナ「だって絶対私の衣装よりめんどそうだもん。まだかかると思うよ」

店員「ま、花嫁衣装なら当たり前か……」

ルナ「いやあ、サイズが大きかったら女神化していいって言ったから、どっちの姿の嫁が見られるのか楽しみだよ」

店員「……え、あれまじだったのか」

ルナ「だからマジのマジ! 本当にネプテューヌなんだって!」

店員「……まじか」

 

 

 

ノワ「ルナの服……あれタキシードよね……」

ブラ「ええ間違いなくタキシードね」

ベル「執事服に見えなくはないですけど…やはりタキシードですわ」

ノワ「どういうこと? 店員と何か会話してるみたいだけど……」

ベル「周りの音にかき消されてよく聞こえませんわ。……あら、奥からまた誰か…ってえ……?」

ブラ「なっ……!?」

ノワ「ね、ねぷてゅーぬ……?」

 

 

 

 

 

店員「…お、でてきた…ってんなっ!?」

ルナ「おっ、おおっ!! これぞまさしく女神の降臨!」

ネプ「ね、ねえルナ。これってどういうことかしら……」

ルナ「どういうこともなにもウエディングドレスだよ。やっぱさすがに変身前じゃサイズが合わなかったかー」

店員「な、なあなんで店の奥からパープルハート様が現れるんだよ…! い、いつの間に……」

ルナ「だから言ったでしょー。本物の女神様だって」

店員「じゃあなんで本物連れてこれるんだよ! お前さん何者だ…?」

ルナ「ルナだよ。ルナ。プラネテューヌの女神補佐兼恋人やってます」

店員「ルナって…あのルナ様なのか!? お前さん!」

ルナ「おうよ!」

ネプ「ちょ、ちょっとルナ、説明してちょうだい! なんで私ウエディングドレスを着させられてるのよ!」

ルナ「なんでって…まあ、そういうのをやってたから?」

ネプ「そういうの……?」

ルナ「うん。そこの通りを歩いてたらね? ここの店の表にウエディングドレスがあって、条件を達成できるならタダでゲットできるって書いてあったから思わず……」

店員「ちなみに条件ってのはそのドレスを着たまま帰れる人ってやつだ…じゃなくて、です。この嬢ちゃん…じゃなくてルナ様はこの店にいらして、それでタキシードもあるかとお聞きになられて……」

ルナ「おじさん、さっきと同じでいいよ。急に畏まられても困るし」

店員「そ、そうか。それでタキシードもあるって言うと嬢ちゃんは『じゃあドレスを着る嫁をすぐに連れてくるから取り置きしておいて』ってパープルハート様を呼び出したんだ。まさか嫁って男の娘でも連れてくるんじゃって思ったんだが、女性の、それも女神様を連れてくるなんて驚いたぞ」

ルナ「へっへーん。女神様の花嫁衣装なんてその手の仕事がない限り見られないんだから、よ────ーっく見ておかないと人生の半分以上を損するぞー。ネプテューヌ信者ならね!」

店員「ありがたや~」

ネプ「だからってこんなところで……」

ルナ「あっ、ネプテューヌ」

ネプ「な、何かしら?」

ルナ「凄く似合ってるよ。普段も可愛くて美人だけど、今はそれ以上に綺麗で美しい。好きだよ」

ネプ「…..///」

店員「中々やるなぁ、嬢ちゃん」

ルナ「そう? 思ったことをありのままに伝えただけだよ」

店員「ははっ。で、着て帰るのか?」

ルナ「うん。タキシード代は……」

店員「良いものを見せてもらった礼だ。ウエディングドレスと条件は同じにしておくぞ」

ルナ「ありがとう。じゃあ着て帰るね」

店員「おう」

ネプ「着て帰るって…!? まさかこの姿で帰るの!?」

ルナ「うん、あっ、そのままだとドレスを引きずっちゃって歩きづらいよね。よっと」

ネプ「きゃっ」

ルナ「ふふっ、ネプテューヌは女神化後も軽いんだね。後顔が赤く染まるネプテューヌも可愛いよ」

ネプ「──! ///」

店員「…さりげなくお姫様抱っこに誉め言葉。タラシか」

ルナ「…?」

店員「天然かっ……!」

ルナ「よくわかんないけど、ありがとうね、おじさん。もし何か頼みごとがあったら、言いに来ていいよ。私にできることと都合がつくならやるからね」

店員「あ、ああ。もしかしたらクエストとか頼むかもな……」

ルナ「うん。じゃあ」

店員「あっ、ありがとーござーましたー」




《後日談》
 後日ウエディングドレスを着てお姫様抱っこをされている赤面パープルハート様とタキシードを着たルナが商店街から教会まで歩いて行ったとネットで話題となり、炎上。『なんとうらやまけしからん』『許さない!絶対に幸せにならないと許さないんだから!』『早く結婚しやがれ!』『俺はもうパープルハート様を信仰しない。これからはパープルハート様とルナ様の夫婦をペアとして信仰するんだ!』『結婚してないなんてだっせーよな~』といたるところの掲示板で騒がれたが、教会職員の手により消火。後日国営放送にてルナ様が謝罪。正式にパープルハート様と交際していることを報告。また同時に婚約しており、近日結婚式を行うことを発表した。
 プラネテューヌ以外の各国からも騒がれ、各国の女神様から祝いの品と祝言が贈られ、二人の結婚式に御参加された。各国の女神様は『ようやくか』と言われたそうな……

 という話でした。
 ちなみに商店街の元ネタは愛知県名古屋市大須の商店街です。確か去年の4月に着たまま帰るなら100円ってウエディングドレスを売ってましたね。それを見て思いついたネタです。
 ちなみに前書きにも書きましたが、全くと言っていいほど本編をカスってませんので、あくまで別のものだと思っていただければいいかと思います。
 それではまた次回、本編でお会いしましょう。

(追記)
実は私、ハーメルンさんのマイページの画像一覧に投稿する方法って知らないんですよね。誰か教えて欲しいです。
というわけで(?)、キャラ作成サイト『キャラット』様にて作成したルナさんの画像置いておきます。色々素材がなかったりしたので代わりとかつけてますので、こんな感じかー程度です。

【挿絵表示】

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