月光の迷い人   作:ほのりん

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前書き~

前回、コンパの提案でピクニックに行ったルナ達。模擬戦をするとルナが勝ってしまいましたが、どうにかアイエフのフォローでネプギアに元気が戻り、さらにネプギアはルナと友達になりたいと言いました。ルナは喜び、ネプギアと友達になったのですが……
今回はその次の日のお話です。
それではごゆるりとお楽しみください。



第九話『ゲイムキャラを狙う悪の手』

[プラネテューヌ教会]

 

 

 その日の朝は嬉しいやらなんやらな出来事があった。

 朝一にイストワールさんからまだゲイムキャラは見つかってないと言われたので、とりあえず事務室に行ってお仕事体験の続きをって扉を開いて挨拶してみれば皆さんはすぐに近寄ってきて「倒れたって聞いて心配した」とか「体はもう大丈夫か?」とか口々に言ってきた。どうやら私がクエストで倒れたってことは事務部の皆さんに伝わっていたらしい。一体どうやって伝わったんだろうか。

 それはともかく心配をかけていたようだったからとりあえず心配をかけてしまってすみません、と謝ろうとしてたら副部長のクリスさんが人混みをかき分けて私に抱き着いてきた。

 一瞬何が何だか分からなくなった私だったけど、クリスさんが「よかった…無事でよかった」って言葉を聞いて、本当に心配をかけさせてしまった、という罪悪感と会って間もない私をこんなにも心配してくれていたと嬉しくなって「心配かけてすみません」って素直に謝れば「ホントだよ…もう…」って。周りにいた皆さんも「本当に心配したんだぞ」とか「でも無事でよかった」とか。

 そんな皆さんの温かい言葉に心の中で嬉し涙を流していると、さらにダイゴさんも来て「全く、お前さんが倒れたって話が来た時は本当にこの場にいる全員が心配したんだ。あんまり無理しないでくれよ。お前さんはもうこの事務部にとって仲間みたいなもんなんだから」って言葉を頂いた。ちなみにその言葉の中にダイゴさんご本人も含まれてるのは察した。仲間って思ってくれたことと、心配をしてくれたことに対してお礼を言えばそんなの当然だって返事が来て、今度は心の中で号泣。もう何も怖くない(キリッ)

 そんなこんなをしつつ、皆さんが落ち着いてきてクリスさんが離れたところで私は今後の話をした。これから自分はネプギア様やアイエフさん達と一緒に犯罪組織を何とかするための旅に出るということ。だからプラネテューヌでやることが終わったら各国を周るためにしばらく戻ってこなくなることを伝えた。

 皆さんその話を聞いて私のことを心配してくれたけど、同時に応援もしてくれた。皆さん本当に暖かい言葉をかけてくれて、嬉しくて。離れたくなくなってしまった。

 でも流石に何かあれば行かなくちゃならないし、そもそも事務室に来たのは仕事をするためだから、話もほどほどにして今は暇だから~って言って仕事がないか訊くと、丁度私が出来そうな仕事が数件あった。それを空いている席のPCに送ってもらって、仕事をしてみる。

 魔法がどうの、剣がどうこう言ってても、何だかんだで自分には事務仕事が向いているみたいだ。すぐに終わらせてしまった。その後も色々仕事を手伝っていると、いつの間にかお昼になっていた。

 昼食は何にしようかと考えていると、周りの皆さんが食堂に行こうと誘ってきた。しかし残念ながら今の私の懐は寂しい。なんせ現在借金があったり、手持ちもこの間のクエストの報酬の一部のみ。先日のお仕事体験の報酬もあまり使いたくない。だから手持ちが無いからって言うとクリスさんが「じゃあ今回は私のおごりで行きましょうか」なんて言ってくださる。

 ありがたいお申し出だけど、そんなにお世話になったらダメかなって思って断ろうとしたけど、クリスさんが「これはルナちゃんの歓迎会ってことで」なんて言い出す。それに対して周りも盛り上がり始めて、いっそ今日の夜何処かのお店で歓迎会でもやろうかなんて話まで持ち上がってきた。え? え? え? なんてオロオロしてるとパンパンッと手を叩く音が聞こえて、そちらを振り向けばダイゴさんの姿。

 ダイゴさんは「おいおい、盛り上がるのはいいが歓迎会はまだ駄目だ。ルナはまだ正式にここに入ったわけじゃない。体験入部だということを忘れるなよ」と言う。その言葉に皆さんは「はーい」ってしょんぼり。でも次のダイゴさんの言葉で再び盛り上がった。「だがルナが正式にうちの部に入った時は、店を貸し切って盛大にやろう!」。

 その言葉で皆さんあれこれ話す。どこの店がいいかとかいつにしようかとか。今の私にはネプギア達と一緒に女神様達を助けるというやるべきことがあるから、皆さんの話がいつ実現するかなんて分からないし、当分先だろうけど、私まで楽しみになって来た。その時は旅の思い出とかも話せたらいいなって。

 それはそれとして、とりあえず今日は食堂のご飯をおごるだけってことで皆さんに連れられて食堂へ来た。食堂には同じような制服を着た職員の人達がそれぞれ自販機で食券を買って、カウンターで注文して、料理を受け取る人もいれば、ビュッフェ形式のところでお皿に盛り、お金を払っている人もいる。自販機が液晶画面だったり、カウンターの上部に画面があって、そこにメニューの写真が写ってたりする辺りやはり科学か…とかは除いたら、普通の食堂と同じようなものだろう。

 私は自販機の方を選び、カウンターで料理を受け取って、皆さんが先に確保してくれていたテーブルに着く。それで「いただきます」って挨拶して食べ始めた。

 私から話せるような話題は少なかったけど、皆さんの仕事の話やプライベートな話とかも聞けたし、それで笑ったり共感したりなんてして、皆さんと食べる食事はとても楽しかったし、こういうのもいいなって思った。

 でもそれはあまり長くは続かず、料理が後ちょっとで食べ終わる頃にポケットに入れていたNギアが鳴ったことで終わった。皆さんに断りを入れて席を立ち、Nギアの画面を見てみると、着信相手はイストワールさんからだった。イストワールさんとは先日連絡先を交換、というか教えてもらう方だったけど、それだから着信が来ても別に変なことではない。しかし一体何の要件だろうか。

 そんな疑問を抱きながら着信が切れないうちに電話に出た。

 

「はい、ルナです」

『あ、ルナさん。今どちらにいますか?』

「えっと、事務部の皆さんと食事をしに食堂へいますが……」

『そうでしたか。仲良くできているようで安心しました』

「はい。皆さんいい人ですから。ところで何かありましたか?」

『実は先程、ゲイムキャラの居場所が分かったんです』

「え…ゲイムキャラの居場所が…?」

 

 その言葉に私は固まった。だってゲイムキャラの居場所が分かったってことは、これから会いに行くということで。そこでゲイムキャラから力を貸してもらうことが出来れば、次の国のゲイムキャラを探しに行かなければならなくなる。それはつまり、もしかしたら明日か明後日にはプラネテューヌを発つってことで、あと少ししか事務部の皆さんといられないし、しばらく会えなくなってしまうということ。それが少し寂しかった。

 

『はい。お食事をしていたところ申し訳ないのですが、すぐに会議室に集まってきてもらえませんか?』

「…わかりました」

 

 そう言って私は通話を切って、それから気持ちを割り切る。確かに会えなくなるのは寂しいけど、でもネプギア達から受けた件は、絶対にやらなきゃならない。じゃなきゃ会えなくなるどころの話じゃなくなってしまうかもしれないんだ。だったら早く終わらせて、記憶も取り戻して、それで喪失前の私に何かやるべきことが無かったら、正式に事務部に入って、歓迎会やって……。そう考えていた方が建設的だ。

 ならば、と席に戻り、皆さんに「急用が入って、すぐにイストワールさんのところへ行かなければならなくなった」と言い、残り少なかった料理を余らせてはいけない、と急いで掻き込んで食器を返して急ぎ足でゴー! 

 

 

 

 

 

 エレベーターに乗って上階で降りてその階にある、会議室に入る。既に中にはネプギア達が集まっており、私で最後のようだ。

 

「すみません、遅れてしまいましたか?」

「いいえ、私達もさっき連絡を受けて来たところよ」

 

 その言葉を受けつつ、空いた席に座ると、イストワールさんは話し始めた。

 

「皆さん揃ったようですね。皆さんを呼び出したのは、他でもありません。ゲイムキャラが見つかりました。場所はバーチャフォレスト、その最深部で寝ているとのことです」

「バーチャフォレストですか…まさか近い場所で眠っていたとは……」

「やっと始めの一歩って感じね。急いで行ってみましょう!」

「「はい(です)!」」

 

 アイエフさんの言葉に私とコンパさんは返事する。しかしネプギアは黙ったままだった。それを不思議に思って見ると、少しだけ影が差しているように見えてしまった。何か不安なことでもあるのだろうか? そう思ってたら先にコンパさんが話しかけていた。

 

「どうしたです? ギアちゃん。浮かない顔ですが……」

「え…? な、何でもありませんよ」

「そうですか? ならいいですが……」

 

 ネプギアのその言葉に煮え切らない表情を浮かべるコンパさんだが、当の本人がそういうなら…とそれ以上何か聞くことはなかった。

 でも私はそれで終わるかと言えば、そうでもなく、かといって行動に起こすかと言われれば、友人になったとはいえまだあまり親しくない私に話せるようなことならコンパさんにも話しているはずだから、ただ心の中にモヤモヤが募らせるだけ。でもネプギアのあの顔、見覚えがある。

 だってあの顔、バーチャフォレストへクエストに行った時に見たのと同じだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 ──バーチャフォレスト。

 そこはこの間クエストで行ったダンジョンで、少し進めばこの間私がやらかしてしまった光景が未だ残っていた。それを見て思わず後悔の念に囚われるけど、でもそのおかげでネプギア達を助けることができたんだし、万事オッケーかなって。でももう少し力加減できなかったのかなーって思うところもある。

 それは置いといて、さらに奥に進むと見えてきたのは湿地帯。湖の底から樹が生えていて、上を見れば大きな樹がそびえたつ。ピクニックで行った桜の樹よりも大きな樹だ。湖の中はというと樹の根が至る所に張り巡らされており、まるで土が水に変わっただけの光景にも思える。湖の上には人工物で足場が形成されており、どうやらここも人が来れるようにしてあるらしい。これだけの場所があるなんて、驚くと同時に、視界に映るモンスターで気持ちが切り替わる。

 ここに来たのはここにいるというゲイムキャラを探すためであり、遊びに来たわけじゃない。それにここに来る道中でアイエフさん達から聞いた話だと、ここのモンスターは奥に行くほど強くなるらしい。つまり前回相手したスライヌよりもモンスターは強い。気を引き締めていかなければ。

 そう思って皆さんと進んでいくと、アイエフさんが足を止めた。

 

「待って皆。あのモンスター、様子がおかしいわ」

「あっ、モンスターが……!」

 

 アイエフさんの言葉でそちらを向けばモンスターがいた。しかしアイエフさんの言う通り様子がおかしい。そう思っているとモンスターがいきなり黒い光を放ち自身の姿をそれで隠したかと思うと、光が消えた時そこにいたのは先ほどのモンスターと似て非なるもの。具体的に言うならモンスターの配色が明るい色から暗い色になった。

 ネプギアさんが目の前で起こった現象に驚きの声を発しているところを見るに、どうやら初めて見たようだ。しかしアイエフさんとコンパさんの様子を見るに、お二人は見たことがある様子。

 

「やっぱりね……」

「アイエフさん、一体何が起きたんですか?」

「モンスターはね、犯罪神への信仰の力に影響されやすいのよ。で、強く影響されたモンスターはああやって姿を変えて凶暴化するって訳」

「わたし達はあれを、汚染って呼んでるです」

「汚染……」

 

 汚染されたモンスターは凶暴化する。それはまるで正気がなくなってしまったようなものだろうか。それとも体が勝手に動くような感じなのだろうか。

 それを考えたところで相手はモンスターだ。考えたところで意味がない。考えるくらいなら先に倒してしまった方が良さそうだ。

 

「気を付けて、汚染化されたモンスターは汚染前と比べて強さが段違いよ。油断しないで!」

「くるですっ!」

「はい!」

「かしこまりっ!!」

 

 それぞれが武器を構える。段違いの強さとやら、見せてもらおうかっ! 

 そう思いながら武器を構えると、ほんの少しの違和感を感じた。でもいつものことだと思って振り払って戦いに集中する。だからこそこの時は自覚してなかったし、後で教えてもらうまで気づかなかった。私の体の動きがいつもより俊敏だったということに。

 

 

 

 

 

「…ふぅ、どうやらこれでこの辺りのモンスターは仕留め終わったようですね」

「え、ええそうね……」

「えぇっと。どういうことです? どういうことです?」

「どうかしましたか?」

「どうかしたとかじゃないよルナちゃん! なんでそんなに動けたの!?」

「へっ!? う、動けたって何が?」

「戦ってる時だよ! 前に模擬戦した時よりもずっと動けてたよ!?」

「え? そ、そうなの…?」

 

 ネプギアに驚いた様子でそう言われてもピンとこない。でも確かに思い返せば汚染化したモンスターをこの前倒したスライヌより少ない手数で倒した気がするし、多く倒してた気がする。ただ無我夢中というか、とりあえずモンスター全滅させてやれーとか思って戦ってたから気付かなかった。

 

「やっぱり条件付きなのね」

「条件付きってなんのことですか?」

「ルナの動きが良くなる時のことよ。ほら、ルナの動きが素早くなったり、剣を振るう時の動きが良くなったりしたのって今のも含めて三回だけど、そのどれもが何かを相手にして戦ってるときじゃない? もしかしてだけど、ルナは何かを相手にしてる時がいちばん動きが良くなるんじゃないかしら」

「確かに、一回目はスライヌさんを倒してたときですし、二回目はギアちゃんと模擬戦した時ですぅ」

「それで今は汚染化したモンスターや他のモンスターを相手にして……確かにアイエフさんの言う通り誰かを相手にした時ですね」

「そ。だからそう思ったのよ」

「そうですかね……」

 

 でもなんだかアイエフさんの言うことは違う気がする。確かに三回とも誰かを相手にしてたけど、そのどれもが誰かを相手にしてたからとかじゃないような……

 でもアイエフさんに特訓してもらった時は全然ダメダメだったから、それはそれで本当なのかなぁ

 

「ま、それはそれでいいとして、とりあえず先に進みましょう。ルナのおかげでモンスターがだいぶ減ったことで進みやすくなったわけだし」

「そうですね。ゲイムキャラさんまであと少し……」

 

 皆さんの表情が引き締まる。ゲイムキャラとは一体どんな形をしていて、どんな物なのだろうか。意思を持っているのか? 人の形をとっているのか? そもそも生き物か? 

 私の中は疑問でいっぱいで、だからこそ早く見つけて疑問を解消したいなって。

 そう思って辺りを警戒しながら歩いていくと、少し遠くの方から金属音がした。

 まるで金属と金属がぶつかっているような。あるいは何かを壊そうとしている音…? 

 

「…あの、何か聞こえてきませんか…?」

「え? そうかしら……?」

 

 ネプギアさんも聞こえるようで、辺りを見る。アイエフさん達もその言葉を聞いて辺りを見渡すが、音から察するに遠くにあるため見つからない。もっと先にあるのかもしれない。

 それに何だか嫌な予感がする。何かがダメだって感じがして……

 

「っ……!」

「ちょ、ルナ!? どうしたのよ!」

「ルナちゃん! 待ってくださいですぅ!」

 

 私の足は思わず駆けていた。何で走ってるかなんて気にするより先に早く音の正体を知らなければって体が動く。

 この感じはあのクエストでキングスライヌが覆いかぶさろうとしてきたときに似ている。あの時もこうやって体が動いていた。

 あの時と同じ感覚だろうか。それともただ衝動に急かされているだけ? 

 どちらでもいい。何かが手遅れになる前にどうにかしなければ! 

 

 

 

「あっ、あそこに何かそれっぽいのがあるわ!」

「あ、あれ? 誰かいるですぅ……」

「何かを壊そうとして……だ、ダメ! やめてください!!」

 

 走ってから少しして祭壇らしきものが見えてきた。その前には灰色のパーカーを着た誰かがいて、そこで紫色に光る何かに鉄パイプを振り下ろしている。それを見たネプギアが叫んで、その人はこちらを振り向いた。灰色でネズミの耳と思わしき耳が付いたフードを被ったネプギアとあまり変わらない背丈の女の子。でも彼女から感じる雰囲気は不思議と悪い物だと本能か何かが告げたが、それより先に彼女が壊そうとしているものを保護しなければならない。先に彼女の元に着いた私は怒鳴った彼女の相手をすることにした。

 

「あぁん? ジャマすんじゃネェよ! 誰だてめぇ等!」

「人に名を訊くときは自分からが鉄則だよ!」

「はっ、そんな鉄則アタイの知ったことじゃネェよ!」

「じゃあいいよ。知りたくもないし」

「なっ…そこは食いついてこいよ……」

「だって君が何処の誰さんかなんて私にはどうでもいいし」

「いや私達にとってはどうでもよくないわよ」

「あなた誰です!? どうしてゲイムキャラを壊そうとするですか!?」

 

 ようやくアイエフさん達も追いついて、女の子を見る。そして彼女が壊そうとしていたものを見て、コンパさんは叫んだ。

 

「どうしてってそりゃこいつぁ、我々マジェコンヌにとって目障りなヤローらしいからな」

「アンタ、マジェコンヌの一味なの?」

「へっ、教えてやる義理はネェが…まあいい。全員耳かっぽじってよく聞きな! 犯罪組織マジェコンヌが誇るマジパネェ構成員、リンダ様たァ……」

「構成員? てことは下っ端?」

「下っ端ですね」

「下っ端さんです」

「なっ…!? 誰が下っ端だぁ!? 誰が!?」

 

 女の子……リンダがなんか名乗ってたけど、アイエフさん達にとっては下っ端でいいらしい。まあ確かに構成員って組の中じゃ下っ端だしね。

 …何だかこれから幾度となく会ったとしても、皆さんにとっては下っ端で終わっちゃうのが可哀そうに見えてくるなぁ

 

「ま、いいや。で、リンダ…下っ端? どっちで呼べばいいのかな?」

「下っ端でいいんじゃない?」

「下っ端でいいと思うよ」

「下っ端さんですから」

「だ・か・ら! 誰が下っ端だぁ!!」

「うるさいわよ、下っ端のくせに。ほら、さっさとそこを退きなさい。下っ端のくせに生意気よ」

「下っ端さん、お願いですからジャマしないでほしいです」

「下っ端相手なら勝てるはず……」

「ぬぐっ……下っ端下っ端連呼しやがってぇ……! もうガマンならネェ! 下っ端呼ばわりしたこと、後悔させてやらぁ!!」

 

 そう言って下っ端さん…いや可哀そうだから私はリンダって呼んであげよう。リンダは鉄パイプ片手に殴りかかってくる。戦闘開始だ。私達もそれぞれ武器を片手にリンダを倒そうと攻撃を開始した──




後書き~

バーチャフォレスト最深部でゲイムキャラを見つけたルナ達。そこには下っ端(リンダ)がゲイムキャラを破壊しようとしていました。はたしてゲイムキャラを守り、協力を得ることができるのでしょうか。
それでは次回も、お会いできることを願って。
See you Next time.

今回のネタ、らしきもの。
・プラネテューヌ教会の食堂
調べてみると、プラネテューヌの元ネタであるセガ本社の食堂はビュッフェと食券?の2種類あるようです。

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