SAO×MH   作:メタルギア教の教祖オティヌス

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ぼちぼちと投稿していきます。できれば感想を頂ければ嬉しいです。


第3話

気が付くと、キリトは広場の様な場所にいた。

 

「ここがクレイダか・・諸島の割にはかなり大きい場所だな・・」

 

辺りを見回すと人だかりが多い場所があったので、近寄ってみるとプレイヤー達が掲示板の様な物に一瞬触れ、空中で手を動かしていたのでキリトも試しに真似をしてみると、目の前にクエストメニューというウィンドウが表示された。これでクエストを受注するのだろう。

 

「えーと、今受けられるのは『大樹林の植物調査:薬草5個の納品』と『食糧班からの依頼:こんがり肉1個の納品』、『周辺環境の安全確保:ジャギィ7頭の討伐』か・・・ん、バウンティクエストは複数の受注が可能です。か・・よし、全部受けておくか」

 

アスナ達と合流できたのはそれから5分後のことだった。

 

「よし、じゃあ大樹林に向かうとして、最初にどのクエストから始めていく?俺は薬草からこんがり肉、最後を討伐にしようと思うんだけど・・・」

 

「そうね、その方が慣れるにもちょうどいいわ」

 

「そうだね、イキナリの戦闘はキツイかも」

 

「私も異論はないわ」

 

「ねえねえ、早く行こ~!習うより慣れろだよ!」

 

「アハハ・・まあ、ストレアの言ってることも確かだし、早速行こうか」

 

重厚な金属で出来た巨大な柵の門に向かうとロープウェイがでており、フィールドにはこれに乗って向かうようだ。

 

「わあ~!中は思ったよりも広いんだねー!」

 

「ストレア、飛び跳ねたりしたらだめよ」

 

「は~い」

 

「ゴンドラに乗って移動するなんて新鮮ね」

 

「うわー・・かなり高そう・・落ちたら助からなさそう」

 

『ジリリリン!!』

 

パーティメンバー全員が乗ったのか、ゴンドラが動き始めた。思ったよりも快適で、窓から大樹林のおおよその地形が見えた。大樹林はカルデラによって出来た地形らしく、拠点よりかなり下の位置にあるらしかった。

 

「こんなに大きなフィールドだったのか!」

 

「うわぁ!緑がキレイだよ!」

 

「これだけの地形全体が緑に覆われるのに一体どれだけの長い時間が必要だったのかしら・・・」

 

それぞれの感想を述べながら、大樹林のベースキャンプに到着した。簡素ながらショップが点在していて、まだ空き地が多く存在していた。

 

「ここが大樹林・・もう人が集まっているな」

 

「キリト君、なんだかベースキャンプなのにお店が少ないね」

 

「多分、これも進めていくと関係があるかもしれない。とりあえずバウンティをクリアしよう。」

 

キリト達はベースキャンプを出て目の前の草原地帯で薬草集めを始めた。

 

「へえ、一度オブジェクトを取ると一度に入手できるようになっているのか。一度に入手出来る個数は2つってところか。」

 

薬草を取るたびに、視界の右上に『バウンティ達成まで残り3個』と表示されるためいちいちクエスト情報を見なくてもいいようになっている。

 

一応、武器の取り回しを確認してみた。この世界には『ソードスキル』が存在しない為不安だったのだが、その心配は杞憂に終わった。一通りの動きをしてみたが、硬直の制限も無く自由に扱う事が出来た。それだけではなく、武器を抜刀している状態だとシステムによるアシストが働く為、自分の背丈以上の武器を問題なく扱う事が出来た。その後、解毒草やウチケシの実と呼ばれる植物等を集めながらクエストの規定数を達成すると、背丈以上の植物が多く生えている湿地帯に来た。そこには群れで葉を食べている小型の草食系モンスター、アプトノスがいた。

 

「あれがアプトノスか・・皆準備はいいか?」

 

「行けるよ」

 

「いつでも狙い撃てるわ」

 

「あの大きなのを囲んで倒すんだね」

 

「じゃあ行くぞ・・今だ!」

 

草むらからキリト、アスナがターゲットのアプトノスの背後に、走りながら抜刀して左右から切りつける。

 

『ヴモアァ⁉』

 

いきなりの奇襲に驚いたのか、動きを止めるアプトノス。さらにリーファとストレアによる奇襲も加えて、動きを封じられていく。

 

「シノン!今だ!」

 

キリトの掛け声と共に草むらの中から矢が次々にアプトノスに命中して、体力を削り取った。体力が尽きたアプトノスはその巨体を大きな音を立てながら地面に横たわった。

 

「ナイスコンビネーション」

 

ハイタッチしていくキリト達。そしてこんがり肉を作るために生肉を剥ぎ取っていく。腰の後ろに固定装備された剥ぎ取りナイフをアプトノスに突き刺し、円を描くように一周すると『生肉を手に入れました』というメッセージが表示された。これをアプトノスの体が無くなるまですると、生肉が3個集まった。

「よし、じゃあ焼いていくか。まず、アイテムウィンドウを開いて生肉を選択。『焼く』を選択すれば肉焼きが始まるか・・・」

 

アスナ達もキリトに合わせて操作すると目の前にイスと一緒に肉焼き機が現れた。イスに座り、肉焼き機のハンドルを掴むとシステムが検知して、テンポのいい音楽が流れ始めた。香ばしくきつね色に焼けていく頃合いに音楽が止まった瞬間、ファンファーレが鳴った。これを何度か続けると、3個のこんがり肉が各自揃った。

 

「じゃあ、上手に焼けましたって事で一つ食べようか」

 

『賛成!』

 

ウィンドウのアイテム欄からこんがり肉を出すと、湯気が出てよく焼けたニオイがした。

いただきます、の声と共にかぶりつく。

 

「うまい!」

 

「なかなかリアリティあるね、コレ」

 

食べつくすと骨がポリゴンとなって消え、視界の左上にある緑色の体力ゲージの下にある黄色のゲージが大きく伸びた。このゲージでスタミナ管理をしているのだろう。

 

「たしか説明には気力ゲージによって行うアクションがあるみたいね。反対にゲージが無くなると、状態異常になりやすくなるみたいよ」

 

シノンがスラスラと説明してくれたことに感謝しつつ、最後の目的地であるジャギィ達のいる巣に向かった。既に数人程のパーティーがジャギィ達と戦っているが、小柄な体格に物を言わせて素早く動き、死角に回り込んで攻撃され追い込まれていた。

 

「かなり賢いみたいだな・・・よし、俺とストレアで前に出る。シノンは援護、アスナとリーファはシノンの護衛に回ってくれ。」

 

「はいは~い、ようやくあたしの出番みたいだね~。がんばっちゃうぞ~!」

 

「了解。援護は任せて」

 

「しののんは絶対に守ってみせるわ!」

 

「よし・・じゃあ行くぞ!」

 

キリトとストレアがジャギィ達に突撃する。ストレアがジャギィ達に切りかかって群れを分断し、よけたばかりでパニックになっているジャギィをキリトが切りつけ、シノンが矢で仕留めていく。シノンの存在に気付いたジャギィ達がシノンに向かうも、アスナとリーファによって倒される。これを繰り返していくこと10分、クエスト達成の音楽が鳴った。すると突然目の前にウィンドウが表れ、本部かキャンプか。あるいはこのまま探索を続行するかの選択が出てきた。

 

「一通り終わったことだし、一度キャンプの方に戻ろうか」

 

「そうね。次のクエストが出ているか気になるし、一度戻った方がいいかもしれないわ」

 

キリトはキャンプを選択すると、大きな音が近づいてきた。その正体は羽が退化しているせいで、飛べない代わりに足が発達した大きな鳥を引いた荷車だった。それよりも驚いたのが赤いハチマキを巻いた二足歩行する三毛猫らしき生き物だった。唖然とする一同。その様子に気が付いたのか、チュートリアルの一環なのかは分からないが赤いハチマキを巻いたネコらしき生物が御車台から降りて、歩いてきた。

 

「もしかしてお前さん達、利用するのは初めてかニャ?ニャー達はアイルー。獣人族ニャ。」

 

「えっと・・アイルー?」

 

「そうにゃ、ニャー達もこのクレイドに来たクルーの仲間だニャ。ニャー達はお前達ハンターをサポートするのがシゴトニャ。今ニャー達がココにいるのはお前達を迎えに来たからニャ。」

 

「迎え?どうして?」

 

「お前達ペーペーの駆け出しハンターを死なせない為にニャー達がいるのニャ!詳しい話はキャンプのリーダーが教えてくれるから、サッサと乗るニャ!」

 

せかされるように荷車に乗ると、赤いハチマキのアイルーが角笛を吹き、手綱を操ると鳥が凄まじいスピードで走り始めた。

 

「ワワッ!ゆ、揺れる!」

 

「結構早いわねコレ!」

 

乗り心地はともかく、キャンプに早く帰ることが出来たのでそこはご愛敬という所だろう。こうして初めての狩りは終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




これで最初の狩りはおわりです。次はNPCの依頼編にしようと考えています。
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