ロリてんっ! ~ロリコン勇者が転移して、幼女ハーレム作ります~ 作:ナマクラ(本物)
「行ってらっしゃい、ペニーさん」
「ああ、エマ。そっちも気をつけてな」
俺達の滞在する安宿の玄関付近で、俺は割烹着姿のエマにてきぱきと身だしなみを整えられた。その愛くるしい動きに思わずエマの髪を撫で返す。
撫でられたエマは嬉しそうに目を細め、はにかんだ笑顔を浮かべる。寂れた部屋に何とも甘い空気が流れるが、幸せな時間もここまで。
そろそろギルドへ顔を出せねばならない時間である。そう伝えるとエマは静かに手を振って、俺を見送った。どことなく寂しそうなのは、俺の妄想だろうか。
「……うわぁ。中年と幼女の新妻プレイとか。絵面が犯罪そのものだぁ」
「オンディーヌ。貴女もとっとと準備をしてください、裸のまま仕事させますよ」
「ヒッ! い、急いで着替えます!」
ドアの閉じた俺達の部屋の中から、そんな少女達の声が聞こえる。エマもオンディーヌも、いつも通りのようだ。
この国の首都であるペディアに到着した俺達は、主に2つやるべきことがあった。
ひとつは、装備の充実。これに関しては、俺が魔物を狩った素材やエマの両親の遺産を合わせたパーティ資金から装備代を捻出することになっている。
問題は、装備の質だ。魔王と戦うのにコストパフォーマンスを優先して安い量産装備を買うのは間違っている。かといって、高い防具がそのまま性能の良い防具とは限らない。ボッタクリ商品を掴まされたら目も当てられない。
エマはある程度目利きはできるが、武具防具は冒険者の方が詳しく目が肥えているそうだ。だから俺は、武具防具職人の情報を集めるため、この街に存在する冒険者ギルドへと足繁く通うことになった。
冒険者、というのは一言で言えばなんでも屋である。自分に達成可能な依頼を受けて、達成すれば報酬がもらえる。そのシステムを管理しているのが、国営の冒険者ギルドなのだ。
依頼者はギルドに依頼料を支払い、ギルドはその依頼を達成した者に手数料を差し引いた依頼料を手渡す。随分と簡素なシステムだ。
ただし護衛依頼や討伐依頼といった戦闘技能が必要となる依頼は、ある程度腕を認められた冒険者しか受けられない。腕を認めて欲しいのであれば、最初はベテラン冒険者の依頼に無給で参加させてもらい、何度か随伴してその冒険者に認めてもらえれば、次から一人でも戦闘依頼が受けられるのだとか。随分と研修システムがしっかりしている組織である。
こう言った腕利き冒険者たちの依頼に随伴し、防具や武具職人の情報を仕入れる。それが、俺のすべき仕事の一つ目だ。
もう一つは、仲間の募集である。今のところ戦闘に関しては俺が一手に引き受けて何とかなっているが、いずれ回らなくなるだろう。それに俺はタイマンだと強いが、範囲攻撃は地面を殴るアレしか出来ない。俺は多対1だと、かなり弱いのだ。それを補うような、強力な範囲攻撃が使える仲間が欲しい。
これもやはり、冒険者ギルドで探すのが一番だろう。腕利きの癖に旅に付き添ってくれる根無し草なんて、冒険者ギルドくらいにしかいない。
そんな感じでエマと話しあい、俺は毎日冒険者ギルドに通うことになった。朝早くからギルドに顔を出し、中堅やベテランの冒険者に礼儀よく挨拶をしながら、気の良さそうな俺と同年代の冒険者の依頼に随伴させてもらう日々。これが案外、気楽で楽しい毎日を送れたりする。
そして冒険者たちは、個人として仲が悪い組み合わせもあるものの、基本的に仲間意識を持っている。誰かが大物を狩れば皆でそれを祝い、誰かが重傷を負えば自然にカンパが集まりだす。ギルドは非常に仲の良い集団だった。
「ていうか、ここの連中はだいたい戦友だしね」
「この前、大規模な盗賊団の討伐戦があってな。ここのギルドも一丸となって戦ったのさ」
「血が繋がってない家族みたいなもんさね」
新参者としてこのギルドに顔を出し始めた俺は、そう言って笑う彼らを非常に好ましく思った。日本の職場の思い出は、ガミガミとうるさい親方や文句しか言わない若造、どいつもこいつも酒を飲めば人の悪口をぼやく連中ばかり。俺はいつも、辟易としていた。
同僚同士で仲の良い職場というのは、それだけで素晴らしい。
「ペニー、あんたもウチにずっと居りゃ良いのによ」
「ペニーさんアホみたいに強いからずっとパーティ組んでほしいです。マジで」
「悪いが行かなきゃならん場所があってな。ギルドランク上げて良さそうな仲間見つけたら、俺はまた旅に出る。せっかく育ててもらってるのに、すまねぇとは思ってるがよ」
「そういう奴は多いから良いんだけどな。ペニーの腕なら、このギルドのエースになれるぜ勿体ねぇ」
そして俺はこのギルドで、上手く馴染んでいた。何せ気の良い連中だ、仲良くなるのに時間はかからなかった。
しかも俺の身体能力は神に祝福され、戦闘能力としてはこのギルドの中で既にトップクラスだ。ベテランと随伴を数回こなし、1週間と経たないうちに一人前の冒険者と認められた。
だが、一人前となってからも俺は理由をつけて別の冒険者と共に依頼をこなした。仲間を探す意味もあるが、彼等は俺に目をかけてくれたからだ。
『ペニー、あんたのバトルスタイルは我流だな? 動きは速えーけど、滅茶苦茶だ。ちょっと教えた通りに動いてみな』
『武器は持たないのか? ペニーの体格なら斧とか棍みたいな重量武器が似合いそうだ』
『今まで素手でやって来たなら、片手で握れる小型剣の方が良くないか?』
そんな感じで、ここで俺と仲良くなった冒険者達は、我先にと俺に戦いの手解きをしてくれたのだ。彼等は実に丁寧に、戦闘技法を教えてくれた。
戦い方なんて全く知らなかった俺には、有難い事この上なかった。彼等の指導のもと日に日に強くなっていく実感があり、本当にいくら感謝してもしたりない。
『気に入った奴に死なれちゃ嫌なんだよ』
一度改まって礼を伝えてみたが、仲の良い中年戦士はそう言って笑った。
実に優しく暖かい連中だ。魔王討伐なんかやめて、ずっとここで暮らしていきたいと思った。実際に魔王が倒す必要のない奴だったら、俺は此処に戻ってくるだろう。
首都ぺディアに到着して一週間、俺は平穏で幸せな日々を過ごしていた。
そんな、ある日。
「ペニー、あんた女は好きか?」
いつもの様に依頼をこなし、ギルドへと帰る道すがら。仲の良い同年代の中年戦士、バーディがそんな事を尋ねてきた。
「あんまり好かんな。特に年食った女はヒステリックで面倒くさい」
「枯れてやがるな。まさかホモじゃねぇよな?」
「年下派だよ。男性か女性かでいえば、女性が好きさ」
このバーディという男はギルドの古株戦士であり、よく俺に体術の稽古をつけてくれる面倒見の良い奴だ。俺にとって一番仲の良い男と言えるだろう。ついでに、彼は無類の女好きでもある。
「ペニー、お前さん部屋に娘が居るんだろ? ご無沙汰してんじゃねぇかと思ってな、良い女と飲みに行くコンパがあるんだがどうだ?」
「相変わらず行動が若いな、バーディは。俺みたいなオッサン誘わずに若い連中連れて行ってやれよ」
「いんや、水商売系の女の子と飲むんだ。金持ってる連中誘ってくれって言われてな」
「貯蓄はあるが、無駄遣いできん。申し訳ないが、娘のためにも金はまだまだ貯めなきゃな」
「あー、そうかい。意外とお堅いんだな、アンタ」
バーディのお誘いは、コンパの数合わせの様だ。俺にも小遣いとして自由にできる金はあるが、エマが何とかやりくりして捻出してくれた貴重な資金である。商売女なんかで浪費したくはない。
「じゃ、ソレで良いから数合わせだけで出てくれねぇか? タダ飯タダ酒、俺がペニーの分を奢ってやるよ」
「む、良いのか?」
「このコンパは行きつけのキャバの店長に頼まれてだな、新人嬢の練習を兼ねての飲み会なんだ。俺達が飲食代を出す代わり、指名料随伴料タダでお持ち帰りし放題の超ありがたいコンパだが……」
ふむ。と、俺は納得した。
バーディはキャバによく通っていると聞く。当然、店長とも仲良くなっていたのだろう。このコンパは店側としては新人教育をタダで行えて、バーディも安い金でたくさんの女と飲める、双方に利があるWin-Winなコンパの様だ。
「研修を兼ねるからには、やっぱある程度の男数は確保してくれと店長に言われてな。これがコンパ開催の条件だから、ペニーが来ることに意味があるんだ」
「そっか。タダだってなら、ご相伴に預かるぜバーディ」
「おう、お前が女の子持ち帰った時には金払ってもらうけどな。たまには女に囲まれて飲むのも悪くねぇだろ、ペニー」
そんな、微妙にケチ臭いことを言ってバーディは俺の肩を叩いた。心配せずとも、俺は年増に興味はない。
「じゃ、行くぞ。女の園へ!!」
「たまには酒飲むか。感謝するぜバーディ」
「おう! あと数人声かけてくるから、ちょっとここで待っててくれ」
バーディは誘いに乗った俺を見てガハハと笑い、そのまま辺りをふらついていた男共に声を掛けに行った。エマの教育にもよくないから、俺は普段酒を節制している。今日くらいは自分にご褒美を上げて良いかもしれない。
日本から転移してきて以来、数か月ぶりの酒。その誘惑に耐え切れず、ご飯を用意して待っているだろうエマに心の奥底で謝りながら、俺はウキウキとバーディが帰ってくるのを待った。
これも、大人の付き合いである。きっとエマも分かってくれるだろう。
「「では、新人コンパ始めまーす!!」」
バーディに連れてこられた先の店は、なんとも味のある木造建築の店だった。大きな円形テーブルが所狭しと並べられ、その一角に予約席と書かれた何人かの女が座っている席がある。
10人席くらいだろうか? 俺達はソコに案内され、店側の嬢と交互に並んで座ることとなった。俺の左右は香水臭い女に占拠されてしまうことになるが、タダ酒と引き換えだから仕方ない。
男共は俺を含めて5人であり、丁度男女比が1:1となる。一人だけ黙りという訳にもいかないので、俺も隣の嬢と話はしないといけないだろう。話しやすい娘が隣だと良いのだが。
「……あの、初めまして。私、今週から働き始めました、その、パルメと言います」
などと、僅かに警戒していたけれど。不精な顔をしていた俺の隣に座ったのは、明らかに未成年の幼げな少女だった。
癖毛にそばかす交じりの顔だが、丸く大きな瞳に男好きのする愛嬌のある笑顔は、酷く魅力的だ。快活な雰囲気と裏腹に少々の緊張が見てとれる。
だが、俺が気になったのはそこじゃない。
「……君、いくつ?」
「え、あ、はい。今年で13です」
────我がロリコンセンサーに、反応あり。なんと、この少女。俺のストライクイゾーンに入っているっ!!!
「お、おいおい店長。ガキんちょ混ぜるのは勘弁してくれよ、ペニーが可哀そうじゃねぇか」
「指名料も相席料もタダの代わりに新人研修させてもらうって約束だぞ。悪いが、その娘の練習にも付き合ってくれ」
「あー、いやそう言う約束だけどよ。……なんかすまんペニー」
「……いや、商売女はむしろ苦手でな。このくらいの子の方が気楽だ、むしろ助かるよ」
「そっか。貧乏くじ引かせて悪いな、宣言通り奢るから好きなだけ飲んでくれ」
バーディから店長に文句が入ったが、余計なことは言わんで欲しい。幼さの残る女の子とお酒を飲むなんて、日本では絶対に有り得ないシチュエーションだ。
いや待て、考えろ。無邪気に幼女と酒を飲むだけで、果たして
……
何とか彼女を助けてやることは出来ないだろうか。いや、ここでパルメちゃんを救ってこそ、真のロリコンだろう。
心に熱い義の炎を燃やし、俺は彼女に話を聞いてみることにした。
「え、ここで働く理由ですか? 私のパパが店長だからですよ?」
「そうなのか」
……聞いてみたが、特に深い事情は無かった。親がキャバクラを営業しており、将来的に店の後を継ぐため嬢として働いておきたかったらしい。
水商売の世界に生まれ、そこで生きる。成る程、そう言う人生もあるのだろう。
「それに私、結構好きなんです」
パルメと言う少女が嫌々働いているわけではないと知り、安心した。だが、彼女は想像をはるかに超える
「……私、エッチな事が、好きなんです」
「……え!?」
安堵の息を吐いたのも束の間。酒も飲んでいないパルメは幼い顔を既に赤く染めながら、鼻息を荒くして俺の方を見ていた────
「ええ。きっと体験したことの無い、凄いプレイになりますよ」
「そ、そそそそそうか」
このコンパは、お持ち帰り自由のコンパである。上目遣いで『お小遣い欲しいな、何でもしてあげるから』とねだってくる幼女を前に、俺の理性などゴミクズ同然だった。
ロリコンの最大の悩みは、すなわち性欲を発散できないことにある。幼女を愛するがゆえに、幼女を傷つけることが出来ないロリコンという生き物は、性欲の発散方法として「妥協しババアに性欲を向ける」か「自らの手で慰める」かの二択しか用意されていない。
だが、しかし。目の前のパルメちゃんはどうだ。
明らかに欲情している。パルメちゃんは色の籠った目で、俺の股間を凝視している。
彼女は、エロいことが好きだ。だから俺が彼女に性欲を向けても、彼女は傷つかない。この幼き商売女は、そんな類まれな性的感性のもと、俺を誘っている。
そう。俺が彼女にどんなエロいことをしても、俺のロリコンとしての矜持は傷つかない。
「私みたいに小柄な娘はね、すっごく持ちやすくて締まりが良いんです。ふふふ、楽しみでしょう?」
「あ、ああ」
ひぃ、ふぅ、みぃと財布の中身を数え、俺はニンマリと笑った。彼女はまだ新人であり、あまり高額を要求されない。フルコースでエロオプションをつけても、俺のお小遣いで楽に支払いきれる。
いや。一度に無駄遣いせずとも、これから何度か通って彼女に相手をしてもらう方が良いかもしれない。ああ、なんて素晴らしいんだ。こんな幼女が色町にいるなんて、想像だにしなかった。
「そういや、私と店を出る時のバーディさんのなんとも言えない顔が面白かったですね」
「まぁ、変態扱いは覚悟の上だ。俺は、パルメちゃんの何ともいえぬ妖艶さに充てられちゃったからな」
「うふふ、嬉しいです。みんな私を子ども扱いばっかりして、不愉快だったんですよ。ペニーさんに、久しぶりに女性扱いされてすっごく嬉しかった」
パルメはそう言い、にこりと清純な笑みを浮かべながら、上目遣いのまま俺の腰に抱き着いた。
「ああ何て、たくましい人。ペニーさん、今夜は私を、滅茶苦茶にしてくださいね?」
「今夜は寝かせないぜ」
いかん。まだ逢引き宿に到着していないのに、俺の股間はビンビンである。この幼女がエロすぎるのが悪い。
ヤるのか。俺はヤっちゃうのか。このサキュバスの様な妖しい幼女と、ワンナイトフィーバーでエクスタシーしてしまうのか。
抑えきれん、辛抱たまらん。宿は何処だ、早く、早く俺は────
「宿でしたら、この通りにはありませんよ」
その時、酷く冷めた声がした。
ビクっと恐怖を感じパルメちゃんを見るも、彼女はニコニコと笑顔のままである。俺の腕にピタリと抱き着き、きょとんと愛くるしい表情で俺を見上げている。
「そちらには宿はありませんってば。ふふ、ペニーさんは忘れっぽいですね。私達の借りた部屋の場所、忘れちゃったんですか?」
……成程。この声は、パルメちゃんの声じゃ無いらしい。ならば、背中の方から俺に話しかけてくるこの声の主は、誰だろう。
妙な胸騒ぎを感じたのか、パルメちゃんはすっと俺の腕から離れる。そして、棒立ちしていた俺にチラリと目を向け、その背後に立つ何かを見たらしい。
ヒッ、と小さな叫び声を上げて、パルメちゃんはスタコラと逃げ出してしまった。
「ああ、それともう一つ聞きたいことがあるんです。ねぇ、ペニーさん」
俺の後ろには、とんでもなく恐ろしい何かが居る様だ。
吹き出る冷や汗をぬぐいながら、恐る恐る、俺は背後へと振り向く。そこには、俺の良く知っている茶髪の幼女が、無表情に俺を見上げていた────
「ペニーさん。さっきの女、誰ですか?」
教訓。
水商売の女に手を出すと、ロクなことにならない。俺は、そう悟った。
幼女に蔑んだ目で見られたい