ロリてんっ! ~ロリコン勇者が転移して、幼女ハーレム作ります~   作:ナマクラ(本物)

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第五話「見るだけならセーフ」

 幼女には、どんな服が似合うだろうか?

 

 純白のひらひらワンピース? 控えめな紺のロングスカート? 少し派手なゴシックロリータ?

 

 幼女(エマ)の髪の色は、少し薄い茶色だ。髪の長さはセミロング、さらさらとした前髪は幼い顔つきに清楚な印象を与え、切り揃えられた後ろ髪はどこか気品を感じさせる。

 

 ワンピースらしきものはいくつか見つけたが、残念ながらゴシックロリータはこの世界の服屋には置いてなかった。……まぁ、ゴスロリと言えば金髪ツインテール、ないし黒髪ロング中二病と相場が決まっている。エマには当てはまらないので、今は大丈夫なのだが。

 

 問題はこの先、ツンデレ金髪碧眼の美幼女に出会ってしまった時だ。そんな娘が現れた時にゴシックロリータの服がないと、子供好きの名折れであろう。旅の途中、それっぽい服を見つけたら買っておこう。

 

 

 

 なんでそんな話が出てくるかと言うと。実は俺は今日、エマを宿屋に置いて服を買いに衣装店へ来ていたのだった。

 

 エマを置いてきた理由は、『奴隷にこんな良い服を……?』と疑われてしまうからだ。俺一人だと相場が分からないのでエマ無しで買い物はしたくなかったのだが……、この一回の買い物はしょうがないだろう。

 

 なるべく安い服を、提示された額の半額辺りまで粘れとエマは言っていた。その教えに従い、安めの服を漁ってみる事にする。

 

「お客様、少女服をお求めで?」

「ええ、娘へのプレゼントにね」

 

 適当に店に入って物色中していると、やはりと言うか、店の中に居た店員に話しかけられた。この世界の商人は、日本よりもアグレッシブな様だ。

 

「貴方は娘への愛に溢れているのですね、なんともお素晴らしいですわ! でしたらこの服などはどうでしょう。首都ぺディアの衣装職人が厳選した、本場のペディ織の外出服で、現品限りでございます。娘様も大喜び、愛に溢れた貴方様になら特別に割り引いて差し上げますわ!」

「……俺と娘は旅人でね、野盗が怖い。余り高価な衣服は身に付けられないんだ、丈夫で安価な服はないか?」

 

 案の定、物凄い値段の服を勧められ辟易とする。文化の違いなのだろうけど、こうも激しい店ばかりだと気が滅入るな。

 

「あら、失礼をば。旅人向けでしたら、こちらのリザード皮の編み込まれたポンチョなどいかがでしょう? これからも寒くなって参ります、娘様に寒い思いをさせないためにも是非ご検討くださいな。リザード皮の保温効果と丈夫さは知っての通り、旅人の方には自信を持ってお薦めできますわ!」

「うお、と。値段は……2000G? かなり張るなぁ」

「リザード討伐は非常に難しいですからね。貴重な良質の素材を使うと、やはりお値段の方も少々……」

 

 嘘をつけ。あのトカゲ、割と弱かったぞ。服の胸のあたりに数ヶ所トカゲ皮が貼られてるだけなのに、そんな値段になるもんか。

 

 だが、正確な服の相場がわからない。やはり、エマ無しで高価な服を買うのはやめるべきだろう。俺は目をつけていた白色のワンピースのような服を、乱暴に掴んで店員へとつき出した。

 

「いや、手が出ない。今日はこの服を買って帰るよ、コイツは羽振りの良い日に勧めてくれ」

「かしこまりましたわ! ええ、その服は値段の割に非常に高性能でして、その秘訣は────」

 

 ベラベラと口が回り続ける店員。足しか、ここから半額まで値切るんだっけ。

 

「あの、その服の値段だが────」

「ええ! この服の安さの秘密をお知りたいので? 普通のお客さんには話せないのですが、娘様への愛に溢れた貴方だけに特別にお教えしますよ。それは、仕入れの時に秘密がありまして────」

「そうじゃなくてだな、値段の────」

「値段のわりに質も良い? そう、この服の生地はそんじょそこらで叩き売られている安物とは違います。流石はお客さん、お目が高い! そう、この町一番と噂されるオルト工房の純正品の、その余った布を用いて作られた一品。その品質は、純正品である物となんら遜色はございません! 破棄されていたその布の断端をふんだんに用いて仕上げたからこそ、この価格、この品質!」

「ああ、いや────」

「それだけじゃ無いんです! この服を作り上げた職人はピエールと言いましてオルト工房で一番期待されている────」

 

 あかん、割って入れない。

 

 その後も話を切るために適当に相づちをして機会を伺ったのだが、気付けはいつの間にか既に会計を終えさせられてしまった。

 

 魔法のように俺の財布から数百Gを抜き取られ、どう見てもそんなに高くなさそうな白い無地のワンピースに似た服が手元に残る。

 

 定価で買わされてしまった。商人って怖い。

 

 

 

 

 

「……まぁ、しょうがないです。勉強したと思いましょう、ペニーさん」

「やっぱり高いよね?」

「精々4-50Gと言ったところでしょうか? 随分とボッタくられてしまいましたが、とりあえずこれで、私は奴隷に見られなくなるでしょう」

 

 宿屋に帰ってエマに相場を聞くと、やはりというか俺はかなり高めに買わされたらしい。溜息をついたエマに申し訳なく思いながら、俺は先ほど購入した衣服をエマの前へと置く。

 

 その服を手に取るとエマは今まで着ていたボロボロのマントのような服をその場で脱いで布に包み、着替えを始めた。隠れたりしないのね。

 

 半裸となったエマは服の下に、薄汚れたパンツを一枚履いているだけだった。特に恥ずかしがる様子もなく、エマは膨らんでいるかどうかの胸元を一応手で覆い、小ぶりなお尻を揺らしてワンピースを持ち上げる。

 

 呆然といきなり脱ぎ始めたエマを眺めていると、チラリと目があってしまう。即座に俺は横を向き、彼女の裸体を視界の端に押しやった。

 

 ……見えた、今手の隙間からチラっと胸の桜色のボタンが見えた。落ち着け、ガン見するな俺。視線を外したまま紳士アピールしつつ、先程の光景を頭の中で反芻するんだ。

 

 俺は脳内で、凝視したエマの未熟な身体を明確に想起し始める。痩せてはいるが、柔らかそうに肉付いていた太もも。浮き出た腰骨は股間の前に三角形の窪みを作り、パンツの上からほんのりと恥丘の膨らみが浮かんでいた。そして胸に取り付けられた桜色のボタン────

 

 おおっ! エマがワンピースを被る瞬間、手で隠せず無防備になったサクランボが遂に二粒とも丸見えに。初々しく未成熟な突起がピンと自己主張をしていて、それはつまり、おお、おほ、おほぉぉぉぉぉ!

 

 

 

 

「……? どうかしましたかペニーさん?」

「いや、すまない。少し足が攣ってね、ちょっと休ませてくれ」

「そうですか、まだ出発はしないのでゆっくりとしていきましょう」

 

 しまった。戦闘態勢となった我が息子のせいで立っていられなくなった。足が攣ったことにして腰を下ろしてごまかそう。

 

 エマの全身は、俺の記憶の中に深く刻み込まれる。きっと墓場に入るまで忘れんだろう。

 

 ああ。ええもん見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、この宿屋は昼食の時刻になると追い出されます。それまでに、今後の方針について話し合っておきたいです」

 

 エマは白い服がよく似合うなぁ。素直で清楚で穢れなき天使の様な彼女には、やはり白い服が────

 

「……ペニーさん?」

「あ、ああ。聞こえているよ、今後の方針だったね」

 

 いかんいかん、いつまでも見とれていては不審に思われる。俺は紳士なのだ、幼女に不快な思いをさせる訳にはいかん。

 

「そもそもペニーさんは、どこを目指して旅をしているのですか?」

「ああ、それは────」

 

 エマに問われて、ふと気付く。

 

 言われてみれば、俺って目的地とか無いな。強いて言うなら……魔王退治? だとしても魔王が何処に居るかなんて、俺は知らない。

 

 そもそも、何で異世界人である俺が魔王を倒さなきゃならないんだ? この世界に来て間もない俺は、魔王がどんな存在か知らないし、まだ何も被害を受けていない。俺と魔王は、まるきり無関係な存在なのだ。

 

 現状、魔王を倒す旅に出る理由は胡散臭いババアからの命令だけ。実際に魔王に会ってみてたら、案外良い奴かもしれないじゃない。

 

 よし、魔王は放っとこう。

 

 異世界に来た最大の理由たる美幼女なら、もう目の前にいる。

 

 と、なると。俺は何をすれば良いんだ?

 

「目的地はないな、今は特にあてもなくブラブラとしているよ」

「ああ、成る程。漫遊されているのですか」

「自分の生きる意味を探す為に、世界を見てみたくてね」

 

 就職しなかった遅い思春期の大学生みたいな事を言って、とりあえずエマには誤魔化しておく。漫遊、か。エマは難しい言葉を知ってるな。

 

 ……さて、じゃあ次の目的地は何処にしよう。エマに相談するか。

 

「エマはずっと旅をしてきたんだろう? この辺りで、見ておいたほうが良い様な面白い都市ってあるかい?」

「面白い都市ですか? うーん、首都ペディアは流石に行ったことありますよね……。湾岸都市アナト、火山都市サイコロとかは街として興味深い造りでしたね。それぞれ特徴のある都市です、この2都市をオススメしますよ」

「いや、首都にも行ったことがないんだ。首都も見た方がいいかな?」

「ああ、でしたら首都を一度見に行きましょう。ぺディアに行ったことがないのですね、もしかしてペニーさんは国外の方ですか?」

「……まぁね。何か不味いかな?」

 

 国外どころか、世界外です。やっぱスパイ扱いとかされるのだろうか?

 

「いえ、漫遊してるだけならきっと大丈夫ですよ。ペニーさんの身体能力なら、捕まっても逃げられそうですし。魔族とかじゃない限り、他国の人でも首都に入っても怪しまれません」

「そっか。なら、次の目的地は首都ぺディアにしよう」

「了解です。首都近辺はモンスターがそこまで強くないので、旅の道中も比較的安全性です。ただ首都付近は買取素材になるモンスターが少ないので、この近辺でリザードか何かを狩っておきたいですね。我々の全財産は5000Gと少し、これでは少し心もとないかと」

「そっか。リザード狩りってどうすれば良いのかな?」

「リザードの巣穴を探して、昼の間に急襲するのが一般的です。ペニーさんなら夜に襲ってこられても返り討ちにできそうですが……。リザードを討伐するのであれば、今日解毒薬も買っておきましょう」

「そうだな。お金を貯めておくか」

 

 特にやることもない俺は、この国の首都とやらを見物にいくことにした。まずはエマの薦めに従ってこの辺でトカゲ狩りをしてからではあるが。

 

 

 

 因みに、リザード(トカゲ)狩りはすごく簡単だった。昼のリザードは動きも鈍く、闇に紛れたりしないから楽に捕捉できた。

 

 リザード狩りは巣穴探しがいちばん大変らしいのだが、エマが町中で見つけてきた情報屋さん案内して貰えたのでそれも簡単だった。流石エマ、細かいところで気が付く。

 

 因みに、リザードは1匹あたり1000G弱が相場らしい。この日のリザード狩りの成果は8匹で、情報屋にお金を払ったりして5000Gが手元に残った。今までの貯蓄と合わせ、10000G。これだけあれば十分だろう。

 

 この日はエマが逃亡奴隷であるとばれない為に昨日と別の宿を取り、二人部屋でのんびりと眠った。明日、軍資金を元に市場で旅支度を整えて、その足で首都へ向けて出発する予定だ。

 

 出発する予定、だったのだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさかとは思うが……、その子は逃亡奴隷じゃないよな?」

 

 そのあどけない顔を蒼白にして、俺の影に隠れ震えるエマ。

 

「奴隷の癖に随分と良い格好になったじゃねえか? 疑っちまうのも無理がねぇだろ旦那。いっちょ奴隷紋見せてくれよ」

 

 運が悪かったとしか言いようがない。俺達が市場で買い物を続ける最中、突如声をかけてきた男がいた。それは、一昨日エマが熱弁を振るってキングリザード素材を売り付けた中年商人だった。

 

 商人である彼が市場に来ていても何もおかしくはない。嗚呼、もっと警戒すべきだった。

 

「おい、俺が奴隷に何着せようと自由だろ。この娘は愛玩用なんだ、おしゃれさせて何が悪い」

「あっ、愛玩……? いや、別に俺は旦那の性癖にケチをつけるつもりはないんだよ。たださ、昨日妙な噂を聞いたんでね、確認だけでもさせてほしくてですね?」

「どんな噂だ?」

「何でも隣町で、犯罪奴隷の脱走があったらしいんでさ。年頃は8歳と11歳、茶色い髪の毛の姉妹だそうで。嬢ちゃんはそのくらいの年頃で、しかも髪の毛が茶色いですなぁ? 疑うくらいは許してくださいな」

「不愉快だ。行くぞ、エマ……」

「おっと、ストップ。良いじゃないですか、あんたが奴隷紋見せればおとなしく引き下がりますって。この娘が旦那の奴隷ならある筈でしょ? あんたと奴隷ちゃんの身体のどっかに、奴隷を縛るお揃いの紋様がさ」

 

 ……奴隷紋? なんぞそれ。そういうのがあるのか。

 

 やっべ、どうしよう。これ誤魔化せる気がしない。商人(おっさん)は獲物を見つけたとばかりに俺を眺めて笑っている。これ、確信されてないか?

 

 エマに助けを求めようと目線をやると、まだブルブルと震えたまま動かない。頼りのエマがこれでは、もうおしまいだ。

 

 ……と言うかナチュラルに幼女を頼ろうとする俺も、人として終わってますな。

 

「旦那? どうして固まってるんです?」

 

 こうなったら、力押しで逃げるしかないか。俺は来るべき瞬間に備え、さりげなくギュッとエマを抱きしめ、そして力をいれた。

 

 最悪、このままエマを抱えて飛び出そう。

 

 オトラの街に辿り着いて、まだ3日目。俺達は早くも、絶体絶命のピンチに陥っていた。




幼女を早く増やしたい……
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