小さなアイドルの歌   作:s@tou

1 / 13
『こんな感じです』っていう事で、プロローグ兼簡単なキャラ紹介です。
ここに出てくるキャラが主になります。



本編
俺の友達を紹介しよう!(っていう体のただのプロローグ)


突然だけどさ、小学生って普通どうしてるもんだろうかね。

子供らしく遊んだりするんだろうか。

『子供だから』で済ませられるからって言って好き勝手やるもんなんだろうか。

それとも、手をつないだだけで顔を真っ赤にするような恋を・・・これに限ってはもっと先に言ってるか、今の子は。

 

 

「・・・なぁ、どう思うよ」

 

 

読んでいた本から目を話して目の前にいる女の子達に声を掛ける。

 

「いや、意味分かんないわ」

 

THE今時の女の子って感じの女の子だが、隠れ(本人曰く)ファザコンである同じクラスの的場梨沙が心の底から『何言ってんのこいつ』みたいな顔で返してくる。

 

「本当だよな。んな事より、さっさとサッカーに行こうぜ!」

 

男の子っぽい言動と男の子っぽい服装をした可愛い女の子こと、同じクラスで親友の結城晴が無邪気に俺の質問を流して遊びに誘ってくる。

あー、晴に至っては小学生らしいかなぁ。

 

「何言ってんの?私が先にこいつとショッピングに行くのよ」

 

「はぁ?梨沙こそ何言ってんだよ。男子はサッカーのほうが楽しいだろ」

 

おぉっと?ちょっと険悪になってきた。

俺のために争わないでー(棒)

お?誰かが二人の間に入った?

 

「ちょっとお二人さん?私が先約ですわよ」

 

「おい、櫻井。そんなのした覚えはねぇぞ」

 

文字通りお嬢様の同じクラスメイトの櫻井桃華はさも本当かのように言った。

てか、お前さっきまで無駄に凝った水筒(蓋が普通にカップに見える)で優雅に紅茶飲んでたろうが。俺の横で。

しかも、お前の持ってるその本、俺が今読んでたやつじゃねぇか。

どうやって取っていった。俺さっきまで持ってたぞ?

 

「大丈夫ですわよ。ちゃんと読んだところがわかるように、私のしおりが挟んでありますわ」

 

「何がどう大丈夫なんだよ。てか、お前のしおりめっちゃ濃いバラの匂いがするじゃねぇか」

 

強すぎると臭いんだよなぁ。

本を開くとむわって匂いがすんの気になるんだよ。

過去に何冊の本が犠牲になったか。

 

「あらあら、でしたら本を開くたびにわたくしを思ってくれますわね」

 

「どうしたらそんな考えになるんだよ・・・。ん?どした、橘」

 

と、一人がドヤ顔で俺の前に出てきた。

長い黒髪に常に手に持ってるタブレット(学校側もよく許したよ)がより優等生感を引き立たせるが、実際結構抜けてる橘ありすだ。

こいつがこの顔してる時って大抵ロクなことねぇんだよ。

 

 

「私のほうが先に約束してました(ドヤァ)」

 

 

ほらな。

 

 

「してねぇって言ってんだろうが!お前の記憶容量、タブレットに取られてんじゃねぇのか!?」

 

「なっ!?」

 

「直してやろうか。そのタブレット俺の前に出せ。壊せば容量が戻るぞ」

 

「私に対してだけ辛辣過ぎませんか!?」

 

だってお前、からかうと楽しいんだもの。

 

「俺からの愛のムチだ。喜べ」

 

と言ったところで、ふと隣から視線を感じた。

そして、混乱した。

・・・その、なんて言えばいいの?その物欲しそうな顔っていうの?『いいなぁ・・・』見たいな。『私も・・・』見たいな。

 

「それはどういう顔なのですかね、佐々木さんや?」

 

「えっ!?いやっ、そんなっ、私にも、なんて!思ってないから!」

 

「オーケー、分かった。なんにも聞いてないし見てないから落ち着こうぜ。ほらよーしよーし」

 

と、顔を真っ赤にして俺に撫でられている、純粋無垢・・・に見えるだろ?っていう感じの女の子は佐々木千枝。

中身はムッt・・・本人の名誉のために黙っておこう。

 

「あー!いいなー千枝ちゃん。私も私もー!」

 

「はいはい、こっちに来い。やってやるよ」

 

「わーい!」

 

そう言ってほぼ俺の前、っていうかハグするくらいに密着してきたのは、ウチのクラスの元気印の赤城みりあ。

あまり言いたくないけどもさ、この子めっちゃ発育良いんだよ・・・。

まぁ、この子の場合は小動物っぽいからあまり気にはならないけどな。

 

「えへへ・・・私、これ好きだなー」

 

可愛すぎかよっ!

 

 

「って、ちっげぇんだって!」

 

 

怒涛のボケ(天然)にツッコミを入れてて忘れてたけど、本質はここじゃないんだよ。

あっ、手は止めてないよ。

 

「ぜってぇ可笑しいんだって、これ!」

 

周りからの『?』に答える。

 

「どこの世界に、クラスメイトのマドンナ達を全員侍らせて、しかもその全員がアイドルって言う奴がいるんだよ!?」

 

俺のその声にみんなは一斉に口を開いた。

 

 

「拓斗」

「拓斗だよな」

「拓斗さんですわ」

「拓斗さんです」

「拓斗くん」

「拓斗君だよねー」

 

 

・・・。

 

 

「はぁ、普通の小学生って、なんなんだろうなぁ」

 

 

という訳で、小学6年生、12歳。

俺の名は蒼井拓斗。

何故かアイドルの女の子に囲まれています。

 

ちなみに、さっきの疑問は直ぐにどうでも良くなりました。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。