小さなアイドルの歌   作:s@tou

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ちなみに、タイトルの「小さなアイドルの歌」っていうのは本編に何の関係もございません。ただのノリで考えた結果、その時聞いていた「小さな恋の歌」をもじっただけです。


俺たちは登校中からテンションMAXです

「おっす、みんな」

 

うーん、いい朝。

やっぱ春って季節は好きだなぁ。

風は気持ちいいし、桜は綺麗だから登校、つまるところ今が心地よい。

暖かいせいで、昼間眠たいのは最早毎年の恒例行事。

 

まぁ、年中無休で変わらずとも良いものといえば・・・

 

「おっはよー!・・・んー、拓斗君の匂いだぁ・・・。え?毎日抱きついて来て飽きないのかって?飽きないどころか足りないよー。えへへー」

 

赤城の小動物っぽい所とか。・・・ちょっと黒い気が。

 

「おはよ。って、あんた寝癖ついてるわよ。あぁ、そっちじゃないわよ。もうっ!私がやるからじっとしてなさいよ!」

 

的場のなんだかんだ言いながらもやってくれる優しい所とか。なんかツンデレ幼馴染っぽいよね。

 

「ふふっ、的場さんは相変わらずですわね。おはようございます、拓斗さん。えっ?頭に桜の花びらが乗っている?取って下さるかしら。・・・ありがとう」

 

櫻井のどことなく気品あふれるお嬢様感とか。思わず跪きそうになる、っていうか現に学校で何人かを跪かせてるらしい。

 

「おはよう、拓斗くん。昨日はありがとうね、遅くまで私の調べ物に付き合ってくれて。・・・今度、またお願いできるかな?もちろん二人っきりで」

 

佐々木のお淑やかと見せかけて変に妖艶な要素を兼ね備えてる所とか。ちなみに、後半の言葉は俺の耳元で言ってる。どこでそんな事覚えた、って思ったけど本人的には

ただ単に周りの人に聞かれたくないだけなんだろうなぁ・・・天然って怖い。

 

「おっす、拓斗。昨日は悪かったな、遅くまで電話しちまって。っていうか!遅くなったのは半分お前のせいでもあるからな!」

 

晴の長年付き添った親友感とか。ちなみに、昨夜は晴の宿題を電話越しに教えてた。晴の言う半分は、俺の流し続けた稲川淳二の事だろう。

それのせいで晴が寝れなくなって、結局晴が寝付くまで通話し続けたって言うのが昨晩の出来事。

 

うん!やっぱり、みんなは何も変わらずともy「ちょっと待ってください!」

 

「ん、どしたの?綺麗に締めようとしたのに」

 

「私、まだ挨拶返してませんよね!?」

 

「あぁ、ごめん。忘れてた」

 

「ほんっと!昨日といい今日といい!同じ事をしてつまんなくないんですか!?」

 

「でも、お前はちゃんと律儀に毎日返してくれるだろ?」

 

「うっ、そ、それは・・・」

 

「そりゃあやるさ、毎日だろうが毎年だろうが。反応可愛いし」

 

と言うと、顔を真っ赤にして「またそうやってからかって・・・」って嬉しそうな顔で呟く。

本当に可愛いし、面白いわ。

 

「まったく・・・。改めて、おはようございます、拓斗さん」

 

「おぅ、おはよう。橘」

 

じゃ、こっちも改めて。

 

やっぱり、みんなは何も変わらずともいいな。

 

「さて、じゃあ行くか」

 

一応言うと、これ毎日の習慣みたいなもんだ。

いつから、とか覚えてない。

なんか気がついたら毎日この公園で集まって一緒に行くってのが習慣になってた。

でもまぁ、そんなもんじゃない?

 

「そういえば、そろそろゴールデンウィークだったな。やっぱりみんなは忙しいのか?」

 

今は5月一歩手前。

どうせなら連休、何かしたいなー。

 

「確か、真ん中に休みがあったような・・・ありすちゃん、どうだったっけ」

 

「えーっと、皆さん連休の真ん中二日間は何もないです」

 

流石、って言いたいけど歩きタブは止めれ。危ない。

 

「流石ですわ。しかし、その二日をどう使うかですわね」

 

「私的には、ゆっくり休みたいところだけど、みんなと遊びたいって言うのもあるわね」

 

「オレも賛成だ。やっぱ、春らしく外で遊びたいよな」

 

晴が春らしく・・・。やべっ、晴に何か変なこと考えてるのがバレた。

 

「私、みんなでお泊まり会したい!」

 

うわぉ、赤城さんや、それは俺がいるのを前提として話しているんですか?

 

「いいねぇ、お泊まり会。俺の家なんかどうよ」

 

さらっと、冗談のつもりで言ってみる。

・・・あれ?冗談の筈なのにみんな真面目に考え始めたんだけど。

 

「そういや、あんたの家って大きいんだっけ」

 

まぁ、この人数が普通に寝泊りは出来る程度には大きいけども。

 

「ひ、拓斗くんの家にお泊まり!?だ、ダメだよ。男の人の家になんて・・・」

 

言葉の割には嬉しそうですね、佐々木さんや。

 

「拓斗君の家っ!私行ってみたーい!」

 

赤城さんや、俺の家は夢の国ではござらん。そんな期待するようなものはないですぞ。

 

「待ってください。私たちはアイドルです。アイドルが男の人の家に上がり込むなんてどうかと思います」

 

おぉ・・・流石、橘だ。そうそう、流石に俺もファンに刺されたくないし、ここは誰かの家に俺以外で・・・

 

 

「オレ、コイツの家泊まったことある」

 

「私もですわ」

 

 

おぉう、しっつ!

お前ら余計な事を・・・って、みんなこっちを見るんじゃない。

前を見て歩きなさい。

 

「・・・まぁ、とはいえ私たちはまだ幼い子供。これくらいは見逃してくれるでしょう」

 

「橘!?」

 

「観念しなさい。もうこうなったら誰も止められないわよ。見なさい、みりあと千枝を」

 

「は?」

 

「拓斗君の家でお泊まりって事は、ずーーーーっと一緒にいられるんだ!いつもよりも長く!」

「お泊まり。一つ屋根の下。一晩を共に。・・・ふふっ」

 

・・・なんだろ、真っ黒い欲望みたいなのが見える。

俺は何も見てない!見てないぞ!

 

「それにあんたも、なんだかんだ言って嬉しそうじゃない」

 

「ん?そりゃあ、このメンバーでお泊まり会とか楽しいに決まってんじゃん」

 

「じゃあいいじゃない」

 

いいんだけどさ、色々あるじゃん?もっとも、俺たちゃ小学生だし。俺たちだけじゃ決められないっしょ。

 

「んー・・・。まぁ、とにかく学校に着いたからこの話は一旦おしまい。また6人で話し合ってゆっくり間に合うように決めてくれ。

一応言うと、俺の家は全然おっけーだから。んじゃ、俺はちょっと用事があって職員室に行かなきゃなんないから、また後で」

 

さーて、今日も一日頑張りますか!

 

 

ちなみに、家に帰ってから1時間もしないうちにお泊まり会の決定(全員が親のお許しをもらった上で)が決まった。

はえぇなみんな。




まぁ、お泊まり会の前日談みたいなものです。

なんか、キャラが崩壊してるのは今更ですね。
とりあえずみりあ&千枝ちゃん好きの方、すんませんでしたァ!
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