小さなアイドルの歌   作:s@tou

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実家に帰ってたら色々と感覚が狂って気がついたらゴールデンウィークが終わってました(言い訳)

って事で、物語は未だにゴールデンウィークですが正直、一日をここまで長くするのは今回くらいなのでご安心ください(?)

拓斗プロデューサーの長い初日(午前)はーじまーるよー。



蒼井プロデューサーの長い初日(午前)

一般小学生の蒼井裕斗は親とババアの手により何故か(恐らく)史上最年少のプロデューサーになってしまうのだった(不本意)。

 

しかも、俺のプロデュースするアイドルは同じ小学校で同じクラスにいる6人。

 

櫻井桃華、佐々木千枝、赤城みりあ、橘ありす、的場梨沙、結城晴。

 

しかも、桃華、千枝、みりあ、ありすはテレビにも出ている人気のアイドル。

梨沙と晴はこれからが期待されている今が重要なアイドル。この二人に関しては多くのファンが期待しているようだ。

 

そんなアイドル事情を全く知らなかった俺氏。

いや、CDは買ってるんだけどさ、そんなアイドルなんて興味ないし。仕方ないんだよ、うん。

そんな超絶人気アイドル達のプロデュースを齢十数年のアイドルのアの字も知らないガキにやらせようとしているババアはきっと老害がすすnうわっ!?どこからともなく白紙の束が飛んできた!?

まぁ、最もやらざる負えないある事情っていうのあるから文句を言ってどうこうなる問題じゃないんだけども。

 

で、そんなこんなでゴールデンウイークの一日目にアイドル事務所『346プロダクション』にドナドナされた俺は、今朝まで一緒にいた(泊まっていた)自分のアイドル達に顔合わせをして案の定混乱させるのだった。

 

って言うのが前回のあらすじ。・・・前回ってなんだよ。

 

さっきも言った通り、彼女達は売れっ子アイドルであるため忙しい。今日も色々と忙しいらしい。

そして、あのババア、あいつらが混乱するのを想定していなかったのかしらんが、時間が無い。

つまるところ、いちいち説明している暇がない。

って事で『帰ってから家でゆっくり説明する』って言う事で落ち着いてもらって、それぞれのお仕事やレッスンへと向かって貰った。ちょろい。

 

そんなこんなで、また一人になった俺は、武内プロデューサー(6人の前任プロデューサー(ちなみに、専属ではなかったらしい))が作ってくれたらしい大量の書類の一部『初めにお読みください』と書かれた書類の一部を読んでいた。

 

どうやら、プロデューサーには一人一人に机、もしくは部屋が用意されているようで、嬉しい事に俺用の机もあるらしい、と喜んだはいい物の問題は場所だった。

この事務所にはアイドル達が集まる部屋がある。まぁ、ようするに溜まり場って奴だな。って言うか、今俺がいる部屋。

で、その部屋の隅には誰も使っていない事務机がある。・・・そこだ。

何故か俺はアイドルのたまり場に常駐する羽目になるようだ。

 

そして、そこで一息つこうとした所で、問題が起きた。

・・・何か、机の下にいる。

で、こっちを睨んでる。

 

「な、なんですかぁ・・・誰ですかぁ・・・」

 

んー、なーんか見たことあるようなー、無いようなー?

ともかく、なんか弱弱しい声を出して涙目になってるこの女の子。

俺と同年代、いや少し上か。

 

「えーっと、初めまして。赤城達のプロデューサーになってしまった蒼井裕斗です。あの、あなたは?」

 

「・・・もりくぼを知らないなんて、なんか複雑・・・」

 

何やら葛藤している模様。

しまったな、もしかしたら相当売れっ子だったのか?

謝ろうかと思ったら、なんか出てきてくれた。

 

「もりくぼは、森久保ですけどぉ・・・」

 

それを自己紹介と言えるかどうかは微妙だと思うが。

 

「森久保さんですね」

 

森久保、森久保・・・誰かが何か言ってたような・・・あぁ、思い出した、クラスの連中だ。

って、なんか不思議そうな顔でこっちを見ているんだが。

 

「あのぉ・・・蒼井さんはプロデューサーさんなんですよね?」

 

「んまぁ、そうなっちゃったって感じですけど。それが何か?」

 

「・・・にしては、若すぎると思うんですけどぉ」

 

「そりゃあ、俺はまだ小学生ですから」

 

「・・・え?」

 

「生まれてからまだ12年しか生きてない小学生です。逆に森久保さんは中学生ですよね」

 

あ、なんか信じられないものを見たかのような顔になってる。

 

「・・・もりくぼをからかってる・・・訳じゃないですよねぇ」

 

もちろん。

 

「・・・そういえば、アイドル達の中で変なプロデューサーが来るって噂してました・・・蒼井さんだったんですね」

 

・・・噂?アイドル達には教られてないんじゃないのか?

 

「っていか、さん付けは止してください。森久保さんは年上なんですから」

 

「森久保さんは・・・なれないです」

 

「そうですか?」

 

「その・・・敬語とか、やめて欲しいんですけど・・・」

 

あ、この人可愛い。

 

「分かった。じゃあ、森久保・・・ちょっと待て、そういや名前はなんていうんだ?」

 

「乃々、森久保乃々ですけど・・・」

 

「じゃあ乃々、ここで何してたんだ?」

 

ってことで、やっと聞きたいことが聞けた。

 

「え?あっ」

 

何か顔が真っ青になったんだが。

って、また机の下に戻った?

 

「(し、しばらく匿って欲しいんですけどぉ!)」

 

何か目でそうやって訴えてくるんですけど。

 

「どこだ森久保ォ!!」

 

「うをぉっ!?何だ!?」

 

突然部屋の扉が勢いよく開かれた。

あ、ちなみにこの部屋にいるのは俺とののだけなので特に問題はないです。

 

「って、あぁ?誰だぁ、お前」

 

入ってきたのは、ヤンキーっぽい女性。

って、デカっ。どことは言わないけど。

その手に持ってるリスの着ぐるみっぽい衣装はなんなんだ?

 

「俺は蒼井裕斗。新米プロデューサーです。で?ここに何か用ですか?」

 

「お前が・・・。私は向井拓海だ。ところで、ここに森久保か来なかったか?」

 

「森久保さん?・・・いや、俺は見てないっすね。もしかして、仕事とか?」

 

「いや、そういうことじゃない。見てないならいい」

 

って言って、帰りましたよ。

何なんだ一体・・・。

 

「・・・乃々、もう行ったぞ」

 

「あ、ありがとうございますぅ・・・。でも、なんで協力してくれたんですか?」

 

「んー、なんとなく」

 

「な、なんとなく?」

 

「あぁ、なんとなくだ。ところで、乃々はそこにいるの狭くないのか?さっきもいたけど」

 

「狭い場所は、落ち着くので、好きです」

 

・・・よくアイドルできるな、この人。

 

「そうか。なら、俺のところだったら好きな時にいたらいい」

 

「え?いいの?」

 

「あぁ。俺としては別に嫌じゃないからな(男として)。好きなだけいてくれよ」

 

「あ、ありがとうございますぅ・・・」

 

ちょっと足が伸ばせなくなるのは辛く・・・大人用の事務机に小学生が座るんなら問題ないか。

 

とりあえず、持ってた書類を広げてみる。

うーん・・・とりあえず、この『初めにお読みください』って奴を読むか。

 

~~~~<しっかり読み込んで数十分>~~~~

 

ふむ、なるほどね。

この書類を一言で表すなら、ゲームのチュートリアルか説明書だな。

本当に武内プロデューサーには頭が上がんないな。

まぁでもお陰で何をすべきかとか色々分かった。

 

「とりあえず、あいつらの所に行ってみるか」

 

「え、もう行くんですかぁ?」

 

「あぁ。ってか、逆に乃々はいつまでここにいるつもりだ?」

 

「私は、午後からお仕事なので・・・しばらくここにいますぅ」

 

「そうかい」

 

さて、じゃああいつらの所に、ってののが俺のズボンを引っ張ってきた。なにさ。

 

「あのぅ・・・いえ、なんでもないんですけどぉ」

 

「なんだよ。変な奴」

 

もしかして、離れたくないとか?

・・・考え過ぎか。ってか、会って数分だろ。自惚れにも程がある。

 

「じゃ、行ってくるな」

 

「い、いってらっしゃーぃ・・・」

 

アイドルに見送られるって、ファンに刺されかねんな。

ともかく、向かう場所はあの二人がいるレッスン室って事で。

 

・・・そういや、なんで乃々は追われてたんだろうか?

まさか、仕事とは関係なしにあの服を着させられそうになったから?

・・・まぁ、考えてても仕方ないか。

 

 

~~~~<少年、移動中・・・>~~~~

 

 

ん?なんだあれ。

レッスン室へと移動している途中にある、休憩所の自動販売機の影に隠れるようにして辺りをキョロキョロしてる不審者と思わしき人物。

声を掛けるべきなのか?・・・面白そうだから掛けてみよう。

 

「あの、なにしてるので?」

 

「うわぁっ!?・・・って、なんだぁ・・・」

 

「何でそんなに驚くんですかねぇ・・・」

 

見たところ、二十歳くらいだろうか。

草食系っぽくて、やせ型な男。

 

「君は、もしかして蒼井くんかい?」

 

「俺を知ってるって事は、あなたは社員の人ですか?」

 

新入社員見たいな感じがするしな。

 

「あ、そういえば名乗って無かったね」

 

と、差し出されたのは一枚の名刺だった。

・・・名刺、ってそういや無いなぁ。

ともかく、その名刺を受け取る。

名前は、赤間優馬。

 

「え、プロデューサーなんですか」

 

「あぁ、って言ってもまだ数年だけどね」

 

・・・不審者にしか見えなかったとは言えない。

 

「って、じゃあなんでこんなところに?」

 

「そうだった!ごめん、ちょっと匿ってくれないか!?」

 

あれ、この流れさっきもやったような。

あんたも乃々と同類か?。

 

「まぁ、良いですけど。って、どこ隠れてんの!?」

 

赤間プロデューサーは、突然自販機の天井のダクトに入った。

なんていう身体能力してんだよ。

 

「(頼んだよ!)」

 

お前も目で訴えてくるんかい。

ってか、何から匿えばいいんだ・・・っ!?なんだこの殺気!?

と、振り返ると目の前にハイライトを消した、高校生くらいの女性が経っていた。

 

「え、っと、な、なんですか?」

 

こ、こえぇ・・・。

多分、この人アイドルだよな。

アイドルが放っていい殺気じゃないけども。

 

「まゆのプロデューサーを、匿ったりしてませんよねぇ?」

 

「プロデューサー?いや、知りませんが」

 

嘘は言っていない。うん、知らないったら知らない。

あの人が誰のプロデューサーとか、知らない。

 

「・・・そうですかぁ。ごめんなさいねぇ」

 

そう言って、早足で別の場所へと向かうのを見届けてから、天井に向く。

 

「はぁ・・・行きましたよ」

 

ガタンッ!と大きな音を立てて落ちてきた。着地はちゃんとしようぜ。

 

「イタタ・・・、ありがとうね」

 

「いいですよ。それよりもさっきの人、赤間プロデューサーを探していたみたいですけどいいんですか?」

 

「あー、うん。その内また会いにいくよ。あと、僕の事は優馬でいいし、そんなに硬くならなくてもいいよ」

 

「俺も拓斗でいいっすよ。んじゃ、俺はもう行かなきゃいけないんで」

 

「あ、うん。付き合わせて悪かったね。また今度、ゆっくり話でもしようか」

 

「いいですね、それ」

 

 

 

 

 

って事で優馬プロデューサーと別れ、レッスン室へと向かった。

 

「って言っても、まだレッスン中だよなぁ」

 

着いたはいいものの、部屋の扉の小窓から絶賛レッスン中の二人が見える。

そういや昼までだっけ。もう少しか。そこにあるベンチにでも座って待つかな。

 

 

~~~~<待つこと数分(その間、しっかりと書類を読み込みました☆)>~~~~

 

 

あ、レッスンが終わったっぽい。じゃ、行ってみるか。

 

「おじゃましまーす。って、わお」

 

そこにあったのはぶっ倒れている見知った二人という光景。

 

「だいじょーぶかー、梨沙ー、晴ー」

 

「こ、これが、大丈夫に見えるか・・・」

 

「きょ、今日は一段とハードだったわ・・・」

 

とりあえず、二人に近づく。

 

しかし、汗だくの女の子「・・・エロいな」

 

「・・・あんた、何言ってんの」

 

「え?あ、もしかして声に出てたか?」

 

「出てたわよ」

 

そっかぁ・・・。

なら仕方ないな。

 

「汗だくのお前らってなんかエr、ぐはっ!?」

 

腹部に鋭い一撃。

流石サッカー好き、ペットボトルを蹴るくらいどうって事ないってことか。

 

「なんで言い直すんだよ!」

 

いや、言葉にしないと伝わらない事ってあるじゃろ?

 

「で?あんたは何しに来たのよ」

 

「とりあえず、プロデューサーとしてアイドルがどういう事してるのかと」

 

って言っても、さっきまでずっと書類読んでたけども。

 

「なるほどね」

 

「お前ら、完成度はどうなんだ」

 

ライブはもうすぐだろ?

 

「まぁ、まずまずね。晴も細かい所が気になるけど、特に問題もなさそうだし」

 

「梨沙が細かすぎるだけじゃないか?」

 

「そりゃあ、完璧な物をパパに見せたいからね」

 

「・・・お前のパパ発言、ひっさしぶりに聞いた気がする」

 

「俺もだわ」

 

ファザコンキャラも最近はツンデレ幼馴染キャラへと変貌してたからなぁ。新鮮。

 

「あんたのせいでしょ!?」

 

「何故!?」

 

酷い言い掛かりだ。

 

ともかく、二人は着替えるとの事なので一旦別れて着替えを待つ。

 

 

 

 

 

「お前らは、これからどうするん?」

 

場所は変わって俺の机。

部屋はさっきとは違う、また騒がしくなっている。

しっかし、見渡して思うのが、ここってアイドル事務所だよな。

イロモノ集団の集いではないよな?

あ、乃々はいない。仕事にいったっぽい。

・・・ところで、見覚えのない大量の少女漫画が入った小さな本棚が机の下に置いてあんだけど・・・。どっから持ってきたんだ。

 

「オレ達はもう今日は帰るだけだな。っていうか、帰ってゆっくり休みてぇ」

 

でしょうねぇ。いつもよりも大変だったみたいだし。

なら丁度いい。

 

「んじゃ、これ渡すわ」

 

って言って、ある鍵を梨沙に渡す。

 

「鍵?これって、もしかして」

 

「お察しのとおり、俺んちの鍵だ。お前ら、先に帰っててくれ。他メンバーにも仕事が終わり次第帰るよう言っておくから」

 

「あんたは?」

 

「俺は、多分一番遅くまでかかるだろう桃華の所に行く。で、もしかしたらかなり遅くなるかもしれないから、できたらでいいんだが飯を作っててくれるとありがたい」

 

「それくらいはするわよ。泊めてもらってる訳だしね」

 

「そう言ってもらえると助かる」

 

 

 

 

 

って事で、二人を見送ってから、桃華のところへ行くべく支度を・・・。

 

「あれ、なんか上着のポケットに入ってる?」

 

なんか上着の内ポケットに薄く硬い物が入ってるのに気づいた。

 

「これは、名刺入れ?って事は、まさか・・・やっぱり」

 

ご丁寧に作られた俺の名刺が大量に入っていた。

・・・あのババア、本当に用意周到というかなんというか。

ともかく、ある物は活用させてもらおう。

これから行くのは完全に大人の世界。

しかも、俺の全く知らない本物の芸能界。

 

・・・あ、そう考えたらやる気が削がれてきた。

 




『やってみたかった、裏舞台的コーナー』

s@tou「さー、始まりました。謎こーnブフォァ!?」

みりあ「ねー、私達の活躍が少ないと思うんだけどー?」

千枝「そうですそうです」

拓斗「ってか、なんでオリキャラを出したし」

s@tou「い、いや、筆が乗っちゃってつい」

みりあ「あと、なんで乃々ちゃん出したの?」

s@tou「理由は特にないなぁ。でも、アイドルは多く登場させたいとは思ってる」

拓斗「てか、俺の設定が色々おかしいんだが。何、小学生でプロデューサーって」

s@tou「小学生並みの身長のプロデューサーがいるなら、小学生のプロデューサーがいたっておかしくないだろ?」

拓斗「おかしいから聞いてんだよ」

s@tou「大丈夫。むしろ、君にはもっと人間離れしてもらうから」

拓斗「問題じゃねぇかよ・・・」
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