お姉ちゃん、それなに?   作:えんどう豆TW

19 / 39
おわー、なんかランキングに載ってます
たくさんのお気に入りと好評かありがとうございます


ハイエース・外来人

 

 

 

へいへーい。ヘイそこの外来人ちゃん。お菓子あげるから私といいことしない?

 

「誘い方が最悪すぎる」

 

なんか変だった?外ではお菓子とかで子供をおびき寄せるって聞いたんだけど。

 

「私はもうそんな歳じゃないし、その誘い方は間違いなく警察に通報されるわね」

 

けーさつになんて捕まらないよーだ。とまあ、間違った誘い方をしてしまったのは間違いないみたいだね。うーん、困った。

 

「いや困ってるのは私なんだけど…あ、貴女見覚えあるわ。えーっと、待って今思い出すから」

 

もう十分失礼だと思うんですけど。

 

「いやー名前知らなかったし…でも戦ったことあるよね?えーっと、そう!メリーさん!」

 

まあ違うんだけどね。メリーさんは持ってるけど私の名前はメリーでもマエベリーでもなく古明地こいし。

 

「まあ、名前知らなかったし…ってえ?メリーさん持ってるの?」

 

うん、まだあるよ。ほら。

 

「うわ、電話かかってきた。これ貴女からのコール…よね、幻想郷で、ましてや夢の中で電話が掛かってくるんだもの」

 

それ電話?はたての持ってるのと似てるけど、折りたたむやつじゃないんだ。

 

「あー、あれは『ガラケー』って言ってこれより前の機種ね」

 

がらけー、きしゅ。うんうん、よくわからないけど古いんだね。はたても新しいのにすればいいのに。

 

「いやいや、幻想郷でもスマホが作られたらそれはもう外の世界と変わらないわよ。外の世界と断絶したいなら絶対に作っちゃダメね」

 

便利なのに?

 

「その便利が人間の最大の武器だからね」

 

よくわかんないけど、そのうち河童が作るんじゃないかなぁ。

 

 

 

 

 

 

「基本的に霊夢さんから人間の誰かと一緒に行動しろって言われてるのよね。前は魔理沙さんとか妹紅さんとかを頼ってたんだけど今回に限っては二人とも見つからないし…どうしよう」

 

ふむふむ、護衛役ね?霊夢にしては珍しく随分と他人を気にかけるねぇ。

 

「そうなの?まあそれはともかく、貴女はどっちかの居場所知ってたりしないの?」

 

いやいや、いやいやいや。ここにいるじゃん、護衛役にぴったりなとっても強い女の子がさ。

 

「貴女のこと?でも妖怪だしなぁ…」

 

えー!妖怪差別はんたーい!種族間格差に終止符をー!

 

「どうしたのよ急に。いや別に妖怪が信用できないってわけじゃないけど…ほら、中には私を食べようとするような人もいるかもしれないじゃない?」

 

食べないよ!人間の肉を食べるのなんて野生動物みたいな妖怪だけだし、人型の妖怪は金髪以外は安全だから。

 

「金髪はダメなの!?まあ、そういうなら信用してもいいけど…」

 

やったー!お給料は後払いでいいからね。

 

「いや金取るの!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひいぃ!ちょっと!めちゃくちゃ妖怪が襲ってくるんですけど!」

 

いいじゃん、私が倒してるんだからさ。でも野良妖怪如きじゃ私が見えないのか、まあ御構い無しに飛びかかってくるねぇ。

 

「獣!獣が四方八方から!」

 

はいはい道を開けてねー。君たちみたいな弱い妖怪が塞いでいい道じゃないぞー。

 

「わー!目玉が!目玉が飛び出してる!」

 

倒し方に関しては注文されても困るなぁ。それそれ、薔薇の城だぞー!

 

「割と無茶苦茶なことやってる!本当に強い妖怪だったのね!」

 

そっちまで疑われてたの?ちんちくりんな見た目で悪かったわねー。

 

「そこまで言ってないけど…う、血生臭い…」

 

我慢してね。

 

 

 

 

 

「酷い目にあったわ…」

 

普通なら自分より強い相手には向かってこないんだけど、私が見えてないのか菫子にどんどん群がっていったね。

 

「出来ればもう貴女には頼みたくない…」

 

そんなぁ、せっかく頑張って全部倒したのにな。まあ私が連れて行きたいって行ったから文句は言えないけど。

 

「で、ここには何があるの?」

 

いや、特にないよ。でもこの丘から見える景色は結構好きなんだ。山の方は菫子じゃ入れないから、もっと身近なところにしようかなって。

 

「わ、本当だ。綺麗な紅葉…」

 

もう秋だねぇ。うんうん、落ち着いて煙草も吸えるしいい場所。

 

「え、貴女煙草吸うの?」

 

吸うよ。なんか都合悪いことでもあった?

 

「いや…まぁ私はあんまり煙草好きじゃないけど、その見た目で煙草吸ってるのはまあまあショッキングだわ」

 

早苗にも似たようなことを言われた気がする。外の世界では私みたいな小さい子が煙草を吸うのは変なのかな。

 

「変というか、吸っちゃダメだからね。20歳未満は煙草を買うことだって禁止されてるんだもの」

 

私20どころか何百年も生きてるんだけどなぁ。

 

「それは見た目。貴女くらいの身長なら、外の世界じゃ間違いなく10歳前後ね」

 

随分と成長が早いんだねー人間は。いや、幻想郷でもそんなものだもんね。

 

「貴女が煙草を吸いたいなら私に止める権利はないけど…」

 

そう?じゃ、遠慮なく。あ、そうだ。護衛どうだった?また私と散歩したいと思った?

 

「うーん…たくさん襲われたけどここから見える景色は素敵だし…うん、また頼んでもいいかな」

 

おー、合格が出た。それじゃあ次は旧地獄にでも行こっか。

 

「地獄!?いやいや、やっぱり遠慮させてもら…」

 

次が楽しみだねー。

 

「話を聞けよ!」

 




登場人物

・古明地こいし

放浪癖によって鍛えられた足は女子高生よりも強い。

・宇佐美菫子

可哀想が似合う女。魔理沙ちゃんのポジションを虎視眈々と狙っている(狙っていない)。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。