地底組の実装お願いします
「やっぱり地底の妖怪って人気ないのかな?」
「開幕でメンヘラ拗らせられてもね」
紅魔館程じゃないにせよまあまあの本の量がある我が家の図書館。お姉ちゃんの趣味で集まった本ばかりだけど、案外古今東西色々なところから仕入れた本がある。人里の本屋だけでなく、それこそ幻想郷に来る前から集めていた沢山のもの。
そんな一室で私は本に夢中なお姉ちゃんに語りかける。
「双六したくない?」
「したくない」
即答だった。うーん双六というよりはどちらかというと・・・。
「じゃあマリ○パーティ?」
「怒られるわよ」
危ない危ない。下手に名前を出すのは良くないね。謎の力でメタ的な発言をさせられ謎の力で規制される私は誰に振り回されてこの生を過ごしていくというのでしょう。
「それが二次創作ってものよ」
うわーお。これ以上は世界観が壊れるからやめてね。それすらも私たちには止められないんだけどね。
「しかし暑い季節ももう終わりだねぇ。地底の夏は暑いったらありゃしない」
「冬はあったかくて良いじゃない」
「空調設備の整った部屋に引きこもってる人が言っていいことじゃないね」
お姉ちゃんは肩をすくめると再び読書に戻る。昔はこんなに大きな屋敷もなかったものだから、そこら辺の一軒家とか捨てられた小屋なんかに私物を置いて狭苦しく暮らしたものだ。うんうん、感慨深いね。
「何読んでるの?」
「推理小説」
短い返答。推理小説なんてなんじゃそりゃって手法で人殺しが行われて妙にもやもやが取れないものばかりじゃない。
「そんなことないわよ?この意味不明さはどんな考えから来たのか考えることで知見が広がるってわけ」
「それ書いた人をバカにしてない?」
再び肩をすくめ読書に戻る天上天下唯我独尊お姉ちゃん。そもそもお姉ちゃんが人妖全て含め自分より上だと心から敬った相手などいない気がする。
「人のイメージを勝手に決めつけることは愚かだと思わないかしら」
「でも人のこと見下してるでしょ?」
「いい?こいし。人を見た目や第一印象だけで判断するのは自分の損害に直結するわ。常に自分の見ている相手はどんな面を持ってるのか、そしてどのように変化するかを観察することが大切よ」
「でもお姉ちゃんは他人のこと全員バカだと思ってるでしょ?」
「大事なのは常に価値観を変動させること。一定の価値観や自我は自信になるけど、同時に自分の成長を殺す毒にもなる」
「でもお姉ちゃんは自分が絶対的に正しいと思ってるよね」
ふぅ、と息をついて本へと目を戻すお姉ちゃん。妖怪は精神攻撃に弱いとか誰か言ってた気がするけど、あれは嘘だったのかなぁ。
「こいし、今日はあんたの好きなものを作ってあげるわ。晩御飯何がいい?」
こうやって今日も私はお姉ちゃんに勝てずに一日を終えるのだった。
登場人物
・古明地こいし
一時期主人公よりも人気があった。キャノンボールには実装されていない。
・古明地さとり
ダイヤモンドハート。10点中11点をつけるあたり周りが下なのではなく自分が特別に秀でていると考えてそう。キャノンボールには実装されていない。