異世界転移の話   作:三重のシェフ

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 お待たせしました。投稿します。


第8話化け物の話

獣人と触手の怪物達と竜神がデッドウルフを食べている。

こうやって落ち着いている暇は二人には本来ないのだが竜神の大丈夫攻撃に根負けした。

 

 (なんだろうこれ)と怪物太郎は思った。

 

ーデッドウルフは硬いうえにあまり美味しくない、竜神が「いつかのお詫びじゃ、食ってくれ」という上にお腹も空いていたので食べている、が美味しくない。

 

 馬車で自分を襲った魔物を食べるというのは変な気分だ。そんな風なことをぼんやり思いながらも化け物太郎は竜神に話しかける。

 

「あんた、なんで花と一緒にいたんだ?」

 

「うむ、神から化け物が街に居ると聞いてな、とりあえず聞いた場所に行くと、この小娘がいてな、主人の帰りを待つという、んで神が怪物は法王の住居に行ったというではないか、ワシは法王の住居には近づけんのでな、暇潰しに小娘を乗せてこの辺を飛んでいたと言う訳だ。」

 

「えーと、それは大変お世話になりました。」

 

「なに、ワシを恐がらんヒトは珍しい、こやつは大物になるぞぉ。」

 

「もう一度乗せてもらってもいい?、あと小娘じゃなくて花です。」

 

「おぉ、もちろんじゃ。すまんな花、許してくれるか?」

 

「うん。」

 

「ありがとう。これ食べ終わったらのせるからのぅ。よいかな?ご主人?」

 

おじいちゃんと孫のような会話で話す二人は和やかで太郎は思わず「どうぞ」と言った。

 

ーー楽しそうに竜神の背にのる花。竜神は笑って暗い森の空を火を吹きながら飛んでいる。

 

 「ご主人も勇一さんも遊びましょうよ!」

花がそう叫ぶ。怪物二人は顔を見合せ竜となり空を飛んだ。

 

「わぁ凄い!!」花は楽しそうだ。

 

竜神は笑いながら花を太郎の背に移し三匹の竜は追いかけっこをした

 

 

ーー太郎も勇一も花も竜神も楽しく遊びそれは花が遊び疲れるまで続いた。竜神はどこからか毛布を取ってきて掛けてやるよう促す。

 

 太郎は一礼をしてそれを掛けた。そして水を全員に配り

 

「さて、本題に入るかの。」と言った。

 

「なあ、太郎この人もしかして」

 

「その通り、ワシこそが神の力の代理人こと竜神さまである。」

 

「あなた、ええと僕たちを」

 

「殺しに来たわけではないぞ、戦ってもワシが負けるしワシはただ話をしに来ただけじゃよ」

 

話ですか?

 

「うむ。ズバリ聞こう」

 

竜神は息を大きく吸い込んで静かに問いかける。

 

「お主ら、この世界をどう思う?」

 

竜神は続ける

「ワシはこの世界が好きじゃ、この世界でずっと生きてきて酸いも甘いもあったし、愛着がある。それに未来がみたいものも居る。お主らはどうじゃ?」

 

この世界、好きか?

 

 太郎は答える

「僕もこの世界が好きです。なんだかんだ僕は色んな人に助けられてきたと思うし、上手く言えないんですけどなんというか、こう、綺麗だと思います。」

 

次に勇一は答える

「そうだな、俺もこの世界、好きです。愛してるといっていい。」

 

「そうか、それじゃどうするんじゃ?お主らはこの世界を滅ぼさねばならんのだろう?」

 

怪物太郎は別にこの世界を滅ぼしたい訳ではない、ただ僕らはこの世界を創った神を殺さなくてはならない。そして偉大な父にこの世界を明け渡すことで父の愛でこの世界を満たすことこそが至上の使命だ。

 

 ーだが、そうなればこの世界は滅びてしまう。

 

 (それは嫌だな。)

 

では勇者に大人しく殺されるべきか?

 

 (それも嫌だ。)

 

太郎はやりたいことを答えることにした。

 

「世界を滅ぼすのは嫌だ、でもそれはそれとして神がムカつくからぶっとばしたい。それで勇者太郎と勇一をもとの世界に戻してやりたい。」

 

 

「それはお前が神になるということか?」

 

 「それは嫌だ」

 

「ではどうするんじゃ?」

 

「さぁ、どうしよう」

 

そういうと、竜神は笑った。

そしてお主バカじゃねぇの!?と太郎を指を指した。

 

 

太郎はムッとした表情で反論した。

「全員ぶっとばせば解決できる。」と

 

竜神は今度はさらに大声で笑った。そしてひとしきり笑ったあとに納得したように

 

「そういえばワシに襲われた時もお主はワシを殺さなかったな、そうか、お主はあれか、筋金入りか。」

 

と呟いた。

 

「よかろう、お主らが何をするか楽しみになってきた。この竜神ができる限り力を貸そう邪神の手先どもよ。」

 

 

 全員ぶっ飛ばしてやる。

怪物はやりたいことをやり通すことを決意した。

 

 

それがどんな結末をもたらすかは神さえもわからない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 こうして書くと色々ありますが楽しんで貰うために頑張ります
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