魔法科高校の超能力者   作:クローバー

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沖縄争乱

 深雪が目を覚ますと城が完成していた。

 砂の城だ。3メートルはある。

 

「できたー!」

 

 と、砂の城の前で両手をあげピョンピョン跳ねる理子。この子将来絶対大物になるだろう。

 そして別の場所では理人が灼熱の砂の上で正座していた。

 

「……八星さん?」

「「ん?」」

「はい、何でしょう?」

 

 深雪が呼ぶと三人が振り返った。そういえば三人とも八星だ、紛らわしい。

 

「り、理人君はどうして正座してるんですか?」

「忘れた」

「一般人を容赦なく蹴り飛ばしたので反省させてます」

 

 一般人?蹴り飛ばした?喧嘩でもしたのだろうか?

 

 

 

 帰り道。八星家族のホテルと深雪達の別荘は方向が同じなのか道中は一緒だ。そして理人はさっきから兄とばかり話している。学校では頼まなくても話しかけてくるくせに……!

 と不機嫌になった深雪は少し早歩きになり、さらに前方不注意で人にぶつかってしまう。

 

「いってーな!」

「ご、ごめんなさい……」

 

 大声に驚き思わず固まる深雪。と、深雪と男の間に笑顔の海里と守るように立つ理人と達也が割ってはいる。

 

「あん、何だおっさん……」

「どうやらわざとぶつかった様子。日本人が嫌いなようですが、それに我々を巻き込まないでいただきたい。このまま引き下がるというなら何もしません」

「…………」

 

 海里の言葉に男はビキリと青筋を浮かべる。

 

「この、調子に乗ってんじゃねえぞ!」

「…………」

「──!!」

 

 男が拳を振りかぶり深雪が悲鳴を上げそうになる。が、海里はあっさりかわす。

 そして殴り飛ばした。

 

「実は私の趣味は通信空手でして………」

「親父こそ容赦ねーな」

「彼等は軍人ですよ。これでも、昔軍のカウンセラーやってたことがあるので軍人と鍛えただけの一般人の違いは解ります」

 

 

 

 

 

「沖縄にたきて数日。沖縄が戦艦に襲われた。な、何を言っているのかと思うが俺だって解らねー」

「理人、ネタをしてないで避難しますよ。軍事基地に避難して言いようです。いやあ、持つべきものはコネですね」

 

 と、笑う海里についていき海里に世話になったことがあるという上司の命令で保護しにきた軍人の車に乗る八星家族。ぶっちゃけ職権乱用なのでは?良いのだろうか?と疑問に思うがまあ助かるなら気にしないで置こうと窓の外に目を向ける理人。

 

 

 

 

「あ、深雪………と、誰だっけ?えっと……達也以外に会ったことある奴いる?」

「えっと……一応お母様にはあってます。桜井さんは初めてかと……それと、此方の方々は今日初めて会いました。私たちにとっても……」

 

 なる程なる程と頷き理人は桜井に近づいていく。

 

「どうも桜さん。何時も深雪の世話になってます八星理人です。今ここには八星が三人居るんで理人と呼んでください」

「こんにちは。桜井穂波です……よろしくね」

「ん………ん?」

 

 握手を交わす二人だったが不意に理人が首を傾げる。

 

「……何か?」

「穂波さんって持病とか抱えてます?」

「え?いえ……まあ、あまり健康でないのは確かですが………」

 

 と、自嘲するように笑う穂波の手を理人が両手で包む。と、ほんのり暖かな光りが穂波の手から全身を包んだ。

 

「……楽になりました?」

「………はい。あの、何を………?」

 

 自分の体を見て困惑する穂波に理人は何時もの様に子供っぽい笑みを浮かべた。

 

「秘密。まあ治癒魔法みたいなもんだと思ってください。どうせ明日には忘れてるかもしれない関係でも、それぐらいのサービスはするんで」

「………………」

 

 そういって笑う理人を達也と深夜がジッと見つめていた。




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