【完結】先人紅葉は一般人である   作:兼六園

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なつ×もみ回

ゆゆゆい時空のメインヒロインは銀なので、それ以外とのCPは全部ifとお考えください。


※前に書いた話が個人的にクソ文章過ぎたので書き直しました(2018.6.16)

※今も十分クソだろいい加減にしろ! と言ってはいけない。



花結いの章
番外 古波蔵棗は寒がりである


 

 

 

古波蔵棗は、沖縄出身である。

 

つまり寒さに弱い。 炎タイプは氷タイプに強いが、それは暑さと寒さの話ではないのである。

 

 

沖縄出身だからそう、っていうのは偏見に近いけど、少なくとも棗は寒いのに弱い。

 

冬の時期に部室にコタツ置くと出てこなくなるし。

 

 

…………何が言いたいかと言うと、つまりそう言うことである。 俺はそんな事を考えながら、コタツに首から下を突っ込んで顔を机に突っ伏してる棗を見ていた。

 

 

俺は生け贄である。 人権なんて無かった。

 

『棗引っ張り出すのヨロシク!』と言ってそそくさ部室を出ていった風とそれにあやかって我先にと部室から消えた人でなしの部員達にはそのうちお仕置きでもしておこう。

 

 

今は夕方だが、夜になろうがどうせ明日は休みだし、暗くなっても俺がこっちの世界で使ってる寄宿舎はここから近いし。

 

なんかもう、このまま明日までここに居た方が良いんじゃないかとすら思えてきた。 車中泊みたいなもんでしょ、一応毛布とか球子が持ち込んだ寝袋もあるし。

 

 

「おーい、棗よ、そろそろ起きろ。」

「…………あと……三時間……」

「おっっっっっそいわ。」

 

 

俺も寒いのもあってなんか色々面倒になり、棗の向かいに座ってコタツに入る。 あー(ぬく)いっすねぇ。

 

「棗が虜になるのも分かるが……いや冬の間だけなら別に問題ないのでは……? いやここは心を鬼にだな……」

「んう……?」

「お前は起きろー、ちょっと名残惜しいがコタツのスイッチ切るからな。」

 

 

パチンと電源を切ると、コタツの中を暖めていた熱が徐々に無くなって行く。

 

数分経つと、じーっとしていた棗の動きに変化が訪れた。

 

 

「……むぅ……寒い……」

「寒いだろー、起きろー。」

「…………熱……暖かさ……」

「おい、潜るな。」

 

 

もぞもぞ蠢いて、棗はコタツの中に消えていった。 カタツムリかな? どうでも良いけど西暦の時に殻が家になってるカタツムリの番組が教育チャンネルでやってたよね。

 

いや他意は無いけど。

 

 

「こら棗、いい加減にしろよ。」

 

そろそろコタツ持ち上げて片付ける強行手段に出ようかと思っていると、不意に足をガッシリと掴まれる。

 

「…………おい?」

 

そのまま太ももに手が伸び、やがて腰を掴まれる。 布団を捲ると、ぬっと棗が飛び出してきた。

 

そのまま押し倒され、後頭部を棚にぶつける。

 

 

「ぐえぇ」

「ああ……暖かい……」

「こ、こいつそんなに暖が欲しいか……!」

 

胸元に顔を押し付けて、腕を背中に回す。 グリグリと顔を擦り付けるのを見て、なんかこう、大型犬を思い出す。

 

そういや、前に犬飼ってたって言ってたな。

 

 

「何故私の部屋に置かせてくれないんだ……」

「置いたら部屋から出てこないからっつってんだろ、その問答5回目だぞこの野郎。」

「……むむむ」

 

なにがむむむだ! …………全く、北海道民の雪花とか寒さには強い俺からすればこのくらいで……とは思うが。

 

こいつが特別寒がりなんかねぇ。

 

 

「…………あー、あ゛ー。 全く……全くもー。」

 

仕方ねえなぁもー。

 

妥協に妥協を重ねて、俺は棗を抱きしめ返す。 ついでにスイッチを入れ直して向かい合うように横になる。

 

 

「明日何か言われても俺特に反論しねえからな。」

「んう……ぅん」

「はーいおやすみー。」

 

碌な回答も出来ないくらい夢の世界に両足突っ込んでる棗を背中を擦りながら、俺は目蓋を閉じた。

 

 

後日しこたま写真を撮られたり話のネタにされるのは、また別の話である。

 





ラブコメは苦手。と言うか字書き自体が苦手。

じゃあなんでゆゆゆ二次創作始めたんだよって話だけど、だって誰も私好みのハードな内容の作品書いてくれないんだもん。
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