リンクはユーザーページに載せてあるので、気になったら見てみてね。
このお話の作戦難易度をゲーム艦これと比較すると……
レベル3海域(解放時)……ゲーム艦これの1-4相当
レベル5海域(解放時)……ゲーム艦これの2-4相当
大規模作戦の前線……
ゲーム艦これの大規模作戦『丙難易度・後段作戦』クリア相当
大規模作戦の後方支援……
ゲーム艦これの大規模作戦『丁難易度・前段作戦』クリア相当
上位姫級(大規模作戦ボスクラス)討伐……
ゲーム艦これの大規模作戦『乙難易度・後段作戦』クリア相当
最上位姫級(転化体クラス)討伐……
ゲーム艦これの大規模作戦『敵泊地強襲!(当時難易度)』クリア相当
だいたいこんな感じ。
かなりゲームよりもマシな状況です。
ただし欧州では通常海域ボスとして、二つ名個体が居座っているため、危険度は日本海軍統括エリアの比ではありません。
あくまで参考ですので、その場のノリでちょいちょい変わることもあるかもしれません。
ちなみに佐世保第4鎮守府の皆さんは、ゲーム『艦これ』でなくゲーム『真・艦娘無双』の住人なので、これらはまったく当てはまりません。
「も、もう無理……死んじゃう……ゼェ……ゼェ……」
ドサッ
「「 zzz…… 」」
あれから鯉住君は清霜・夕立のWちびっ子の遊び相手をし続け、鬼ごっこ、虫取り、磯遊びと、ひたすらに遊びに付き合わされた。
時間にしておよそ4時間ほどだったのだが、なにせ相手は、見た目に反して体力おばけなふたり。
それはもう物理的に引きずり回される勢いで連れまわされ、体力が空っぽになってしまった。
昨日も似たような状態だったため、もう彼の体力はすっからかんだ。
そんな彼はたった今、遊び疲れてぐっすり寝ちゃったふたりを、部屋のベッドまで送り届けたところ。
そしてそのまま自分の部屋に戻る体力はもう残っておらず、床に突っ伏してしまっている。
ちびっ子の部屋の床にぶっ倒れている成人男性とかいう、意味不明な絵面である。
「おつかれさまでした こいずみさん……」
「……あ、あぁ……早霜さん……」
「おゆうはんのおじかんですが いかがしますか……?」
「すいません……もう……動けな……く、て……zzz……」
「あらあら……ほんとうに おつかれさまでした……」
いつものように、いつの間にか現れていた早霜にツッコミを入れる元気もなく、鯉住君はそのまま寝落ちしてしまった。
そんな彼に毛布を掛ける早霜。
「……このままにしておくのは よくないですね……」
流石に床にそのまま寝かせておくのは気の毒だと思ったのだろう。
彼女は鯉住君を空いているベッドに寝かせることにした。
ちなみにこの部屋は、五月雨・清霜・早霜の相部屋であり、遊び疲れた清霜と夕立のふたりは、清霜は自分の、夕立は姉妹艦である五月雨のベッドに転がされている。
ということで鯉住君が寝かされたのは、唯一空いている早霜のベッドであり、もっと言うと被せられた毛布も早霜のものである。
本人に意識はないとはいえ、この状況。
憲兵さん的にはどういう判定なのだろうか?
「早霜殿、鯉住殿は見つかりましたか?」
「あら みならいさん。
ええ みつかりましたよ」
「おや、寝ておられる。随分とお疲れのようですな。
……しかしながら、鯉住殿が横になっているベッド……
もしやあれは早霜殿のベッドなのでは?」
「ええ おっしゃるとおり」
「清霜殿とレ級……夕立殿の相手を何時間もなさったのですから……鯉住殿の思いやりには頭が下がります。
あまりにも疲れが限界で、早霜殿のベッドと知らずに入ってしまったのでしょう。
悪気など毛頭なかったはず。大目に見てやっては下さらんか?」
「それはかんちがいですよ。
さきほど わたしみずから こいずみさんをおはこびしたのです。
ゆかのうえで ねかせておくわけには いきませんでしょう?」
「ああ、失敬。そういうことですか。
早とちりでしたな」
憲兵さん的には余裕でセーフ案件だった模様。
他所の鎮守府の艦娘、しかも駆逐艦のベッドに潜り込むとかいう、普通の提督だったら変態行為で一発レッドカード案件であるはずだが……
日頃の行いというのは、やっぱり大事なようだ。
「それでは鯉住殿の着替えは私がしておきますから、早霜殿は食事に向かってください。
おふたりと遊んだ後では衣服も汚れているはず。そのままではベッドに汚れが移ってしまいます」
「あら そうですか。
わたしとしては そのままでもかまいませんが……
せっかくのおきづかい ありがたくうけとっておきますね」
「お任せください。
清霜殿とレ級……夕立殿の着替えは女性の同僚に頼んでおきますので」
「たすかるわ よろしくおねがいします」
・・・
こちらはその少しあとの食堂の風景。
怖い人たちが留守となり、鬼の居ぬ間に心の洗濯ができている天龍龍田と一緒に、夕張は晩御飯を食べている。
「おふたりが出発するのって、2日後の朝でしたよね?
モグモグ……それまでどうしているつもりなんですか?」
「そうだなぁ……ズルルッ……
演習は……ゼッテー嫌だし、龍田と組み手でもしてっかなぁ」
「そうねぇ……サクッ……
いくら教官が居ないといっても、演習はちょっと心身によくないから~……」
「……スイマセン、演習の話は、来た時のアレを思い出してしまうので……」
「あぁ……すまねぇ」
本日のメニューは天ぷらうどん。
肉料理じゃなかったので今の話題はギリギリセーフだ。
「明日丸々空いてるとはいえ、欧州への長期遠征が控えてるしな。
準備はしっかりしておかねぇと」
「やっておくことは、燃料弾薬の準備、艦隊内での作戦のすり合わせ、艦隊行動の練習、それと艤装のメンテナンスってところかしらぁ」
「そんなもんだろ。
明日は佐世保第1鎮守府から、他の輸送艦隊メンバーが来るって言うしな。
1日中細かい動きのすり合わせってとこか」
「なかなか急な話ですよねぇ」
「ここの基準だと、余裕あり過ぎるくらいよぉ?
何か決まったとしたら、1時間以内で出撃が基本だからぁ……」
「さっき出撃していった時も、そんな感じでしたもんね……」
遠い目をして先ほどの出来事を思い出す夕張である。
なんで欧州まで遠征に行くとかいう一大イベントなのに、話が出てから1時間以内で準備を終えることができるのだろうか?
緊急出撃ならいざ知らず……
ちょっと、いや、だいぶ頭おかしい。
「あ、そうだ。
おふたりの艤装メンテは私にやらせてください。
おふたりだけに負担をかけるのは嫌ですし、私もチカラになりたいんです」
「お、すまねぇな、夕張」
「ホントは提督にやってもらおうかと思ってたけどぉ、そう言ってくれるならお任せするわぁ」
「ええ、任せてください!
師匠にはまだまだ及ばないですけど、これでも私は一番弟子ですからね!」
「おーおー、自信満々だなぁ、オイ。頼りにしてるぜ」
「提督がちょっとおかしいだけで、夕張ちゃんも十二分にスゴイものね~。
安心して任せられるわぁ」
「ハイ!誠心誠意やらせていただきます!」
仲良く話していた3人だが、そこにひとり話しかけてくる者が。
「お話し中のところ申し訳ない。少しいいでしょうか」
「……ん?
ああ、メンテ班の憲兵見習いか。どうしたんだ?」
「鯉住殿のことで」
「提督……あぁ、そういえばご飯食べに来てないわねぇ。
まだ清霜ちゃんたちと遊んでるのかしらぁ?」
「いえ、おふたりの相手は終わったようなのですが、そのまま疲れから就寝なさってしまいまして……」
「清霜さんも夕立さんも、すごく元気が有り余ってましたもんね……
師匠、お疲れ様です……」
「はい。あのおふたりの相手など、日ごろ鍛えている私達でも骨が折れるというのに、大した御方です。
それで現在鯉住殿は、そのまま清霜殿の部屋にいらっしゃいますので、それをお伝えしなければと思いまして」
「ああ、そういうことか。
わざわざすまねぇな。知らせに来てくれて」
「いえ、この程度なら。
そういうわけですので、よろしくお願いします」
業務連絡のような話だった。
言うべきことを言って憲兵見習いの彼は離れて行ってしまった。
「天龍さん、龍田さん。師匠迎えに行きます?」
「んー……別にいいんじゃねぇの?
世話してくれたって言うしよ」
「そうねぇ。それに提督の部屋の鍵、開いてないと思うわぁ」
「合鍵くらいならあるんじゃないですか?」
「そりゃそうだがよ。
わざわざ落ち着いてるってのに、起こすのもかわいそうだろ。
清霜とレ級の世話を何時間もしてたってんだ。提督にはゆっくりしてもらいてぇ」
「それもそうか……
それじゃ師匠にはゆっくり休んでもらいましょう」
「それがいいわぁ。
移動させるときに起こしちゃうのは気の毒だものぉ」
結局3人は提督をそのままにしておくことを選んだ模様。
上司に似たのか、3人とも思いやりのある発想ができるようになっているようだ。
・・・
食後、清霜・早霜・五月雨の相部屋にて
・・・
「……」
スー……スー……
「まぁ……いいですよね。
わたしのべっどなのですし」
ごそごそ……
・・・
翌日の朝
・・・
チュン、チュン
「……なにがどうして、こうなった……」
夕方から朝までぶっ続けで寝ていた鯉住君であったが、ようやく目を覚ました。
……と同時に、何から何まで身に覚えのない状況になっていることに、クッソ激烈に戸惑っている。
「なんか知らないうちに寝巻(着流し)になってるし、筋肉痛がスゴイし、知らないベッドで寝てるし、そもそも遊び終わってからの記憶がないし……」
チラッ
ギュッ
「……何故か早霜さんに抱き着かれてるし……」
「すー……すー……
……うふふ……むにゃ……」
なんでこの……何……これ、何……?
いや待て……待って……ちょっとこれマズいのでは……
これってありえないとはいえ、はたから見れば、夜這いかけた的なサムシングに見えてしまうのでは……?
しかもちびっこである駆逐艦に……
それってアレでは……?
もしこれで憲兵さんにしょっ引かれたら、社会的にご臨終なのでは……?
「ロリコン提督、他鎮守府の駆逐艦に夜這いをかける事案発生!」的な……
父さん……母さん……俺、どうしたらよかですか……?
(あーあー、ついにいっせんこえちゃって)
(みてくださいよ、このしあわせそうなねがお)
(ほかのところの『けっこんかん』にてをだすなんて……きちく……)
やめてホント。ホントにやめて。
状況証拠的にキミたちの反応の方が正しいとか考えたくないから。
……落ち着こうじゃないか。いったん冷静に。KOOLになれ……
まずは記憶の整理からだ。昨日何があったっけ……?
清霜ちゃんと元レ級の夕立に付き合わされて、
ふたりとも疲れて寝ちゃったから部屋まで運んできて、
鍵が開いてたから、ふたりともベッドに寝かして、
それで……アカン、そっから先の記憶が……
(あまりのつかれから、せいよくがおさえられなくなって……)
(はやしもさんのべっどにもぐりこんで……)
(はやしもさんといちやをともにして……)
やめろ!記憶のねつ造すんな!
ありえない記憶が刷り込まれちゃうダルルォ!?
駆逐艦のちびっ子に欲情した挙句手を出すとか……ド変態かよ!ないから!
大体お前らの顔見れば、嘘ついてるかどうかなんて一発でわかるんだからな!?
ニヤニヤしやがって、このウソつき共が!
……鯉住君が混乱しつつも冷や汗を流していると、一緒に寝ていた早霜が目を覚ましたようだ。
「……あら おはようございます……」
「うおっ……お、おはようございます……」
「うふふ……こいずみさんと いっしょにねたおかげで すごくきもちよかったです……」
「ちょ……やめて下さい……誤解しちゃうような発言は……」
「たまにみていた わるいゆめ……
おきなみ ふじなみ しらぬいさんが めのまえでしずんでしまうゆめ……
でも きょうはちがいました……」
「え?え?」
「わたしをたすけにきてくれた かのじょたちにのせられて……
のりくみいんは ぶじにかえることができました……
うふふ…… すごくすてき……」
「あー……よ、よかったですね……」
どうやら早霜は前世(艦時代)の悪夢をたまに見るらしいのだが、今日はその夢の結末が良いものになっていたようだ。
寝起きでぼんやりしているとはいえ、すごくいい表情をしている。
とっても嬉しかったというのがすごく伝わってくる。
ちらっと横を見ると、お供妖精さんたちが揃ってサムズアップしている。
「……え? もしかしてキミらのおかげ?」
(せやで)
(ほめたたえよー)
(これでこいずみさんのこうかんどは、うなぎのぼりです!)
なんでお前らは変なやり方で俺の好感度上げようとすんの!?
早霜さんが嬉しそうだからいいんだけど!
(よめをふやすのです!)
(はーれむきんぐめざして、がんばろう)
(じんがいたらし こいずみ)
何がハーレムキングだ!なんだ人外たらしって!?
ただでさえ意味不明な呼ばれ方されまくってんのに、これ以上そういうの増やすんじゃないよ!
……どうやら早霜がステキ体験できたのは、お付きの妖精さんたちの仕業だったようだ。
こいつら色んな意味でやりたい放題だな!なんて思っていると、幸せそうな顔をした早霜が話しかけてきた。
「うふふ こんなにすてきなあさははじめて……
……そうだ こいずみさん まいばんいっしょにねてくれませんか?」
「そ、それはちょっと倫理的にダメです……」
「いけず……」
「その言葉選びは、今の俺に効くのでやめて下さい……
と、とにかく、離してください!この状況は見られるとマズいんです!」
「……いやです もうすこしこのまま いさせてください」
ギュッ
「痛っ!強くホールドしないで!
筋肉痛がひどいうえに、ただでさえ動きづらいんですから!」
「だめ うごかないでいいです」
「そういうワケにはいかんのです!」
「きしょうじかんまでは まだありますから。
ゆっくりと すてきなじかんをすごしましょう」
「誰かタスケテ……!」
ゴソゴソッ
「ふわぁ~……あれ……?
ベッドに居る……朝になってる……」
「おやすみからおはようっぽい~……
朝の陽ざしが眩しい……シャイニングっぽい~……」
「あっ……これヤバいやつ……」
必死になってベッド&早霜から抜け出そうとした鯉住君は、声のボリュームを上げてしまった。
そのせいで、彼と同じぐらいグッスリ寝て、フルパワー充電が完了したちびっ子たちは、目を覚ましてしまったようだ。
「なんかよくわかんないけど……早霜おはよー
……って……龍ちゃん……?」
「オ、オハヨウゴザイマス……」
「……なんで龍ちゃん、早霜と一緒に寝てんの……?」
「あっ。ホントっぽい。
龍ちゃんと早霜が、くんずほぐれつしてる」
終わった……見られてしまった……
くんずほぐれつはしてないけど、抱き着かれているのは事実……
これで俺も憲兵さんに逮捕されて、鯉住家の恥さらしとなってしまうのか……
「……何してんのー!?
龍ちゃんずっと清霜と一緒に居るって言ったのに、なんで早霜と寝てんの!?
一緒に寝るなら清霜とでしょ!?」
「夕立もくんずほぐれつするっぽいー!!」
あっ……そっちかぁ……
「うふふ……すごくきもちよかったですよ……」
そういうセリフはヤメテと言っているじゃないですか……
「ズルいズルい!私も一緒に寝るの!」
「夕立もダイブインザ龍ちゃーん!」
ぴょーんっ!
ドサァッ!!
「オゴオォっっ!?
きっ……筋肉痛がぁッ!!いきなりダイブしてこないでぇッ!」
「うるさいっ!龍ちゃんは黙っててっ!」
「あははっ!あったか~い!」
「まぁ……せっかくの すてきなじかんでしたのに……」
駆逐艦3名にくっつかれて一緒に寝るとかいう、見る者が見れば血涙を流して羨ましがる光景だが、本人にとっては災難である。
駆逐艦とはいえ艦娘に変わりなく、パワーはすごい。
寝起きでパワー調整が不十分なふたり、対するは筋肉痛で全身が弱点と化している鯉住君。
そういうことで、抱き着き×3を喰らっている彼は、全身から激痛シグナルを絶賛受け取り中なのだ。
「ぬわーーーっ!!」
「ここに居る間は龍ちゃんは私のものって言ったでしょー!?」
「アハハッ!!奇麗な断末魔っぽいー!」
「これでは おちつけないですね……
……まぁ いいでしょう……
くっついているだけでも なんだかしあわせですし……」
「よくないっ!離してっ!」
「艦娘をチカラづくでどかそうなんて、へそで茶が沸くっぽい!」
「龍ちゃん抵抗しないの!おとなしくしてて!」
「だ、誰かタスケテーーーッ!!」
結局この後鯉住君は、一部始終を見ていた川内に、爆笑しながら助け出された。
その際に「やっぱりロリコンだよねー」という、腑に落ちない言葉をかけられたが、それにツッコみを入れる余裕はなかったという。
余談
彼を助け出す前に、川内は何枚も一部始終の写メを盗撮しており、それらは後に早霜、清霜へと提供された。
そしてそれらの写真は、夕雲型ネットワークにコメント付きで晒されることとなり、鯉住君の知らないうちに彼の評価がスゴイことになってしまったそうな。
こいつとんでもねぇロリコンだぜ!?
(なお本人はそれどころではない模様)
本編には基本出てきませんが、このお話の中では艦これ未実装艦もフツーに存在します。
例えば夕雲型は全19姉妹ですが、艦これでは13名しか実装されてません。
でもこのお話では残りの6名も艦娘として存在してる設定です。
読者の皆さんの分かりやすさ重視で行きたいので、メインのお話には未実装艦は絡んでこないという方針ですね。