艦これ がんばれ鯉住くん   作:tamino

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テンポの都合によりカットされたお話

佐世保第4鎮守府の初日夜の歓迎会では、かくし芸大会が開催されました。
内訳は以下の通り。


・メンテ班による殺陣実演(得物には本物を使用)

・加二倉提督による暗器実演(暗器は有名なものからマニアックなものまで20種類以上使用)

・那珂ちゃんの『AKB48メドレー』熱唱(演出、ダンス付き)

・川内の『にんじゃりばんばん』熱唱(演出、ダンス付き)

・神通の『夜桜お七』熱唱(演出、振りつけ付き)

・あきつ丸の影絵劇場(元寇の神風を再現)

・瑞穂の手品劇場(愛用の三方から色々出す)

・龍驤の式神人形劇(桃太郎を実演)

・武蔵の打岩ショー(直径1mくらいの岩を素手で球状に彫刻。所要時間3分)

・清霜と早霜のナイフ投げ(清霜が投げたナイフを目隠しした早霜がアクロバットにかわす)

・妙高の超速そろばん計算(7桁のフラッシュ暗算方式。摩擦でそろばんから煙が出た)

・鯉住君の艤装メンテショー(半修羅場モード。妖精さんアシストマシマシVer.)


どれもこれも一度見たら二度と忘れられないレベルのクオリティだったとか。
ほんとにこの人たちはどこに向かってるんでしょうね?

尚そのほかのメンバーは楽しむ側でした。


あ、実在するアーティストがこっちにもいるのかとかは、あまり気にしないでください。
全然本筋には関係ないので、フレーバーということで。




第114話

「はぁ……ようやく一息つけるねぇ」

 

「お疲れさまでした。色々とありすぎる数日でしたね……」

 

 

 鯉住君と夕張は、今現在大本営にある甘味処『間宮』で一息ついている。

 

 ……演習が終わってから元帥と大和に対して詳細な説明をしたのだが、当然というか、なんというか、それだけでは終わらなった。

 

 感想戦に見学メンバーが全員参加して、執務室がおしくらまんじゅう状態になったのだ。見学していたのは揃って実力者だったので、あの戦闘がほとんど理解できなかったことに対して、相応にショックを受けていたらしい。

 そこからは、わからなかった動きの確認や、想定されるシチュエーションにどう対応するかなどの質問ラッシュが始まり、終了するまでに3時間以上かかってしまった。

 

 自分たちここにいる意味あるのかな? なんて思いつつも、ふたりは律義に付き合っていた。話の中では参考になる部分も多々あったので、退屈ということはなかったのだが、なにぶん疲れのほうが大きかった。

 

 そしてそれよりも何よりも……

 

 

「……それで、本当におふたりとも、ウチでいいんですか?」

 

「ええ。 よろしくお願いするわね!」

 

「先輩方にこれ以上置いてかれるのは嫌なの!

とんでもなく強い天城姉もいるって聞くし、私ももっと鍛えて欲しい!」

 

「こっちとしてはいいけど……うまく説得できるかなぁ……」

 

 

 

・・・

 

 

 

 話の流れの中で、何故か大本営第1艦隊の瑞鶴と第2艦隊の葛城が、ラバウル第10基地まで研修に来ることになったのだ。

 

 

 ……いや、何故か、ではない。

 

 

 あまりにも演習勢との実力差を感じた瑞鶴が

 

「私もあなたたちと同じくらい強くなりたい!

加賀さんを越えて、私はこの国の空を護る一番の盾にならなきゃいけないの!」

 

 と、意気軒昂な様子で、川内のところで研修を受けたいと打診したところ……

 

 

 あの夜戦忍者が

 

「やる気は十分あるみたいだし、鍛えてあげたいけどさ。

ウチは今提督不在だし、ちょっと受け入れできないかなー。

……あ、そうだ。龍ちゃんのところで見てあげればいいじゃん」

 

 とかいう無茶振りをしていったのが原因だ。

 

 

 ちなみにそのタイミングで、向上心あふれる瑞鶴を見て目をキラキラさせた葛城も、一緒に立候補してきた。「私だってある意味一番の空母なんだから! 負けられないの!」とか言いつつ。

 そしてその申し出を、元帥はなんの抵抗もなく承認した。……いや、一応こちらに確認は取ってくれたが。

 

 こちらとしては断る理由などひとつもないので、受け入れざるを得なかった。

 本音を言えば、いい加減もっと穏やかに過ごしたかったのだが……。そんな私情で、目標に向かって頑張ろうとしているふたりを止めたくはなかったのだ。

 空母の教導ということで、必然的にアークロイヤルと天城のふたりが主導教官になるだろう。今からどうやってふたりを説得するか、考えておかねばならない。

 

 

 

・・・

 

 

 

 そういうことで……

 空母ふたりの研修に対するヒアリングを兼ねて、4人で『間宮』に来た、というわけだ。

 

 

「それで、おふたりはどのくらい強くなりたいと考えてるんですか?」

 

「決まってるわ。あの川内と勝負できるくらいにはならないと」

 

「私も同じ。瑞鶴先輩だけじゃなくて、翔鶴先輩や加賀大先輩にも追いつきたいし、追い越していきたい」

 

「すごく立派な志ですね。素晴らしいことです。

……しかし、川内さんと同じくらいかぁ……」

 

 

 川内と同じくらいというのは、正直言ってかなり厳しい。

 あの修羅道がマイホームなクレイジーな面々と同じになるということは、毎日何度も轟沈して、そのうえで何事もなかったように日常生活を送れるようになるということだ。「死人は死を恐れない」を呼吸するように実践できる面々なのだ。

 目の前のふたりには、そういった精神性は身に着けられそうにないし、身に着けてほしくない。なんていうか、強さの方向性が違う気がする。

 

 

「正直言うと、川内さんと同じくらいというのは、いささか厳しいです。

てんか……あー……二つ名個体を艦隊メンバーと協力して討伐できるレベルでいいですか?」

 

「え……? それだけできれば全然いいけど……」

 

「あぁ、よかった。

それくらいまでなら、ウチにいる空母でももっていけると思います。

もちろん相当苦労することにはなると思いますが、沈むほどではないでしょうから」

 

「し、沈む……? そ、それって研修の話なのよね……?」

 

「? そうですが、何かおかしいですか?

二つ名個体を倒せるレベルになりたいんですよね?

だったらそんなもんじゃないかな。なぁ、夕張」

 

「そうですね。

あの人たちとまではいかなくても、それに近いレベルになりたいなら、それくらいなんじゃないでしょうか?」

 

「「 …… 」」

 

 

 なんかちょっと訳が分からないことを言い出したふたりに、先輩後輩空母は絶句してしまった。

 

 鯉住君と夕張の常識はずいぶんと良くないアップデートを受けてしまったので、研修で命の危険があるのはデフォルトという認識になってしまっている。

 当然一般的な研修が、そんな拷問めいたものであるはずがない。しかしふたりにはそれを知るすべがないので、どうしようもない。

 

 鯉住君の『普通に見られたい』という切なる願いは、瑞鶴たちには決して届かないことが、今この瞬間に確定してしまった。

 

 ……そもそもの話として『二つ名個体クラスを艦隊で撃破』以上の目標などあるのだろうか? そんな疑問をふたりは感じている。

 それ以上となると、『二つ名個体にサシで勝利できる』という、意味不明な目標くらいしかない。まぁ実際、川内にはそれができるのだが。

 

 

「よかったですね、師匠。そんなにひどい無茶振りじゃなくて」

 

「そうだねぇ。アークロイヤルと天城なら、たぶん川内さんといい勝負できるくらいだろうから。瑞鶴さんと葛城さんの望むくらいの実力なら、つけさせてあげられるでしょ」

 

「もしもあの佐世保第4鎮守府の演習みたいなこと、ウチで毎日やるってことでしたら、私……

……うっ、思い出したら、吐き気が……」

 

「あぁ、ダメだって、思い出しちゃ……

俺も最初の1,2週間はまともに食事できなかったから、気持ちはわかるよ」

 

「すいません、ししょぉ……」

 

「「 …… 」」

 

 

 涙目でうつむく夕張の背中を優しくさする鯉住君を見て、言い知れない不安が心にこみあげるふたりなのであった。

 

 

 

・・・

 

 

 

 それから打ち合わせをしつつも甘味を楽しみながら、4人は夜の時間を過ごした。

 

 しかし4人で過ごしていたのは途中まで。閉店が近くなってきて客足がまばらになってきたところで、ウエイトレスをしていた伊良湖が会話に加わってきたので、そこからは5人になったのだ。

 

 

 

 伊良湖はなんだかんだ、まだ鯉住君のところへの異動を諦めてないらしく、しきりと給糧艦の良さを伝えてきた。

 

 

「中佐に昇進されたようですし、鎮守府の在籍人数も増えてきたそうじゃないですか!

これは本格的に給糧艦が必要になるんじゃないですか!?」

 

 とか

 

「もし私たち特製の甘味がいつでも食べられるようにしてあげれば、部下の皆さんからの中佐への心象が、すっごく良くなっちゃうだろうな~!」

 

 とか

 

「元帥がここで大和さんと話してるの聞きましたよ?

中佐の鎮守府、バックアップ体制を強化していくんですよね! それって給糧艦の出番ですよね!?」

 

 とか

 

「間宮さんはどうしても手が空かないと思いますが、私たち伊良湖なら、融通を利かせられますよ?

遠慮することなんてありません! 是非異動願いを出しちゃってください!」

 

 とか……そんな感じで給糧艦を猛プッシュしていた。

 

 

 以前に会ったときは、こんなに押しが強くなかったはず。若干勢いに押されつつも、本人にそのことを尋ねてみると、なかなか予想外な答えが返ってきた。

 

 

 

 ……なんと最近、大湊警備府とパラオ泊地にある、大寄りの中規模鎮守府で、提督の摘発があったそうなのだ。内容は賄賂と横領、軍資金着服。まぁ、よくあるといえばよくある汚職である。

 

 そのことが明るみになるきっかけが、両鎮守府に所属していた給糧艦・間宮だった。

 彼女たちは、日々の備品や食料の搬入量からちょっとした違和感を感じ、独自に帳簿を精査。非常に巧く隠してあった簿外資金をあぶりだすことに成功した。そして、部下の側からその事実を公にするのは何かと問題がある、とのことで、憲兵隊経由で大本営に報告が届けられた。

 これにより部下の艦娘からの信頼を大幅に失ってしまった両提督は、このまま指揮を執ることが難しくなり、更迭されてしまった。そんな一連の流れらしい。

 

 実をいうと憲兵隊も事実に気づいてはいたのだが、汚職内容がセーフとアウトの境目くらいだったので、摘発しようか判断に迷っている状態だった(この組織では、多少のヤンチャなら黙認される方針)。そういう意味では両提督はうまいことやっていたといえる。艦隊指揮の能力が高かったのも、見過ごされていた一因である。

 しかし艦娘側からの指摘があったとなれば、話は別。艦娘からの信頼を失うことは、妖精さんからの信頼を失うことにもつながり、提督が続けられる状態ではなくなってしまうからだ。

 

 

 それで結局、両基地の艦娘の一大異動が行われたのだが(戦闘関係でならまだしも、そういう不義理な思い出がある場所に留まりたい者は少ない)……

 人員整理により、間宮2名と伊良湖2名がフリーになった。

 

 間宮は引く手あまたなので、すでに着任予定鎮守府が決まったとのことだが、伊良湖についてはその限りではないらしい。

 1名はトラック泊地への異動が検討されているが、もう1名は宙ぶらりんの状態。一時的に大本営預かりとなるということ。

 

 

 

 完全にフリーな給糧艦がひとり。だからこその伊良湖の猛プッシュらしい。

 今現在も間宮・伊良湖の給糧艦ネットワークでは、『ラバウル第10基地への異動なるか!?』というトピックが一番人気で、書き込みも絶えない状態なのだとか。

 

 それを聞いた瑞鶴・葛城コンビは「そんなに熱望されてるんなら、許可してあげなよ」なんて言っていたが、鯉住君と夕張は首を縦にはふらなかった。

 

 

 

 なぜかと言えば、理由は簡単。足柄と秋津洲が本当に優秀で、現在の割り振りでも業務内容に相当な余裕があるからだ。

 ふたりの料理スキルは、本当に給糧艦とタメを張るレベルまで到達している。だからラバウル第10基地には、給糧艦が実質2隻在籍していると言ってよい。

 

 だからこそ、どこの鎮守府にも給糧艦が必要と考える鯉住君は、

 

「申し出は本当に嬉しいんですが……

自分のところは間に合っているので、別の鎮守府を助けてあげてください」

 

 なんて言って断ることにした。

 

 後方支援のことを常に考え、給糧艦の重要性が誰よりもわかっている鯉住君だからこそ、こういった答えが出て来たと言える。

 普通の提督なら「お、ラッキー」くらいにしか捉えず、二つ返事で異動を承認していただろう。

 

 その気持ちは伊良湖にも十分伝わったようで、ものすごく複雑な表情をしていた。

 

 自分たち給糧艦のことを、他の誰よりも大切に想ってくれている。だからこそ、招いてもらえない。あなたたちのところで働きたいのに、そう想わせてくれるからこそ、それが叶わない。そんなジレンマ。

 これでは押すに押せない。どうしていいかわからず、伊良湖は「ううぅ……」と呻き(うめき)ながら涙目になってしまっていた。

 

 足柄と秋津洲にそんなトンデモ能力があることなんて知らない空母組からは、

 

「なんでそんな頑固なの……? 泣かしちゃってかわいそうに……」

 

 みたいな視線が送られ、鯉住君は若干胃が痛くなっていたそうな。

 

 

 

・・・

 

 

 

 甘味処『間宮』での一幕が終わり、客室へ向かう道中

 

 

 

・・・

 

 

 

「はー……ドッと疲れたなぁ。

一息つけると思ったけど、予想外な展開になっちゃったし」

 

「まったく、師匠はホントに艦娘からモテるんですから……」

 

「いやー、あれは違うでしょ。

給糧艦からしたら、後方支援メインなところに配属されたいって気持ちがわくのは当然だし……

俺じゃなくても同じような考え方の人になら、同じ態度とってたと思うよ?」

 

「そうですかねぇ……? それだけじゃないと思います。

絶対あの態度、師匠のことを特別な相手だと思ってる態度でしたもん」

 

「だからそれはさ、『自分たちのことをわかってくれてるから嬉しい』ってことだと思うんだけど……」

 

「ハァ……だからそれを、モテてるっていうんですよ……

よく妖精さんから『艦娘たらし』みたいなこと言われてますよね? そういうとこですよ?」

 

「いやそんな……真面目にやろうと頑張ってるだけなんだって……

ていうかなんで、夕張がそんなこと知ってんの?」

 

「よく師匠、妖精さんにツッコミ入れてるじゃないですか」

 

「あー……盲点だった……」

 

 

(やーい! いわれてますねー!)

 

(このたらし! ぜんいんめとっちゃえ!)

 

(さっさとしょうしんして、はーれむきんぐになろう!)

 

 

「お前ら……ホントお前ら……」

 

「ほらね? どうせまた『艦娘たらし』ってからかわれてたんでしょ?

いい加減諦めて全員受け入れてください。仲間ってだけじゃなくて、ひとりの艦娘として。

それでもっと距離感縮めてください。あの時の天龍さんと龍田さんにしたみたいに」

 

「それは……ホラ、俺とキミたちって、上司と部下だし……」

 

「……私たちは艦娘だから、大丈夫なのに……」

 

 

 なにが? とは聞けない鯉住君。

 まるで察しはつかない……というか、つけたくないけれど、なんかとんでもない藪蛇になる予感がする。

 

 

「ま、まぁあれだよ。

俺も色々と考えてることはあるし、キミたちを大事に想ってるのは本当だから。

やりたいことがあるっていうなら、なんとか叶えてあげようと思ってるし」

 

「それじゃ、その……もっともっと師匠と、距離感縮めたいかな、って……」

 

 

 もじもじしながら顔を赤くしている夕張。

 着任してからほとんど毎日顔合わせしているのに、もっと言えば、艤装メンテ指導でかなりの時間一緒にいることが多いというのに、それ以上距離感を縮めたいということは……

 

 ……鯉住君。大ピンチである。

 彼の周りではお供妖精さんたちが、超絶ハイテンションではやし立てているが、それが目に入らないほどには焦っている。

 

 

「いや、その、ホラ……その、ね?

やりたいこと叶えてあげるっていうのは、ホラ……なんていうか、ええとね?」

 

「……」

 

「あー……そ、そうだ!

そういえば夕張って明日、瑞鶴さんと葛城さん連れて、街まで遊びに行くって言ってたじゃない?」

 

「……話の逸らし方、露骨すぎません?」

 

「ま、まぁまぁ! それでほら、どこに行くのかなって思ってさ!」

 

 

 実は先ほど『間宮』で歓談していたところ、空母ふたりからお誘いがあったのだ。これからしばらく一緒に暮らすので、親睦を深めるためにも、艦娘同士で打ち解けたいということ。

 

 鯉住君としても夕張としても、研修生とはいえ新たな仲間ができることを考えると、この意見には大賛成。明日は一日中、夕張はふたりと一緒に街で楽しむ流れとなったのだ。

 夕張にとっては初めての都会。やっぱり年頃の女の子なので、ウインドウショッピングなんかに憧れてたりもしたので、すごく楽しみにしている。

 

 とはいえ、夕張としては提督にもついてきてほしかった。もっと言えば提督とふたりでデートしたかったのだが……あの唐変木は「上司がいると気が休まらないだろうから、3人で行っておいで」などと供述し、別行動をとることになった。

 

 研修生としてのふたりの将来や、基地の仲間のことを考えると、自分が懸け橋になるべきだというのは事実なので、夕張はしぶしぶ納得した。横須賀をよく知る空母ふたりに、色々案内してもらうのが、楽しみだということには変わりないし。

 

 

「……ブティックや雑貨店、スイーツバイキングなんかを見て周ろうって話してました」

 

「そ、そうか! いやー、楽しそうだなぁ! 俺も行きたかったなぁ!」

 

「自分から断ったんじゃないですか。……ハァ……

……そういえば師匠は、明日何する予定なんですか?」

 

「あー……俺はまぁ、半分仕事みたいなもんだよ。半分遊びのつもりだけど」

 

「? どういうことですか?」

 

「夕張が瑞鶴さんたちと話してる時に連絡が来てさ。彼女たちのこれからとか、今までについて擦り合わせないとってことで……」

 

 

 

 

 

 

 

「明日は丸一日、大和さんとふたりで出かけることになったんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

「 は ? 」

 

 

 

 

 

 

 

 その時の空気が凍るほどのプレッシャーは、アークロイヤルがブチ切れた時と同じくらい恐ろしいものだったと、のちに鯉住君は語ったという。

 

 




ホント鯉住君には安息が訪れない。書いててかわいそうと思っ……いや、しゃあないなこれ。
部下のガス抜きをするのも提督の務めだからね。仕方ないね。いつか刺されないといいね。


余談

演習決戦のあとに横須賀第2鎮守府に戻った及川中将が、佐世保第4鎮守府研修組の加古に川内の話をしたところ、泡を吹いてぶっ倒れたようです。

研修の記憶という最大限のトラウマが蘇ったようですね。かわいそう。



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