艦これ がんばれ鯉住くん   作:tamino

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わーい!ジャービスちゃんゲットしました!
これにてどうしても欲しかった艦はゲットできました!

アクイラさん? 岸波さん? まだ邂逅してないんだよなぁ……




ちょっとしたランキングを備忘録ついでに作ってみました。後書きに載せとくので、気になる人は読んでみてください。
本編が短いので、そっちでお茶を濁す感じでよろしくお願いいたします。




第135話

 なんやかんや色々あって、ラバウル第10基地(鯉住君のところ)で合同会議を行うことになった。

 話題は元々『ラバウル第10基地に隣接した土地に建設予定の甘味工場について』だけだったのだが、参加者が揃いも揃って話題を持ち込むことになり(未確定分含め)、日本海軍首脳会談と化すことが確定してしまった。

 そういうことで、鯉住君たちは入念な準備を終え、会議参加者たちの訪問を待っているところ。

 

 本日は第1陣として、ラバウル第1基地の白蓮大将率いる面々と、トラック第5泊地の三鷹少佐率いる面々が到着する予定。

 ラバウル第10基地は本土から遠く移動に日数がかかることや、会議の日程が決まったのが最近であることから、現地入りのタイミングはバラけてもオーケーということにしたのだ。

 そういうことでまずは、物理的な距離が近い白蓮大将組と三鷹少佐組が来ることになったのである。

 

 タイミング合わせて当日に全員集合でもいいんじゃないの? という意見も出るには出たが、受け入れる側としては到着がバラけてくれた方が負担が少ないということで、今回のような形になった。

 ついでに言うと、さっさと到着してバカンス楽しみたいとかいう白蓮大将の意見もあったりしたのだが……別にその意見が決め手になったとかではない。なんなら逆に鯉住君としては、その無神経発言にちょっとイラっとしていたりした。

 

 

 そういうことで、鯉住君たちが普段通り執務をしつつ到着を待っていると……鎮守府棟の外から中型タクシーと思われる車のエンジン音が響いてきた。

 執務室に居る鯉住君、叢雲、古鷹はそれに気づく。

 

 

「この音は……到着したみたいだね」

 

「白蓮大将と三鷹少佐のどちらかしら?」

 

「距離を考えれば、ラバウル第1基地の皆さんが先だと思いますが」

 

「そうだね。とりあえずどっちだろうと到着しちゃってるんだし、迎えに行こうか」

 

「それもそうね」

 

 

 

・・・

 

 

 移動中……

 

 

・・・

 

 

 

 鯉住君たちが外へ出ると、予想通りそこには中型のタクシーが。そしてそこから降りてきている、顔を知っている面々の姿が。

 

 

「おお、一番乗りは三鷹さん達でしたか」

 

「やあやあ、久しぶりだね龍太君! 会いたかったよ!」

 

「ハァイ。お姉さんも今日という日を楽しみにしてたのよ」

 

「陸奥さんもお久しぶり……って、その恰好……!」

 

 

 鯉住君の知っている陸奥は、ビキニからほんの若干布面積が増量した感じの制服艤装を着ていた。

 本人の嗜好は無関係なのでそんなこと口には出せないが、すごい露出だった。

 

 それは今も変わらないのだが、今の彼女はそれに加えて肩掛けマントを羽織っている。色っぽさ100%だったのが、色っぽさとカッコよさが半々くらいになっている。

 今の彼女の恰好ならお色気成分が薄れたおかげで鯉住君でも直視できる。そんなこと口には出せないが。

 

 

「そうよ。ついこの間の戦いで改二になったの。どうかしら? 似合ってる?」

 

「はい。すごくカッコいいですよ。なんていうか、前よりも自身に満ち溢れてる感じがします」

 

「あら、嬉しいこと言ってくれるじゃない。

爆発を自由に操れるようになったから、それが自信につながったのかしらね」

 

「……ん? 爆発を自由に操る……?」

 

「そうよ。相当厳しい戦いだったんだけど、それを乗り越えたおかげで感覚を完全につかめたの」

 

「相変わらずぶっ飛んでますね……」

 

「龍太君だけには言われたくないわ」

 

 

 以前から三鷹少佐の部下の陸奥は、ランダムな爆発に悩まされていた。

 彼女が関わる物事に関して、まったく理由は不明だが、1日1回爆発が発生するのだ。

 

 それが原因で以前いた鎮守府では冷遇されていたこともあり、彼女は随分と悩んでいたのだが……三鷹少佐の下でやり直すうちに、徐々にではあるが誇りと自信を取り戻していった。

 その中で謎の爆発体質についても感覚を掴んでいき、ついにそれをコントロールするまでに至ったということらしい。

 

 ちなみに鯉住君が初めて大本営に行ったときに、彼女の鎮守府所属の山城が泊まるはずだった宿でボイラーが爆発したのだが、それは陸奥がうっかり予約をとってしまったせいだったりする。

 ついでに言うと、旅館に対してあとで三鷹少佐から潤沢な謝礼金が出たので、フォローはバッチリだったりもする。

 

 

「それで、爆発うんぬんはよくわかんないので棚上げしときまして……陸奥さん達がそこまで苦戦したって、どんな強敵だったんですか?

俺が知る限り、トラック第5の皆さんはかなり強かったと思うんですけど……」

 

「あぁ、それはね……」

 

「ちょっとストップ。それについては僕から説明するよ」

 

「うおっ。……三鷹さんが直接、ですか?」

 

「うん。その方が都合がいいから」

 

「あらあら、それもそうね、提督。それじゃお願いするわ」

 

「オッケー」

 

「都合がいいって、どういうことなんでしょうか……?」

 

 

 鯉住君と陸奥の会話を遮ってきたのは、彼女の提督である三鷹少佐だった。

 基本的に話への割り込みとか、そういう不躾な行いはしない人なので、これには鯉住君もびっくり。

 陸奥は何か察しているようだが、どういうことなのだろうか?

 

 

「いやね。事前にさ、連絡してたじゃない? キミに相談したいことがあるって」

 

「ああ、言ってましたよね。……その件と関係が?」

 

 

 

「そそ。実はね、その時のボスが今来てるんだよ」

 

「……ん?」

 

「ああ、安心してよ。転化してて害はないから」

 

「いや、ちょ、待って、どういうことなの……!?」

 

「おーい、ガンちゃんこっちおいでー」

 

「待ってって言ってるのに!!」

 

 

 初っ端からとんでもない爆弾をブッこんできた三鷹少佐。

 フリーダムな先輩が涙目の鯉住君を尻目に中型タクシーに手を振っていると、中からしっかりとした足取りで、ひとりの艦娘が現れた。

 

 

「呼んだか提督よ。……ムッ、この人間が、同志の言っていた……」

 

「そうそう。紹介するよ龍太君。彼女はガングートって名前。戦艦艦娘だよ。

アラスカ辺りが出身の元北方水姫でね、なんやかんやあってウチに来ることになったからさ。

彼女のこと、これからよろしくね」

 

「えっと、あの……ハイ、ヨロシクオネガイシマス……」

 

 

 ご近所さんを紹介する感覚で転化体とかいうレアキャラを紹介され、考えることを若干放棄してしまった様子の鯉住君である。

 ちなみにその様子を見ていた陸奥は「あらあら」と言いながら困り顔だし、同行している叢雲と古鷹は遠い目をしている。

 

 

「提督以外の人間と親しくするなど、我が本懐とはかけ離れているのだが……

『コチラの姿』でうまくやっていくには、貴様との協力が不可欠と聞いた。よろしく頼む」

 

「ヨロシクオネガイシマス……」

 

 

 登場した勢いのままに握手を迫られ、されるがままの鯉住君。

 そのあとに「貴様らがこの男の部下か。よろしく頼む」と握手を求められた叢雲と古鷹も、「ヨロシクオネガイシマス……」と、上司同様の反応をしていた。

 

 そんな様子を見て満足気な三鷹少佐は、彼女の紹介を続けていく。

 

 

「それでね、彼女なんだけど、人間を支配することに並々ならぬ喜びを見出してるんだよ。

だからむっちゃん達が頑張って勝った後、試しにその関係の話をしてみたらさ、何故か、

『人間トハ思ヘヌ思考回路……イヤ、誰ヨリモ人間ラシヒト言ウベキッ!!

戦闘デ敗北シ、思想マデモ上ヲ行カレタ……悔シヒガ完敗ダ!部下共々好キニシロッ!』

とかなんとか言いだしたから、着いてくるなら別にいいよって事にしたの」

 

「ククッ……私はただただ、恐怖と報酬だけで人間を支配しようとしていたが……

提督の前ではその程度のこと、赤子の児戯にも等しかったのだっ!! 己の至らなさをこれでもかというほど痛感したのだっ!!」

 

「えーと、あー……そっすか……」

 

「ガンちゃんってば、アメと鞭だけで人間を支配しようとか思っててね。

それも使えなくはない手法だけど、やっぱり本当に支配するのなら、生まれた時から人生を捧げるのが当然と考える住環境を整えないとね。実際にやってみて、成果もでてるし」

 

「人間の悪意を凝縮し、高純度な結晶として練り上げたような思想!

げに恐ろしきは、それを当然のことと捉え、実行することが可能な現実を創り上げた手腕よ!

提督との出会いは運命だったのだ! 私は同志の下で全人類を支配下に置く夢を叶えるのだ!」

 

「……あー、えーですね……夢いっぱいで素晴らしいっすね……

……それでその、三鷹さんの相談したかったことって、一体なんなんですか……?」

 

 

 なんだか物騒な話になってきたのを感じて、鯉住君は話題を元に戻すことにしたようだ。

 秘書艦のふたりが若干青ざめ始めたことも、話を逸らすことにした原因のひとつである。

 

 しかしいくら世界中に信者っぽい人間が多い三鷹少佐といえ、深海棲艦、それも上位個体の姫級(多分)まで心酔させてしまうとは……

 慣れた慣れたとは思ってはいたけれど、まだまだこの人に対する理解は浅かったようだ。

 

 

「ああ、そうそう。その話だったね。

彼女こんなこと言ってるけど、真面目で頑張り屋だからさ。ちゃんと育てればいい『王』になってくれると思って。それに協力してほしいんだよねー」

 

「えっと……何……? 『王』……?」

 

「うん。そう。要は彼女って『人の上に立ちたい』って考えてるだけだからさ。

人間の理想としてどういう振る舞いが善なのか、人間の素晴らしい部分は何か、ってところを、しっかりと分かっていてもらわないとね。

それが無かったらさ、彼女『暴君』みたいになっちゃうし、そうなったら処分せざるを得なくなるでしょ?」

 

「しょ、処分とは……提督、た、頼むから物騒なことを言わないでくれ……!!」

 

「大丈夫だってば。キミがおかしなことをしない限りは、そんなことしないしさせないから。

せっかく叶えたい夢があるんだから、上司としてはできるだけ実現できる形で叶えてあげたいと思うじゃない?」

 

「そ、そうか。それならいいんだ……ホッ……」

 

「……あー、えー……それで俺は何をすれば……?」

 

 

 ひどく怯えるガングートを見て、考えることを放棄した鯉住君。

 色々とツッコミどころが多すぎるやり取りだったが、何を突っ込んだとしても、藪から蛇が飛び出てくること請け合いである。

 ちなみに秘書艦のふたりはよっぽど恐ろしかったようで、空に浮かぶ雲の数を声に出して数えている。現実逃避である。

 

 そんな彼のげんなりした様子は研修中では割と見る光景だったので、三鷹少佐は特に違和感なく話を進める。

 

 

「そういうことでさ、龍太君には彼女の教育を手伝って欲しいなって。

具体的にはね……キミのとこに研修受け入れしてもらいたいんだよ」

 

「け、研修っすか!?」

 

「うん。なんだか最近龍太君のところで研修ってのがトレンドになってるらしいし、先輩としてはそこは外せないかなって」

 

「そんなトレンドありませんからね!?

いや、でも、もしもそうすることになったって、転化体の人に何教えたらいいかなんてサッパリわかんないですよ!?」

 

「大丈夫大丈夫。龍太君なら絶対なんとかなるから!

それにやって欲しいことなんて、日常生活を一緒にしてもらうことくらいだから。ホームステイみたいなものだと思ってくれればいいから。

あ、もちろん滞在費とか迷惑料とかはポケットマネーから払うよ?」

 

「よろしく頼むぞ! リュータ、と呼べばいいかな!?」

 

「ああもう、わかりましたよ! 断れない流れなんですよね!? いつものですよね!?」

 

「いやー、さすがは龍太君! あっさり引き受けてくれるなんて、懐が深いね!

他の人だったら、元姫級で人間支配したいなんて彼女、絶対受け入れてくれないよ!」

 

「ホントは断りたいんですけどねぇ!! チキショウメェ!!」

 

「ハハハ。ま、すぐにって話じゃないからさ。

彼女へしなきゃならない教育も、まだまだ残ってるしね」

 

「まだ提督に学ばなければならないことが山積みなのだ!」

 

「そうっすか……ハァ……」

 

 

 

「ゴメンね龍太君……

そうするのが一番人類のためだって、私たち艦娘の間でも結論が出ちゃって……」

 

「陸奥さんは悪くないですから、謝らないでください……

悪いのは……なんなんだろう? 誰も悪くないってのに、一体どうしてこんなことに……?」

 

「龍太君……お姉さんもささやかながら応援するわ。

私の個人的な連絡先を教えるから、なにか辛いことがあったら相談してちょうだい」

 

「うう……ありがとうございます……」

 

 

 思っていたよりも相当厄介な話が飛び出て、引き受けざるを得ない状況に追い込まれた鯉住君。陸奥のフォローもむなしく、大きく肩を落とすことになるのだった。

 ちなみに秘書艦のふたりは、話の途中でこうなることを察していたので、目からハイライトさんがご退場する程度で済んでいたとか。

 

 





情報量過多につき、読みたい方だけどうぞ




・転化した北方水姫のプロフィール(米海軍データ参照版)



 コードネーム:ベリンジア(CN:Beringia)


 東シベリアとアラスカの間にまたがるベーリング海峡。そこを深海棲艦出現当初から支配していたと思われる上位姫級個体。

 数えきれないほどの部下を支配下に置いており、ベーリング海を埋め尽くさんばかりの駆逐型、軽巡型、重巡型を常時配備することで、人類の西伐を許さず、西側世界と東側世界の物理的な交流を難しくしている。
 理由は分からないが、周期的に深海棲艦の数が激減するので、そのタイミングでのみロシア側との交流が可能となる。

 その部下を含めた性質から、ユーラシア・北アメリカ間の文化起源伝承である『ベリンジア』の名が冠されている。

 ロシア側に上陸し人類を支配下に置いているという情報も入っており、意思の疎通ができるのではという見解も散見されるが、危険性が高すぎるためこの個体とコンタクトをとる計画は凍結されている。

 またハワイ州における件の画像(姫級に対して人々がひれ伏している)の個体は、同個体ではないかと目されている。
 ベーリング海の魔女がハワイ州のような南方で目撃されている理由は全くの謎。



 危険度:SS ディザスター(disaster)



危険度比較

駆逐イ級     E 
軽空母ヌ級    C 
戦艦タ級flagship A
戦艦レ級elite   S
空母棲姫(通常) S



・・・



 ☆色々ランキング☆



・艤装メンテ技師実力ランキング

同率1位・鯉住龍太、明石(ラバウル第10)
2位・夕張(ラバウル第10)
同率3位・基本的な工作艦、秋津洲


・ラバウル第10基地 練度ランキング

1位・アークロイヤル
2位・天城
3位・天龍(対空・近接に関しては断トツ1位)


・全艦娘 練度ランキング

1位・神通
同率2位・川内、赤城、龍驤
同率3位・武蔵、瑞穂、アークロイヤル


・全深海棲艦 練度ランキング

1位・???
2位・???
同率3位・???、戦艦棲鬼改(CN:MeteorRain)、護衛棲水姫(CN:ThunderBird)、現アークロイヤル(元:欧州棲姫(インビンシブル))


・鯉住君と一緒に居る時間の長さ(累計)ランキング

1位・夕張(断トツ)
2位・叢雲
3位・古鷹


・対鯉住君好感度ゲージランキング(同鎮守府)

同率1位・夕張、叢雲、初春、天龍、龍田、アークロイヤル(ゲージ振り切れ)
同率2位・古鷹、秋津洲、明石、北上、大井(ゲージMAX)
同率3位・子日、足柄、天城(多大な信頼)


・対鯉住君好感度ゲージランキング(他鎮守府)

同率1位・清霜、夕立(レ級)、早霜、大和、山風、狭霧、伊良湖(ゲージMAX)
同率2位・川内、神通、那珂、山城、翔鶴(トラック第5)、漣、青葉、秋雲(多大な信頼)
同率3位・いっぱい(異動してもいいかな)


・対鯉住君好感度ゲージランキング(人間)

1位・三鷹少佐(敬愛)
同率2位・鼎大将、一ノ瀬中佐、加二倉中佐、伊郷元帥、岸畑南(多大な信頼)
同率3位・妹分ふたり、身の回りの親御さん方、赤平礼介(先輩メンテ技師)、白蓮大将(信頼)


・日本海軍精強鎮守府ランキング(鼎大将組除く)

1位・大本営(横須賀第1鎮守府・伊郷鮟鱇元帥)
2位・リンガ第1泊地(船越源五郎大将)
3位・ラバウル第1基地(白蓮雄正大将)


・鎮守府内一体感ランキング

1位・横須賀第3鎮守府(一ノ瀬聡美中佐)
2位・パラオ第1泊地(平政惠中将)
3位・佐世保第3鎮守府(加二倉剛史中佐)


・覚悟が決まってる人ランキング

1位・伊東仁中将(大湊第1警備府)
2位・ゲイズ・スターク国防大臣(英国)
3位・船越源五郎大将(リンガ第1泊地)




 ちょいちょい登場してない人物もいますが、設定的には結構濃かったりします。
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