このお話、今の今まで戦闘描写がなかったんですね……
艦これである必要性とはいったい……
チュンチュン……
「……朝か……」
何故寝巻でなく、仕事着で寝ているのだろうか……
寝起きであまり思い出せないが、もう色々と限界だったような……
重たい頭だ……ぼんやりしている……
なんだろう……昨日の事は思い出してはいけない気がする……
「……昨日は……なんか色々あった気が……なんだったかな……?」
なんだか人生に関わるとんでもないことがあった気がするが、気のせいに違いない。
そうだった気がする、というか、そうでなければ、マズかったような……
「……まぁいいか。
何故か仕事着だし、洗濯に出して、シャワーでも浴びよう……」
頭を覚醒させてはいけない予感を感じるが、このまま執務をするわけにもいかない。
頭をポリポリかきつつ、シャワーを浴びに部屋を出る。
……と、そこで、古鷹とすれ違った。
「あ、おはよう、古鷹」
「……! ……お、おはようございますっ……!!」
とととっ
「……? どうしたんだ?一体……」
挨拶をしただけなのに、なぜか古鷹は赤面して走り去ってしまった……
一体どうしたというのだろうか……
……ん? なんだか心当たりがあるような、ないような、あったらいけないような……
「ま、まぁ彼女にもいろいろとあるんだろう……」
決して思い出してはいけない、という本能をビンビン感じながら、風呂場の扉をノックする。
コンコン
「誰か入ってますか~?」
しーん……
返事はなく、人のいる気配もない。
これなら誰かと鉢合わせすることはないはず。入室し、服を脱ぐ。
「……さて、なにかを思い出しちゃいけない予感がするけど、しょうがないか……
さっさとシャワー浴びよう……」
ジャーッ……
「あー……沁みる……」
目を覚ましたばかりなのに、何故か疲れているカラダには、少し冷たいシャワーが効く。
「そういえば……
昨日は研修組が帰ってきて、新メンバーも増えたんだったな……」
そうだった。楽しみに待っていた研修組が帰ってきて、初春さんと子日さんが異動してきて……
それで、英国妖精シスターズが旅館建てて……
その時に……なぜか明石のやつまで来て……
「そして……歓迎会を……ひら……い……て……!!!」
思い出してはいけない記憶を、ついに取り戻してしまった鯉住君。
「あ、あぁ……! 天龍……龍田……ゆ、夕張……! 指輪……!!!」
どこぞのTRPGでいう、不定の狂気に陥った冒険者みたいになる鯉住君。
「結婚……!!男の……責任!!……あ、ああああっ!!!」
シャワーを浴びた効果は確かにあったようで、昨日起こったことをはっきりと思い出してしまった。
結局死んだ魚のような目で全員分のケッコン書類にサインし、足柄さん特製の寒天ゼリーを味わったあと(ショックが大きすぎて味は覚えていない)、
新入りの3人は宴会場に布団を敷いて、その他のメンバーは自分の部屋に戻って、それぞれ就寝ということにしたのだ。
最後の気力を振り絞って、そういう指示を出したのを思い出した。
ちなみに足柄さんと秋津洲は、食器の片づけまで済ましてくれるとのことで、遅くまで仕事してくれると言っていた。感謝して頭を下げた記憶がよみがえる。
……たったの一日で起こった出来事が多すぎて、そしてヘヴィすぎて、脳がパンクしないよう、セルフ記憶処理をかけていたようだ。
しかしそれも、たった今解けてしまった。
ガララッ!!
「どうしたのっ!?」
提督の悲痛な叫びを聞きつけ、足柄が風呂場に入ってきた。
当然彼は真っ裸である。
「あ、足柄さん!? し、閉めてください!見ちゃいけない!」
「でもあなたすごい声出してたわよ!?どこかケガしたの?」
「ち、違いますから!早く閉めてぇ!」
「あら、そうなの?それならいいんだけど」
バタン
足柄は退室してくれたが、時すでに遅し。
完全に全裸を見られてしまった。
「すいません……お見苦しいものをお見せしました……」
(別に気にしてないわ。アナタ結構いいカラダしてるし)
「そういう問題では……」
(で、なんであんな大声出したのよ?)
「実はですね……あまりにも昨日の諸々が負担だったようで、今の今まで軽い記憶喪失みたいになってたんです……
それがシャワーを浴びた刺激で、一気に何があったか思い出してしまって……」
(え、なにそれ?記憶喪失?)
「いや、俺もこんなこと初めてなんで、何と言っていいか……」
(まぁいいわ。しかしアナタ、相当追い詰められてたようね。
話聞いてあげるから、シャワー浴び終わったら、お茶の間までいらっしゃい)
「あ、ああ……なんだかスイマセン……」
(アナタには女性関連の出来事については、ホントに、全く、全然、これっぽっちも任せられないんだから。いいのよ、それくらい)
「は、はひ……」
こうなったのも結構な割合で、彼のケッコンよりも自身のデザートを優先した足柄が原因だったりするのだが、それはまったく気にしていない模様。
彼女としては、「どうせ断り切れないんだから、さっさとやることやっちゃいなさい」という考えであったので、気にする道理もない。
相変わらずさっぱりした性格だ。
そんなこんなで、足柄の無自覚な言葉の刃にズタズタにされつつ、鯉住君はカウンセリングを受けることになったのであった。
・・・
「さ、お姉さんに悩みを打ち明けちゃいなさい。
あなたひとりで悩んでても、どうせ何も解決しないんだから、任せてちょうだい」
「は、はい……ありがとうございます」
現在風呂場からあがった鯉住君は、お茶の間で足柄と対面している。
先ほども言っていたように、恋愛カウンセラーをしてくれる模様。
恋愛経験ほぼ皆無の彼にとって、今の状況を相談できるのは、非常にありがたい話である。
「元々俺は艦娘の皆さんのことを、恋愛対象とは見ていなくてですね……
そんな俺が、仮とは言え、け、結婚指輪を渡してしまうだなんて……
しかも部下全員に……」
「ふんふん。それで?」
「それで、やっぱり男としては、ひとりひとりに対して、責任を取らなければならないと思っているわけでして……
だけど、その『責任を取る』っていうのが、どういったことかイマイチわからなくてですね……
彼女たちの信頼に応えるような行動をとらなきゃいけないと思っているんですが、これ以上、何をどうしたらいいのやら……」
「あー……やっぱりあなた、イマイチわかってないわよねぇ」
「えっ!? ど、どういうことですか!?」
呆れ顔の足柄を前に、混乱する鯉住君。
「あのね。ぶっちゃけて言うとね。
アナタはもう十分、私達の信頼を勝ち取っているわ。
日頃から気にかけてくれているのはわかるし、些細な約束も果たそうとしてくれるし。
だいたいそうじゃなければ、みんなして指輪受け取ったりしないわよ。
命令されたならともかく、みんなして自発的に受け取ったのよ?
よっぽど信頼されてないとあり得ないわ」
「は、はぁ……」
「だからケッコンしたから信頼されるよう努力するってのは、的外れね。
順序が完全に逆よ」
「い、言われてみれば……」
「言われなきゃ気づかないんだから、相当アレよねぇ。
あとね、もうひとつ。こっちの方が重要なんだけどね」
「な、なんでしょうか?」
「男の責任とかいってるけど、そんなもの無いわよ?」
「えっ!?」
まったく予想してない言葉に、仰天する鯉住君。
彼の中では、結婚=パートナーを一生守る、なのだ。
自身の責任感が強いのも手伝って、相当重くとらえている模様。
「あのね。
男の責任を果たさなきゃいけないのは、奥さんが家庭のことを護っている場合よ?
家の事は奥さんに任せて、自分は出稼ぎとかお仕事とかしてる場合の話。
そういう時は、家庭を護るため、主人がお金を獲得しなきゃ話にならないわ。
何としても、どんな手を使ってもね。
いろいろ意見はあると思うけど、男の責任ってだいたいそういうものじゃない?」
「え、ええ。確かに足柄さんの言う通りだと思います」
「だったらわかるでしょ?
外に出るのは私達艦娘の役目。内助の功はアナタ、提督の役目。
だいたいの場合の人間の結婚とは、役割が逆だと思わない?」
「あー……」
なんと、足柄が言うには、艦娘と提督の関係性は、ケッコンに関していえば、男女が逆転しているとのこと。
それを聞いて、男性として複雑な心境になるが、反論できない鯉住君。
「だからケッコンして……というか、それ以前からだけど、責任を感じてるのはアナタだけじゃなく、私達もなのよね。
信頼する提督には、絶対負担をかけさせたくない。だから色々な方法で頑張る。強くなる、賢くなる、執務能力を上達させる、ってね。
そして、その責任は負担ということではないわ。
お互いが信じあっている限り、それは喜びに変わるものよ」
「……」
「アナタはとにかく、人に与えるのは無意識にやっちゃうほど上手だけれど、人から受け取るのは壊滅的に下手なのよね」
「……はぁ」
「ま、そういうことで、あなたの悩みは見当外れだし、ケッコンしたからって、何か特別なことをしていく必要もないわ。
今まで通りでみんな満たされてるんだから、それでいいのよ」
「それで……いいんですか?」
「そ。あえて言うなら、上司と部下っていう感覚は捨てた方がいいわね」
これまた予想外な言葉に、クエスチョンマークを頭に浮かべる鯉住君。
「そ、それはまたなんで……」
「だってあなた、自分が相手を護る!って考えるとき、相手を籠の鳥扱いするでしょ?
前にそれやって、私達を怒らせたじゃない」
「あー……はい……」
「私達はなんていうか、女性だけど戦う者でもあるの。
それが護りたい相手に、「傷ついたらかわいそうだから、後ろで隠れてろ」なんて言われた日には、そりゃ怒るわよ。
軍艦の装備を外して、テーマパークのレジャー施設にするようなものよ?屈辱以外の何物でもないわ」
「……なるほど……それは、許せないですね……
改めて、すいませんでした」
「わかってくれればいいのよ。
あなたが思う『上司と部下の関係』は、アナタと私達の関係を悪くするのよね。
だからそういう関係じゃなくて、三鷹少佐のところでの研修で率いていた、出版チームみたいな感覚でいいのよ」
「あー……そういう……納得しました」
「三鷹少佐は聡美ちゃんとは違った方向の天才よ。
アナタがこうなることまで考えて、ビジネス経験を積ませたんじゃない?」
「あの人ならあり得ますね……
……少しすっきりしました。ありがとうございます」
「それならよかったわ。
あ、ただし、初春ちゃんと夕張には、腹を割って話をするように」
「……」
「そこから逃げたら、あなた本当にヘタレよ?」
「は、はひ……」
一番目を逸らしたいところに釘を刺されつつも、これからの同僚との付き合い方の方向性を定めることができた。
足柄の面倒見の良さに、感謝する鯉住君である。
・・・
「えー、それでは、明日の出撃に関して、会議を始めたいと思います」
足柄から助言を受け、務めていつも通りふるまうこととした鯉住君。
今彼は、明日の出撃メンバーである研修組6名とともに、会議室(客間。昨日の宴会場)で、作戦会議を始めたところだ。
……全員が全員ケッコン指輪を薬指にはめているのは、見てみぬふりをすることとした。
その薬指というのが右手か左手かは、メンバーによってそれぞれだ。
しかしそこにはあまり触れてはいけない気がするので、それ以上触れないこととする。
「フフ……!
ついに俺の大躍進が始まるんだな!!はやくぶっぱなしてぇなぁ!!
なあ提督!昨日指輪をはめてから、力が溢れて止まらねえんだよ!」
「そ、そうなのか。すごい気迫だけど……そこまでなのかい?」
「すげぇなんてもんじゃねえよ!
今までの俺は寝ぼけてたのか?って思うくらいには、みなぎってるぜ!!」
「うふふ~ そうねぇ。私もすっご~く、びっくりしてるよ~。
今ならレベル6海域も、ひとりで突破できそう~」
「それはまた……随分頼もしいねぇ。
加二倉さんのところのメンバー並みじゃないか」
「フフ……!!
教官にはてんで適う気がしねぇけど、今なら清霜かレ級くらいになら、五分五分の試合ができそうだ!!」
「すごいじゃないか。それなら今回の作戦、結構無茶してもよさそうだね」
「うふふ~ まかせて~」
普通の鎮守府のメンバーが聞いたら、理解できずに思わず真顔になるような内容の話をする3名。
それを聞いた他のメンバーの反応は……
「や~、天龍とたっちゃんってば、エライ自信だよね~」
「そうですね。レベル6海域を単艦突破とは……
流石に私達でもそこまでは厳しいですね、北上さん」
「そだね、大井っち。
単艦で海域ボス艦隊撃破くらいならできるんだけどね~」
「一戦だけなら、どうとでもやりようはありますものね」
「天龍と龍田はもちろんだけど、アンタ達も十分おかしいわよ?
なんで単艦で海域開放する必要があるのよ……」
「そうですよね……
ちょっと私達には理解できない世界ですよね、叢雲さん」
「ホントよね。レベル6海域だったら、最低でも4隻で編隊組まないと、さすがにめんどくさいわ」
「うまく作戦が噛み合えば、3隻でもいけそうですけどね」
「まぁね。単艦とか、ありえないわ」
ありえないとか言ってるが、ふたりの発言も大概である。
しかしそれにツッコめる者は誰もいない。
悲しいことに、みんな感覚が狂ってしまっているのだ。
「それじゃ順当に行けば、次は1-4海域なんだけど……
どうしようかな……わざわざ6人で出るまでもない気もするけど、万が一もあるかもしれないし……」
「いや、レベル1海域だろ?万にひとつもねぇって」
「まぁねぇ……でも、どのみち全員の戦闘、見とかなきゃだから……」
研修帰りの6人の細かい実力を、提督である彼は把握しておかねばならない。
(練度は数字としては現れないので、「これくらい」という認識しかできません)
それには全員で出撃し、個々の動きを見てみるのが一番手っ取り早い。
だから明日の出撃では、提督同伴でこのメンバーで出撃する必要がある。
しかしそれよりも、せっかくみんな揃ったので、記念として全員で出撃したい、という気持ちが大きい。
それはこの場にいる皆が思っていることである。
「それじゃアンタ、第1基地に頼んで、そっちの上級海域に出撃させてもらったら?
レベル4とか5とか。白蓮大将なら、どうせ面白いとか言って承諾してくれるでしょ」
「そうだろうけど、高雄さんが頭抱えるだろうから、NGで」
「では一気に、2、3海域開放してみては?
まだレベル1海域は4,5,6エリアと残っているのですよね?」
「うーん……それもできなくはないだろうけど、いくら何でも燃料弾薬が不安だからなぁ……」
「俺と龍田なら、弾薬使わないでもノーマル戦艦くらいなら相手できるぜ?」
「それでも燃料はどうにもならないでしょ。
ちょっと怖い気もするし、それもパスで」
「やっぱりさ、ふっつ~に1-4行って終わりにするしかないんじゃない?」
「そうだねぇ……キミたちの実力を測れるほどの敵がいないだろうから、それだけがなぁ……
古鷹はどう思う?」
「え!? は、はいっ!
私も1-4に行っておしまいにするしかないと思います!」
「……? なんか緊張してない?……まぁいいか。
やっぱり普通に進めるしかないよなぁ……」
自分たちの実力と、出撃海域のレベルが噛み合ってないことに、不満を感じる面々。
しかし諸事情を考慮すると、規定通りにいくしかなさそうだ。
……そんな感じで不完全燃焼気味になっているところに、ひとつの転機が訪れる。
ビーッ!!ビーッ!!ビーッ!!
「!! これは!」
「救難要請信号じゃない!」
鎮守府には救難要請信号を知らせるアラームが設置されている。
もし艦隊に全滅の危機が訪れた場合、信号が届く範囲の鎮守府にヘルプを伝えられるシステムだ。
もともとこのようなものはなかったのだが、現在の元帥が設備設置を推奨したのだ。
どんな些細な設備でも、生死を分ける要因になる。それが元帥の考えである。
そのような経緯があり、5年前の本土大襲撃を境に、全ての鎮守府に設置されるに至った。
……とはいえ、ここ最近は大きな危機もなく、このアラームが使用されたという話は、ついぞ聞かない。
そもそもの話、電波がどこかの鎮守府に届く近海で危機に陥ることはほぼ無く、電波をキャッチした鎮守府が救難対応できるかと言われると怪しい。
そういった現状から、アラーム不必要案も出ていたのだが……
「叢雲!古鷹!暗号読解が早いのはどちらだ!?」
「私です!」
「わかった!古鷹は執務室で届いた電文の読解!他のメンバーは緊急出撃の準備!
準備が簡単な駆逐艦の叢雲は、古鷹の艤装の準備も頼む!
今回は状況が読めないため、装備する艤装は汎用性の高いものにするように!
それでは、全員10分後に出撃場所に集合!問題ないか!?」
「「「 ハッ!! 」」」
「よし!時は一刻を争う!一同解散!」
ダダダッ!!
普段はのんびりしている彼らだが、そこは全員軍人。
迅速な対応は基本である。
・・・
きっかり10分後に出撃場所に集まった面々。
皆気合の入った顔をしており、やる気満々である。
「古鷹、電文の内容を頼む」
「はいっ!
電文の発信元は、ラバウル第1基地第2艦隊!
発信源は第1基地担当レベル6、特務海域!!
このメンバーの船速を考慮すると、ここから約3時間のところです!」
「6-5か……みんな、いけるか?」
「別に問題ないわ」
「まぁ、6人もいりゃあな」
「そうね~ 別にいいわよ~?」
「艤装も問題ありません。早く出発しましょう」
「そだね。提督も来るの?」
「ああ。航行不能になった艦娘がいるかもしれないし、そういった子の保護のためにも、小型艇で同行する。
必要な物資も積んでおいたし、ダメコン程度の微回復が見込めるアシストならできるだろう。
戦闘力については全くない船だから、護衛は頼んだよ」
「それじゃあ私が護衛するわ~」
「そうか。頼んだぞ、龍田。
……よし、問題ないようだし、出発するぞ!!」
「「「 ハッ! 」」」
1-4が歯ごたえないとか言っていたら、本当に難関海域へ出向くことになってしまった面々。
一体どうなるのだろうか……?
バイオレンスだったりシリアスだったりするタグが量産されるので、本編ではあまり出せない人
・鰐淵 鯨太郎(わにぶち げいたろう)
元首相。
深海棲艦出現初期の混乱に乗じ、とんでもない剛腕ですべてをねじ伏せ首相になる。
海上自衛隊を単品で切り離し、日本海軍として新生させる。
また、憲兵隊を警察とは別に組織。
国家間の諜報、先制攻撃、日本海軍内部の懲罰を担当させる。
第3よこちん将棋会ファンクラブ 会員番号2。
・鮫島 由基(さめじま よしき)
現首相。
鰐淵首相の跡を継いで首相となる。
非常にしたたかで、裏どりを必ずする性格。
表向きは、善良で平和を愛する好々爺。しかしその裏では、平和を守るために相当イリーガルな行いをしている。
通称『菩薩の由基』『人食い由基』。
第3よこちん将棋会ファンクラブ 会員番号1。
・伊郷 鮟鱇(いごう あんこう)
日本海軍元帥。
元々曹洞宗の住職だったのだが、鰐淵首相と政治的つながりがあったことと、六韜三略や孫子、太平記などの軍略書を読み込んでいたことから、異例の抜粋。
非常に深い洞察力をもつ。
名前通り、潜水艦娘の指揮で彼の右に出る者はいない。
通称『深海魚』『鮟鱇和尚』。
第3よこちん将棋会ファンクラブ 会員番号5。
・鼎 希(かなえ のぞみ)
旧名・田母神 希(たもがみ のぞみ)。鼎大将の配偶者。
あるエネルギーの研究を進めていた一流の科学者であり、その研究内容、思想が危険視されて学会から追放された。
その後独自で研究を進めていたのだが、ある出来事をきっかけに、書置きを残して出奔。その後消息不明。