ギャグなので……(免罪符感)
「改めまして、救援感謝します。鯉住少佐。
あのままでは私達は、誰かしら沈んでいたと思います」
ひと段落付いて、いつもの調子が戻った高雄は鯉住君に頭を下げる。
ちなみに照月は、応急処置ではあるが治療を受け、安静な状態で仮眠中。
他のメンバーも、艤装は小中破しているものの、肉体的には問題ない。
浴衣への着替えも済み、本当にお茶と和菓子で一息ついた面々は、情報共有を始めるところだった。
「いえいえ。困ったときはお互い様です。
というか、私は高雄さんにはお世話になりっぱなしで、頭が上がらないので……」
「相変わらず律儀な方ですね。
……このままお話していたいところですが、いまだ予断が許されない状況です。
敵の索敵範囲と攻撃可能範囲は、とんでもないものです。
一服しておいてなんですが、一刻も早く撤退しましょう。
情報共有は、撤退しながら行うのが良いかと」
ついつい彼らのペースに乗せられて、まったりしてしまったが、状況は何も好転していないのだ。
まだ見ぬ敵に、こちらが捕捉されるのは、今まさにこの瞬間であるかもしれない。
可能な限り迅速に、落ち着いて、撤退する必要がある。
「まぁまぁ。落ち着いてください。
ここはひとつ、私の部下に任せてはもらえないでしょうか?
今回の出撃は、部下の戦力情報を得るのも目的のひとつなので」
「な、何を言っているのですか、少佐!?
任せるって、まさか、戦いに行くつもりなんですか!?」
「まぁ、そうなりますね」
「バカめと言って差し上げますわ!!
アナタは直接見たわけじゃないでしょうから知らないでしょうけど、相手は本当に強いのよ!?
いくら部下が全員改二に至って、自信があると言っても、次元が違うわ!」
「へぇ。そんなに強いんですか。
えー……実際に航空戦を行った隼鷹さんか飛鷹さん。
敵の情報を教えてくださいませんか?」
あまりにワケの分からないことをいう鯉住君に、ついつい語気を荒げてしまう高雄。
しかしそんな高雄を見ても、彼はどこ吹く風だ。
「え……え、えぇ……?
そ、それじゃ私が説明するわ」
「お願いします。飛鷹さん」
高雄と鯉住少佐の、ちぐはぐな様子にどうしていいかわからず、言われた通り答えるしかできない飛鷹。
「その……相手の艦載機は鳥のような形をしていたわ。
そして……そうね……艦載機数は恐らく100……いや、150に届くかどうかだったわ……
そうよね?隼鷹?」
「あ、ああ。
しかも部隊は少なくとも8部隊はあったと思うよ……
とんでもない空襲だった。おそらく、姫級が2,3体いるんじゃないかな……?」
「うーん……艦戦は多かったですか?」
「か、艦戦……?
そうね……かなり多かった気がする……。
だいたい全艦載機数の3分の1程度だったかしら……」
「なるほど」
航空戦力もいないのに、艦戦の数を聞いてなんになるのだろうか……?
疑問は尽きないものの、彼のペースに流されるままになっている、軽空母のふたり。
「それでは、艦載機の練度はどんなものでした?
おふたりから見て、ご自身より上でしたか?」
「そ、そうだねぇ……練度自体もかなり高かったよ。私達と同じくらいかなぁ……
それに、あれだけの数の艦載機を、お互い干渉しないように操っていたんだ。
練度だけじゃなく、相手の連携を見ても、とんでもないもんだったよ……」
普通は航空戦力が複数人いる中で航空戦をする場合、お互いの艦載機の動きに干渉し、自滅しないよう、非常にデリケートな操作をする必要がある。
当然そのような操作を可能にするためには、日頃から訓練を欠かすことができない。
今回の空襲では、相手が複数人いるはずであるにも関わらず、非常に精密な連携が取れていたと感じているのだ。
深海棲艦とは思えないほど、高度な連携。
「そう……まるでひとりで動かしているような、見事な連携だったわ……」
「……ありがとうございます。
敵機は鳥型。艦載機数は150近く。そのうち3分の1が艦戦。
練度はかなり高く、連携は目を見張るほどであった、と」
「そうだね……アンタの言う通りで間違いないよ。
一応私達で数はある程度減らしたから、今は120程度になってると思うけど……」
「わかりました……」
軽空母のふたりからの情報をまとめているのか、目をつぶり、口に握りこぶしを当て、考え込む鯉住少佐。
彼を見て第2艦隊のメンバーは、何とも言えない表情をしている。
情報を聞いてなんになるのだ?撤退しないのか?
このような思いが彼女たちの胸中を満たしているのは、当然と言えば当然である。
そんな中、考えがまとまったのか、彼は目を開き、叢雲に話しかける。
「なぁ叢雲。今回の敵って1体だけだと思うんだけど、どう見る?」
「「「 !? 」」」
「そうねぇ……私もそれは考えてたわ。
ていうか、その規模で2,3体とかだったら、そっちの方が対処しやすくない?
そんだけ1体1体が弱いってことでしょ?」
「だよねぇ。
聞いてた限りだと、佐世保帰りの天龍龍田だけでもいけそうだけど、心配だよなぁ。
大井北上も一緒に行ってもらおうか」
「道中の護衛の様子を見てると、ふたりともかなり強くなったみたいだし、問題ないでしょ。
4人でいけばひとり当たり30機でしょ?しかも3分の1は艦戦。楽勝じゃない」
「それもそうか。
大丈夫だと思うけど、万全を期して、叢雲にも行ってもらっていいかい?
接岸して潜水艦の心配がないから、ここの守りは古鷹がいれば大丈夫だろうし」
「相変わらずアンタ心配性よねぇ……
いいわ。任されてあげる。ちゃっちゃと終わらせて来るわ」
「すまないねぇ」
「いいのよ」
「「「 …… 」」」
いったい彼らはなんの話をしているのだろうか……?
言ってることはわかるが、話の内容が飲み込めない第2艦隊のメンバー。
言葉も出ないとは、この事だ。
それでも頑張って言葉をひねり出す高雄。
「な、何を言ってるんですか……?そんな平常運転みたいに……?
危機的状況なんですよ……!?
今の話を聞いて、怖くないのですか……!?」
しかし、その問いへの答えはまた、彼女たちを絶句させるものであった。
「五十鈴教官の方が何万倍も怖いわ」
「龍驤さんの方が何万倍も怖いですから」
「……」
・・・
「へへっ!なかなか骨がある相手みてぇじゃねぇか!燃えてくるぜ!」
「そうね~、天龍ちゃん。
いっぱい活躍してぇ、提督にいい所見せないとね~」
「ひとり当たり20から30機でしょ?らっくしょうよ~」
「聞く限り、練度はそこそこ、3分の1が防空戦で無力な艦戦。
苦戦する要素がありませんね」
「アンタ達、空襲が終わってからも本体討伐があるのよ?
もうちょっと気を引き締めなさいって」
「ムラっちは真面目だねぇ。
ま、言ってることはその通りだけどさ~」
「そうね~ さっさと帰って、お家でゴロゴロしたいな~
……あ、せんすいか~ん」
バシュッ(爆雷の投射音)
……
ボゴウッッ(水中で金属がはじける音)
「ホントは俺ひとりでもできるってのによ。提督も心配性だよな~。
5人で出撃なんてよ」
「ま、アイツはそういう奴だから仕方ないわ。いまさらよ」
「ふ~ん? 『そういうところも嫌いじゃない』まで言わなくていいの?」
「な、何言ってんのよ、北上!
そんなこと思ってるわけないでしょっ!?
い、いい加減にしないと、酸素魚雷食らわせるわよっ!?」
「ごめんごめ~ん。やっぱりムラっちは面白いわ~。
……あ、そうだ。せっかくだからさ、競争しない?」
「あん?競争?なんの競争しようってんだよ?」
「せっかくうまいことふたりずついるわけじゃん?
だったらさ、天龍とたっちゃんチーム、アタシと大井っちチームで、どっちが艦載機多く落とせるか、競争しない?」
「へぇ……面白そうじゃねぇか!!
その勝負、受けて立つぜ!」
「うふふ~ 負けないわよ~? ……あ、またいた~」
バシュッ(爆雷の投射音)
……
ボゴウッッ(水中で金属がはじける音)
「おっけー。それじゃアタシも、張り切っていこうかね。
大井っちもそれでいい?」
「北上さんがいいのなら、私もまったく問題ありませんよ」
「……ちょっと、北上。
私はどうするのよ? ひとりでアンタたちと競わせようって言うの?」
「ムラっちは審判やってよ。
どうせ4人もいれば全部墜とせるんだからさ~」
「……ハァ、仕方ないわねぇ…… いいわ。引き受けてあげる」
「頼んだぜ叢雲!しっかり数えといてくれよな!」
「なんか艦載機撃ち落とすより、そっちの方が大変な気がするわ……」
第2艦隊メンバーの心配は何だったのか……
いつも以上にリラックスしながら、姫級がいるであろう方角へと進む一行。
そんな彼女たちの前に……
……ブゥーン……
ついに敵の艦載機が、水平線の彼方から姿を現した。
空を黒く埋め尽くすほどの数。さながら渡り鳥の大移動だ。
「あ、見えてきたわね。それじゃアンタ達、今から勝負開始よ。
……と、その前に」
「? どったの?ムラっち」
「飛鷹さんと隼鷹さんの実力を疑うわけじゃないけど、聞いただけじゃ本当の戦力は掴めないわ。
試しに相手艦載機の動きを見てみるのよ」
そう言うと叢雲は、装備してきた機銃を、艦載機の群れに向ける。
パララッ!!
ボボゥンッ!
叢雲の放った機銃の弾丸は、敵艦載機の積んでいた魚雷に着弾。
爆発が起こり、2機撃墜という結果となった。
「あらやだ。この距離だし外れるかと思ったけど、当たっちゃったわ」
「オイオイ!これから勝負なんだから、数を減らすんじゃねえよ!」
「しょうがないじゃない。こんな攻撃で墜とせると思ってなかったんだもの。
質より量ってところかしら……これくらいならホントに私が手伝う必要なさそうね。
……それじゃ、安全が確認できたところで、今から始めましょ。
勝負……開始!!」
「っしゃーっ!!墜とすぜぇっ!!」
「墜ちたい機体はどこかしら~?」
「やったろうじゃん!」
「いきますよ!」
運動会のいち競技であるかのように艦載機撃墜を始めた4人。
それを見る叢雲は、あくびしつつ迫る魚雷を撃ち抜きながら、カウントを始めるのだった。
・・・
艦載機撃墜中……
・・・
……ボゥンッ!
戦闘開始から1分が経過し、最後の艦載機が撃ち落され、元の平和な空に戻る。
5人とも機銃での擦り傷はあるが、魚雷、空爆に関しては被弾ゼロという結果となった。
「はい。そこまでよ。お疲れ様」
「あーーーっ!物たんねぇぜ!!もう終わりかよ!」
「ホントに機銃の弾一発で艦載機一機墜とすとか、天龍ヤバすぎっしょ……
どんだけ対空性能あがってんのさ……」
「うふふ~ さっすが天龍ちゃんね~。
研修の時よりも、す~っごく強くなってるわぁ。
指輪の効果凄いな~」
「まったく……天龍さんも龍田さんも、とんでもないですね……」
「はいはい。北上と大井も十分すごいから、気にしないの」
「それで、結果はどうなったんだ!?早く教えろよ!」
「せっかちねぇ……ま、いいわ、発表するわよ」
「1位は決まってるようなもんだけど、やっぱりこういうのってドキドキするよね~」
「そうですねっ。北上さんっ!」
「じゃあいくわね。
1位・天龍 45機
2位・龍田 32機
3位・大井 23機
4位・北上 20機
流石は天龍ね。対空に自信があるって言ってたのは伊達じゃないわ」
「よっしゃあっ!
赤城さんの艦載機を墜とせる様になるまで、死に物狂いで練習したんだ!当然の結果だなっ!!」
「さっすが天龍ちゃん。私も鼻が高いわ~」
「あー、もうちょっといきたかったなぁ。
また今度がんばろーっと」
「次は勝ちましょうね!北上さんっ!」
・・・
艦載機撃墜大会を終え、敵の方角へ進む一行。
5分ほど進むと、水面に浮かぶ影が見えてきた。
……どうやら敵は2体いる様子、なのだが……
「……んん?
2隻いるっぽいけど、なんで倒れてんだ……?」
もっと近づいてみるとよくわかる。
ドレスっぽい服を着た白い人型生物は、水面に顔を近づけ、うずくまっている。
何故か優雅な黒い帽子をかぶって、ビキニを身につけている白い人型生物は、水面に横たわり、ぐったりとしている。
そのどちらもが、大変いかつい艤装を展開していることからも、彼女たちは深海棲艦だということが分かる。
なんだかおかしな体勢だが、そこにいるだけで周囲の空気が凍ったかの如き威圧感を漂わせていることを考えると、2体とも相当の実力を持つことが伺えるというものだ。
「うわっ……敵って、あいつらかー……
なんか超強そうなんだけど、大井っち、どう思う?」
「……そうですね。この底冷えする感覚、ただものではないでしょう。
しかしいったい何をしているんでしょうか……?」
「ちょっとヤバくない……?いや、負けるつもりはないけど。
龍田、アナタはどう見るかしら?」
「そうねぇ。レ級ちゃんと同じくらい強いかな~?
私達だけで来なくてよかったわねぇ、天龍ちゃん」
「まあなー。アイツと同じくらい強いのが2体とか、ちょっと気合入れねぇとマズいかもな」
対峙しただけでわかる、敵の実力。
地獄の研修帰りの面々は、軽口を叩いてはいるが、臨戦態勢を崩さない。
そんな面々のに対して何を思うのか、深海棲艦たちは言葉を発する。
「ハァ……マヂ、モウ無理……」
「艦載機ガ墜トサレタ程度デ、ショゲカエルンジャナイ……
……オ!アレハ、マグロノ回遊ッ!?
流線形ノふぉるむ……ナント美シイノッッッ!!!」
「アンタハ気楽デイイワヨネェ……」
「「「 …… 」」」
なんだアイツら……
よく見ると、ドレスの深海棲艦の手には、水中のぞき眼鏡(水上から水中の様子が見れるアレ)が握られている。
どうやらドレスの方は水中観察をしていて、ビキニの方はやる気を失ってぐったりしているようだ。
「えーと……どうすんの?コレ……」
「なんだか倒してしまっていいのか、よくわからなくなりますね……」
「もうちょっと様子見てみる~?」
「そだな……なんか深海棲艦特有の悪感情も全然感じねぇしな」
「もぅ……何なのよ……」
のっけから出鼻をくじかれた5人。
敵をぶっ飛ばして提督に自慢してやろうと考えてはいたが、相手に戦意がないとなっては、無慈悲に攻撃を加えるのも気が咎める。
だったらさっきの強烈な空襲は何だったのか、という話になるが……
戸惑う5人であったが、それを知ってか知らずか、ビキニから声がかかる。
「ハァ……アンタタチ、戦ウノ……?
スンゴイ面倒ナンダケド……」
暑い日の猫のように、ぐったりしながらそんなこと言われてもなぁ……
「フム。立チ居振ル舞イヲ見ルト、ナカナカ実力アリソウジャナイ。
欧州ノ腑抜ケ共トハ違ウヨウネ」
ドレスの方はまだマトモそうだ。
「あー、と……
一応私達、アンタ達を倒しに来たんだけど、倒しちゃっていいの?」
よくわかんない雰囲気につられて、よくわかんないことを聞いてしまう叢雲。
「倒セルモノナラネ。マ、無理デショウケド」
「チョ……煽ンナイデヨ……
アッチガヤル気ニナッタラ、戦ワナクチャイケナイジャナイノ……」
「えーっと……さっきの空襲は、アンタの仕業なのよね?
そこの寝っ転がってやる気なさそうな奴。
戦いたくないなら、なんで空襲なんて仕掛けてきたのよ?」
「ダイタイノ奴ハ、アレデ帰ッテクカラ……
一歩モ動キタクナイシ、主砲モウチタクナイワ……反動ヲ抑エルノ、面倒クサイ……」
「あー……そゆこと……」
どうやらビキニは、とにかく動きたくないので、航空戦しかしたくない模様。
ものぐさここに極まれり、といったところか。
「なんか……もう、なんなのよ……!
アンタ達、他の深海棲艦とは全然違うけど、人類への恨みとか怒りとか無いの!?」
「恨ミハナイガ、怒リハアルワ。
アンナ低俗ナ連中、サッサト滅ボシタホウガイイ。
ソノ『クソ猿』ドモニ従ウ、オ前ラモナ。艦娘ドモ」
「私ノ目ノ前ニ現レナケレバ見過ゴシテモイイワ……面倒クサイシ……
モシてりとりーニ入ッテキタラ、掃除スル……面倒クサイケド……」
「あぁ、その辺はちゃんと深海棲艦なのね。
なんだか安心したわ」
物騒なセリフを聞いて安心してしまう叢雲。
なんだかおかしなワールドが展開されているが、どうすればいいのだろうか。
それは誰にもわからない様子。
「デ、結局戦ウノ?艦娘ドモ。
今ナラ見逃シテヤッテモイイワヨ?」
ドレスの方が挑戦的な言葉を発する。
それを黙って聞き流せない天龍。これに応答。
「はん!見逃すなんて、とんだ上から目線だぜ!!
この天龍様が相手してやるよ!かかってきな!」
「えー……なんかアタシ、あのダラダラした奴と戦いたくないんだけど……
なんかシンパシー感じちゃってさぁ」
「北上さんが戦わないなら、私も戦いません」
「構わねぇよ!ふたりとも!俺に名案があるっ!!」
「ちょ……!アンタの名案とか、嫌な予感しかしないんだけど!!」
叢雲の制止も聞かず、天龍はドレスに向かって大声で話し始めた。
「オイ!そこのヒラヒラした奴!
なんか相方もやる気ねぇみたいだし、1対1でやろうじゃねぇか!決闘(デュエル)だよ、決闘(デュエル)!
普通にやっても面白くねぇから、砲雷撃戦無しでやろうぜぇ!!
お前もなんか武器持ってるみてぇだし、ちょうどいいだろっ!!」
「デュ、決闘(デュエル)って、天龍ちゃん……!……ブフウッ!」
「ちょ、ちょっと!なにアンタ勝手に……!!」
天龍の暴走を止めようと、口をはさむ叢雲。
こんなわけのわからない提案に深海棲艦がのるはずがない。
それに、天龍に会話の主導権がとられたら、場がしっちゃかめっちゃかになってしまう。
「ヘェ!オモシロイッ!
愚昧ナ人間トハ違ッテ、騎士道ヲ心得テイルヨウネ!
イイデショウ!私ノ戦闘、堪能サセテアゲヨウジャナイッ!!
スマナイガ、オマエノ出番ハ今回ハ無イッ!!
ソコデだらだらシテルトイイワッ!!」
「私ガ戦ワナクテイインナラ、ナンデモイイワヨ……zzz……」
「えぇ……?」
なんであのドレス、ノリノリなんだろう……
天龍と同じ思考回路を持っているんだろうか……?
そして、自分が関係ないとみるや否や、一瞬で寝入るビキニ。
某国民的アニメの小学生じゃないんだから……
自分もよくお世話になった第2艦隊のメンバーが、こんな頭のネジが何本もぶっ飛んだヤツらにボコボコにされたかと思うと、すごく複雑な気分になる叢雲であった。
バイオレンスだったりシリアスだったりするタグが量産されるので、本編ではあまり出せない組織
・『隠形鬼(おんぎょうき)』
紀伊半島の山深くにあった集落。そこから始まったとされる、現代に続く隠密組織。憲兵隊の前身組織。
諜報力、強襲力、殲滅力において、世界随一の実力を誇る。
ちなみに加二倉中佐の古巣でもある。
彼の艦隊に所属する川内にも、そこでの技術は受け継がれている。
・『掟(ハタムラ)』
日本古来の漂泊の民、山窩(サンカ)を起とする、非常に強い結束力を持った集団。
かつて農耕民族である倭人にトケコミ、現在は国内外問わず、経済界、政界、軍など、あらゆる組織で人知れず活躍している。
自分がその組織に加入していることは決して明かさない。門外不出の法もいくつもあり、現代日本人とは違った価値観を持つ。
シンボルは両刃の短刀『ウメガイ(見事に断ち切るもの、の意)』。
実は三鷹少佐もこれに所属しており、それを知るのは秘書艦の陸奥だけである。