艦これ がんばれ鯉住くん   作:tamino

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濃厚なバトル回にしました(ギャグ要素がないとは言ってない)。





第58話

 

かわいがっている艦載機の『マンタ』を、天龍の機転で撃ち落とされてしまった、ドレスの深海棲艦。

彼女の心境は如何ばかりか。

 

 

「とにかくこれで、お前に近づけるチャンスが増えたぜ!

残りのこいつ等も同じように撃ち落してやるよ!」

 

「……」

 

「オイ!なに黙って……んん?」

 

 

すぅーっ……

 

 

艦載機が5機から3機になったところで、まだまだ戦況は圧倒的にドレスの深海棲艦に有利。

しかし彼女は、何を思ったのか、艦載機を回収。艤装の口内に戻した。

 

 

「……ドウヤラ私ハ、オ前ノコトヲ、心ノ底デ舐メテイタヨウダ……

慢心ナド、強者ノスルコトデハナイノヨ……!!

私ハナニヨリモ、自分ガ許セナイ……!!」

 

「……反省するのは結構だがよ、そのボウガンだけで戦おうってのか?

いくらなんでも当たらねぇぜ?」

 

「自戒ノ意味モコメテ……!オ前ノ土俵デ戦ウワ……!」

 

 

そう言うとドレスの深海棲艦は、またもや艤装の口に手を突っ込み、150cmに迫ろうかという幅広の刀を取り出す!

 

 

 

 

ズルリ……!

 

 

 

 

「私ノ愛刀……『太刀魚 ※ 』ッ!!」

 

 

 

 

違った。刀じゃなかった。魚だった。

 

 

 

 

「もうツッコまねぇからなぁ!!」

 

 

※太刀魚(たちうお)……サーベルフィッシュとも。刀身を想起する形状からその名がついた。立ち泳ぎするからという説もある。ムニエルや塩焼きが美味。

 

 

「オ前ノ名ハ『天龍』ト言ッタナッ!!英語デ言ウ『どらごん』ッ!!

コノ『太刀魚』ハ、奇シクモオ前ト同ジ『どらごん ※ 』サイズッ!

オ前ヲ切リ刻ムノニハ、ウッテツケナノヨォッ!!」

 

 

※ドラゴン(太刀魚)……釣り人業界では、特大サイズの太刀魚をドラゴンと呼ぶ。

 

 

「ちょっと何言ってっかわかんねぇけどよ!

接近戦で勝負ってことだな!?こっちの望むところだッ!後悔すんなよっ!?」

 

「オ前コソッ!!今カラ起コル絶望ニ備エテオクノネッ!!」

 

 

「「 ウオオオォォッ!! 」」

 

 

ダダッ!!

 

 

近接戦を始めるため、一気に間合いを詰めるふたり。

お互いを好敵手と見定め、気迫と闘志に溢れるふたりの表情には、うっすらと笑顔が滲んでいる。

 

 

 

ギィンッ!!

 

 

 

・・・

 

 

 

「ねー大井っち。今日の晩御飯何がいい?」

 

「そうですね。私はサバの味噌煮が食べたいですね。

北上さんは何を食べたいんですか?」

 

「アタシはね~、サケの塩焼きがいいかなー。

足柄さんにどっちか頼んでみようか?」

 

「ムニャ……さけッテさーもんノコト……?」

 

「あ、起きたの? おはよ~。

そだよ。サーモン。塩焼きにするとうまいんだよね~」

 

「フゥン。ナンダカ美味シソウジャナイ……私モ食ベテミタイワネェ。

ソノ『さばノ味噌煮』トカイウノモ気ニナルシ……」

 

「足柄さんの料理の腕はすんごいからね~

食べたかったらさ、連れてってもらえないか、自分で提督に交渉してよ」

 

「エー……面倒クサイ……」

 

「アンタ達、もうちょっと応援してやりなさいよ……

あと北上は、なんでそいつと仲良くなってんのよ……」

 

「天龍ちゃ~ん ファイト~」

 

 

ギャラリーは、一部を除き、もう、なんか飽きてきたようだ。

 

 

 

・・・

 

 

 

ギィンッ!!

 

 

ガギイッ!!

 

 

ガギギギッ!!

 

 

 

刀身での壮絶な打ち合いが続く、ふたりの接近戦。

 

しかしチカラが拮抗しているわけではない。

あくまで純粋なチカラで言えば、ドレスの深海棲艦の方が圧倒的に上だ。

おそらくまともに打ち合えば、天龍は一瞬で吹き飛ばされてしまうだろう。

 

ではなぜこのように、拮抗した打ち合いを続けることができているのか?

それは天龍が、相手のチカラをうまく受け流すように立ちまわっているからだ。

 

 

斬撃の方向を刀で若干逸らす。

横薙ぎをされれば同じ方向に跳躍し、勢いを殺す。

相手がチカラを発揮できない攻撃の初動に、こちらの攻撃を打ち込む。

 

 

この数々の技術は、神通の教育(スパルタ)により、生か死かの瀬戸際で身につけたものだ。

 

天龍が現在、遥か格上の相手と互角に戦えているのは、その技術があるおかげと言ってよい。

 

 

「クソッ……!! 何故オ前は倒レナイノッ!?

ぱわーモッ!すぴーどモッ!りーちモッ!

全テ私ガ上回ッテイルトイウノニィッ!!」

 

「お前にはテクニックが足んねーんだよ!

そんな分かりやすい動きで俺に勝とうなんざ、甘ぇーんだよっ!!」

 

「てくにっくダトッ!? ソンナモノ、王者デアル私ニハ不要ッ!!

コノ圧倒的ナすぺっくデ、オ前ヲ這イツクバラセテクレルワッ!!」

 

「何がスペックだっ!!

テクニックがどんだけ戦闘に重要か、思い知らせてやるぜぇッ!!」

 

「ヌカセェッ!!艦娘ゴトキガァッ!!」

 

 

ギィンッ!!

 

 

 

・・・

 

 

 

「そういえばアンタたちって、いつも何食べてんのよ?

海女さんみたいに海に潜って、カニとかウニとか獲ってくるの?」

 

「頭悪イ奴ラハ、大体ソンナ感ジヨ……

私ハ面倒クサイカラ、部下ニ魚獲ッテコサセルワ……」

 

「へ~。そんな感じなんだ。

っていうかさ、魚ったって生魚でしょ?そのまんま食べんの?生臭いっしょ?」

 

「別ニ気ニナラナイワヨ……

栄養ハ問題ナクトレルシ……食ベ物ニコダワルヨリモ、だらだらスルホウガイイワ……」

 

「えー、もったないじゃん」

 

「ですね。せっかく味覚があるなら、料理をすればいいと思います」

 

「ダッタラあんたタチガ作ッテヨ……

ソノママ食べラレルノニ、ワザワザ加工スルナンテ、面倒臭スギルワ……

今カラ部下呼ンデ、魚獲ッテコサセルカラ、作ッテミナサイ……」

 

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ。

流石に海上で料理は無理よ。道具もないし」

 

「ナンナノヨ……今ノ全部、無駄ナヤリトリッテコト……?

ハァ……面倒クサイワ……」

 

「鎮守府に来れば、ご馳走してあげるけどね~」

 

「フゥン……人間ハ鬱陶シイケド、行ッテモイイワ……気ガ向イタラネ……zzz……」

 

「あ、また寝ましたね」

 

「天龍ちゃ~ん 素敵よ~」

 

 

もうすでに龍田以外戦闘を見ていない。

ギャラリーといっていいのかわからない面々である。

最後のツッコミの砦だった叢雲も陥落し、ついに無秩序状態になってしまった。

随分と平和なものである。

 

 

 

・・・

 

 

 

打ち合いは実に5分間にも及んでいる。

 

圧倒的なスペックの差にもかかわらず、ドレスの深海棲艦は、天龍に傷ひとつつけられずにいた。

逆に天龍は彼女の動きに慣れ、かすり傷程度ではあるが、徐々にダメージが入るようになってきている。

 

 

「クソッ……!クソォ!!

何故ダ!一撃当タレバ終ワルトイウノニッ!!

今マデノ奴ラハ早々ニ潰セタトイウノニッ!!

サッサトクタバルンダヨオオッ!!」

 

 

ギィンッ!!

 

 

「勝負を焦るのは、負ける奴のすることだぜっ!!

……そこだぁッ!!」

 

 

スッ……

 

 

「ナニッ!!?」

 

 

思い通りに攻撃が決まらず、激昂するドレスの深海棲艦。

怒りは相手への集中が逸れることにつながり、一瞬の隙ができる!!

 

 

ズバァッ!

 

 

「キャアアッ!!」

 

 

天龍の一撃がクリティカルヒット!

小破にも届かないが、これまでで一番のダメージが入る!

 

 

「どうだぁっ!」

 

「グ……ナンテコトッ……!!

欧州デ無敗、今マデニ一度シカ敗北シタコトノナイ、コノ私ガッ!!」

 

「負けの数が少ないのなんて、何の自慢にもならねぇんだよ!

俺が何百回神通さんに、たたっ斬られたと思ってんだ!」

 

「ググ……悔シイガ……オ前ノ実力、認メザルヲエナイヨウネ……!!」

 

 

激昂していたドレスの深海棲艦から、怒りの感情が消えていく。

その代わりに、静かで、落ち着いた殺意がにじみ出る。

 

 

「オ前……イヤ、アナタニハ最大級ノ敬意ヲ持ッテ、全力デ相手サセテイタダキマショウ。

フフ……マサカ、コンナトコロデ、コレヲ使ウコトニナルトハ思ワナカッタワッ……!!」

 

 

静かにそう言うと、ドレスの深海棲艦は、愛刀『太刀魚(生魚)』を艤装の口内に収納し、別の武器を引っ張り出した!!

 

 

 

ズルリ……!

 

 

……バッシャアアッッ!!

 

 

 

超巨大な鈍器が海面に振り下ろされ、身長を遥かに超える水柱が上がる。

 

今までの武器とは格が違う大きさであり、そのサイズは驚きの250cm、重量は400kg。

これで攻撃されれば、テクニックどうこうで何とかなる話ではない。

かわし切るには大きすぎ、受け流すには重過ぎる。

 

 

 

 

 

「なん……だと……!?」

 

 

 

「私ノ近接戦闘用最終兵器……『そーどふぃっしゅ ※ 』ッ!!!」

 

 

 

 

 

当然魚である。

 

 

 

※ソードフィッシュ……カジキのこと。温帯・熱帯域の外洋に単独で生息する。凶暴な性格。名前通り、硬質で鋭利に尖った吻をもつ。

 

 

「……ッ!!

流石にちょっとマズいかもな……!!」

 

「コレヲ引キ出セタコト、誇ラシク思ウノネ……!!

『そーどふぃっしゅ』ガ出タ時点デ、戦闘ハ終ワリヨ。

イイ試合ダッタワ」

 

「……へっ!もう勝ったつもりかよ!」

 

「ツモリ……?

戦イハコレデオ終イ。ソレハ事実ヨ。楽シカッタワ。

……ソレッ!!」

 

 

ブオゥンッ!!!

 

 

「……ッ!!」

 

 

バッ!!

 

 

ドレスの深海棲艦がカジキを振り下ろす!

それを間一髪かわす天龍!

 

 

バッシャアアッッ!!

 

 

驚くべきことに、天龍の立っていた場所の海面が『えぐれて』いる。

 

水が形を変えるより速く、重く、あれほど巨大な物体を振り下ろしたのだ。

まともに喰らえば艤装のバリアなど役に立たず、一発轟沈だろう。

 

 

(なんつー威力……!!こりゃあ長期戦は無理だな……!!)

 

 

「ヘェ……流石。ヨクカワシタワネ。

デモ、ズットハ無理。ソウデショウ?」

 

「……どうだかな……!」

 

 

(一撃で決めるしかねぇ!

するとやっぱり……アレしかねぇよな!!)

 

 

「教官……借りるぜ、アンタの技……!!」

 

 

バシュッ!!

 

 

天龍は何かを狙って、ドレスの深海棲艦に正面から突撃する!!

 

 

「ナンノツモリ……!? ソンナ分カリヤスイ攻撃……

……マァイイワ。今度コソオシマイヨッ!!」

 

 

天龍の攻撃に合わせて、カジキを振り下ろそうとした、ドレスの深海棲艦。

 

 

しかし……!!

 

 

 

 

 

 

 

カッ!!

 

 

 

 

 

 

「!!!??」

 

 

ドレスの深海棲艦の視界が白く染まる!!

 

 

 

なんだ!?何が起こったッ!?なんだこの痛みはッ!?

 

この私が、耐えられないほどの痛みッ!!?

 

分からないッ!!いったい、何がッ!!??

 

 

 

あまりの激痛にカジキを振り下ろす手が止まる!

 

その瞬間!

 

 

 

「喰らえええっ!!」

 

 

ズドォンッ!!

 

 

「グ……ア゛ァッ!!」

 

 

突撃の勢いを完全に乗せた突きが、人体急所のひとつ、喉に炸裂!

 

 

天龍の全身全霊を込めた一撃に、ドレスの深海棲艦のバリアはダメージを受け、中破することとなった!!

 

 

 

・・・

 

 

 

「グ……ガアッ……

一体……何ガ起コッタノ……!? アノ痛ミハ……!?」

 

「フゥーッ……これだけやって中破とか、やっぱお前、とんでもねぇな……

ル級フラグシップ程度なら、一発轟沈できる威力だぜ……?

まだ眼ぇ見えねえだろ?まだやるか……?

やるなら続けるけどよ……ハァ……ハァ……」

 

「……イイエ。

コノ私ガ、アナタミタイナ奴ニ中破ニマデサセラレタノヨ……

コノ勝負、私ノ負ケ……ソレデイイワ……悔シイケドネ……」

 

「そうか……それじゃこれで戦いは終いだ。

いい勝負だったぜ」

 

「フフ……ソウネ……本当ニ、イイ勝負……

……ソウダ、最後ノアレ、何ダッタノカシラ?

視界ガ白ク染マッテ、次ノ瞬間、激痛ガ走ッタワ……」

 

「ん?ああ。あれは探照灯でお前の視界を奪ったんだよ。

とびきり光量の多い、96式150cm探照灯でな」

 

「視界……ソウカ、ソレデ……

シカシ、コノ痛ミハ……」

 

「視覚神経は脳に直接つながってる中枢神経の一部だから、視覚への急激なダメージは、そのまま痛みに変換されるとかいう話だぜ?

ま、教官から聞いた話だから、詳しくは知らないんだけどよ」

 

「ソウイウコトナノネ……ソコマデ考エテイタトハ、恐レ入ッタワ……

ソレジャ、私ノカワイイ『まんた』や『だつ』を『魚』呼バワリシテ、激怒サセタノモ、作戦ノ一部ナノネ……

ソンナ誰デモ怒リ狂ウヨウナ発言デ、感情ヲ乱ストハ……私モマダマダダワ……」

 

「いや、魚云々は本気で思っただけ……」

 

「イイノヨ……言ワズトモワカルワ。……トモカク、イイ勝負ダッタワ!」

 

「……ああ、そうだな!」

 

 

ガシッ!!

 

 

ひと勝負終えて、友情の握手を交わすふたり。

 

今回の決闘(デュエル)は、ギリギリのところで天龍が勝利。

こぶしで分かり合う系の結末となったのであった。

 

 

 

「天龍ちゃ~ん お疲れ様~」

 

「zzz……んぁ? あ~……勝負終わった?」

 

「はい。おはようございます。北上さん」

 

「ムニャムニャ……赤身ヨリ……白身……」

 

「あぁ、もう……どうやって報告したらいいのよ、これ……」

 

 

 

 

 




例のふたりのシリアス面


・空母棲姫(気分で空母棲鬼だったり空母夏姫だったりする)


実は深海棲艦出現初期に顕現した古豪。
実力も非常に高く、索敵能力はやる気を出せば驚異の半径50㎞(FuMOレーダーが15~20km)。
搭載艦載機はこれまた驚異の150機越え(部隊数は10。10スロットと同義)。
空母棲姫フラグシップみたいな感じ。

欧州ではジブラルタル海峡に陣取り、スペイン、モロッコにある基地を全て壊滅させ、近隣の人類を殲滅した経歴を持つ。
おかげで彼女が地中海と大西洋の蓋となる形となっている。

彼女の索敵範囲に侵入した人類、艦娘は悉く空襲されるため、海峡一帯は陸海ともに完全進入禁止となっている。

本体に近寄る前に、とんでもない数の艦載機で無慈悲な空襲が行われるので、彼女の本体を見た者はほとんどいない。

空襲の様子から、聖書に登場する飛蝗が神格化した悪魔になぞらえ、『アポリオン』と呼ばれ、恐れられていた。


でも本人的にはそんなこと知ったこっちゃない。
ジブラルタル海峡に陣取った理由は、風が吹いてて気分がよく、食料の魚もよく獲れるから(配下のイ級とかに追い込み漁をさせてた)。
索敵範囲に人間の存在を許さないのは、自分の部屋から蚊を追い出す感覚。
空襲が強力なのは、砲雷撃戦(やろうと思えばできる)がめんどくさくて、能力の大半をそちらに割いているから。




・欧州棲姫(テンションが上がると壊になる)


こちらも深海棲艦出現初期に顕現した古豪。
空母棲姫同様実力は海域一。
航空戦艦としても深海棲艦としても破格の性能で、北海周辺の国々を恐怖のどん底に陥れていた。

北海の支配者であり、人間に激しい嫌悪感を持つ。
おかげで北海周辺の港町で現在人間が住んでいるのは、内湾の奥に位置するイギリスのロンドンのみ。
他はすべて彼女の手で壊滅した。

人類もしくは艦娘の存在を確認した際は、基本的には部下の戦艦棲姫や、無理やり引っ張って来た、友だちの空母棲姫(上述の個体)とともに攻撃を行う。

深海棲艦出現初期に、彼女を討伐しようと、人類の技術を駆使した総攻撃が行われたが(戦術核まで使用された)、まったく効果がなかった。

さらに艦娘出現以降、EU各国合同の、精鋭艦娘部隊による討伐作戦が展開された。
しかし、部隊所属艦娘のすべてが中破以上の被害を受けてなお、彼女を小破させることすらできなかった。

このことから無敵を意味する『インビンシブル』という呼び名で恐れられており、彼女の支配海域である北海は、完全に人類立ち入り禁止エリアとなっている。


実のところ彼女の人類嫌いは、『魚類の崇高さを理解しないサルども』とか思っているのが原因。
北海に陣取る理由も、『人類は油田開発とかいうふざけた名目で、魚礁をひとつ破壊したから、これ以上の魚類に対する横暴を許さないため』とかいう、ささいなことだったりする。
港町の存在を許さない理由は、『魚類の大量虐殺を行う漁師の存在は、この世の悪そのものである』とかいう謎の思考回路によるもの。

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