もし彼が観念して部下とガチ結婚したらどうなるか予想しました。
穏やかで幸せな日々を送る……古鷹、夕張、足柄、北上
どう考えても保護者……初春、子日、秋津洲、天龍、天城、アークロイヤル
恐妻……叢雲、大井、龍田
3分の2が心休まらないとかいう、残念な結果になりました。
そもそも部下と懇ろになる気はなさそうですけどね。
果たして彼は幸せを掴めるのでしょうか?
「提督……欧州への増援、どうするつもりでしょうか……?」
「出す。出す、が。もう少し情報が必要だな。
少佐、アークロイヤル君に深海棲艦戦力について質問しても良いか?」
「私は大丈夫ですが……いいかい?アークロイヤル」
「Off course(当たり前)よ。
貴方の頼みなんだから、断るわけがないじゃない」
「ありがとう。それじゃ失礼ないようにな」
「任せて」
・・・
「それではよろしくお願いする。
とにかく確認したいのは、欧州における深海棲艦の勢力図だ。
君のような実力者は、あとどれくらいいるんだ?」
「なんだ、そんなことでいいの?肩透かしね。
そうね……大体縄張りのボスやってる奴らは……どうだったかしら……」
あごに手を当て、目を瞑り、古巣について思い出しているアークロイヤル。
部下を捨ててきたワケではない様子だが、その他のボスについては遠い記憶となってしまったようだ。
暫く考えたのちに、口を開く。
「紅海全域を支配しているのは、あの怠け者ね。
自分は空を飛びたいくせに大した努力もしない、口だけ女。
そのくせ艦載機飛ばされると、悔しくて必死で撃ち墜とそうとするんだから、性根がひん曲がってるわよね。
まぁ、一言で言えば変態よ」
「ふむ……」
「スエズ運河から北、地中海東側に居るのは、自称芸術家ね。
創作活動の素材が欲しいとかいう理由で、内地にまで足を運ぶらしいわ。たいしたモノ好きよね。変態としか言いようがないわ。
作品とか言いつつ、趣味の悪い廃棄物ばかり産み出す、悪趣味ナルシストといったところかしら。どうしようもない変態。
私が知る中でもかなりの変態ね」
「なるほど」
「地中海の西側、イタリア南部には、デカブツが居たわね。たしか。
胸や尻に余分に脂肪がついてて動きが鈍いくせに、踊るのが好きとかいう変態だわ。
尻尾の艤装を活かした創作ダンスが趣味とか言ってたわね。
ダンスこそ生き甲斐とか言ってる変態よ」
「そうなのか」
「そうなのよ。
あとはイタリア西部から北大西洋にかけての、ティレニア海のボスをやってる変態かしら。
別に飲む必要がない石油を飲むのが趣味の変態よ。アレはもう中毒ね。常に飲んでいるんだもの。とんだ変態だわ。
アイツが頼み込んでくるものだから、漁船を一隻残らず沈めることを条件に、石油を分けてやっていたわね。
聖域である漁礁を愚かにも破壊して造られた、北海油田なんていう忌々しいもの、頼りたくは無かったのだけれどね。
今を生きる魚類のために我慢することにしたのよ」
「そうか。随分視野が広いようだな」
「あら。アナタ、Admiralとは比べるべくもないけど、随分マシな人間のようね。
よくわかっているじゃない」
「憎い過去よりも、よりよい未来を選んだのだろう?
それが最善と頭で分かっていても、実際に行動できるものは少ない。
大したものだ」
「ふふん。当然ね。
その辺の低俗な奴らと同じにされては堪らないわ。
今の世界がどういう状況下にあるか、まるで見えていない、見ようともしていない猿などと、同じに思われるのは屈辱よ」
「そうか。失礼した」
「まぁ、Admiralに免じて許してあげるわ。
アナタは比較的分かっている方でしょうし」
「そうだといいのだが」
「……あとはもう目立った奴はいないわね。
ジブラルタル海峡でダラダラしてたのは、そこで寝てる天城だし、北大西洋全域は、さっき話したじゃじゃ馬だし、北海にいたのは私だし、バルト海は私の部下の潜水艦だし。
日本から派兵するなら、今話した順に接敵するはずよ。
さっさと行って、全員沈めてきなさい」
「む。話を聞く限り、全員知り合いのようだが……」
「知り合い?そんな関係ではないわ。
ただ顔を知っているという程度の関係よ。
私に対して変に気を回さず、好きにすればいいわ」
「そうか」
「流石に天城をどうこうしようというなら、止めさせてもらう。
ま、そんな愚かなこと、しないでしょうけど」
「そうだな……ふぅ」
話が一区切りし、ため息をつく元帥。
さしもの元帥も、怒濤の裏情報でお腹一杯なのだろう。
「これで聞きたいことは全部?
もう下がってもいいかしら?」
「いや、申し訳ないが、もう一件ある」
「そ。ならばさっさと聞きなさい」
「すまんな。
今聞いた航路では、君と同じような強者が、多数待ち構えているとわかった。
ならば、アフリカ大陸を大回りし、喜望峰経由でイギリスまでたどり着く航路はどうか。
姫級個体はこちらにもいるのか?」
「私とあの変態どもを一緒にしないでくれる?
奴らは実力も気品も大したことない連中よ。訂正なさい」
「それは失礼した。度々すまない」
「わかればいいわ。
それで、喜望峰航路だったわね。
なに、アナタたち、大航海時代のような航海をするつもり?
スエズを突っ切れば断然早いのに、ナンセンスだわ」
やれやれ、といったジェスチャーをとる、アークロイヤル。
彼女の感覚では、今話していた二つ名個体は、障害物という扱いですらないらしい。
戦闘が起こることよりも、到着までにかかる距離の方が、彼女にとっては重要なようだ。
「それができれば一番なのだが。
どうにも君の言う変態達と連戦出来るほど、我々の戦力は充実しているとは言いがたいのでな」
「あら、そう。まぁどうでもよいけど。
……そのルートには知性ある深海棲艦は居なかったはずよ。
少なくとも、理性的なやり取りが出来るレベルの個体はね。
ま、原始的なだけあって、単純なpower(パワー)だけなら、そこそこあるだろうけど」
「そうか。それはよいことを聞いた。
……聞きたいことは以上だ。手間をかけたな」
「そう」
・・・
「「 …… 」」
あまりにも淡々と進むふたりの会話に、口をはさめなかった鯉住君と大和。
話を聞く限り、アークロイヤルは欧州の中では随分顔が広いようだ。
実力者の深海棲艦について非常に幅広い知識を有していることから、その認識で間違いないだろう。
というか、彼女の話を聞く限り、欧州深海棲艦の実力者には、変態しかいないようなのだが……
そして彼女が話していたメンバー以上に、彼女自身も相当な変態だということには、ツッコミを入れていいのだろうか……
「『フォートレス』『レディ・ツェペシュ』『バレリーナ』『オイルドリンカー』……
さすがに海域ボスね……二つ名個体が勢ぞろいじゃない……」
「あの、大和さん……
彼女の話を聞く限り、上位の姫級を相手どらない航路を行くとしても、相当な戦力が必要だと思うんですが……
本当に救援に向かうんですか……?」
「正直言って不安はありますが……
提督……元帥が救援を出すと言っている以上、考えがあるはずです。
少佐のおっしゃる通り、私達が先頭に立って出撃することになるかもしれませんね。
それでも、どうあれ、私達は粛々と従うまでです」
「今でこそアークロイヤルも天城も、こちらに友好的ですが、彼女たちに初邂逅した時は大変でした……
正直言って、彼女たちクラスの存在と戦闘するとなれば、いくら大和さん達だとしても無事ではいられないでしょう……
貴女達のことが心配なんです……失礼かもしれませんが……」
不安そうな顔で大和に話しかける鯉住君。
彼女たちのヤバさを知っているからこその、この反応である。
普段仲良くしている大和が、生きて帰れるかわからないほどの激戦区に飛び込もうというのだ。
それを黙って見送れるほど、彼の神経は太くはない。
そんな友人を見て、ニッコリとほほ笑む大和。
「大丈夫です。龍太さん。
私達は誉ある日本海軍が誇る大本営・第1艦隊です。
早々やられはしないわ。安心して」
「……すいません。お節介でしたね」
「いいの。心配してくれて嬉しかったわ。
絶対に生きて帰るから、その時はまた、お話ししましょうね」
「ええ。楽しみに待っていますよ」
「ふふ。そもそも作戦がいつ始まるかもわからないのだけれどね」
「ハハハ……それもそうですね」
・・・
アークロイヤルから情報収集を済ませた元帥と大和。
元帥の様子を見ると、十分な情報が揃ったようで、先ほどの話も合わせてメモを取りまとめている。
それを静かに見守る一同。
アークロイヤルは暇そうに欠伸をしながら、大和は得られた情報を頭でまとめながら、鯉住君は心配を紛らわせるために、無意識に天城の頭をなで繰り回しながら、それぞれが元帥の動きを待つ。
……そんな時間が数分続き、ついに元帥がこれからの動きを発表する。
「……待っていてもらって悪かった。
これからの動きを決めたので、聞いてもらいたい」
元帥の開口一番、鯉住君がそれに待ったをかける。
「あ、あの、元帥……
私もそのような重要決定、聞いてしまっていいのでしょうか……?」
「よい。むしろ、少佐の協力も必要になるので、聞いてほしい」
「え!? わ、私もですか!?
出来て数か月の鎮守府に、そんな大役、身に余ると思うんですが……!!」
まさか自分も絡むことになるとは思わなかった。
動揺してしまう鯉住君。
「うむ。とはいえ、欧州救援に同行してもらおうということではない。
その辺りは今からの説明ではっきりさせよう」
そう言うと元帥は一呼吸おき、改めて話を始める。
「欧州救援は私が指揮を執り、戦闘要員としてリンガ泊地、輸送要員としてパラオ泊地、後方支援要員として佐世保鎮守府、それぞれに要請をかけようと思っている。
これ以上の戦力は、反対勢力のことを考えると、動かすことができないだろう」
欧州救援については、大本営内で意見が割れている状態だ。
もちろん元帥といえど、反対勢力を無視して行動することはできない。
「少佐も知っているとは思うが、今現在、呉鎮守府からラバウル基地にかけて、深海棲艦の不穏な動きが見られる。
近々日本海軍の領海内で、大規模作戦を展開する可能性は極めて高く、それが欧州への派兵と被ることは十分に考えられる。
反対派の論拠はここであるし、至極真っ当な意見といえる」
「不穏な動きがあることは、鼎大将から聞いています。
近々大規模作戦が起こる可能性が高いことも」
「うむ。私達が欧州救援に出向いている間は、それ以外の鎮守府で有事対応してもらうことになる。
臨時指揮権は鼎君に預けるつもりだ。一番の古株であり、階級も問題なし。不満が出る事はあるまい」
「ふざけたところが多いですが、あの人すごく優秀ですもんね……」
「そこでラバウル以北は彼の指揮の元、運営してもらうつもりだが、ここ、ラバウル基地には、単独で防衛を任せようと思う。
本土からの距離と在中戦力を鑑みれば、妥当な線だろう」
「確かにおっしゃる通りですね」
「そこで少佐には、ラバウル基地を頼みたい」
「ファッ!?」
まさかのタイミングで自分の名前が登場し、変な声を上げて驚く鯉住君。
「な、なんでそこで私が出てくるんですかぁ!?
ラバウル基地を頼むって……白蓮大将がいるじゃないですか!?
ウチみたいな小規模鎮守府にとっては、荷が重いってレベルじゃないですよ!?」
「そういうことではない。別に戦闘を仕切れ、という話ではないのだ。
いずれ起きるであろう大規模作戦の際に、ラバウル基地の後方支援拠点として機能してもらいたい」
「あ、ああ、そういうことですか……
てっきり、私達が中心となって、大規模作戦を成功させろとかいう無茶ぶりかと……」
てっきり『戦闘で最前線に立て』と言われていると思った。
もちろん経験も実力も足りないため、そんな命令を受けられるはずもない。
誤解だと分かって、鯉住君は安堵の表情を浮かべる。
ちなみに研修中の彼に対しては、これくらいの無茶ぶりは日常茶飯事だった模様。
「今までの報告を見るに、少佐は後方支援を主軸とした運営をしていきたいのだろう?
それならばと思ってな」
「ホントに驚きましたよ……
でも、そういうことでしたら、こちらとしても願ったり叶ったりです。
確かにそのような鎮守府を目指してきましたし、人員も設備も十分なほどになりました……」
ここまで話して、ピタと表情が固まる鯉住君。
「……あ、設備……そういえば、その……設備についてですが……
私が、その……やらかしてしまったせいで……
なんというか……色々増えてしまったのですが……」
元帥の方から自分が言いだそうとしたことを提案してくれたので、気分を良くして一気に話してしまった。
そしてそこで気付いたのは、自分が暴走して色々はっちゃけてしまったという事実。
旅館にプールに畑にと、軍事施設には決して存在しない施設群がそれである。
寛容である元帥なら大丈夫だとは思うが、完全に軍規違反な手前、うっかり口に出してしまったことに動揺してしまった。
……しかしそんな調子で狼狽えている鯉住君に、元帥はいつもの調子で語りかける。
「よい。些細なことだ。
むしろ少佐が必要だと思ったから造ったのだろう?ならばよいではないか。
話に聞くところ、資金を不正に使ったわけでもないようだし、提督の裁量というくくりで処理させてもらう。
それでよいな?大和」
「提督がそうおっしゃるならば、何も異論はありません。
それよりも、少佐の功績を讃えて差し上げる方が重要かと」
「え、ええと……
元帥、寛大なお心、感謝いたします。
そして大和さん、功績とは一体……???
私は今回の件では、功績どころか、色々軍規違反的なことをやらかしてしまったのですが……」
咎められるどころか、功績という言葉が出てきたことに、首をかしげる鯉住君。
ひたすら謝る想定をしていた彼には、青天の霹靂といった話題だ。
「気づいていらっしゃらないんですか……?
少佐は今回、ラバウル第1基地・第2艦隊を救っただけではなく、北海とジブラルタル海峡の支配者であったおふたりを転化させ、欧州の情勢を劇的に向上させたのですよ?
しかも、誰一人犠牲を出すことなく、です。
これが称賛されないで、何が称賛されるというのですか?」
「あー……言われてみれば……」
「ホントに少佐はご自分のことに無頓着なんですから……
もっと自信を持って下さい」
「そうだな。
少佐、何か要望はあるか?
大和君が今言ったように、少佐の功績は本来讃えられるべきものである」
褒められ慣れていないのか、鯉住君は何とも言えない表情になる。
怒られると思っていたのもあり、どう反応していいのか戸惑っている様子。
「なんというか、今回は転化という現象を表に出せないこともありますので、別に何かをしていただきたいということもないのですが……」
「出世したいとか、所属艦娘を増やしたいとか、何でもいいのですよ?」
「いえいえ……むしろもっと、ささやかに暮らしたいと言いますか……」
「ささやかに、ですか……」
「はい。望みというか、なんというか……
もっと裏方として、注目されないようにやっていきたいんですが……」
「それは、なんといいますか……」
「厳しいな」
「そんな無慈悲な……」
元帥自らバッサリ切り捨てられてしまった。
そもそも一介の少佐が、こうして元帥と対面して会話できているのだ。
今さら目立ちたくないと言っても、時すでに遅しである。
・・・
「とにかく、今回の訪問で想定していた、大方の目的は達成することができた。
改めて協力感謝する」
「いえ、こちらこそ、寛大な処置をしていただき、ありがとうございました」
「人間にしては随分とまともなようで安心したわ。
Admiralに指示を出す以上、それなりでないと許すつもりはないもの」
「お眼鏡にかなったようで何より」
「いや、ホント……どうなることかと思いましたが、なんとか協力できたみたいで何よりです……」
「非常に有益な情報を得ることができた。
少佐とアークロイヤル君には、大きく助けられてしまったな」
「いえ、こちらこそ、寛大なお心で接していただき、ありがとうございます」
満足そうにうなづく元帥と、微笑んでいる大和を見るに、無事に今回の訪問はしのぎ切れたということだろう。
これから施設案内も控えているが、先ほど元帥直々に、勝手な行動に対してお許しをいただいたところである。
事前に報告が済んでいる以上、控えめに落ち着いて案内すれば、つつがなく事を終えることができるはずだ。
もしも、これから何かトラブルがあるにしても、些細なことで済む程度に収まるはずだ。
「それでは私はもう退室してもいいのかしら?
用件は済んだのでしょう?」
「ああ。わざわざ来てくれてありがとうな。
これからは自由にしてくれていいよ」
「了解したわ。Admiral」
元帥への情報提供を終え、涼し気な顔で退室を提案するアークロイヤル。
もちろん話が済んだ以上、彼女を拘束しておく必要はない。
快く提案を承諾する。
……しかし、彼女の去り際の一言には、この場を大変なことにする破壊力があった。
「……さあ、私は準備に戻るわ!
Admiralがいつでも中に解き放つことができるように、そして私はそれを喜んで受け入れられるように、ふたりの愛の巣の準備に!」
「「 !!!??? 」」
なんかいきなりすごいこと言い出したアークロイヤル。
それに激しく動揺する大和と鯉住君。
「ちょ、な、何言って……!
そ、それって……そういう……!?」
「ちょっとぉっ!!キミィ!!何言ってんのぉ!?
形容詞と目的語がまるっと抜けてるからぁ!!!誤解しか生まない表現になってるからぁ!!!
あと声が大きいからっ!!そんな発言、みんなに聞こえてたら……!!」
「大丈夫よ!そんな些細なこと!私の気持ちは伝わっているのでしょう!?
なんたって、私はもう既にAdmiralに、身も心も捧げたのだから!!」
「……ッ!?」
「捧げられてない!捧げられてないからぁ!!
それに俺にだけ伝わってもダメなの!この場の全員に伝わらないと!!」
「あははっ!貴方に伝わっているのなら、他は誤差よ!!
ふふっ!新たな命が、私達の間に……!!
ああっ!想像するだけで体が火照ってくるわ!こうしてはいられない!それではねっ!」
「……!!」
「キミ日本語上手でしょ!?
なんで俺の言うことが伝わらないのおおぉっ!!???」
バタンッ!!
非常に興奮した様子で、勢いよくアークロイヤルは退出してしまった。
この部屋に残されたのは、幸せそうによだれを垂らす天城、こんな状況でも落ち着いている元帥、茫然として青い顔をしている鯉住君。
そして、真っ赤な顔をして、プルプル震えている大和。
「ち、ちが……違うんです……!大和さん!これは……!」
「……!!」
「私達は、まだ出会って一週間も経ってなくてですね……!」
「一週間も経っていないのに……!
ケッコン相手がたくさんいるのに……!!
あんな……あんな……!!!」
「ご、誤解で……!!」
「この……
ヘンターーーーイッッ!!!!」
その後、アークロイヤルの大暴言と、大和の叫びにつられて、この鎮守府にいるすべての艦娘が勢ぞろいすることになった。
その際、天城の状況が状況だったために、もうひと悶着が起こった。
提督の股間を枕に、うつぶせで抱き着いている天城。
ズボンはよだれでビシャビシャ。
「すごく美味しいですぅ……」とかいう、意味深な寝言。
このせいで、何か勘違いをしてしまった叢雲から、腰の入ったタイキックを喰らわせられたり、
元帥に変態行為を見せつけるクソ提督の汚名を着せられ、木曾に処されそうになったり、
一瞬で全てを理解した龍田に、声にならないほどの大爆笑をされたり、
叢雲に問い詰められ、「膝枕してただけ」と釈明していたところを、凍死するかというレベルの冷たい目で大井に睨まれたり。
結局鯉住君は、甚大な精神的ダメージを負いつつ、誤解を解く羽目になったのであった。
さあ、私は準備に戻るわ!
Admiralがいつでも(熱帯魚を水槽の)中に解き放つことができるように、そして私はそれを(飼育係として)喜んで受け入れられるように、ふたりの愛の巣(水族館)の準備に!
日本語って難しいですね(すっとぼけ