艦これ がんばれ鯉住くん   作:tamino

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お久しぶりです。
今回はだいぶ前に書いた、人生ゲームで遊ぶ話のような感じです。

普段こんな感じで遊んでるんだなぁ、くらいに思っていただければ。




第85話

「あ゛ー……暇なのじゃー」

 

「今日は珍しく、やることがないよねぇ」

 

「今日は雨だから海域解放もないしねー。

……あー、やっぱお茶の間は冷房効いてていいわー」

 

「そうですね、北上さん!

この湿度の高さじゃ、私達の部屋ではくつろげませんよね」

 

 

本日の空は雨模様。

ラバウル第10基地では、出撃は雨天中止なのだ。

理由は当然濡れるのが嫌だから。なんとも緊張感がない話である。

もちろん護衛任務に関してはその限りではないが。

 

そんな日に非番の艦娘は、大体においてお茶の間(娯楽室)に集合する。

旅館にも談話室はあるのだが、あちらはマッサージチェアに卓球台というクラシック旅館スタイル。

それでは気を抜きすぎることができないということで……畳張りに長机、カゴに入ったアメちゃんという、ダラダラ推奨空間に惹かれて、いまだに豪農屋敷のお茶の間に集合するメンツは多い。

鎮守府棟でこの部屋だけ冷房完備であるのも、艦娘を呼び寄せる一因となっていたりする。

 

本日は呉異動組の初春子日姉妹と、雷巡コンビの北上大井姉妹がだらだらしているようだ。

 

 

「のう、子日や。なにか面白い遊びはないかや?」

 

「すぐに思い付くのは、トランプくらいかなぁ」

 

「むー……トランプでできる遊びは、一通りやってしまったからのう……

雷巡のふたりは、なにか思い付くことはないかや?」

 

「え~?だらだらしてればいいじゃんか。

せっかくの休みなんだし」

 

「そうですよ。

北上さんを見ていられれば、退屈なんてするはずないでしょう?」

 

「大井……それはお主だけじゃぞ……」

 

 

大井の全く参考にならない意見に眉をしかめつつ、初春は机にベターっと突っ伏す。

快適空間ではあるのだが、刺激が足りない。

毎度毎度なにかしら提督が引き起こすせいで、ちょっとの暇でもすごく長く感じてしまうようになったようだ。

 

 

「……そうじゃ!

こういう時の、わらわの旦那様ではないか!

鯉住殿に遊びに来てもらおうぞ!」

 

「姉さん、鯉住さんは多分執務中だと思うよ?」

 

「愛する妻が呼んでいるのじゃ!

体の半分以上が優しさで出来ている鯉住殿が、その程度の理由でわらわを放っておくはずがなかろう!」

 

「そうなのかなぁ……?」

 

「はぁ……提督は頭痛薬ではないんですから……」

 

「まま、いいじゃん大井っち。

はっちゃんの言う通り、提督だったら多分来てくれるだろうからね~」

 

「なんで休みの日にまで、提督と一緒にいなきゃいけないんですか……」

 

「嫌いな上司とかじゃないんだから、気にしない気にしなーい。

それじゃ呼んじゃって~」

 

「うむ!それでは電話を……」

 

 

 

プルルル……

 

 

ピッ

 

 

 

(はい、鯉住です)

 

「わらわじゃ!お前様!」

 

(ええ。わかってますよ、大丈夫。

というか、やっぱりその呼び方なんですね……

……それでどうしたんですか、初春さん?

今日は非番だったでしょう?)

 

「今みんなで茶の間におるんじゃがのう、退屈しているのじゃ!」

 

(た、退屈……?

カタログ見るとか、置いてあるもので遊ぶとか、色々できることあるじゃないですか)

 

「もうそれらはやり飽きてしまってのう!

お前様と一緒に何かしたいのじゃ!

というわけで、今からこっちに来てたもれ!」

 

(ええ……?

俺はいま執務中でですね……)

 

「そんな無体なことを言うでない!

お前様の愛する妻が、一緒になることを求めているんじゃぞ!?」

 

(その言い方ヤメテ!

……はぁ……仕方ないですね……確かにもう少しで執務も終わるし……

それじゃもう少し待っててください。すぐに終わらせ……ん、どうした叢雲?

ちょ、ちょっと何すr……!!)

 

 

ガササッ

 

 

(ちょっとアンタッ!!

何ワケの分かんないこと言ってんの!?

今コイツは執務中なんだから、邪魔すんじゃないわよ!)

 

 

電話口からは叢雲の大声が響いてきた。

いきなりボリュームが大きくなり、ビクッとしてしまう初春。

 

 

「ッ……!! ……おいっ!なんじゃ貴様!

今はわらわと鯉住殿が話している最中じゃぞ!それを邪魔しおってからに!」

 

(うるさいわね!!

ただでさえコイツは仕事が遅いんだから、余計な仕事増やすんじゃないわよ!)

 

「何が余計な仕事じゃ!嫁に構うのは主人の最も大事な仕事じゃろうが!

それに鯉住殿は、もう少しで執務が終わると言っておったではないか!

聞こえていたぞ!?」

 

(そういう話じゃないでしょ!?寝言は寝て言ってくれない!?

構ってほしいとかいうアホみたいな理由で、執務中に電話してくんじゃないわよ!!)

 

「何が寝言じゃ!! ……あ。はは~ん?わかったぞ!

いつものようにわらわ達の仲の良さに嫉妬しておるんじゃな!?

女の嫉妬は犬も食わんぞ!身の程をわきまえい!!」

 

(何ワケの分かんないこと言ってんのアンタわぁっ!?

とにかく、そこでおとなしく転がってなさい!

明日からバリバリ働いてもらうから!フンッ!!)

 

 

ピッ!!

 

 

すごい勢いで電話は切られてしまった……

 

 

「やれやれ……相変わらずの癇癪持ちじゃな」

 

「私は叢雲さんの言うことが正しいと思うなぁ」

 

「……ま、いいんですよ。

提督が来たところで退屈しのぎにもなりませんし」

 

「ふ~ん?そ~ぉ?

ま、大丈夫っしょ。どうせもうちょっとしたら来てくれるって。

それまでだらだらしてればいいっしょ」

 

「え?だって叢雲さん、そんなのダメだって……」

 

「まーね。ねのっぴーの言う通りだけどさ。

結局提督なら、色々済ませた後にこっそり来てくれるんじゃない?」

 

「そっかぁ。そうだといいな!

鯉住さんと遊ぶの久しぶりだから、楽しみだよっ!」

 

「北上の言う通りじゃな!

鯉住殿がわらわを放っておく理由などないからの!」

 

「まーあれじゃない?

執務の残りとムラっちの説教が終わり次第、来てくれるんじゃない?」

 

「……ここまで子供に期待させておいて来なかったら、ただじゃおきませんからね……」

 

 

 

・・・

 

 

一時間後

 

 

・・・

 

 

 

ガララッ

 

 

「……お待たせ」

 

「おお!待っておったぞ!お前様!」

 

「ホントに来た!わぁい!」

 

「お待たせしちゃったみたいだねぇ……」

 

 

なんだかゲッソリしているが、なんやかんや来てくれるあたり……

人がいいというかちょろいというかである。

 

 

「提督お疲れ~。ムラっちの機嫌はよくなった?」

 

「なんとか……」

 

「もっと仕事が出来るようになってください」

 

「相変わらずっすね……大井さん……」

 

 

すでに疲れているというのに、追撃をもらってしまう。

いつものことなので、誰も気にしていないのだが。

 

 

「それで!なにをして遊ぼうかのう!?

鯉住殿のことじゃから、何か考えてきてくれたのであろう!?」

 

「ああ……うん……一応ね」

 

 

そういうと彼は一冊の本を取り出した。

 

 

「これで遊ぼうと思って」

 

「なにそれ?……『水平思考パズル』?」

 

「うん、そう。

一言で言えば、推理ゲームみたいなものかな。

こっちがよくわかんない状況説明するから、その話を補完してく遊びだね」

 

「??? どゆこと?」

 

「そりゃ聞くだけじゃわかんないよねぇ。ま、実際やってみようか。

俺が今から問題出すから、それに答えてみて。

えーと……」

 

 

ペラペラと持ってきた本をめくる鯉住君。

手ごろな問題を探しているようだ。

 

 

「……これにしよう。

『ある姉妹が、ふたりで倉庫を掃除してました。

そしてそのあとふたりしてどこかに行きました。どこに行きましたか?』」

 

「……」

 

「……」

 

「……え? そんだけ?」

 

「うん。こんだけ」

 

「それだけでは、何が何やらわからないじゃないですか」

 

「そうだよね。大井の言う通り。

……というわけで、今からみんなには、俺に対して質問してもらいます」

 

「質問?どゆこと?」

 

「みんなにはこれから、『はい』か『いいえ』で答えられるような質問をしてもらう。

それに俺が答えていくことで、どんな状況か調べていくってわけさ」

 

「……それは確かに推理ゲームですね」

 

「そそ。

いくらでも気になったこと聞いてもらっていいから、みんなの違った発想を集めて真実を明らかにしよう、ってこと。まさに『水平思考パズル』ってわけ。

ホントは初春さんや子日さんくらいの子には難しいけど、キミたち艦娘の判断力があれば、大丈夫かと思って」

 

「ふふん!さすがはお前様じゃ!

わらわ達ならその程度、朝飯前よ!!」

 

「自信満々だね。それじゃ始めようか」

 

「うむ!

ズバリそれは、わらわと子日が工廠の掃除をしておって、そのあと空腹を満たすため、食堂に行ったということじゃな!」

 

 

ドヤ顔で自信満々に答える初春に、苦笑いする鯉住君。

 

 

「あはは……

あのですね……もっと外堀から攻めていってください……」

 

 

 

・・・

 

 

 

しばらく質疑応答が続き、色々と状況がわかってきた。

 

 

「……さて、そろそろいいかな?」

 

 

開示された情報

 

 

・ふたりはなかよし

・ふたりは艦娘じゃなくて人間

・倉庫は久しぶりの掃除で、随分汚れていた

・誰の指示で掃除したかは、特に関係ない

・ふたりは外出したわけではない

・どこかへ行ったのは、その必要があったから

 

 

「どうだい?わかったかな?」

 

「うん!体が汚れちゃったから、お風呂に行ったんだねっ!」

 

「正解!子日さん、よくできました」

 

「えへへ!」

 

 

ニッコリ笑う子日をみて、思わず鯉住君もニッコリ。

無意識に頭をなでなでする。

 

 

「えへへ~!」

 

「むむ!子日ばかりズルいぞ!」

 

「……ハッ! す、すまない、子日さん!

つい無意識に……」

 

「ううん!ありがとう鯉住さん!」

 

「い、いや、こちらこそ……」

 

 

なんなの?天使なの?

笑顔が眩しい……!

 

 

「提督ってロリコンなのかな?」

 

「ロリコンというより、父親とかそっち系な気がしますね」

 

「そう言われりゃそうかもねぇ。

娘もいないのに父性だけ強くなってるとか?」

 

「だいぶこじらせていますね」

 

「キミたち……全部聞こえてるからね……?」

 

 

・・・

 

 

「それじゃチュートリアルも終わったし、ちょっとだけ難しい問題に行こう。

どれにしようかな……」

 

 

ペラペラ……

 

 

「……これでいいかな。

 

『初めて見た目の前の女性を、私は一生守っていくと決意しました。

どういう状況か説明してください』

 

ちょっと難しいけど、やってみよう」

 

 

「えーとぉ……それって、一目ぼれ?」

 

「ふふふ。そう思わせる文章だからね。

でも違います」

 

「一目惚れと言えば懐かしいのぅ……

鯉住殿がわらわを口説いたあの日を思い出すのじゃ……」

 

「ちょっと、記憶のねつ造しないで下さいよ……」

 

「……このロリコン」

 

「ちが……大井、違うってわかって言ってるよね……?」

 

 

なんか話がそれてきた。

このままではいつまで経っても問題が解けないので、北上は場を仕切ることにした。

 

 

「はいはい。話進めるよー。

それって結構起こることなの?なんか変な話だけど」

 

「あ、ああ。答えはノーだね。

こんな状況はそうそうないかな」

 

「そうっしょ?そしたらあれかな?

SFとかのフィクションじゃないってことかな?」

 

「おー、いい質問するねー。

そうです。現実でも起こることです。すんごい稀な話だけどね」

 

「ふ~ん」

 

 

 

「それでは私も質問です。

この私というのは、男性ですか?」

 

「お、大井も鋭いね。そうです。男性ですよ」

 

「では、このふたりの間に愛はありますか?」

 

「真顔でスゴイこと言うね……」

 

「酸素魚雷喰らわせますよ?」

 

「すいません……

えー、愛はあります。ただし男女の愛じゃないね」

 

「……へぇ」

 

 

 

「私も聞くよ!

鯉住さん!その男の人は、その女の人と昔から知り合いだったの?」

 

「子日さんもいいとこつくね。

そう。昔から知り合いでした。かなり長い付き合いだね」

 

「……ん?あれ?

なんで昔から知り合いだったのに、男の人は女の人、初めて見たの?」

 

「ふふふ。そうなんだよね。

昔からこの私と女性は知り合いでした。でも、私は女性を初めて見たんだよね」

 

「??? んん……なんで? よくわかんないよぉ……」

 

「すごくいいところいってるよ!」

 

 

 

「わかったぞ!鯉住殿!

これはあれじゃな!ふたりは文通相手だったということじゃな!

手紙で愛を育み、実際に会って惚れてしまったということじゃろう!」

 

「あー、違います。ていうか文通って、渋いねぇ……

ちなみにメールでもないよ。男女の恋や愛ではないしね」

 

「むむ。そういえばそうじゃった。

ではふたりは実際に会ったことがあるという事かや?」

 

「お、そうです。

実際会ったことあるどころじゃないね。かなりの時間、一緒に居ました」

 

「むむ……?」

 

 

 

「さて、今までの話をまとめてみよう」

 

 

途中経過

 

ふたりは長年の付き合いで、長いこと一緒に暮らしていたが、その時初めて私は女性を目にした。

ふたりの間にある感情は男女の愛ではなく、親愛といった類の愛。

 

 

「……と、こんなところかな」

 

 

「なかなかよくわからん状況じゃのう……」

 

「ずっと一緒に居たのに、今まで見たことなかったんだよね……?」

 

「……」

 

「お?大井っち、なんか気付いた?」

 

「ええ、提督、質問いいですか?」

 

「もちろん」

 

 

 

「この男性……目が見えなかったのではないですか?」

 

「!!」

 

「それが手術か何かをして、目が見えるようになったのでは?」

 

 

 

「おお……!!

すごいじゃないか!正解だ!!

よくこれだけの情報で、その答えが出てきたね!!」

 

「……偶然ですよ」

 

「謙遜しなくてもいいって!

やっぱり大井は頭がいいなあ。勘も冴えてるし」

 

「……はいはい。それでは残りの謎を解明しますよ」

 

 

クールっぽく見せているが、まんざらでもない大井。

それが北上にしか気づかれていないのは、彼女にとっては幸いだろう。

大井はいじられることに免疫がないのだ。

 

 

「おおお!なるほどのう!

目が見えんかったから、初めて目にしたということになったのか!」

 

「一緒に暮らしてたけど、それなら顔がわからなかったのも納得だね!

大井さんすごいよぉ!」

 

「さっすが。大井っちは頭いいねぇ。

……そんで提督さ、あとは何をはっきりさせればいいの?」

 

「あ、そうだな。それは言っておかないとな。

あとは彼女が私にとってどういう存在なのか、これがでれば完答としようか」

 

「そっか。それはまだわかってないもんね」

 

 

 

「どういう存在も何も、その女性は妻じゃろう?」

 

「初春さんがそう思うのも無理ないけど、違うんだよね」

 

「では母親ですか?今まで世話してもらった恩返しということで」

 

「惜しい。けど違うね」

 

「えー?

身近にいる女の人で、奥さんでもお母さんでもないなんて、もう他に思いつかないなぁ」

 

「ふふふ」

 

「……ん?提督、今なんか反応したっしょ?」

 

「……お?」

 

「てことはさ。あれじゃない?

『女の人』ってあたりで空気がちょっと変わったから、そこに何かあるね~?」

 

「……では質問どうぞ」

 

 

 

「その女性って、人間じゃないね?」

 

「イエス!」

 

「しかもあれっしょ?

目が見えない人と一緒に暮らしてる動物なんだから、限られるよね?

……ズバリ、盲導犬だね!」

 

「正解!やるね!

それじゃこの話を、全部まとめてみてください!」

 

「おっけ~。

 

長年連れ添った盲導犬がヨボヨボになっててさ、手術して目が見えるようになった飼い主が、恩返しにこれから面倒見ようと思った。

 

……そんなとこかな?」

 

「おー!!完璧です!」

 

 

パチパチパチ!

 

 

「ふっふ~ん!

これがハイパー北上様の実力ってやつよ~!」

 

 

満足げに胸を張る北上に、みんなで拍手を送る。

みんなで辿り着いた答えなので、悔しいとか自分が答えたかったとか、そういう感情が出てこないのが良いところである。

 

 

「さすが北上さぁん!惚れ直しましたっ!」

 

「はー、成程のう。

言われてみれば、無い話ではないのう」

 

「ちょっと私には難しかったかなぁ」

 

「そうだね。ちょっと難易度高かったかも。

次はもうちょっと易しめにするからね。正解できるよう頑張ろう!」

 

「うんっ!」

 

 

この後もしばらくゲームは続き、楽しく休日を過ごすことができた休暇組なのであった。

 

ちなみに初春は翌日の業務を1.5倍ほどに増やされ、ブーブー言っていたそうな。

 

 

 

 

 




ついに我が鎮守府から、練度99艦娘が出てしまいました。瑞鶴です。

誰が一番先に99になるかレースを勝ち抜いた猛者ですが、上限解放するかは迷いどころ。
元々強い彼女を強化するべきか、他の回避率を上げたい艦娘を強化するべきか。

ちなみに最有力候補はレディ・カガ(98)です。
中破までの被弾を減らせれば、装甲空母並みお化け空母になるはずですが……
どうすっかなー。


ps:結局この話書いてる間に加賀ちゃんも99になり、指輪進呈は彼女となりました。おめでとうございます。
これで装甲空母との性能差は埋まったかな?
五航戦からの視線が痛い気がするけど、気のせいやろ!

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