HuGっと!プリキュア 竜騎の暗殺者   作:水甲

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第106話 しばりつけるもの

セリューSIDE

 

はなとさあやからある程度の事情を聞き、更にミナトが今日出かけていることを聞かされた私……

 

「元の世界に戻るか……」

 

「セリューさんはどうするんですか?」

 

「やっぱり……」

 

「私は帰るつもりはないかな?あっちの世界のことは戻る人たちに任せて……私は恩返ししたいしね」

 

「恩返し?」

 

私はさあやの方を見た。見知らぬ私のことをさあやは助けてくれた。それはとても大きい恩だから……

 

「いつか教える。それにしてもミナトがそういう事を悩んでるなんてね。まぁ仕方ないんだけど……」

 

ミナトははなたちと出会って少しずつ変わった。一番影響が大きかったのはえみるだったりするけど……

するとはなの妹のことりがこっちにやってきた。

 

「お姉ちゃん、さあやさん、セリューさん、えみるちゃんが……」

 

「えみるがどうしたの?」

 

「変なの?」

 

「「「変?」」」

 

ことりから事情を聞くと口癖の『なのです』を言わなくなったり、顔つきも変だったり、おまけに買い物袋が飛んできただけで危険を感じるはずが、なんとも思わなかったりしていて……

 

「お姉ちゃんたちもあとで見てみて」

 

「う、うん……」

 

「これってやっぱり……」

 

「今回のことが原因だよね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後になり、ビューティーハリーに集まった私達。話に聞いていたとおりえみるの様子がおかしいし……

 

「ごきげんよう。はぐたんさん」

 

「えみゆ、へん」

 

はぐたんまで感じ取ってるし、というか顔つきが伝染ってる……

 

「何や?あれ?」

 

「いつもと違うね」

 

「おまっ、いつの間に……」

 

「えみる~」

 

「えみる兄までおるんかい!?」

 

アンリとえみるのお兄さんも集まってるけど、やっぱり原因は……

するとはながかっぱの格好をしたり、さあやとほまれが二人羽織をして笑わせようとするが、今のえみるには全く効果がなかった。

 

「みなさんどうしたんですか?おかしな……」

 

「おかしいのは君の方だよ。どうして心を閉ざしているの?」

 

「私は……」

 

「えみる」

 

「ルールー」

 

ルールーはミライクリスタルをえみるに見せた。

 

「えみるの心を見せて下さい」

 

「心……私の……」

 

「私達は親友。隠し事はなしと約束したじゃないですか」

 

えみるが何かを言おうとするが、何故か何も聞こえてこなかった。もしかして……

 

「えみる?」

 

「まさか!?」

 

突然えみるとルールーのミライクリスタルが消え、えみるは倒れた。ルールーは抱きかかえるが、えみるは何かを伝えようとするが何も聞こえなかった。やっぱり声が……

 

「全くこういう時に何でいないのよ。あの馬鹿は……」

 

私はこの場にいないミナトのことを呟くのであった。それからえみるを家に連れて行くことになり、はなはパップルに連絡をして事情を説明し、しばらくツインラブの活動を中止してほしいといい、そしてミナトと一緒にいるである陽斗にも連絡をするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えみるを家で休ませる中、えみるはルールーに何かを伝えようとしていた。

 

「えみる?……ご め ん な さ い……どうして謝るんですか?謝るのは私です。私が……」

 

本当にどうすればいいのかわからない。すると突然部屋の扉が開かれ、中にはいってきたのはえみるのお祖父さんと抑え込もうとするえみるのお兄さんだった。

 

「なんや?」

 

「お祖父様、待って下さい!」

 

「わしに指図するな!」

 

お祖父さんはお兄さんを突き飛ばし、えみるにそっと近づいた。更にはえみるの両親も入ってきて

 

「あぁ声が出なくなるなんて可哀想なえみる……お前らのせいだぞ」

 

「えっ?」

 

「なんだこれは?」

 

お祖父さんが見せてきたのはツインラブのポスター……前に聞いたけどこのお祖父さんはえみるにギターをやらせることが否定的だって……にしても……

 

「ギターはやめろと言っただろ!!お前らがえみるをそそのかしたのか!!」

 

本気でこいつは何を言ってるんだ?悪人でもないけど思いっきりぶん殴りたい……

 

「えみる、よくわかったね。お前はずっと愛崎家の中で暮らしていけば良いんだ。そうすればこんな目にあわないんですむんだよ」

 

「そんなのおかしいです!」

 

はなが反論してきた。はながこのタイミングで反論しなければ私……ぶん殴っていたかもしれないな。

 

「これは愛崎家の問題だ!わしはえみるのためを思っていってるんだ」

 

「えみるのため……」

 

「えみる、わしを困らせないでおくれ」

 

「これは……」

 

「早く素直で可愛いえみるに戻っておくれ」

 

「えみるのためじゃなくってあなたの……」

 

はなが言いかけようとした瞬間、アンリが止めに入った。するとお兄さんがはなの代わりに怒った。

 

「家族だからって人の心を縛らないで下さい!」

 

「正人!お前!」

 

「自分ではない心に触れて新しい扉が開くこと……それは家族にも誰にも止められない!だって僕たちの未来は僕たちのものだから!」

 

お兄さんはお祖父さんを押さえつけ、えみるに語りかけた

 

「えみる、声を出して良いんだ。自分で思ったことを叫んで良いんだ!行け!えみる!扉を開け!」

 

「えぇい!邪魔を……」

 

『全く変わったな……これもはなたちのおかげか?』

 

突然ミナトの声が聞こえてきた。はなの方を見ると、はなは電話を掲げていた。

それと同時に窓を突き破ってミナトが入ってきた

 

「な、なんだ!?おまえは!?」

 

「どうも、えみるの彼氏であり……」

 

ミナトはえみるをお姫様抱っこし、お祖父さんを睨みつけた。

 

「お前みたいな人を縛り付ける奴からえみるを救いに来た王子様でもある」

 

「貴様……聞いてるぞ!!お前みたいな素性の知らな……」

 

「黙れ!これ以上喋るな!糞爺!!」

 

「うぐっ!?」

 

ミナトの殺気に怯えるお祖父さん……本当にタイミングが良いんだから……

 

「ルールー!」

 

「はい!」

 

ルールーがミナトの背中にのり、えみるとルールーを連れた状態で窓から飛び降りた。

 

「ま、まっ……」

 

「みんな、行こう」

 

はなたちもミナトたちを追いかけていくのであった。まぁ流石に窓からじゃないけど……

 

 

 




ミナトを活躍させるため、改変しました
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