ミナトSIDE
えみるを救出するちょっと前……俺、陽斗、クロトの三人でえみるの家の前まで来ていたが……
『えみる、よくわかったね。お前はずっと愛崎家の中で暮らしていけば良いんだ。そうすればこんな目にあわないんですむんだよ』
こいつ……えみるの爺さんだけど……苛立つな……
「えっとミナト、殺気が……」
「お前、本当に面白くなったな……で?どうするんだ?」
「この爺をぶん殴りに……」
一回ぶん殴らないと気がすまないな……えみるに怒られそうだけど……
「まぁまぁ落ち着いて……そうだ、折角行くんだから、格好良く行かない?」
「陽斗、そりゃいいな……オウガデーモン起動」
クロトがオウガデーモンを起動させた。何だ?突然?
「金棒に乗れ」
「わ、わかった」
「えみるちゃんの部屋はどこらへん?」
「えっと、あそこだけど」
えみるの部屋を指差すと、クロトが思いっきり金棒を振りかざし
「ぶっ飛んでいけ」
「頑張れ」
「はぁ、こういうことか……付き合わせて悪いなふたりとも」
「「いいってことよ」」
俺は電話で一言告げた瞬間、クロトが思いっきり俺をえみるの部屋に向かって吹き飛ばしていくのであった。
そんなこんなでえみるを助け出し、ルールーと一緒にえみるにとって思い出深い樹の下まで来ていた。
「えみる……」
「るー、るー」
「ゆっくりでいいですから……」
「み、なとさん……」
「えみる、あのさ、俺決めたんだ……俺は……」
大事なことを告げようとした瞬間、どこからともなく猛オシマイダーが現れた。邪魔しやがって……
「ふたりとも戦えるか?」
「すみません……今、ミライクリスタルが……」
「詳しくは聞かないけど、避難してろ!!狂龍騎!!」
狂龍騎に代わり、猛オシマイダーを思いっきり殴った。この猛オシマイダー……まさかと思うけど……
「ミナトくん!」
「エール、みんな遅いぞ」
「ごめんなさい」
「いや、あんたが来るのが遅かったんだからね」
「本当よ。それにしてもあの猛オシマイダー……」
セリューも気が付いたみたいだな。あれはえみるの爺さんだと言うことを……
「あははは、現れたね。プリキュア、ナイトイェーガーズ、だけど変身できないやつが二人いるみたいだけど……まずはそいつらから……」
木の上から見ているビシンは猛オシマイダーに指示を出し、えみるとルールーに襲いかかった。ルールーはえみるを庇いながら吹き飛ばされた。
「ルールー!?」
「大丈夫です。私はアンドロイドですから……」
「やれ、あいつらにトドメを……ごふっ!?」
邪魔をしたビシンの頭を思いっきり踵落としを喰らわした。正直イラつきが半端ない
「ミナトくん、えみるたちのところに行ってあげて」
「エール、わかった」
俺は二人のところに駆け寄った。
「ルールー、私ヒーロー失格です」
「どうしてですか?」
「だって……困らせてもいいですか?」
「はい」
「ルールーと一緒にいたいのです。ずっと一緒にいたいのです。未来に帰ってほしくないのです。ずっと、ずっと、ずっと……」
「えみる……」
泣きじゃくるえみる。ルールーはそっと抱きしめた。
「えみる、私はえみると出会ったから未来を信じようと思いました。これはミナトにもいいましたが、未来では歌が……音楽がないんです。だから未来に戻ったら未来の人々に音楽というものを……私達の愛を届けたい。これがあなたと出会えた奇跡がくれた私の夢です」
「ルールー……」
「未来で待っています。私達はずっと親友です」
「ルールー、はい」
その瞬間、二人のもとにミライクリスタルが現れた。二人はそれを受け取り
「「あなたを愛し、わたしを愛する」」
二人がプリキュアに変身し、俺の隣に並び立った
「「輝く未来を抱きしめて!!みんな大好き!愛のプリキュア!」
「キュアマシェリ!」
「キュアアムール!」
「二人共……行くぞ!!」
俺たち三人で猛オシマイダーに立ち向かっていく。アムールとマシェリの二人で猛オシマイダーの触手を押さえつけ、俺は下から思いっきり猛オシマイダーの顎に一撃を入れた。
「ミナトさん!」
マシェリは俺にキスをした瞬間、愛龍騎に代わり桐一文字で猛オシマイダーの触手を切り裂いていく。
「あとは任せたぞ!!」
「「「「「メモリアルキュアクロック!マザーハート!HUGっとプリキュア今ここに!」」」」」
「ワン・フォー・オール!」
「オール・フォー・ワン!」
「ウィーアー!」
「プリーキュアー!」
「明日にエールを!」
「「「「「ゴーファイ!みんなでトゥモロー!」」」」」
マザーハートの力で猛オシマイダーを浄化し、ビシンも姿を消していた。
翌日、ツインラブのライブを聞きながら俺はあの樹の下でえみるのことを待っていた。邪魔されてしまい伝えたいことを伝えられなかったから、今日はしっかり伝えないとな。
「おまたせしましたのです」
「悪いな。疲れてるのに……泣いてたのか?」
「は、はい……みんなで泣いていました」
笑顔を見せるえみる……そうだよな。みんなも別れるのは辛いもんな……
「えみる、聞いてほしいことがあるんだ」
「大丈夫なのです。涙はさっき流しましたから……ミナトさんをお別れになっても……」
「俺はこっちに残るよ」
「えっ?」
俺の言葉を聞き、涙を流すえみる。俺はそっとえみるを抱き寄せた。
「考えたんだ。考えて……考えて……でも答えが見つからなかった。だから相談したら……自分の心に従えって言われたんだ。そしたら答えが見つかった」
「で、でも……元の世界に帰ったほうが……」
「忘れたのか?お前は俺に辛い昔を思いださないくらい、幸せな明日を……思い出を作っていくって……」
「それは……」
これだけじゃ足りないか……それだったら……
「えみる……俺はお前とずっと一緒にいたい……だから結婚しよう」
俺はえみるにキスをするとえみるは顔を真赤にさせながら固まっていた。
「えみる?おーい……」
「はっ?ミナトさんに求婚されたのです……夢ですか?」
「いや、人のプロポーズを夢オチにしないでくれないか?」
「それじゃ……結婚って……まだ私は子供……」
「待ってるから……結婚できるまで……」
「ミナトさん……嬉しいのです……幸せにして下さい」
えみるは物凄く嬉しそうにしながら抱きついてくるのであった。ちゃんと幸せにしないとな……
にしても……
「お前らはのぞき見が好きだな」
俺がそう告げた瞬間、木の陰からはなたちが出てきた。
「えっと……結婚おめでとうなのかな?」
「良かったね。えみる」
「にしてもミナト、よくとまぁ恥ずかしいことを言えるよね」
「王子様とかね」
はな、さあやが祝福し、ほまれ、セリューがからかう中、ルールーはと言うと
「未来でミナトとえみるの子供……または子孫のお世話は任せて下さい!!」
気が早い気が早い
「えへへ~」
えみるは嬉しそうにしてるし、まぁいいか……