チェルシーSIDE
私とアンリはほまれの練習を見ていたが、どうにもほまれの動きが悪い気がする
「やっぱり悩んでるね」
「アンリ……それにチェルシー……」
「全然集中できてない」
「もしかしてあのことを悩んでるの?」
「あのことって……」
「恋について……」
「恋をしているほまれ、僕は好きだけどね」
「私も……ただその思いを伝えずにいるのは良くないことだよ」
「今はスケートに集中したいの。お母さんを安心させたいし……」
何というかほまれは本当に頑固だ。何で自分の心のままに動こうとしないんだか……
「誰のためでもなく、ほまれのために滑ればいい。100%の輝木ほまれを見せてくれ。それが僕たちの笑顔になる」
「私は……」
その日の夜、ほまれが縁側で母親と何かを話していた。話し終えた後に私が声をかけた。
「チェルシーはさ、恋ってしたことある?」
「恋ね~さぁどうだったかな?私の場合は色々とあったからね」
ガイアファンデーションを手に入れてからずっと暗殺者として生き続けてきた。そういった幸せなことを経験したことは……
「あ~まぁあったっちゃあったかな……ただそれが恋なのかどうかはわからないけど」
「どういうこと?」
「私のある仲間に対して特別な感情を抱いたことがある。ただそれだけよ」
「そうなんだ……」
「ほまれはさ、本当の気持ちを伝えたほうが良いよ。伝えられないままだと本当に後悔する」
「後悔……」
「それにね。私としては……ううん、多分だけどミナトはこう思ってるはず。ほまれたちは幸せな未来を歩んでほしいって……」
きっとあいつならそう言うだろうな……それに私もこっちの世界に来てからそう思うようになってきた。
「頑張ってね。ほまれ」
「チェルシー、うん」
次の日になり、はな達と話しているとほまれはあることを言い出した。
「はな、フレフレして!さあやもはぐたんも、今から私のハート100%マジアゲするから」
「ほまれ……」
「私はしなくていいの?」
「チェルシーは昨日応援してくれたから……」
「そっか」
「「フレフレほまれ!」」
「ふえふえほまえ!」
はな達が応援し、ほまれは駆け出していった。私は応援席にいるえみるとルールーにハリーを連れてきてもらうように連絡するのであった。
ハリーとほまれが向き合い、はなたちは邪魔しないようにその場を離れるが、私とサヨの二人だけは物陰に隠れて様子を見ていた。
「どないんしたんや?もうすぐ本番やろ」
「あっ、あのさ……」
「というか俺、お前に謝らんといかんよな」
「えっ?」
「真剣に頑張っとる時に茶化すようなこと言って、悪かったな。ごめん」
何というかこういう時に謝るのって、というかハリーはほまれの気持ちに……気が付いてなさそう……
「ほんとに鈍感」
「はぁ?」
「ギャグつまんないし、すぐふざけるし、大事なこと隠すし、ネズミだし、でもなんでだろ。あんたといると全然うまくしゃべれないし、喧嘩しちゃったり、そんなのばっか……なのに……あんたが好き」
ついに言ったか……サヨも何故かガッツポーズしてるし……
「輝木ほまれはハリーのことが大好きです」
ほまれはハリーに自分の気持を伝えた。だけどハリーは……
「すまん。俺はお前の気持ちに答えられへん。俺も気持ちを伝えたいと思ってるやつがおる。それをうやむやにしたままお前の気持ちには答えられへん」
ほまれはハリーの答えを聞き、ハリーの胸を軽く叩き……涙を流しながら笑顔で……
「ありがとう。すっきりした。最高のスケートすべるから見ててね」
ほまれはそのまま走っていった。私とサヨは残されたハリーのところへ行こうとするとそこにミナトがやってきた。
「なんや、のぞき見か?」
「ちょくちょくやられてるからその仕返し……なんてな」
「何か言いたげだな」
「とりあえずちゃんと思いを伝えるのか?」
「……誰にや?」
「お前が伝えたいやつに……」
「ちゃんと伝える」
「そっか……」
ミナトは黙ったままハリーの背中を思いっきり叩いた。
「ほら、見てやれよ。ほまれの演技を」
「当たり前や」
観客席に戻るハリーを見送るミナトは、こっちにやってきた
「お前らは行かなくて良いのか?」
「私達はね」
「ここにいるべきだと思ってるから……それに」
私は外を見るとビシンの姿を確認できた。こういう時に邪魔をするのはやめてほしいものだね
「ミナト、行くわよ」
「当たり前だ。後ろは任せたぞ。サヨ、チェルシー」
ミナトSIDE
外に出るとビシンと猛オシマイダーが姿を現した
「何だ。お前たちだけか。プリキュアはどこだ!」
ビシンがそう言う中、俺は猛オシマイダーを思いっきりぶん殴った。
「邪魔してやるなよ」
「猛オシマイダーに向かって放て!!」
サヨが矢で猛オシマイダーを射っていく。更にチェルシーは背後に回り込みビシンの肩に針を刺した
「ちっ、なんなんだよ!お前らは!」
「悪いけど、本当に邪魔はしてほしくないの」
「あっちには思いを告げて最高に輝いている女の子がいるの!!」
「だから邪魔すんじゃねぇ!!狂龍騎!!更に桐一文字!!」
狂龍騎になり、桐一文字で猛オシマイダーを切り刻んでいき、猛オシマイダーはそのまま浄化されるのであった。
「な、なんなんだよ!お前らは!」
ビシンはそのまま去っていくのであった。
会場に戻るとほまれたちが慌ててこっちにやってきた。
「あれ?クライアス社は?」
「「「気のせいじゃない?」」」
「あの気の所為って……」
「たまには猛オシマイダーやらクライアス社が出てこないことだってあるからな」
俺はそう言うと、何故かはなたちは嬉しそうにしていた。
「ミナトさん、お疲れ様なのです」
えみるがそう言うが、全く何のことだか……