「本当にこれでいいのか?」
「いいって、きっと喜ぶぞ」
「えぇ喜びます」
とあるお店から出てきた俺たち。ラバとルールーの二人に手伝ってもらって、えみるのクリスマスプレゼントを買うことが出来た。
あとは……
「ルールー、その食材は?」
俺はルールーが持っている袋の中身を見た。中身からしてみるとカレーでも作るのか?
「これは……その……」
「……まぁお互い頑張ろうか。ルールー」
「はい……」
顔を赤くするルールー、トラウムは幸せだろうな。俺たちは一旦その場で別れるのであった
その日の夜、サンタ、トラウム、はな、えみるの四人がプレゼントを配りに行っている間、俺は帰りを待っていた。
「中に入らなくってええのか?」
ハリーが毛布を持ってお店の中から出てきた。俺は毛布を受け取り
「何となく外で待っていたいんだ」
「そっか……ん?ほら帰ってきたみたいやぞ」
ハリーが指を指したほうを見ると丁度帰ってきたところだった。はなたちがソリから降りるとえみるはすぐに俺に気がついた
「ミナトさん、外で待っていたんですか」
「あぁ」
「こんなに冷たく……」
心配そうにしているえみるに僕はそっとマフラーを巻いてあげた
「あ、あの……これ……」
「クリスマスプレゼント。今日のうちに買ってきたんだ」
「あ、ありがとうございます……」
えみるは嬉しそうにしていると、今度はポケットからあるものを取り出した
「これは?」
「ネックレスです。出来ればそのお守りとして……」
「そっか」
俺はネックレスを受け取り、すぐにつけた。
「ありがとうな」
「はい」
「いや~お熱いね~」
はなはニヤニヤしながら僕らのことを見ていた。えみるは恥ずかしそうにするのであった。
次の日のこと、パップルたちに呼び出されて俺たちはパーティーに参加することとなった。
会場の準備も終わり、早速ツインラブのライブが始まろうとしたときのことだった。会場の扉が開かれそこにはジェロスの姿があった。ジェロスの手には見覚えのあるものがあった。
「あれは私の発明品!?」
ジェロスが発明品から何かを発射すると、トラウムは咄嗟に飛び出してルールーを守ったが、その場で止まった状態だった。
「あれは前にジェロスの部下が使っていた……」
「私には時間がないの!時よ止まれ!チアーズ!」
ジェロスが発明品を飲み込むと人型の猛オシマイダーに姿を変えた。
「みんな、行くぞ!」
俺は狂龍騎になり、はなたちはプリキュアに変身し、ジェロスへと立ち向かっていく。
ジェロスは俺たちに攻撃を喰らわせながら、街中の時を止めていく
「これ以上させるか!」
俺は右腕を大剣に変え、ジェロスを思いっきり叩きつけ、追撃にエールのフラワーシュートを喰らわせた。
ジェロスは立ち上がると、近くにいたはぐたんをみた。
「ぷりきゅあ~」
「泣くな!猛オシマイダー!」
「どうしてはぐたんを……未来を否定するのですか!」
「小娘が説教するな!」
ジェロスがビームを放つが、エールがミライブレスで攻撃を受け止めていた。
「どうして時間が進むのが怖いの?未来はきっと……」
「あんたたちは知らないのよ!どれだけ頑張っても可愛がられるのは若いうちだけ!年をとるたび、色あせていく……そんな未来!!」
ジェロスがビームを強くしていくが、アンジュとエトワールの二人もエールと一緒に防いでいく。するとジェロスの前に見覚えのある二人が現れた。
「「やめてください!ジェロスさん!」」
「タクミ、ジンジン……いまさら何しに来た。私に未来がないと見限ったくせに……」
「違います。俺たちは」
「ジェロスさんの足を引っ張るといけないと思って、でも」
「そんなの関係ない。俺たちはジェロスさんの笑顔が大好きなんだ」
「!?」
「全く何を焦っているのかしらね。ジェロス」
気がつくとメラルドが現れ、呆れた顔をしていた
「何だ?邪魔をしに来たのか?」
「そのつもりだったけど……ちょっと教えたいことがあってね。ジェロス、貴方は年をとっていくことが嫌だって言ったわね。だけど違うわ」
「メラルド……」
「女性はどんなに歳を取ろうが……魅力が溢れていくものよ。そこの部下二人もそう思うでしょ」
メラルド……いいこと言ってるんだけど……なんだろう?なんか突っ込みたくなるようなことを言ってる気が……
「さぁプリキュア、彼女を救ってあげなさい」
メラルドはそう言い残して姿を消すのであった。
「「「「「メモリアルキュアクロック!マザーハート!HUGっとプリキュア今ここに!」」」」」
「ワン・フォー・オール!」
「オール・フォー・ワン!」
「ウィーアー!」
「プリーキュアー!」
「明日にエールを!」
「「「「「ゴーファイ!みんなでトゥモロー!」」」」」
『私ももう一度……』
浄化されたジェロスは涙を流すのであった。
戦いも終わり、みんなでクリスマスパーティーを楽しむ中、俺は一人外に出た。
「ジェロスも救われて、クライアス社との戦いも……それにハイトたちの戦いも決着が近づいてるな……」
俺はえみるからもらったネックレスを見つめた。
「今度は誰も死なせないようにしないとな」