HuGっと!プリキュア 竜騎の暗殺者   作:水甲

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第123話 最終決戦ー愛龍騎vs憎龍騎ー

ミアSIDE

 

「仲間は失い。それでも君たちはまだ明日を信じるというのか?」

 

「私達はあきらめない」

 

「ここで終わりにするために……」

 

ジョージ・クライと対峙した私達は同時に駆け出した。ジョージ・クライは本を使い、黒い波動を放ってきた。私とエールさんは黒い波動を弾きながら前へと進んでいく。

 

「人の欲望は尽きない!」

 

「そうかもね!」

 

「それでも!」

 

二人同時に攻撃を仕掛けるが、ジョージ・クライを私を吹き飛ばし、エールさんを後ろから押さえつけた。

 

「共に生きよう。傷つけるもののいない世界で永遠に」

 

「永遠なんていらない!」

 

「貴方の言う世界は絶対にね!」

 

桐一文字を大きく降るが、ジョージ・クライは避け、本を拾い上げた。

 

「なぜわからない!叶わない夢だと言うのに!」

 

「それでも私は……」

 

「叶わない夢はきれいごとだ!!どれだけ願っても!」

 

本から放たれた雷が私達を襲い、私は膝を付き、エールさんは変身が解けてしまった。

 

「世界は変わらない。ただ異端として排除されるだけだ!」

 

ジョージ・クライはゆっくりと私達に近寄ってきた。この人は世界そのものに絶望してる…………

 

「やはり僕が描いた世界の結末が正しかったと……君はもうプリキュアではない」

 

ジョージ・クライがそう告げた瞬間、はなさんはゆっくりと立ち上がった。

 

「私は……諦めない……私のなりたい私……それは誰でもない……自分で決めることだったんだなって……」

 

はなさんは力強い言葉でジョージ・クライに向かって語りかけた。

 

「はぐたんが来てくれて……大勢の人たちと出会えた。けど、そんな人も迷いながら生きている」

 

「そうだ。生きている限り苦しみは続く」

 

「そうだね。生きるって苦しい。めちょっくな事がいっぱいあるし……ミナトくんたちだって沢山つらい思いをしてきたけど……でもだから私は応援したい。フレフレ!その気持ちが一人じゃないって抱きしめたい」

 

「綺麗事だ!」

 

ジョージ・クライの本から大量のエネルギー弾が降ってきた。私ははなさんの前に出て桐一文字で弾いていく。

 

「真っ直ぐ理想を語る君のことを人々は冷笑する!嘲笑う!馬鹿にする!」

 

「例えバカにされたって!私は何度でも立ち上がる!立ち上がってみんなを応援する!フレフレ私!これが……これが……私のなりたい!!野乃はなだぁーーーー!!」

 

はなさんがまばゆい光に包まれ、キュアエールに変身した。

 

「輝く未来を抱きしめて!みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!!」

 

変身し、ジョージ・クライの本を打ち砕いた瞬間、捕まっていたはぐたんが救出されるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミナトSIDE

 

俺とフォルシュの戦いの舞台……そこは俺にとっては嫌な思い出しかなかった。

 

「こんな場所で戦わせるなよ……」

 

「お前にとって死に場所にふさわしい場所だろ!」

 

「そうかもしれないな……何せ!!」

 

俺は殴りかかるが、フォルシュはレギオンで防いだ。

 

「この場所は……アヤ副隊長が死んだ場所だからな!」

 

嫌な思い出しかない。何もできなかった自分を責め続ける俺、ただ呆然と立ち尽くすセリュー、死を受け入れきれなかったクロト……何ていう場所で戦わせるんだよ!

 

「僕が憎いか?だがな僕のほうが憎いんだよ!」

 

フォルシュは俺の拳の連打を弾いていき、距離を取り、レギオンを構えた。

 

「お前に負けた時……リアンとブリッツが受けた痛み……今憎悪に変わり……お前を殺す!!憎龍騎!!」

 

フォルシュとレギオンが一つになり、禍々しく、青黒い龍の鎧の姿に変わった

 

「憎い!憎い!お前が憎い!」

 

フォルシュの拳を喰らい続け、鎧にヒビが入ってきた。このままだと愛龍騎が……

 

「憎悪の前に愛なんて無駄なんだよ!!」

 

フォルシュは右腕を剣に変え、俺を切りつけた。

 

「があああ!?」

 

鎧を貫通し、血が流れてきた。俺は傷口を抑えようとした瞬間、フォルシュのしっぽが俺に巻き付かれ、地面に叩きつけられた。

 

「がはっ!?」

 

「レギオンの無限の再生を無くなったが……お前を殺すことができる!!」

 

左腕を斧へと変え、俺に振り落とそうとしていた。再生能力がなくなったか……それは……

 

「好都合だ!!」

 

振り落とされる斧に向かって思いっきりぶん殴った瞬間、フォルシュの斧は砕け散った

 

「何!?」

 

「悪いな……この愛龍騎はレガオンを限界を超えた力を扱えるようになっている!!」

 

戦う前に沢山の愛をマシェリからもらっている。だからこそこんな所で負けるつもりはない!

 

「愛の力で限界を超えることは……」

 

「できるんだよ!!憎悪に支配されたお前にはわからない!!愛龍騎!一点集中!!」

 

右拳に全ての力を込め、構えた

 

「憎龍騎!!」

 

フォルシュが胸から巨大な砲台を展開させ、砲撃してきた。それと同時に俺は突っ込んでいった。

 

「うおおおおおおおおおおおおお!!」

 

「オオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

二人の攻撃がぶつかりあう中、俺は砲撃の中へと突っ込んでいき、フォルシュの胸を思いっきりぶん殴った。その瞬間、憎龍騎は解除され、フォルシュは倒れるのであった。

 

「育んできた愛……憎悪になんか負けるかよ」

 

「負け……た……のか……僕の憎悪では勝てなかった……」

 

フォルシュはそのまま塵になるのであった。俺は愛龍騎を解除し、膝をついていた。

 

「はぁ、はぁ、流石に全力だと……疲れるな……レガオンも……」

 

亀裂が入ったレガオンを見つめる俺……流石に無茶をしすぎたけど……まだ戦いは終わってない。他の幹部はみんなが倒してくれているはずだ。あとは……

 

「ハイトを倒さないとな」

 

なんとか立ち上がり、戦いの舞台が崩壊していくのを見ていた。きっと他のみんなが勝ったんだな。

 

「レガオン……もう少しだけ持ってくれ……」

 

「いや、ここで終わりだ!!」

 

ハイトの声が聞こえた瞬間、後ろから大剣がレガオンごと俺を貫いた。大剣が抜かれ、レガオンはそのまま砕け散り、俺は振り向いた。

 

「ハ……イ……」

 

ハイトの姿が見えた瞬間、俺は胸を貫かれるのであった。

 

「私の計画の脅威であったが……これで私の計画は成就する!あとは……トゲパワワの回収ですべてを超越した究極の皇具は完成する」

 

 


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