HuGっと!プリキュア 竜騎の暗殺者   作:水甲

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第124話 みんなの心に

タツミSIDE

 

戦いが終わり、元の海岸に戻ってきた俺達。すると海の向こうの化物からまばゆい光が溢れていた。

 

「あれは……」

 

「タツミ!?そっちも終わったのか?」

 

「ウェイブ!お互いボロボロだけど……戻ってこれたんだな」

 

互いに無事を確認しあっているとエスデスと三獣士、スタイリッシュたちがこっちにやってきた。やってきたのは良いけど、何でメラルドとドロテアも一緒なんだ?

 

「どうやら全員無事みたいだな」

 

「いや、隊長……メラルドが……」

 

「奴との決着は付かないままでな。いずれつけるつもりだ」

 

「だから今はね」

 

「にしても妾の実験体……かなり強化されていたはずなのにこの二人が戻ってきたら一瞬で倒されるとはな」

 

「いや、何でお前まで」

 

「妾はまぁ倒されたあとに色々とな。それに見届けたいのじゃよ」

 

「見届ける……」

 

あの場所でプリキュアたちが戦っているのか……それにこの光を受け、時が止まった人々が動き始めている。

 

「ねぇミナトは?」

 

「あの馬鹿……まだ戻ってこれないのかしら」

 

セリューは心配そうに、マインは怒りながらそう言っていた。あいつ……一体何をやってるんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミアSIDE

 

エールさんがまばゆい光を放ち、更に床から他のみんなも戻ってきた

 

「「「「輝く未来を抱きしめて!!」」」」

 

「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

 

「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

 

「「みんな大好き!愛のプリキュア!」」 

 

「キュアマシェリ!」

 

「キュアアムール!」

 

これが未来を切り開くプリキュアたちの姿……

 

「私……知らなかったな……ううん、知ろうとしなかった。ただ世界を守るためだけに戦っていただけで……」

 

プリキュアたちの眩しさに私は涙を流していた。するとチェルシーさんが思いっきり私の頭を撫でた。

 

「でも今はわかってるんでしょ。戦い続け、色んな人達と触れ合って生まれた心の輝きっていうものをね」

 

「はい!」

 

「なぜそんなに未来が怖いの?」

 

「どうしても僕と君たちは分かり合えない運命のようだ」

 

「笑っていても……いつも貴方は泣いているみたい」

 

「……ハハハ……僕の時間は……もう動くことはない!」

 

ジョージ・クライの体から巨大なトゲパワワが溢れ出し、それを取り込んだ瞬間、悪魔のような姿へと変わっていった。

 

 

 

 

 

 

 

私達は外へ脱出するとジョージ・クライは巨大な姿に変わっていた。あれを倒すのは……

 

「何というパワー」

 

「でも何だか……」

 

マシェリさんはジョージ・クライのあることに気がついていた。あの恐ろしい姿なのに悲しそう……

 

ジョージ・クライは街を攻撃しようとしていた。エールさん達は直ぐ様ジョージ・クライの攻撃を止めるべく向かっていく

 

「タツミ……動けるよな」

 

「あぁ結構きついけど……ここで動かないでいられるか!!インクルシオ!!奥の手!!」

 

「タツミ!?あんた二回目よ!」

 

「マイン!お前たちはここで待ってろ!ウェイブ!」

 

「あぁ!」

 

タツミさんとウェイブさんはエールさんたちの所へと向かおうとしていた。私もここで待っているわけにはいかない!

 

「私も行きます!」

 

私はタツミさんの背に乗り、エールさんたちの元へと向かった。空を飛んでいく途中街中の人たちが動いていた。これもエールさんたちの力なんだ……

 

「なぜ守る?自分の身を傷つけてまで!!」

 

「赤ちゃんはみんなで育てるの!」

 

ジョージ・クライの攻撃を必死に防ぐエールさんたち。私達も一緒に防いでいく

 

「一人でできることはあるけど……それでも辛い時は……」

 

「私達が」

 

「そばにいます」

 

「「「「「アスパワワは輝いてる!みんなの心!みんなの未来に!」」」」」

 

「「俺達も負けられるかァァァァァァァァ!!」」

 

そっかこれが仲間というもの……私は見ていなかったんだ。

 

「みんなが応援してくれたことようやく気がついたよ。ミナトさん……ううん、お祖父ちゃん」

 

まばゆい光が街中を照らし出し、街中の人たちから応援が聞こえてきた。そしてアスパワワが溢れ出したその瞬間、タツミさん、ウェイブさんの傷は治っていき、私の持つレガオン・レプリカの欠片が輝き出した。

 

「みんなありがとう。みんなの心にプリキュアがいる!みんなみんな!プリキュアなんだ!フレフレ!みんな!」

 

エールさんの応援でアスパワワが街中に広がり、街中の人たちがプリキュアに!?それに……

 

「欠片が……そっか……」

 

レプリカの欠片が小さな光の玉に変わり、私はそれを受け取ると真っ白な衣装を身にまとったプリキュアに変身した。

 

「輝く未来を抱きしめて!!道を切り開く!光のプリキュア!キュアフュテュール!!」

 

街中の……ううん、もしかしたら世界中の人達がプリキュアになって、私達を応援していてくれる。ジョージ・クライもこの溢れ出すアスパワワにひるんでいた。

 

「いっくよーーー!」

 

「「「「「メモリアルキュアクロック!マザーハート!HUGっとプリキュア今ここに!」」」」」

 

「オール・フォー・ワン!」

 

「ワン・フォー・オール!」

 

「ウィーアー!」

 

「プリーキュアー!」

 

「明日にエールを!」

 

「「「「「ゴーファイ!」」」」」

 

『みんなでトゥモローーーー!!』

 

全員のアスパワワを乗せた一撃がジョージ・クライを浄化していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巨大なジョージ・クライを浄化し、クライアス社のビルは崩壊していく。だけどエールさんは何故かビルの中に入っていく。そっか助けるんだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エールSIDE

 

ビルの中を走っていくと開けた部屋に入った。そこには……

 

「やぁまた会ったね」

 

「……」

 

「僕の負けだ。夢を見ていたのは僕のほうかもしれない。いや僕らのほうかもしれない」

 

まだ悲しそうにしている彼のそばに私はそっと寄りかかるように座り込み、前に借りたハンカチを渡した。

 

「一緒に行こう」

 

「どこへ?」

 

「未来へ」

 

「無理だよ」

 

「どうして?」

 

「僕は未来を信じない」

 

立ち上がる彼はまだ悲しそうにしている。

 

「嘘、本当に未来を信じていないなら、どうしていつも私にまたねって言うの?」

 

私はそっと彼を抱きしめた。この人は心の底では未来を信じている。だからまたねって言ってくれるんだ

 

「はは……ハハハハ……君は……いや君たちは僕に未来を信じさせてくれた。ならばきっと彼を……ハイトの事を止められる」

 

「ハイト……」

 

「僕のトゲパワワが浄化される寸前、彼はトゲパワワを吸収していた」

 

「それじゃ……」

 

彼はゆっくりと窓のそばに近寄り、

 

「またね。僕ももう一度……そして君たちを……彼のことを信じているよ。彼のことを応援してあげて」

 

彼はそのまま消えていった。私は彼が残してくれた花を受け取り、外へと脱出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミアSIDE

 

エールさんが戻ってきた。ちゃんと終わらせてきたみたいだね。

 

「あ、あのミアさん、お聞きしたいことが」

 

マシェリさんが何故か恥ずかしそうにしていた。一体どうしたんだろう?

 

「ミナトさんのことお祖父ちゃんって言っていましたが……」

 

「あぁ色々と説明するのはあれなんですが……本来の未来では今決着がつかずにもう少しした未来……私のお母さんが生まれた頃ぐらいには……」

 

「それってつまり!?」

 

「ミナトと孫というわけですね」

 

「はい」

 

未来のことを喋って良いのかわからないけど……別に大丈夫だよね。

 

「そういえばミナトは?」

 

「タツミさんたちは知らないんですか?」

 

「それが俺達もあいつの姿を見てないんだよ」

 

「お祖父ちゃん……どこに……」

 

「……もしかして……」

 

エールさんがなにかに気がついた瞬間、朝日に照らされたお祖父ちゃんの姿を見つけた。

 

「ミナトさん、無事だったんです……」

 

お婆ちゃんが駆け寄ろうとした時、お祖父ちゃんはそのまま地面に倒れ込み、お祖父ちゃんの後ろには……

 

「クライアス社は滅びたか。流石はと言うべきだが……礼を言わせてもらうぞ!!お前たちのおかげで私の計画は終わる!!」

 

ハイトは大剣を地面に突き刺しながら笑みを浮かべていた。倒れるお祖父ちゃんはピクリとも動かない……まさか……

 

「ミナト……さん?」

 

「てめぇ!?」

 

タツミさんたちナイトイェーガーズが帝具を構えだすと、ハイトは倒れたお祖父ちゃんの胸を貫き、心臓を取り出した。

 

「一番の脅威である愛龍騎……もう蘇らないように心臓を潰しておこう」

 

ハイトが取り出した心臓を握りつぶした。その瞬間、マシェリお婆ちゃんは膝をついて涙を流していた。

 

「さぁ超越の皇具『ゼロ』よ!闇を取り込み!我が体内から現われよ!」

 

ハイトの体から3つの鉄の板が現れ、一つに交わると一つの鞘に変わった。

 

「究極の皇具『ディスピア』よ!ゼロと一つになれ!」

 

大剣が鞘に収まった瞬間、真っ黒な光がハイトを包み込み、ハイトの姿は黒いコートを羽織、手には真っ黒な2つの剣が握られ、顔は悪魔のような姿に変わっていた。

 

「これが!!全てを超越し!究極の力!!皇具『無限の理想郷!!インフィニティ』だ!!」

 

ここからが私達の最後の戦いが始まりつつあった。お祖父ちゃん……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真っ黒な闇の中、俺は赤い光を目指して歩いていた。

 

 

 

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