HuGっと!プリキュア 竜騎の暗殺者   作:水甲

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第125話 背中を押してくれたもの……

始まりは一つの皇具が完成した日から……

 

その皇具は未来を見通すことができる事ができるもの。私はその皇具を使用し、1000年後の未来を見た。人々は今よりもずっと苦しむ未来……

 

「こんな未来が待ち受けるというのか……誰かが国を変えることができても……失ったものは戻ってこない。ならば……その未来を無くしてしまえばいい」

 

私は皇具を作り出し続け、自分と助手たちのクローンを作り……自分のクローンにある世界に皇具を封印させた。いつか来るべき時まで皇具は眠っていてもらいたかった。

 

また未来をなくすために必要なものは、闇の力を集めること。そのためにどうすればいいのか考えている時、私のもとに一人の男が現れた

 

「ハイトだな」

 

「お前は?」

 

「僕は君と同じ未来を信じられなくなったものだよ」

 

「ほう……とすればお前は」

 

「あぁ君の力になろう。君の助手たちも連れてね」

 

「喜んで協力しよう……それでお前の名は?」

 

「ジョージ・クライ」

 

これが私の計画の始まりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミアSIDE

 

「ハアアアアアアアアアア!!」

 

私、タツミさん、ウェイブさんの三人でハイトに向かっていくが、ハイトは両手を広げて黒い波動で攻撃を防ぎ、吹き飛ばしていく

 

「向かってくるなら相手をするが……お前たちを潰す気はない」

 

「何を……するつもりですか」

 

「未来の龍騎……私はただ千年前に戻るだけだ。千年前に戻り……帝国を滅ぼす。そうすればその先起こる悲劇はなくなる」

 

ハイトは2つの剣で空を切り裂くと真っ黒な穴が開いた。あれはまさか……次元の門だっていうの?

 

「悲劇がなくなるって……俺達ナイトレイドは……みんなを救ったんだ!」

 

タツミさんが向かってくると同時にブラートさん、レオーネさん、スサノオさんが一緒に攻撃を仕掛けてくる。だがハイトは2つの剣を振っただけで全員を吹き飛ばす

 

「確かに救えたが……失ったものは戻ってこないんだぞ……それは本当に救いなのか?」

 

「くぅ……」

 

「グランフォール・フリューゲル!!」

 

ウェイブさん、クロメさん、セリューさんの三人が攻撃を仕掛けるが、ハイトはウェイブさん、クロメさんを手でつかみ、セリューさんをいつの間にかはやしていた尻尾で縛り上げ、地面に叩きつけていく

 

「今この場にいるお前らは存在ごと消えるが……安心しろ。新たな未来でもお前らは生きている。絶望も何も知らないでな」

 

「そんな……未来は……いらない。お前は俺達がやってきたことを否定している。タツミたちナイトレイドの行いが無駄だって言ってるものだ!!」

 

「みんな伏せて!」

 

ボルスさんが炎でハイトの視界を奪っていく。更に上空ではランさんがマインさんを掴み

 

「こういう協力も悪くないわね!!パンプキン!!」

 

上空からの砲撃をハイトに喰らわせる。ハイトは2つの剣で全てを弾いていくが、突然胸に剣が突き刺さっていた。

 

「一瞬、動きを止めてもらうぞ!」

 

「エスデスか。時間凍結まで防ぐすべはないが」

 

「凍結だけではないがな」

 

「生まれなさい。虫たち」

 

メラルドさんが指を鳴らした瞬間、ハイトの体中から大量の虫が食い破って出てきた。これなら倒したものだと思ったけど……ハイトはまだ生きている

 

「闇の力を吸収しているなら、プリキュアたちの攻撃が効くはずよ」

 

スタイリッシュさんの言葉を聞き、エールさんたちが浄化の技を放っていた。

 

「「「「「メモリアルキュアクロック!マザーハート!」」」」」

 

「「「「「HUGっとプリキュア今ここに!」」」」」

 

「オール・フォー・ワン!」

 

「ワン・フォー・オール!」

 

「ウィーアー!」

 

「プリーキュアー!」

 

「明日にエールを!」

 

「「「「「ゴーファイ!みんなでトゥモロー!」」」」」

 

浄化技がハイトに迫ってくる。だがハイトは2つの剣で防ぎ、浄化技は吸収していった。

 

「そんな……!?」

 

「キュアエール。ジョージ・クライを救えたのは良かったかもしれないが……奴と同じように私を救えると思うなよ!!」

 

2つの剣から真っ黒な波動が放たれ、私達全員を吹き飛ばすのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤い光……目を凝らすとそれは炎……

 

「地獄の炎か……」

 

俺はゆっくりと歩いていく。俺は死んだ。もうみんなのところに戻ることはできない

 

「みんな……悪い。お前たちならジョージも、ハイトも何とかできるはずだ。信じてる」

 

歩みを進めていく。もう俺には戻るすべはない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マシェリSIDE

 

ハイトの攻撃を受け、私達は倒れていた

 

「ここまで邪魔をするとはな。仕方ない……手始めにこの世界を滅ぼそう」

 

ハイトが空へと上がり、黒く大きな玉を作り出していた。私は倒れたまま、ミナトさんに近寄ろうとしていた。

 

「きっと……触れさえすれば……ミナトさんは立ち上がってくれるはず……いつだって……」

 

いつだってミナトさんは諦めずにボロボロになっても立ち上がってくれた。だから今度こそ……

 

「小娘……何をするつもりかしらないが……」

 

ミナトさんに触れようとした手がハイトに踏みつけられた

 

「うぐっ」

 

「マシェリ!?」

 

ハイトは私の首を掴み、持ち上げていく

 

「まさか愛の力で復活させようというのか?無駄なことを……」

 

「ムダなんかじゃ……」

 

「奴は戻らない。奇跡が起きない限りな」

 

「マシェリを……」

 

「離して……」

 

エールとアムールが向かってくるが、ハイトは黒い柱を出し吹き飛ばしていく

 

「まずはお前を殺そう。残念だがお前と奴の行く場所は違う。もう二度と会うことはない」

 

「違う……のです……ミナトさん……お願いです……助けて……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『助けて……』

 

マシェリの声が聞こえてきた。死んでも幻聴っていうのは聞こえるものなのか?

 

「マシェリ……」

 

俺は戻りたい……だけど……もう……

 

「おいおいどこに向かってるんだ?」

 

突然懐かしい声が聞こえてきた。俺は振り向くとそこにはオーガ隊長が立っていた。

 

「隊長……」

 

「強くなったなって言いたいが……情けないな。何だその顔は?」

 

「俺は……」

 

隊長は俺に近寄り胸ぐらをつかんだ。

 

「お前は戻りたいんだろ!決着つけて!大好きなやつと一緒に過ごしたいんだろ!」

 

「それは……でももう戻ることは……」

 

「できるよ」

 

また違う声……何でこの人が……

 

「アヤ副隊長……」

 

「戻ることはできるよ。ただミナトはそうしないだけ……」

 

「しないだけ……」

 

アヤ副隊長は優しく微笑みながら、赤い炎の方を指さした。

 

「あっちは地獄じゃないよ。ミナトにはそう見えてるだけ」

 

「で、でも……」

 

「貴方にはもう見えてるはずだよ……」

 

目を凝らしてよく見てみた。赤い炎が真っ白な門に変わっていた。

 

「戻れるのか……」

 

「えぇ」

 

「早いところ戻ってやれよ」

 

だけど戻ってもレガオンは……

 

「安心しろ。お前はもう俺なんか必要はない」

 

「貴方が育んできたものが……力を貸してくれる」

 

更にレガオンとシアさんが声をかけてくれた。力を貸してくれるって……

 

「育んできたものを信じて」

 

シアさんは俺の手を握り、微笑んだ

 

「お前は俺達を超えているんだ。いや、お前じゃないな。お前たちはだ」

 

「そっか……」

 

俺は全てを理解し、門の開けると今度は誰かが思いっきり背中を叩いた。

 

「あいつらのことを頼むな。何せお前は格好いい男なんだからよ」

 

「何言ってるんだよ。お前のほうが格好いいよ。イエヤス」

 

イエヤスと拳を合わせ、俺は門の中に入っていった。ありがとう。俺をもう一度立ち上がらせてくれて、ありがとう。俺に進む道を教えてくれて、ありがとう。俺が育んできたものを教えてくれて、ありがとう。背中を押してくれて

 

「行ってくる!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マシェリSIDE

 

ハイトが剣で私を貫こうとしていた。アムールたちがすぐに駆け寄ろうとしたけどもう間に合わない……

 

「ミナトさん……」

 

もうだめかと思った瞬間、突然ハイトが誰かに顔を殴られ、吹き飛んでいく。私は地面に落ちそうになったけど誰かが抱きかかえてくれた。

 

「……悪かったな。つらい目に合わせて……」

 

その人の声は優しい声だった。私は涙を流していた。

 

「ひどいのです……心配かけて……約束も破って……」

 

「ごめん……だけどもうお前を悲しませないから」

 

その人は私に優しいキスをしてくれた。タツミさん達はみんな驚いた顔をしている

 

「お前……」

 

「たくっ……戻ってくるなら早くしろよな」

 

「みんな……あとは任せろ!!」

 

大好きな人は吹き飛んだハイトを睨みつけた。そして私は大好きな人の名前を呼んだ

 

「ミナトさん!!」

 

 

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