HuGっと!プリキュア 竜騎の暗殺者   作:水甲

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第126話 愛の奇跡

ミナトSIDE

 

「貴様……心臓を潰したはずだが……」

 

「俺にもよく分からないけど……戻ってこれることを教えてくれた人がいるんだ」

 

ハイトは2つの剣で切りかかってくるが、俺は拳で2つの剣を打ち砕いた。その時自分に白いオーラが纏っていることに気がついた

 

「その力は!?どういうことだ!?帝具もないのに!?」

 

「これが愛龍騎の後遺症よ」

 

突然スタイリッシュがハイトに向かって言った。後遺症って前に聞いたことがあるけど……

 

「普通だったら彼は竜化するところだったけど、愛龍騎のおかげでその後遺症はなくなっていた。だけどその代わりに愛龍騎の後遺症があった」

 

「妾も個人的にこやつの血を調べてみて驚いた。そいつの治癒能力が備わっていることを」

 

俺に治癒能力が……って何でドロテアがいるんだ?

 

「そしてもしも死んだ場合でも……彼の思いの強さで生き返ることができる。たった一度だけね。一応この事は隊長とナジェンダの二人のみ伝えておいたけどね」

 

「信じられなかったが、まさか本当に蘇るとはな」

 

「だがまぁお前なら戻ってこれると思っていた」

 

エスデスやボスが信じてくれていたんだな。それはそれで結構嬉しい

 

「だがお前のその力は……」

 

「これは俺が育んできたもの……えみるとの愛……みんなと過ごしてきた思い出……俺が今まで育んできたものが力になっている!!お前を倒すために」

 

ハイトに一瞬で近寄り、何十発ものパンチを喰らわした。

 

「まぁ愛龍騎の後遺症って言うのはアレね。もうちょっと別な言い方はないものかしら?」

 

メラルドがなんか文句を言ってきた。というか何でいるんだよ。戻ってきて気になることがあるんだけど……

 

「メラルド、そう言うなら何かいい呼び方があるのか?」

 

「そうね……全部まとめて愛の奇跡ってところね」

 

愛の奇跡……そうかもしれないな。するとハイトは立ち上がり、黒いオーラをまとい始めた。

 

「愛の奇跡……くだらないもので私の前に立ちはだかるな!!」

 

「みんな、ここは俺がやる」

 

「ミナト……だけど……」

 

「信じよう。ミナトなら勝てるって」

 

セリューは微笑みながら言ってくれた。みんなも信じてくれる。

 

「エール!」

 

「何?ミナトくん」

 

「頼みたいことがあるんだ。出来ればみんなにも……」

 

「わかってるよ!!応援だよね」

 

エールはウィンクして答えてくれた。一年近い付き合いだけど……わかってるじゃんか

 

「フレフレ!ミナトくん!」

 

エールの応援と共にみんなが応援をし始めた。みんなが信じてくれて、みんなが応援してくれる。

 

「負ける気がしないな」

 

「一度っきりの奇跡……すぐに終わらせる!!」

 

俺とハイトは互いに殴り合いを始めた。俺が殴ればハイトも殴り返す。それがものすごい速さで繰り返す。愛の奇跡で力が上がっているけど、このまま殴り合っていてもハイトに勝つことができない

 

 

 

 

 

 

 

 

ミアSIDE

 

「ミナト……互角じゃないのか?」

 

「あぁ俺達があれだけ苦戦していたのに……」

 

「だが互角ではミナトの敗北だ」

 

タツミさん、ウェイブさんが勝てると思っている中、エスデスさんがそんなことを言ってきた。

 

「愛の奇跡はずっとと言うわけではない。時間制限付きでいずれ奴の強化はなくなる」

 

「それだったらどうすればいいんだよ!」

 

「ハイトを超えられる力が必要だ」

 

「武器でも渡せば……桐一文字を……」

 

「それだったらインクルシオを」

 

「俺のグランシャリオは?」

 

「桐一文字ではハイトを倒すには火力が足りない。それに帝具は相性が必要だ。ミナトは帝具がない状態とは言え……扱えるものは……」

 

他のみんなも自分たちの帝具を渡そうか迷っている。相性も必要だし、火力が足りなかったら……

 

「………」

 

そんな時、アカメさんが微笑んだ。

 

「ミナト!!受け取れ!!」

 

アカメさんが投げ渡したもの……あれは……

 

 

 

 

 

 

 

ミナトSIDE

 

「これは……」

 

時間との戦い。ハイトを打ち破るには一瞬の隙が必要だと思っていた時、アカメからあるものを受け取った。俺はアカメの方を見ると、アカメは力強く頷いていた。

 

「村雨……ありがとうな!!最高に格好いい帝具だ!!」

 

俺は村雨を抜いた瞬間、自分の体に赤い紋様が浮かび上がった。これが前に聞いた村雨の奥の手……身体能力を上げるけど体中に激痛が走るらしいけど……愛の奇跡のおかげで痛みがない

 

「奥の手!役小角+愛の奇跡!!」

 

迫ってくるハイトを殴り、蹴り飛ばしていく

 

「ぐううううう!?こんなことが!?こんなことがあっていいものか!!」

 

ハイトが巨大な剣を作り出し、大きく構えた。俺は村雨を鞘に収め居合の構えをとった

 

「フレフレ!ミナトくん」

 

「フレフレ!ミナトさん」

 

「フレフレ!ミナト」

 

「フレフレ!ミナト」

 

『フレフレ!ミナト』

 

エールたちの応援、ハリーたちの応援、ナイトイェーガーズの……仲間たちの応援……そして

 

「フレフレ!ミナトさん!」

 

マシェリの応援……全部が俺に力をくれる!!

 

「終わりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ハイトが巨大な大剣を振り落としてきた瞬間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「葬る!!」

 

俺に当たる寸前、村雨の斬撃がハイトを切り裂いた。ハイトは膝を付き、元の姿に戻った

 

「失ったものを取り戻したくなかったのか?絶望の未来を最初から変えたくはなかったのか?」

 

「確かに誰も失わない未来。絶望もない未来は理想的だと思う」

 

だけど俺はこれまでの戦いで失い、そして気がついたもの……背負ってきたものがある。

 

「失ったからこそ見えてくるものがあるんだよ……」

 

「ふふ、ふははははははははははははは!!」

 

ハイトの体に呪毒が回り、倒れ消滅していくのであった。それと同時に愛の奇跡も役小角も消え、俺はそのまま倒れそうになったけど……

 

「ミナトさん!?」

 

マシェリが支えてくれた。

 

「なんか……ものすごく疲れた……」

 

「ミナトさん……お疲れ様なのです」

 

マシェリは涙を流しながら、微笑んだ。するとアカメが近寄り俺の体を見た。

 

「奥の手をすぐ発動できるなんてな」

 

「後遺症もないみたいだけど……」

 

「ミナト、これから先必要はないと思うが……お前に村雨を授けておく。私は」

 

アカメはミアから桐一文字を受け取り、微笑んだ

 

「これでいい」

 

「そっか……」

 

何というか長い戦いだったな。でも今から始まるんだ。今日という未来への道は……




愛の奇跡は愛龍騎登場あたりから考え、ミナトが村雨を使うのはずっと前から考えていて、ずっと書きたかったです。

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