2030年
あの別れから11年が過ぎた。世界は科学が発展し昔に比べて技術は進んでいる。
アカルイアス社 相談室
「とりあえずこの間の案件は無事に解決できたな」
「そうね。というかそこまできつい依頼じゃなかったわね」
「まぁいつもどおりだったからね」
「いつもどおりって……」
「サヨちゃん、気にしないほうがいいって……こいつらの場合、常識がちょっと外れてるから」
サヨとラバの二人は呆れながらそんな事を言っていた。全く何だよ……
この相談室。簡単に言えば困った人がいればすぐに助けるといった万事屋みたいなものだ。現在はいろいろとあり、アカルイアス社の相談課として活動している。
俺はその相談課の室長+副社長。セリューは副室長、チェルシーとサヨは室長補佐、ラバックは諜報隊長。他には外部の支社でボルスさん一家やスタイリッシュ、ドロテアがそれなりに協力してくれている
「今回の騒動……ある王国の王女様を誘拐したグループって確か……」
「世界的に有名な組織だったんだけどな……まぁ……」
サヨとラバはため息を付いていた。いや、全力で戦ったら直ぐ様壊滅することができたんだからいいじゃんか
それに久しぶりの戦闘だったし……
「はりきっちゃったもんね」
「組織の一人に化けての情報収集もよかったしね」
みんなノリノリだったためかすぐに終わったから良かったな。すると急に電話がかかってきた。俺は電話に出ると
『副社長!』
「何だ、ふみとじゃんか。どうしたんだ?」
『どうしたも何も……いいから社長室に来てくれ』
電話が切られた。まさかと思うが……
「ちょっと社長室に行ってくる」
「社長室って……あれ?」
セリューが疑問を感じるのは確かだ。なぜなら社長は現在いないはずなのに……
社長室を訪れると、そこには赤ん坊を抱いたはながいた。
「あれ?どうしたの?ミナトくん」
「はな……育児休暇中だよな」
「うん、そうだったんだけど……」
アカルイアス社の社長のはなだ。昔起業した会社がここまで大きくなったのは、はなの力がかなり大きい。それに相談課という部署を作ったのもはなのおかげだったりもするけど……
「つい仕事したくなってね。でもほら、はぐみも連れてきたからいいでしょ」
はなの娘、はぐみ。愛称ははぐたん。初めて聞いた時はかなり驚いた。まさかはぐたんがはなの娘だったとは……
因みに生まれたのは一週間前だった。
「だからってな……」
「副社長、あんたからも何か言ってくれよ……社長に休んでくれって」
「そうしたいところだけど、こいつのこういうところは昔から変わらないからな。とりあえず無理とかしたら絶対に帰らせるからな」
「は~い」
本当にわかってるのか?こいつ……
「あと今日は定時に帰るからな」
「ん?あぁそうだもんね~」
はなはニヤニヤしていた。今日は本当に早めに帰りたいんだから……
家に帰ると出迎えてくれたのは幼い少女だった。
「パパ。おかえりなさい」
「ルールー、そのパパはやめてくれ。あとただいま」
出迎えてくれたのはルールー、一週間前にトラウムが完成させた体と心が成長するアンドロイドだ。まぁトラウムだけじゃなくってスタイリッシュやドロテアも関わってるからかなり心配だったけど……
現在は俺の家で預かることになっている。いや、俺達のか……
「おかえりなさい。ミナトさん」
奥の方からえみるが顔をのぞかせてきた。今俺とえみるは同棲中だ。とはいえお互い仕事で忙しく顔を見せたりするのは少なかったけど……
「丁度ご飯できた所です。ルールー、手伝って」
「はい」
えみる曰くルールーを一人にしたら可哀想ということでどちらかが家にいられるようにしている。まぁ仕事でいない間は家政婦のエアか。それでも無理そうな時は俺の所で面倒を見ているけど……
三人で夕食を食べ、他愛のない話をしている中……
「そういえばはな先輩、また職場にいってたんですか?」
「あぁ行ってたっていうか、仕事してた」
「あの人……本当に……子供が生まれたら落ち着くと思ったんですが……」
「まぁはならしいけど……」
さて、このタイミングで出すべきか……いや出すべきだ。いつまでも後に後にしていたらいつまでも言えないままだからな
「なぁ、えみる」
「はい?」
「あの……そろそろ……結婚しないか?」
俺はポケットから指輪を取り出し、えみるに見せた。えみるはというと……顔を真っ赤にさせていた。
「えっと……えみる?」
「その……えっと……」
えみるは戸惑いながら、家から出ていった。あれ?これ……失敗?
「パパ」
ルールーは俺の服の裾を引っ張り、
「どんまい」
ルールー、どこでそんな言葉を覚えてきたんだ……
えみるSIDE
次の日、私はさあやさん、ほまれさんにあることを相談しに来ていた。
「すみません。忙しいのに呼び出して……」
「大丈夫だよ。今日は休みだったから」
「それに帰国したばっかりだから、みんなの顔を見たかったんだ」
「それで相談って?」
「実は昨日なんですが……ミナトさんにプロポーズされたんです」
昨日のプロポーズの件を話すと、二人は驚いた顔をしていた。確かに誰だって驚く。だけど二人が驚いた理由は……
「「まだ結婚してなかったの!?」」
「えぇ!?」
「もうてっきり結婚してるかと思ってたんだけど…‥‥‥」
「うん、昔結婚しようって言ってたから……」
「いえ、あれはその……お互い責任が取れるまでということで……」
結婚しているように思われているなんて、でも付き合ってもう長いですし……
「それでミナトさんにプロポーズされたんだよね」
「えみるはなんて答えたの?」
「それが……恥ずかしくなってその……逃げ出しちゃいました」
「「あ~」」
二人してため息を付いていた。
「何というかミナトのやつ……」
「落ち込んでいなければいいね」
「で、でも……その嬉しかったんです。結婚しようって改めて言ってもらって……」
「それでも逃げ出したりしたらきっとミナトさんは落ち込んでると思うよ」
「ちゃんとさ、答えてあげないと」
「答える……」
私はしばらく考え込み、そして立ち上がった。
「今からミナトさんの所に行ってきます」
ミナトSIDE
社長室でまた仕事をしに来たはなに昨日の一件について相談していた。
「う~ん、えみるが逃げ出しちゃったんだ~」
「焦りすぎたのかな?それとも待たせすぎたのか……」
「どっちも違うと思うよ」
はなははぐみをあやしながら笑顔であることを言ってきた。
「きっとえみるは、嬉しくって恥ずかしかったんだよ」
「そうなのか……」
「うん、きっとそうだよ」
そうだといいんだけど……
「でもミナトくんがそういう風に弱るなんて始めてみたよ」
「昔はあんまり弱いところを見せたりしなかったからな……何せヒーローになりたてのお前の前では情けないところは見せたくなかったからな」
「あははは、何だか懐かしいね。あの頃のこと……」
「はなの家で居候していた期間が長かったからか、野乃家は俺の実家みたいに思えてきてるからな」
「いつでも実家に帰ってきていいんだよ。お父さんもお母さんも来たら大喜びだし、ことりも会いたがってるよ」
「機会があったらな」
「でもえみると結婚か……困難とか……ミナトくんはなさそうだよね」
「そうか?」
「そうだよ~だって同棲するときもえみるのお祖父ちゃんに反対されていたけど……」
あぁ懐かしい。えみると同棲する条件として、愛崎家で雇った刺客を100人倒せとか……
まぁ村雨抜いて圧倒したけど……
「とりあえずさ、もう一回えみると話し合ってみたら?」
「そうしてみるよ」
とりあえず相談課に戻ろうとしたとき、社長室の扉が勢いよく開けられ、そこにはえみるがいた。
「えみる?どうしたんだ?」
「ミナトさん……」
えみるは俺に近寄り、キスをしてきた。そして顔を赤らめながら……
「こ、これが私の答えです。私を幸せにしてください。そして私は貴方を幸せにしますから……」
「えみる……」
俺を幸せにしてくれるか……昔の約束を覚えていてくれたんだな。
俺はえみるの左手を掴み、薬指に指輪をはめ込んだ
「幸せにするから、幸せにしてくれよな」
「はい」
お互い笑顔になり、はなは拍手してくれた。
「おめでとう。二人共、幸せにね」
「あぁ」
「はい」
こうしてこれから始まるのであった。俺達の本当の幸せな日々が……
というわけで最終回はミナトとえみるの未来の物語でした。
そして一年間ありがとうございました。まさかの全129話……かなり長かったです。
ハグプリで何かを書こうと思い、何かとクロスオーバーさせようと考えた結果、アカメが斬る!とやってみようと思いましたが……何とか書ききりました。結構書いていて楽しかったですね
余談的なものですが、最終決戦についてですが、最終決戦は5つの決戦(プリキュア、ナイトレイド、イェーガーズ、エスデス、ミナト)でしたが、ナイトレイドとイェーガーズの決戦に陽斗とクロトも参戦させようと最後まで考えていましたが、それだとなにか違うなと思い、やめました。
とりあえず外伝の物語はまだ完結していないので、ゆっくりと更新していくつもりですので、お楽しみに
スタートゥインクルプリキュアは……書くかどうかわかりませんね。
もしかしたらですが、ハグプリ劇場版の話は書けたら書きたいと思います。
では一年間ありがとうございました