どことも言えない空間、一体の生物があるものを見つめていた。それはキュアブラック、キュアホワイト、シャイニールミナスの三人の姿を見詰めていた。
「欲しい。欲しい欲しい欲しい欲しい」
その生物の問い掛けに答えたのは一人の男だった。
「欲しいなら手に入れてみたらどうです?貴方にはその力があるのですから」
「行ってきまーす」
「ふふふふ、貴方も行ってきなさい。私の目的のために」
「了解」
男の後ろにいたフード姿の人物は謎の生物を追うように消えていく
「まさかこのような世界に来るとは……まぁいいでしょう。彼女が目的を果たせば……私の目的も果たせます」
男は不気味な笑みを浮かべるのであった。
クライアス社研究室
「……この感じは……まさか……いや、そのようなことはあり得ない」
研究部門の所長……ハイトはある気配を感じ取っていた。それは明らかにこの世界にいるはずのないもの……
「ユートピアも奴に対しては決して……誤作動か?何にしても……向かわせるべきだな」
ハイトは何処かに電話を入れるのであった。
ミナトside
今日はみんなでピクニックに来ていた。本来はナイトイェーガーズのみんなも誘ったけど、都合がついたのは俺とセリュー、タツミ、ウェイブ、チェルシー、サヨだけだった。まぁ予定があるなら仕方ないか……
レジャーシートを広げて、はなたちはのんびり過ごす中、俺とタツミとウェイブは……
「へいへい!パース!」
「オラッ!」
タツミが蹴ったボールを受け止めず、そのままウェイブに向かって蹴り返した。
「お、おい!?」
ウェイブは蹴り返さずに、そのまま避けると……
「あんなの避けるわ!」
「いや、普通に受け止めても良かったのに」
「と言うかお前……レガオン発動してなかったか?」
「はて?」
「というか普通に遊ぼうぜ……」
普通にと言われても……難しくないか。男同士だと段々熱くなってきて、本気でやり始めるんだし……
とりあえず休憩がてらはなたちの所に戻るか
「男というより子供ね」
戻ってきて早々ほまれにそう言われたけど、いや、男は歳をとっても子供になるときがあるし……
「ミナトさんの小さい頃……想像できないのです」
「そうか?普通に故郷に住んでたから一般人みたいな感じだぞ」
「私とタツミも似たようなものね。普通に子供だったわね」
「あー確かに……多少飢えとかあったけど……」
「ま、まぁミナトさんたちの場合は世界が違うから……セリューさんは……」
あ……さあや……それはこの場で聞くことではないと……
「私は……幸せだったかな……賊に親が殺されるまでは……」
「あ……」
何か一気に空気が重くなったな。どうしたものか……
「そ、そうだ!折角だからみんなで写真撮ろう!こんかのんびりできるなんて久しぶりなんだし」
「そやな!そうした方がえぇ」
「ほら、こんなに写真も撮ってあるから一杯増やしても……」
「ふぇ……」
はなが端末で写真を見せようとするとはぐたんが何かを感じとり、泣きそうになった瞬間、端末から周りにステンドグラスがいくつも舞った白いてるてる坊主が現れた。
「ごきげんよう。あなたたちの記憶……ゲットだよ!」
てるてる坊主がはなたちに襲いかかろうとした瞬間、俺は持っていたボールを蹴り、てるてる坊主に当てた
「痛った~」
「はな!変身しろ!」
「明らかに敵だろうな」
「というか味方なら襲ってこないだろ!」
「チェルシーは他の人たちを避難させてくれ」
「了解~」
「平穏な時間を壊した貴方に正義の鉄槌を喰らわせます!」
「行きましょう」
チェルシーに避難誘導を任せ、俺、タツミ、ウェイブ、セリュー、サヨの五人は構え、はなたちはプリキュアに変身をする
「「「「「ミライクリスタル!ハート、キラっと!」」」」」
「輝く未来を抱きしめて!!みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」
「輝く未来を抱きしめて!!みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」
「輝く未来を抱きしめて!!みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」
「「輝く未来を抱きしめて!!みんな大好き!愛のプリキュア!」
「キュアマシェリ!」
「キュアアムール!」
「「「「「HUGっと!プリキュア!」」」」」
プリキュアに変身したはなたちと俺たちの持つ帝具を見て、てるてる坊主は意味もなく動き始める
「欲しいのはプリキュアの記憶だけ!お前たちには私の友達が相手だよ!」
そう告げた瞬間、空からコートを羽織った人が降ってきた。
「帝具使い、発見。即役目を果たす」
「みんな!散れ!」
謎の人物が俺に襲いかかる。俺は咄嗟にレガオンを両足に装備して、蹴りで謎の人物の攻撃を弾いていく。
「ちっ!強いな」
「先ずはレガオンを……?」
突然立ち止まるが、何故か不思議そうにしていた。その隙に顔面に蹴りを喰らわす
「手応えが……」
「ミナト!大丈夫か?」
「タツミ……あいつ……人間じゃないぞ」
謎の人物がコートを脱ぎ去ると目も口も鼻もない仮面を着けた女性だった。
今の手応え……人体の感触を感じなかった
「私はヌル。レガオンはあと回し……インクルシオを先に!」
今度はタツミに襲いかかる。タツミも応戦するが、ヌルはまた動きを止めた
「インクルシオ……?」
「オオオオオオ!グランフォール!」
動きが止まった瞬間、ウェイブのグランフォールが命中するが、ヌルはウェイブの足を掴んでいた
「グランシャリオ……?」
また動きが止まるが……なんだ?何をしたいんだ?
「なにしてんだよ~ヌルー」
「ミデン……私にも分かりません。効果を広げます……機動『アブダクション』」
まばゆい光が俺たちどころかエールたちを包み込み、光が収まると……
「アキヌフォート、アドラメレク、ガイアファンデーション完了。またイレウスストーン発動」
なんだ?何をした?するとサヨがあることに気がついた。
「どう言うこと?帝具が使えなくなった?」
「なんだって!?」
帝具が使えない?だとしたら……
「アムール!アドラメレクは使えるか?」
「ダメです……起動できません」
まさかと思うけど……今のは帝具を無効化するためのものか?
だけど俺とタツミとウェイブとセリューは何で使えるんだ?
「残りはあなた方を倒してから……奪い取ります。ミデン、協力を」
「仕方ないな~ルミナス・ハーティエル・アンクション 」
てるてる坊主の色が変わると俺たちやエールたちを光で包み込むと動きを止められた
「ホイップデコレーション」
更に攻撃を重ねて俺たちを吹き飛ばした。というか今の技は……プリキュアの
「今のプリキュアの技だよね?」
「何でこいつが……」
「言ったでしょう。記憶を貰うって」
つまり……記憶を奪われたら……プリキュアの技をアイツが使えるってことかよ……
てるてる坊主はピンクと紫色に変わり、両手を合わせた
「プリキュア・ダイヤモンド・エターナル!」
今度はミラクルとマジカルの技かよ!俺は咄嗟に龍騎を発動させ、てるてる坊主の攻撃を受け止めようとする
「隙ありです」
受け止めようとした瞬間、ヌルが俺を蹴り飛ばした
「くっ!?エール!みんな!」
エールたちは吹き飛ばされたがまだ無事だけど……てるてる坊主は攻撃の手を緩めず……
「プリキュア!パッションダイナマイト!オッレ!」
炎の竜巻が起こり、はぐたんとハリーが吹き飛ばされた。エールは咄嗟に助けにはいるが、降ってきた瓦礫が襲いかかり……てるてる坊主は水色の光線を発射しようとするが……
『エール!』
アンジュたちが咄嗟に盾になり……光が消えると……
「みんな、ありが……えぇ!?」
みんなは小さな姿に変えられていた。
「記憶を奪うって……こう言うことなのか?」
「よそ見をしている場合ですか?」
ヌルが追撃を喰らわせようとした瞬間、何かがヌルを蹴り飛ばした。今のは……
「見つけたぞ!お化け野郎!」
「それに僕らを襲ってきた奴!」
助けてくれたのは陽斗とクロトの二人だった。二人も襲撃にあっていたのか
「回収済みと皇具には用はありません」
「ふざけんな!いちかたちを返せ!」
「みらいたちをどこにやった!」
「お前たちも……ってその傷は……」
二人とも傷だらけだけど……まさか治療せずに追ってきたのかよ
「傷はどうでもいい!今はこいつを倒すのが先決だ!」
「この人数ならなんとかなる……それに帝具も使えるようになった」
機能が戻ったのか?いや、今は考えるのは後だ!三人でヌルとてるてる坊主に攻撃しようとした瞬間、タツミ、ウェイブ、セリューの三人が同時に攻撃を仕掛けていた
「俺たちが隙を作る!」
「その間!」
「三人で続いて!」
それなら……だけどヌルは避けようとせずに、両手を構えた
「発動!スペクテッド」
「「「!?」」」
タツミたちが一瞬動きを止め、ヌルは更に両手を広げて……
「発動!パンプキン」
三人に向かって光線を放ち、吹き飛ばした。今のは……まさか……
「このまま続く!」
「ハアアアア!」
「くそ!龍騎!」
俺たちも続くが……
「発動!スペクテッド」
陽斗とクロトの動きが止まるが……俺はそのままヌルを殴る。何をしたんだ?こいつは……
「あなたはおかしい。理解不能……ならば同じく回収できなかったが擬似的なものを使わせてもらいます。疑似解放!八房」
今度はヌルの周りの地面から土が盛り上がり、人の形へと変わると……
「愉快愉快。まさか地獄から出てこれるなんて」
「よぉ、また会ったな」
体格の良く両腕には短剣を装着した男……こいつは覚えがある。首切りザンク……それに……もう一人の褐色の男は……
陽斗side
ザンクにまさかまた復活したのか……
「ザンクにまさかまた……」
「ヤバイな……こいつまで出てくるとは……」
「あぁ……その褐色の肌……タツミから聞いたことがある」
「俺はエスデス主催の大会を見学したときに見たことがある」
明らかにミナトたちは知っているはずなのに、別人の……あ……
そう言えば前も似たようなことが……あの時は……
僕はエールたちと一緒にいる小さくなったプリキュアを見つめた。大丈夫かな?ハリーさんも察したのかはぐたんの耳を塞いでるけど……
「「肉屋カルビ!!」」
いや、そいつはシュラだからね
次回!吹き荒れる暴言の嵐!
因みに肉屋カルビはアカメが斬る四巻を読めばわかります