HuGっと!プリキュア 竜騎の暗殺者   作:水甲

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第133話 二人はプリキュア!

どことも言えない世界のある場所。そこには積み重なったステンドグラス。その山を崩すミデンは荒れていた。

 

「つまんない!つまんない!つまんない!つまんなーーーーーーい!こんなにキラキラした世界なのにつまんない!満たされない!」

 

「ふふふ、それはまだ目的を果たしてないからでは?」

 

「やっぱり~そう思う?それじゃ……残りのプリキュアの記憶を奪ってくるよ!」

 

ミデンは消えると、男の背後にヌルの姿があった。

 

「聞きましたよ。イレイスストーンの力もアブダクションも通じない奴等がいたと」

 

「はい……」

 

「まぁ仕方ないですね。それにしてもこの世界にまでいるとは……ふぅシュラがそもそもやらかしたことが原因ですが……仕方ありません。レガオンの使い手には幻視の力が通じなかった。その理由は……彼の心の中には誰も大切な存在がいないことを使い手に話してあげてください」

 

「それだけでいいのですか?」

 

「道具である貴方には分からないでしょうね。人の心は脆いと言うことを……レガオンの使い手を倒せば、貴方は最強の帝具へと変わりますよ」

 

「最強の……」

 

「えぇ、誰もあなたの力に気が付かず、ただの失敗作と呼ばれて捨てられた貴方に付けられた『葬られた帝具』から変わりたいでしょ?」

 

「はい……」

 

「では任せましたよ。あぁそうそう。小さくなったプリキュアを二人ほど連れていった方がいいですよ」

 

「分かりました。効果的な人物を二人ほど連れていきます」

 

「ふふ、攻撃を受けそうになったら見せてあげなさい」

 

「分かりました」

 

ヌルは消え、男は一人笑っていた。

 

「ふふ、道具を扱うのは本当に簡単ですね。それに……主人に噛みつかないときた。本当にいい拾い物をしました」

 

 

 

 

 

 

 

ミナトside

 

何とかアンジュとエトワールを保護出来たけど……記憶がないし、子供になってるから本当に大変だった。

 

「はな、大丈夫か?」

 

「う、うん」

 

はなも二人の保護とマシェリのくつ飛ばしでかなり参っている。

 

「ミナトくんも大丈夫?」

 

「俺か?まぁ怪我はまだ耐えきれる方だけど……」

 

「そっちもだけど……その大切な人がいないって言われたこと」

 

そっちか……結構キツいなって思ってる。でも今のはなに愚痴るのも……

 

「あのね……ミナトくん。私のことは大切な存在だと思ってる?」

 

「……気を遣ってのか?」

 

「ううん、ただの質問。それでどう?」

 

はなの事をか……はなはこの世界に来て初めて会った人で……

 

「はなは……この世界は俺がいた世界と違って平和な世界だって言うことを教えてくれたし……色々と助けられたり、助けたりしてるから大切な存在だと思うな」

 

「さあやは?」

 

「さあやは……まぁセリューの事を救ってくれたし、色々と……」

 

あぁなるほどな。はなが俺に伝えたいことは……

 

「みんな大切な存在だな」

 

「うん、ミナトくんにはちゃんと大切な人が……ううん、大切な人たちがいるんだよ」

 

だから幻視が効かなかったのか?まぁいまいちそこら辺は分からないけど……だけどえみるは……

 

「えみるは一番じゃないのかって思うんだが……」

 

「えみるは……大切な人じゃなくって、大好きな存在だから……なんと言うかミナトくんは別々に考えてるのかな?」

 

別々に……そうなのかもしれないな……

 

「だから……心配しなくても大丈夫だよ。ほら、早くハリーたちと合流して……」

 

「そうだな……」

 

幻視の事は解決したのか?後はイレイスストーンの力が通じなかったのは……もしかして……

 

 

 

 

 

 

 

ハリーたちの所に戻ってきたけど……ここまで戻るのに、マシェリが何度も靴を飛ばすわ。アンジュとエトワールが逃げ出そうとするわ……何故か俺だけ警察官に連れていかれそうになるわ(まぁ記憶が飛ぶ感じに手刀をかましたけど……)そんなこんなではなもかなり疲れている

 

「えらい疲れてるな……」

 

「色々とな……」

 

「それより……ミルクをお願い……」

 

「お、おう……」

 

「ハリー、タツミたちは?」

 

「今は治療中や……」

 

治療中か……俺も治療してもらいたいけど……流石にはなたちを放っておけないよな

 

 

 

 

 

 

それからはなはお腹が空いて機嫌が悪いのかもしれないとマシェリにミルクをあげようとするが、マシェリが拒み、哺乳瓶を弾き飛ばした

 

「ママー!ママー!」

 

「その子も帰りたいんだよ」

 

「だって怖いんだもん。お化けもお姉ちゃんも」

 

子供ながらにストレートなことを言うな……この二人は……

 

「あーはなちゃん、見ーっけ」

 

「なぎささん……」

 

するとなぎさがほのかを抱えながら合流してきたそれに……

 

「お前、こんなところにいたのか」

 

「傷の手当てしなくても大丈夫?」

 

「まだ耐えれるけど、流石にしておきたいけどな」

 

「だと思った。ほらよ」

 

クロトは俺に向かって何かを投げ、俺は受けとると……薬?

 

「痛み止めだ。痛みで動きが鈍くなるよりはマシになるはずだ」

 

「助かるよ」

 

痛み止めを飲み終えると同時に、エトワールが逃げ出そうとするが転び泣き出しそうになる。それに合わせるようにマシェリもくずりだした。

 

「さあや、マシェリを……あ……」

 

はなは咄嗟に頼ろうとするが……今は……

 

「これ、落した」

 

立ち上がった拍子に落としたカメラをアムールがはなに渡すが、はなはカメラに写されたみんなとの集合写真を見て……これまで貯まっていたものを溢れだしたのか泣き出した。

 

「なんで……なんでこんなことになっちゃったの……なんでみんな、私の事を忘れちゃったの?さあや、ほまれ、えみる、ルールー。いっぱいいっぱい一緒にいたのに必死でたくさん頑張って……一緒にたくさん笑っていたのに……私はみんなのこと……大好きなのに……」

 

「はな……」

 

「はなさん……」

 

はなはずっと耐えていた。そうだよな……まだ14歳の女の子だもんな……

 

「な、なんや、プリキュアあろうもんがへこたれてる場合ちゃうやろ!」

 

ハリーが叱るがハリー、それは違う。それを注意しようとするとなぎさが遮った。

 

「そんな言い方やめて!プリキュアって言ったって、ただの中学生だよ!自分でどうにか出来ないときは誰だってそうなるに決まってるじゃない!私だって……私だって……」

 

みんなが泣きそうになる中、俺ははなの頭を撫でた。

 

「ミナトくん……」

 

「今は泣け。そうした方がいい」

 

「うん……」

 

そう声をかけるしか出来なかった。するとはぐたんが何かを感じとると、はなのカメラからミデンが現れた

 

「ミデン!?」

 

「まだまだ記憶が足りないの!あなたたちの記憶もゲットだよ!」

 

襲いかかるミデン。俺と陽斗とクロトは避け、なぎさはほのかを安全な場所に逃がした

 

「丁度いい……色々とイラついてたんだ……ぶん殴らせてもらう!」

 

「あなた方の相手は私です」

 

不意に声が聞こえた瞬間、俺たち三人は蹴り飛ばされた。

 

「ちっ!ヌル!」

 

「レガオンの使い手……貴方には大切な存在がいません。貴方はどんなに誰かと関わろうと……一人です」

 

「違うな……俺に大切な存在が一人もいないが……俺にはみんなが大切な存在なんだよ!」

 

「ただの屁理屈……」

 

「屁理屈でもいい!言葉にするからこそ!そう思えるんだよ!」

 

俺はレガオンを構え……叫んだ!

 

「狂龍騎!」

 

狂龍騎を発動させ、ヌルを殴る。

 

「能力大幅に上がっている……それがレガオンの奥の手。ならば……」

 

「俺たちを!」

 

「忘れるな!」

 

クロトと陽斗がヌルに向かっていくが、ヌルは両手にあるものを掴み、掲げた、それは……子供になったキュアミラクルとキュアカスタードの二人だった。

 

「っ!?」

 

「盾、効果的面。発動!アドラメレク」

 

雷撃が俺たち三人に目掛けて落ちる。俺は何とか耐えるが……クロトたち二人は……

 

「これであなた一人…」

 

「くそ…はなたちは…」

 

はなたちはミデンに立ち向かうが、ミデンは容赦なく攻撃をはなに向かって放つが、なぎさが盾になった。

 

「何やってるメポ!?」

 

「なぎさはほのかと一緒じゃないと変身できないミポ!」

 

「そうだよ…だから取り返すの…私…ほのかがいないとダメだから…ほのかの事が大好きだから!」

 

なぎさは傷だらけになりながらも立ち上り、叫ぶ。

 

「私…覚えてるから!たまたま同じクラスになって、たまたま二人でプリキュアに変身することになって!喧嘩したこと、たこ焼き食べたこと、コイバナしたこと、ほのかが忘れても…私が全部覚えてるから!」

 

なぎさは…折れてない……そうだよな!

 

「よそ見を……」

 

「ハアアアア!」

 

殴りかかってくるヌルをカウンターで殴り返す。するとミデンは色を変えると……

 

「あーら、なぎさ。私も覚えてるわ。先生の結婚式に行ったこと、文化祭でロミオとジュリエットをやったこと、合唱コンクールのこと、なぎさの靴下がもしかしたらちょっと臭いってこと、ぜーんぶ覚えてるわ」

 

「だけどあんたはほのかじゃない!雪城ほのかは記憶を奪われて、戸惑ってるあの子が雪城ほのかなの!返して!私の一番大事な人を返して!」

 

「あーもう!うるさい!」

 

ミデンが指をならした瞬間、はなとなぎさの二人が吹き飛ばされる。いい加減にしろよ……俺はヌルを無視してミデンを殴る。

 

「いったー!?何するんだよ!」

 

「奪った記憶で遊んで……面白いか?」

 

「はぁ?この記憶は……」

 

「お前のじゃない!お前のはただの見せかけだけだ」

 

「あーもう!ヌル!早くこいつを倒しちゃいなよ!」

 

「盾を向けても効果なし。盾を捨て、近接戦を行います。インクルシオ、グランシャリオ。同時発動!」

 

「かかってこい!二体ともぶっ飛ばす!」

 

ミデンとヌルに向かって来て、俺は戦おうとした瞬間、まばゆい光辺りを照らした。あれは……ライト?

ほのかの手にはライトがあった。その光がほのかを包み込むと…………ほのかは元の姿に戻り、なぎさとほのかの二人は…………

 

「行きましょう。なぎさ」

 

「うん!」

 

プリキュアに変身を果たした。

 

「光の使者!キュアブラック!」

 

「光の使者!キュアホワイト!」

 

「「二人はプリキュア!」」

 

「プリキュアたちから奪った記憶!」

 

「とっととみんなに返しない!」




やはりオールスターメモリーズは面白い
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