HuGっと!プリキュア 竜騎の暗殺者   作:水甲

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第134話 ヌルの真実、現れる黒幕

復活したキュアブラックとキュアホワイトの二人。それを見てミデンが動揺していた。

 

「あ、あり得ない!記憶が戻るなんて!」

 

ミデンはフローラの技を放つが、二人は一振りしただけでその技をかき消し、ミデンに蹴りを入れた

 

「凄いな……」

 

「注意散漫!」

 

ヌルが攻撃を仕掛けてくるが、俺は後ろに下がり……顔に蹴りを入れ、倒れているはなの近くに立ち……

 

「はな!お前はそんなんで良いのか!」

 

「ミナトくん……」

 

「辛い気持ちを……全部吐き出したなら後は分かるはずだ!お前は野乃はなだろ!」

 

 

 

 

 

はなside

 

ミナトくんの言葉を聞き、そしてなぎささんやほのかさんの姿を見て、ようやく気がついた。

 

(バカだ……私……忘れちゃってたのは私の方だよ!)

 

私は何とか力を振り絞り、立ち上がろうとする。

 

(みんなと出会って、ちょっとずつ仲良くなって、どんどん増えた思い出は……ずっとここにあるのに!)

 

立ち上り、私は力の限り叫んだ。

 

「私は一人なんかじゃないのに……これしきの事で心折れるとか……私のなりたい!野乃はなじゃない!!」

 

そうだよ……私は私のなりたい私になるんだ!ミナトくんはそれを知っていた!だからこそ信じていてくれたんだ!私が立ち上がることを!心が折れることなんてないことを!

 

「フレー!フレー!わ!た!しぃぃーーー!」

 

涙を拭い、私はアンジュたちに向かって言った。

 

「ごめんね。アンジュ、エトワール、マシェリ、アムール。本当に辛いのはみんなの方なのに……待っててね!みんなのこと……私が絶対元に戻すから!」

 

プリキュアに変身するとミナトくんは嬉しそうにしていた。そうだよ……ミナトくんは私の事を信じていた。私は私を信じていてくれているミナトくんが大好きなんだ!

 

「はな……いや、エール!合わせろ!」

 

ミナトくんは襲い来るヌルの腕を掴み、ミデンの方に投げつけると、私は飛んでくるヌルをミデンに向かって蹴り飛ばす!

 

「なっ!?」

 

「理解不能……力が上がって……」

 

「ハアアアア!!」

 

更に蹴りを2発、ミデンに喰らわせ、ブラックとホワイトの二人の協力で更に飛び上がり、今度はかかと落としをミデンに喰らわせる

 

「私……もう負けない!貴方にも自分にも!キラキラ大切な思い出が……みんなが私を支えてくれている!だから何があっても踏ん張れる!踏ん張ってみせる!」

 

その時、私のミライクリスタルが光だした。これって……

 

 

 

ミナトside

 

ミライクリスタルの光が俺の鎧に宿る。これは……まさか……

 

「ミナトくん!」

 

俺は狂龍騎を解除するとエールはそっとキスをした。

 

「私の愛で……発動できるか分からないけど……」

 

「いや、大丈夫だ。お前が育んできた愛を受け取り……そして……俺も何があっても負けないお前の事が好きだって……分かってるから!」

 

「マシェリに怒られるよ」

 

「ちゃんと謝るさ……愛龍騎!」

 

愛龍騎を発動させると、これまでとは違う……エールのミライクリスタルの色へと変わった。これがエールと俺との愛龍騎か……

 

「理解不能!理解不能!その姿は!」

 

「ヌル……お前には分からないだろうな……愛の力がどんなものかってことを!」

 

エールが立ち上がったんだ……後はお前らも立ち上がれ!陽斗!クロト!

 

 

 

 

 

 

陽斗side

 

アドラメレクの雷撃を受け、身体が痺れて……いや、それだけじゃない……僕の中で……戦うべき理由を見失ってる気がする……

 

「僕は……」

 

立ち上がろうとすると、僕の頬に何かが触れた。それは小さくなったミラクルだった

 

「だいじょうぶ?」

 

記憶を失っても……こんな風に心配してくれるのか……いや、そうだった……そうだったんだ……今になって思い出した……僕が戦う理由は……

 

「みらい……いつもありがとうな…………助けてくれて」

 

「えっ?」

 

「僕が戦う理由は……大好きな人を……みらいを守りたいからだったんだ……だから……」

 

僕は立ち上り、リゼルファを構えた。

 

「みらいが忘れても、僕は覚えてる! みらいとの思い出を!」

 

「はる…とくん?」

 

ミラクルが僕の名前を呼んだ瞬間、ミラクルライトがミラクルの前に現れ、ミラクルはライトを振っていくと……

 

「陽斗くん?」

 

「ミラクル……」

 

元の姿に戻ったミラクル。これなら……

 

「行こう!」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

クロトside

 

あぁくそ……何でこんなに動けないんだ……いつもならどんな無茶をしてでも動けたはずなのに……こんな事は……ミナトがあの世界から消えたとき以来だ

 

「くそ……いやな事を思い出した……」

 

あの時の喪失感……俺は八つ当たりのようにあの戦いで至高の帝具を……ミナトが守ろうとしたものを…………

 

「む……」

 

気がつくと小さくなったカスタードが倒れた俺の前に立ち……まるで守ろうとして…………

 

「ふざけんな……」

 

何度も言ったはずだ。俺は女に守られるのが……嫌だってことを…………こんなことも忘れてんなよ!ひまり!

 

「俺は……お前に守られるほど弱くない!」

 

立ち上がった瞬間、カスタードの手にはライトが現れ、カスタードはライトを振ると……元の姿に戻った

 

「クロトさん……」

 

「記憶を失っても……何があっても忘れるな!俺は女に守られるのが嫌いだってことを!」

 

「はい!」

 

嬉しそうに笑うなよ……まぁいい!

 

「行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

ミナトside

 

「ならば!パンプキン!デモンズエキス!アドラメレク!」

 

雷撃と氷撃と閃光が放たれようとしていたが、俺の横を何かが通りすぎ、ヌルを吹き飛ばした。

 

「お待たせ」

 

「悪いな……ちょっと腑抜けてた」

 

陽斗……クロト……二人も立ち上がったか。それに……

 

「「ハアアアア!!」」

 

ミラクルとカスタードの二人がミデンに一撃を喰らわす。ミデンも立て続けに記憶を取り戻したプリキュアを見てあわてふためいていた。

 

「何でだ!何でお前らまで!?」

 

「記憶をとられても……覚えてたみたいだからね」

 

「はい、大好きな人が!」

 

「意味わかんねぇぞ!!!」

 

暴れまくるミデン。エールたちが必死にミデンを押さえつけていると、プリキュアを応援する声が聞こえてきた。それは……マシェリたちだった。

 

「頑張ってーーー!」

 

「頑張れ!エーーール!!」

 

マシェリたちの応援が響くとみんなのところにライトが……

 

「今や!ミラクルライトで応援するんや!」

 

『フレフレ!エール!フレフレ!エール!フレフレエール!』

 

ライトからまばゆい光が照らされ、マシェリたちが元の姿に戻った。エールはみんなの所に駆け寄り……

 

「みんな……行くよ!」

 

「「「「「プリキュア!チアフル・アタック!」」」」」

 

チアフル・アタックが放たれ、ミデンは吹き飛ばされる。それを見て驚くヌル。

 

「バカな!?」

 

「これが……プリキュアなんだよ!」

 

俺は思いきりヌルを殴り飛ばす。陽斗とクロトが更に追撃を与えるのであった。

 

「倒したのか?」

 

「いや、帝具人間ならコアを破壊しないと……」

 

「いや、こいつは帝具人間じゃないから……帝具そのものを……」

 

土煙が晴れるとヌルは呆然と立ち尽くしていた。

 

「何故?なぜ?なぜ……」

 

「人の心を弄ぼうとしても無駄だったな」

 

「違う!なぜ……貴方の……レガオンの力を奪えない……いや、他のも……」

 

「それは簡単よ」

 

するとスタイリッシュとエスデス、メラルドの三人がやって来たと言うか検討がついてるみたいだな

 

「奪えなかった帝具に共通するのは……この世界に来て変化したからよ」

 

「やっぱりか……」

 

タツミ、ウェイブ、セリューの帝具はこの世界に来てから奥の手が変わった。ヌルの奪う能力は多分……本来の帝具の能力しか奪えない……変わってしまっているとそんな奪う力も意味をなさない……

 

「ミナトは?」

 

「こいつの場合は愛龍騎が奥の手になったことで、本来のレガオンとは違ったからな」

 

そうだよな……元々は狂龍騎が奥の手だったのが、今は愛龍騎が奥の手になったからな

 

「とりあえずミナトはその愛龍騎を解除しておきなさい」

 

「何で?」

 

「本来の愛龍騎と違って、安定してないみたいよ」

 

そう言えば何となく力が溢れてる……きっとエールとだと……いや、この場合はエールとアムールとだと愛龍騎出来ても安定しない。マシェリとなら本来の愛龍騎になれるのか。

俺は解除して、ヌルとの話を続けた

 

「ヌル……お前はミデンと同じように記憶を奪いたかったのか?」

 

ただ帝具の力を集めるのにも理由があると思った。だからミデンを……

 

「私は……ただ……必要な存在になりたかった」

 

「必要な?」

 

「私は生まれてから……何の力も持たない……帝具。始皇帝はそんな私を使えないと言い、なかったことにした。葬られるはずだった。だけど……」

 

ヌルは語った。自分が自我を持ったときのことを……

 

その世界にはキラキラした世界に漂うミデンの姿があった。ミデンはヌルに共感を持ち、共に過ごすことになったのだが…………

 

「そんなある時……あの方が……主が現れた……主は私には全ての帝具を模倣する力があるのではと言い……主の持つ帝具を模倣した。そして……私には帝具の力を奪うことと改修することが出来るようになった」

 

改修?もしかして帝具の能力を変えたり、追加したり出来るのか?

 

「そうすれば私は使える道具と……」

 

「それは違うよ……ヌルさん」

 

エールが話に混ざってきた。エールも何か思うことがあるのか?

 

「ヌルさんは道具じゃない……ちゃんと生きてるから……だから……道具なんて言わないで」

 

「プリキュア……」

 

「それにね。ミナトくんたちの話を聞いて思ったの。ヌルさんは人から力を奪うんじゃなく、借りて力を授ける……きっと優しい帝具になれるはずだから」

 

「優しい帝具……」

 

エールの言葉が響いたのかヌルは手を差し伸べた。

 

「本当になれますか?」

 

「なれる!私が……ううん、みんなが応援するから……」

 

エールは凄いな……帝具の心も救おうとしてるのか……

とりあえず聞くことはあとひとつ……

 

「お前の主は誰だ?」

 

「私の主は……」

 

「私ですよ……」

 

突然ヌルの胸が貫かれた。俺は咄嗟にエールを後ろへと下がらせると……ヌルの後ろには……

 

「やはりお前か」

 

「ふふふ、お久しぶりですね。エスデス将軍。貴方が賊の手助けをしているとは……まぁいいでしょう。私にはまずやるべきことがある」

 

「ぅ……ぁ……力が……」

 

「ヌル、貴方のお陰でイレイスストーンは一定時間帝具を無効化する力になりましたが、もう一つの力はかなりいいものですよ。何せ帝具の力を永久的に奪う。貴方が集めた力は存分に使わせてもらいますよ」

 

ヌルの身体が崩れていき、残ったのは小さなガラス玉だった。そして奪った男は邪悪な笑みを浮かべていると

 

「ミナト!そいつは!?」

 

アカメたちナイトイェーガーズがこの場に集まった。みんな、その男を見て驚きを隠せないでいた。それもそうだ。こいつは……

 

「さて、邪魔な存在が増えましたね。ミデン、貴方がやられたせいでヌルが死にましたよ」

 

いつの間にか戻ってきたミデンは何処か悲しそうだった

 

「そ、そんな……記憶を取り返されたばかりに……」

 

「仕方ないですよ。それなら……世界中の人間の記憶を奪えばいいのです」

 

「そうだ……私の記憶は……ウアアアアアア!!」

 

ミデンが高く飛びあがり、ビームを放ち続けると、地響きがなった。

 

「プリキュアの処理は任せましたよ。私は……この賊を片付けましょう」

 

「わかったよ……オネスト」

 

こいつが……ミデンを利用し、ヌルに間違ったことを教えた存在……俺たちの世界で最も邪悪で、最も消さなければならない人間……オネスト大臣!!




補足と言うより、追加設定

ミナトの使う愛龍騎はマシェリとの愛の絆によって安定して扱える。
エール、アムールとでも可能ではあるが力は安定しない。長時間使うには特別な方法のみ(オールスター回にてアムールと出来たのはほんの少し愛龍騎を安定させたから)

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