HuGっと!プリキュア 竜騎の暗殺者   作:水甲

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第138話 ミデン

マシェリside

 

気がつくと私達は城の外に出ていた。確か……ミデンに取り込まれて……

 

「突然まばゆい光が降り立ったと思ったら……プリキュアたちが戻ってきたのか」

 

すると私たちの所にナジェンタさんたちが集まってきた。そっか私達は……あれ?

 

「あれ?エールがいない!?」

 

「えぇ!?何で!?」

 

「まさか……下に落ちたとか……」

 

エールならあり得そう……するとアンジュがあることに気がついた。

 

「まさか!?」

 

 

 

 

 

 

 

エールside

 

みんなが外へと出ていく中、私はミデンの中にしがみついていた。

 

「うくっ……まだ……出てくもんか……」

 

『お前、私の中で何をしている!』

 

「今、私が出ていったら、またあなたがひとりぼっちになってしまう!」

 

『ぐぅ!?』

 

 

 

 

 

 

 

マシェリside

 

城から伸びるガラスからエール姿が……そっか……エール……いえ、はな先輩らしいですね。

すると私たちの所に何かの魔方陣が現れ、クロトさんたちがそこから出てきた。

 

「くそミナト!?」

 

「なんで……一人で……」

 

「ミナトさんがどうかしたんですか!?」

 

クロトさんは語った。ミナトさんがヌルの欠片とレガオンを一つにして、新しい姿で大臣と一人で戦おうとしていると

 

「そうですか……では安心ですね」

 

「はぁ!?何いってるんだ!」

 

「心配じゃ……」

 

「陽斗さん、ミナトさんはこう言うときは一番強いのです。それに一人で戦おうとするのはみなさんが足手まといとかではなく、外で私達プリキュアの力になってくれって意味だと思います」

 

何となくミナトさんならそうすると思っているから私は分かる。

 

「アホか……ミナトは」

 

「だけど大臣はかなり強いぞ……新しい姿でも……」

 

「タツミよ。お前はミナトと言う男を知らないみたいだな」

 

エスデスさんが笑みを浮かべていた。そしてあることを話してくれた

 

「以前、ナジェンタと飲んだときに、ある話をしてな。今のミナトがもしもあの世界での最後の戦いに参加していたらどうなっていたかを」

 

「はぁ?」

 

「奴がもしも最後までいた場合……革命軍の生存率が上がり、私たちは負けただろうと」

 

「逆にミナトがイェーガーズにいたら……革命軍は負けていた。ミナトの実力は今やそこまで上り詰めている」

 

「タツミ、ミナトの強さは底がない。それにあいつは必ず勝利してくる。それがミナトだ」

 

「アカメ……分かった!」

 

私は……ううん、私達プリキュアとナイトイェーガーズは駆け出した。エールを……ミデンを助け出すために!

 

 

 

 

 

エールside

 

ミデンは暴れまわっている。だけど私は離さない!

 

『やめろ!お前と話すことはない!出ていけー!』

 

「いや!絶対に離さない!私は貴方と話したいの!」

 

『お前たちは記憶さえ寄越せばいい!私の中を勝手に掻き乱すな!』

 

 

 

 

 

 

 

 

マシェリside

 

「待ってて、エール!」

 

城へと向かっていくと、城から大量の虫みたいなものが出てきた。

 

「小型のミデン!?」

 

迫り来る小型のミデンだけど、私たちの前に何かが現れ、小型のミデンを蹴散らしていく。

 

「こいつらは俺たちに任せろ!」

 

「プリキュアたちは急げ!」

 

タツミさん、マインさん……それにナイトレイドの皆さん……

 

「行きましょう!」

 

今私達は……プリキュアはミデンの思いを救おうとしています。だからエール、待っていてください

そしてミナトさん……待っていますからね

 

 

 

 

 

 

エールside

 

『もっと!もっと!たくさんの眩しい記憶を!心を満たせばお前なぞ!』

 

「やめてミデン!どんなに奪っても心は満たされないよ」

 

『うるさい!うるさい!』

 

ミデンの苦しみながら、私は必死に耐えていた。

気がつくと、ミデンの心の中にヒビが入った場所を見つけた。私はそこへ入ると……雨が降り、その中心には小さなミデンがいた

 

「悲しい雨……あなたの涙なのね」

 

「僕はこれしか知らない」

 

「そっか、ミデンは偉いね。ずっとこんなじゃ冷たくて……凍えて動けなくなちゃうのに、自分で変えようとした……でしょ」

 

「……君が言ったじゃない……結局僕は満たされないって」

 

私はミデンを抱き締めた。

 

「それは違うよ。誰かから奪った思い出じゃ満たされないって、そう言ったんだよ」

 

「同じだよ……」

 

「違うよ……全然違う。ミデンが自分で経験したことを積みあげていこう。それが本当の思い出になるから」

 

「本当の思い出……」

 

「私達と一緒に……買い物いったり、はぐたんのお世話したり、ピクニック行ったり、笑ったり、怒ったり、泣いたり、驚いたり、キラキラな眩しい思い出、今から作っていこう」

 

「今から……」

 

いつの間にか……雨が止んでいた。ミデンの心が晴れたんだ

 

「僕は憎しみの塊だ……それに……ヌルは……あいつらに……」

 

「それは違いますよ……ミデン」

 

声が聞こえ、振り向くとそこには女の子とミナトくんがいた

 

「君は……」

 

「ミデン……私はヌル。貴方に教えなければいけないことがあります。私は……大臣に……いいえ、私たちは大臣に利用されていました。そして私は……大臣に力を奪われ……壊されましたが……彼のお陰でこうして貴方に会えました」

 

「ヌル……ヌル……」

 

「ミデン、ヌルと過ごしてたんだよね?それだってキラキラな思い出だよ」

 

「う、うぅ……」

 

「憎しみの塊って言ったけど、今から変えられるよ。なんでもできる。なんでもなれる。フレフレ、ミデン」

 

 

 

 

 

 

 

気がつくと私はプリキュアとナイトイェーガーズのみんなに囲まれながら、元の世界に戻っていた

 

「エール」

 

「みんな……」

 

ミデンは……あと一押しだ……

 

「みんな、力を貸して……」

 

その瞬間、みんなの手にミラクルライトが渡り、ミナトの鎧から小さな光がミデンに宿った

 

「ヌル……そっか……」

 

「みんな……」

 

『プリキュアレニーズシャイニングメモリー』

 

みんなの思い出が……世界に照らされていく

 

(私たちの思い出、失敗ばっかり、大好きって気持ちを忘れかけたり)

 

(大切になればなるほど、離れることが怖くなったり)

 

(絶望しそうになったことも、何度もあって)

 

(びっくりしちゃうことの連続だったけど……)

 

(キュンキュンしたこともいっぱいで)

 

(毎日、みんなとウルトラハッピーで)

 

(楽しかった思い出が今でも心に響いてる)

 

(それでも泣きたいことはありました)

 

(雨がとっても冷たくて、心は痛かった)

 

(みんなの心がバラバラされて苦しかった)

 

(でも一人じゃないから頑張れた)

 

(大好きな人たちがいれば、怖くたって、何度だって立ち上がれた)

 

(だからミデン、今日貴方と出会ったことも辛かったこときっと思い出になる。未来で私達に勇気をくれる)

 

「そう教えてくれたの貴方だよ。ありがとう。ミデン」

 

「ありがとう……」

 

ミデンは消えていく。だけど忘れないからね。だってこれからも貴方と思い出を作っていくから……

 




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