はなたちと合流するためにタツミと二人でどこにいるか探していると、店内からアナウンスが流れた。
『野乃はなさま。お連れ様がお待ちです。迷子センターまでおいでください』
「何だ?」
「何かあったのかもな。迷子センターってどこなんだ?」
「えっと……」
俺は店内の地図を見て、迷子センターへと向かうとはなたちと合流できた。
「何があったんだ?」
「実ははぐたんが迷子になっていて……」
はぐたんが迷子って……ハリーが面倒見てたんじゃないのか?それにはなたちの格好は一体何なんだ?
とりあえず迷子センターに向かうとそこには
「きっとママが来るからね」
「お兄ちゃん泣かないで」
「うぅ、はぐたん~」
幼い子どもたちに慰められているハリーの姿があった。見た目が大人のくせに何迷子になってるんだよ。
「迷子ってあんた……」
はなたちも呆れていた。とりあえず俺たちははぐたんを探しに回ることになった。
「見つからないな……」
はなたちと別れてはぐたんを探すが、見つからない。どこに行ったんだ?もしも見つかったなら連絡とかほしいけど、残念ながら俺は携帯?と言うやつを持っていないから無理そうだった。
「どうしたものか……一旦はなたちが言っていた花屋さんに戻って……」
戻ろうとした瞬間、突然笛の音が鳴り響いた。これは……
「見つけた。ナイトレイドみたいだね」
後ろから声が聞こえ、振り向いた瞬間、笛を持った小柄の少年が立っていた。あれって帝具……それにタツミが言っていたのが本当ならあいつは……
「エスデスの直属の部下……三獣士!」
「僕はニャウ。こっちに来てからかな……帝具の能力が上がって目的の人物を笛の音で探し出すことが出来るみたい」
三獣士までこっちの世界に来ているのか。それにしてはハイトの奴によく従っているな
「さぁ殺し合おうか」
「ここでやるっていうなら……」
俺は近くにあった窓から外へと飛び出した。外へ飛び出すがかなりの高さだ。俺はレガオンを取り出し、足に装着させ、何とか着地した。
「ふぅ」
追ってこないだろうと思った瞬間、目の前に巨大植物の化物が暴れていた。
「ミナトくん!?」
「はな、さあや、ほまれ、タツミ」
「オシマイダーが現れたみたい」
「というかあんた、今どこから現れたのよ」
「何があったんだ?」
「実は……って説明は後だ」
「うん、行くよみんな」
はなたちはプリキュアに変身すると突然オシマイダーの隣から現れたおばさんが何かを言ってきた。
「ちょっと待った。あんた誰?」
「あんた誰?プリキュアだって……」
「プリキュアだって!?何で増えてんのよ。チャラリートの奴め……私はパップル様よ。行け!!オシマイダー!!」
オシマイダーの攻撃を避け、キュアエール達が攻撃を食らわしていく中、俺とタツミはパップルに向かっていった。
「ちょ、ちょっと!?なんてね」
パップルの後ろから衝撃波が放たれてきて、俺とタツミは吹き飛ばされた。
「今のは……」
「は~い、今のはコスミナちゃんだよ~久しぶりだね。ナイトレイド」
「こいつ……ワイルドハントの!?」
「まずいな。ワイルドハントと三獣士が手を結びやがった」
「三獣士が!?」
「三獣士?私は一人できたんだけど?」
コスミナがそう告げた瞬間、どこからともなく斧が降ってきて、俺とタツミとコスミナはそれを避けた。
「ミナトくん!?きゃあ!?」
キュアエールがこっちに行こうとした瞬間、水の龍がキュアエールたちを吹き飛ばした。
何というか嫌な予感がしてきたな。
「ナイトレイドにプリキュア……あとはおかしな奴らがいるが、経験値稼ぎにはいいな」
「クライアス社とワイルドハントですよ。ダイダラ」
「お待たせ~勢揃いみたいだね」
「丁度いい。顔合わせするにはな。それに会いたかったぞ。タツミ、ミナト」
屋上の方に四人の人影があった。本当にこの世界では会いたくなかったな。
「エスデス!?」
「えっ?あの人って……」
「うん、毒を持った花がないか聞いてきた人たち。やっぱりミナト達の関係者だったんだね」
「キュアエトワール。あれを関係者にしないでくれ。厄介すぎて関わりたくないんだから」
「ちょっと!?あんたたち誰よ。何も聞いてないわよ!!」
「私も聞いてないよ。ハイト様は何も言ってないし……」
「ふふ、挨拶が遅れたみたいだな。そしてこれがお前たちへの挨拶代わりだ!!」
エスデスが手を大きく掲げた瞬間、巨大な氷塊が俺たちに襲いかかってきた。俺は咄嗟にレガオンを握りしめた
「一瞬だけなら……タツミ!!しばらく動けなくなる」
「あ、あぁ」
「奥の手!!」
俺は真っ赤な光に包まれ、一瞬で氷解を破壊するが久しぶりだから身体がしびれていた。地面ギリギリの所でタツミが受け止めてくれた。
「サンキュー……」
「お前、一瞬しか発動できないのか?奥の手は……」
「そういうわけじゃないけど……」
「やはり恐れているみたいだな。ミナト。まぁいい。タツミと出会えたことを祝して……」
エスデスが指を鳴らした瞬間、オシマイダーが氷漬けにされた。
「プリキュアとやらとどめを刺すのだな」
「え、あ、うん」
エスデスに言われるままに、キュアエールがオシマイダーを浄化するのであった。
「ちょっと何やらかしてるのよ!?」
「私の活躍が~」
パップルとコスミナの二人はそんな捨て台詞を吐きながら、車に乗って帰っていき、エスデスたちもいつの間にか消えていた。
「エスデス……クライアス社と手を結んだって言うわけじゃないのか?」
「みたいだけど、敵には変わりないな」
俺とタツミはこれからの戦いが激しくなることを考え、溜息をつくのであった。
はなたちは花屋の手伝いに戻り、俺とタツミとハリーはその様子を見ていた。
するとはなの母親、すみれさんが様子を見に来ていた。
「どうだった?お仕事体験は?」
「みんなの笑顔、最高だった」
「そう、じゃあ連載してみよっかな」
「何を?」
「はなたちのお仕事体験ルポを、タウン誌にね」
何だかんだで、はなたちはすごい大役に選ばれたみたいだな。
「なぁ、ミナト……どうするんだこれから?」
「どうするかはこれから考えればいいんだよ」
「そう言うけど……」
俺としてははなたちと一緒に平穏な日々を過ごせれば何だっていいな。それを邪魔する奴らを倒すだけだ。
「あら?あなたひょっとして……さあやちゃんじゃない?」
すみれさん、一度会ったことあるんだから知ってるはずじゃないのか?何をボケをかましてるんだ?
「野菜少女のさあやちゃんよね」
「「あっ?」」