「ここやな」
「すごい人だな」
「フードフェスってやつだっけか?」
俺、ハリー、はぐたん、ウェイブの四人ではぐくみフードフェスティバルに来ていた。まぁただ食べ歩きに来たということより、今回はなたちがお手伝いをしているということでその様子を見に来ていた。
はなたちがどこにいるか探していると、ウェイトレス姿のさあやとほまれを見つけた。
「は~ぎゅ~」
「「はぐたん!」」
「お~い、イケメン店長もおるで~」
「な~んだネズミも来てたの。それにミナトにウェイブも」
「俺達ははぐたんのついでか?」
「ウェイブ、気にするなよ。頑張ってるみたいだけど、はなは?」
何故かはなの姿が見当たらなかった。一体どこにいるんだ?
「ほら、あそこだよ」
ほまれが指を指した方向を見ると、そこには法被姿のはながいた。何ではなだけ?
「どうしたんだ?その格好?」
「ミライパットで変身したら、この格好で……それで自動的にたこ焼き屋担当にされちゃって……」
「たこ焼き屋ってあれか?俺食うたことあるで、たこ焼き一筋50年のおっちゃんがやってるんや」
「おぉ、前にハリーが買ってきた奴か。確かに美味しかったな」
「お前ら、意外とこの世界に馴染んできてるな。それにしても何ではなだけなんだろうな?」
「そりゃ、ミライパットはんの考えがあるんかもしれへんな」
ミライパットの考えって、何かしら意思があるようには見えないけど、まぁ不思議な力を扱える時点で、意志とか関係ないのだろうな。
それからはなたちは仕事を頑張るが、はなだけ失敗ばかりだった。
「はなのやつ……」
「失敗してるみたいだけど、大丈夫か?」
「仕方ない。励ましてくるか」
俺はウェイブと別れ、はながいる場所に向かうのであった。
はなは裏の方で落ち込んでいるのを見つけた。
「どうしたんだ?はな」
「ミナトくん……」
「いた。はな」
「ミナトさんもはなを?」
どうやらほまれとさあやもはなの事が心配で来てくれたみたいだ。
「私、何にもできない。2人みたいにできない」
「何言ってるの!人と自分を比べたってしょうがないじゃん」
ほまれの言うとおりだ。今のはなは自分でやるべきことを見失っている。こういう時は全部を教えるよりかは……
「はな、ちゃんと自分を見つめ直せ。そしたら分かるはずだから……」
クライアス社研究室
「さて、完成だ」
ハイトが一本の刀をイゾウに渡した。イゾウは笑みを浮かべていた。
「これが皇具……」
「皇具『鬼陣ヘイトレッド』だ」
禍々しい刃を見つめていた。
「よく聞いておけ。それを抜いた瞬間お前がするべきことは……」
イゾウはヘイトレッドの使い方を知り、どこかへ消えていくのであった。残ったハイトの所にドロテアがやってきた。
「イゾウに渡したもの。かなり危険なものじゃなかったか?」
「奴自身に確かめたさ。どうするかと。奴はただ頷いた。それが答えだ」
「まぁイゾウとヘイトレッドが組み合わせれば、ナイトイェーガーズも終わりだな。とはいえ妾はドクタースタイリッシュの動きが気になるがな。いいのか?」
「あぁ、彼自身、帝具と皇具の行く末を知るために自由にしている。それにあの将軍も良い戦闘データが取れそうだ」
「まぁ、お前さんがそれでいいのなら妾は文句は言わん」
はなにアドバイスをしてからしばらくしてから、例のたこ焼き屋に行くと何故かはなの姿がなかった。
「すみません。さっきここにいた女の子は?」
「あんた、あの子の知り合いかい。悪いんだけど彼女に伝えてくれねぇか?何でもできねぇってことは、これから何でも出来る可能性があるってことだって」
この人、無愛想に見えて結構いいこと言うな。
「わかりました。それとたこ焼き一つ」
「あいよ」
たこやきを受け取り、俺ははなを探しているとベンチに座り込んで落ち込んでいた。ハリーもはぐたんもウェイブも心配そうにしていた。
「さっき言われたこと言わないとな」
俺がはなたちの所に近付こうとした瞬間、突然殺気を感じ、持っていたたこ焼きを投げ捨てた。投げ捨てたたこ焼きが真っ二つに切り裂かれ、そこにはイゾウがいた。
「ほう、流石はナイトイェーガーズだな」
「あんたか。何しに来た」
「お前を切るために……」
「ミナト!!」
「ミナトくん!?」
ウェイブ達もこっちに駆けつけた瞬間、今度はオシマイダーが出現した。
「ウェイブ、はなたちと協力してオシマイダーを頼む」
「大丈夫か?あの刀、やばそうだぞ」
「大丈夫だ。任せろ」
俺はレガオンの斧を装着し、斬りかかるがイゾウは受け止めた。
「ふふ」
「何がおかしい」
「お前の仲間は大丈夫なのか?」
「どういう……」
俺ははなたちの方を見ると、何故かはなが変身できないでいた。一体どうしたんだ?
キュアアンジュもキュアエトワールも何とか二人で戦えているが、キュアエールがいないんじゃ勝てそうにない
「くそ、お前をさっさとぶっ倒す」
俺はイゾウに向かって斧を振り上げた。イゾウは防御することもなくただ切られるのであった。どうして受けようとも避けようともしなかったんだ?
「ふふふ、ふはははははははは!!」
「な、何だ?」
「この痛み、この屈辱、この憎しみ!!ヘイトレッドよ!!今こそ力を!!」
イゾウの刀が真っ赤に染まった瞬間、禍々しい形に変わり、イゾウの姿も異形の姿に変わった。
「グガガガ」
「皇具の力か……仕方ない。本気を……」
俺はレガオンの奥の手を発動させようとした瞬間、イゾウは何かに向かって走っていった。
イゾウが向かった先には、キュアアンジュとキュアエトワール、ウェイブを応援しているはながいた。
「くそったれ!!」
レガオンを足に装備させ、イゾウよりも早くはなのところへ駆け寄った。
「グガガガ、読んでいたぞ!!」
イゾウの斬撃を防ぐこともできず、俺は斬られ、地面に倒れるのであった。
「ミナト……くん?」
「ミナトォォォォォォ!!」
やばい、意識が……なくなり……
「これでとどめだ!!」
イゾウがとどめを刺そうとした瞬間、誰かがイゾウの腕を切り裂いた。
「なるほど、皇具は人をそういう物に変貌させるのだな」
「あんたは……」
なんで、エスデスが……だけど俺はそこで意識が途絶えるのであった。
はなSIDE
オシマイダーははぐたんが、イゾウって人はエスデスって人が何とか追い返したけど……
「はぐたん……ミナトくん……」
「はな……」
「はな、落ち込むの後、今はミナトを……」
「待ってろ。グランシャリオで急いで運べば……」
「待て、ウェイブ」
エスデスさんがウェイブさんを止めた。どうして止めるのだろう?
「この傷の深さではこの世界では助からない。だから……」
「あたしの出番ってことね」
「あんたは……ドクタースタイリッシュ。」
ミナトくんは助かるのだろうか?でも、ミナトくんは私を助けようとして……それってつまり……私のせい……