HuGっと!プリキュア 竜騎の暗殺者   作:水甲

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第24話 なりたいもの

タツミSIDE

 

出かけていたハリーたちが帰ってくるやいなやミナトは大怪我をし、はぐたんも苦しそうにしていた。だけどそれよりも何でDr.スタイリッシュとエスデスがいるのか気になった。

でも今はそんな事を気にしていられない。ウェイブ、セリュー、クロメの三人でスタイリッシュを見張り、俺、チェルシー、サヨははなたちと一緒にはぐたんを見守っていた。

 

「熱は下がったけど」

 

「苦しそう……」

 

「はぐたんのアスパワワをあの時、全部使てしまったんやな」

 

「はぐたん、ごめんね。私のアスパワワ全部あげるから!だから目を覚まして!お願い!」

 

「はな、無理や。今オレらに出来ることは何もないんや」

 

「私のせいだ。私のせいではぐたんもミナトくんも……わたし、もうプリキュアできない」

 

はなの突然の発言にハリーたちは驚いた顔をしていた。なんでそんな結論に至るんだよ

 

「もう決めたから……ごめんね」

 

「マジ意味分かんないんだけど」

 

「はぐたんとミナトくんに苦しい思いをさせて、プリキュア失格だよ」

 

「………確かに失格だな」

 

ずっと黙ったまま俺たちの様子を見ていたエスデスが突然そう言ってきた。

 

「隊長!?そんなこと……」

 

「何もわかってないくせに偉そうなこと言って……」

 

「ごめん」

 

はなはそう言い残して出ていった。本当にどうすればいいんだよ。

するとスタイリッシュとウェイブとセリュー、クロメが部屋に入ってきた。

 

「治療は終わったわ。とりあえず峠はこせそうよ」

 

「ご苦労だった。スタイリッシュ」

 

「エスデス隊長……どうして俺たちを助けるんだ?俺達と隊長は敵同士じゃ……」

 

「敵同士……か。私は別にお前たちと争うつもりはない」

 

「それって……どういう……」

 

「タツミ、今度の戦いは私達がいた場所での戦いよりも厳しいものになる。今のままではそのうち殺されてしまう。とはいえ、私やもしこの世界にあの女がいたら何とか渡り合えるが、お前たちではまだ駄目だ」

 

エスデスが何を言おうとしているのか理解した。もしかしてこの人、自分の部下だけじゃなく、俺たちナイトレイドのことを考えて……

 

「さてスタイリッシュ。帰るぞ」

 

「えぇ、それと彼はしばらく安静ね」

 

エスデス達二人はそのまま帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミナトSIDE

 

目が覚め、すぐに自分の状況を理解した。

 

「そうか……あの時……」

 

痛みがあるが動ける。俺は起き上がろうとするとあることに気がついた。何故かベッドの近くにセリューが寝ていた。もしかして看病していてくれたのか?

 

「悪かったな。さて……」

 

俺は外へと出て、少し考え込んだ。あの時、薄れゆく意識の中、はなの悲しそうな表情。絶対自分のせいだって気にしてるだろうな。

 

「やれやれ、どんだけ責任を背負い込むんだよ」

 

「無理に動かないほうがいいよ」

 

声が聞こえ、振り向くとそこにはクロメが立っていた。俺が外に出たことに気がついたって言うことか

 

「傷は誰が治してくれたんだ?」

 

「ドクターが……エスデス隊長が指示を出してた」

 

何で敵同士だって言うのにっていうのはおかしいか。あの人は俺たちのために動いていることに気がついていた。

 

「ハイトたち打倒のためにか……」

 

「うん、タツミ曰く隊長は私達を鍛えなおそうとしてる。今の私達じゃ皇具に対して勝つ可能性が低いからこそ、私達と戦っていたって……」

 

だろうな。何気に協力してるように思えた。それにしたって……

 

「もう少しやり方っていうもんがあるだろうに……」

 

「それがエスデス隊長だよ。ミナト」

 

「そうだな……さてと……」

 

日が昇り始めた。いい加減はなのところに帰ってやらないとな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロメに肩を借りながらはなの家に行くと、さあやとほまれに励まされた後のはなの姿があった。

 

「無理して出てくることなかったな」

 

「ミナトくん!?」

 

はなは俺に近寄り、心配そうにしていた。

 

「怪我は大丈夫なの?もう動いて……」

 

「あぁ痛みはあるけど大丈夫だ」

 

「ごめんね。私のせいで……」

 

落ち込むはな。俺はため息をつきはなのおでこにデコピンをした。

 

「あのな。責任感じる必要はないからな。俺が勝手にやったことだから……」

 

「で、でも大怪我して……」

 

「俺達はそういう戦いをしてるんだ。怪我ぐらいするって」

 

「そうなの?」

 

「そうだ」

 

「そっか」

 

はなは笑顔で頷いた。何とか元気になったみたいだな。

 

「ミナトさん、本当に怪我は大丈夫なの?」

 

「今からはぐたんのところに行くんだけど、その怪我でまたクロメさんに介護してもらいながら行くの?」

 

流石にそれはクロメが大変だよな。俺はここで待っていてもいいかもしれないな。

そう言おうとした瞬間、はなが何故か俺に肩を貸してくれた。

 

「ここは私ががんばる」

 

「無理するなよ」

 

「してない」

 

何というか元に戻ったのはいいけど、今度は無理しすぎないか心配だな

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