HuGっと!プリキュア 竜騎の暗殺者   作:水甲

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第25話 新たな力

はぐたんの目を覚ますきっかけがのびのびタワーにあるとミライパットより情報を持たされた俺達は、のびのびタワーへと向かうのであった。

因みに俺は今度はタツミに肩を借りていた。

 

「ミライパットがしめしていたのはひなせくんの演奏会だったのね」

 

タワーの中で開かれていた演奏会。これがきっかけではぐたんが元気になるというのか?

 

「ひなせくん、前に言ってたんだけど、一つ一つの音が重なり合うことで、想像を超えた素敵な音が奏でられるんだって」

 

音楽についてはよく分からないけど、今演奏しているものを聞いているいいものだと思える。

 

「私達の心の音はどんな音かな?はぐたんが元気になれるような音なのかな?」

 

はなたちは心の音をはぐたんに聞かせるように寄り添うと、はぐたんがゆっくりと目を覚ました。

 

「はぎゅ、はぎゅ」

 

「「「はぐたん!?」」」

 

はなたち三人とハリーが喜び合う中、俺とタツミは

 

「みんなの心の音が聞こえたっていうのか?」

 

「かもしれないな。とりあえず一件落着って言うことだな」

 

安心する中、外から大きな音が響いてきた。こんな時にオシマイダーが出てきたっていうのかよ。

 

「タツミ!行くぞ!」

 

「待て、お前、その体で……」

 

「大人しく休んでる暇はないんだよ」

 

俺は痛みに耐えながら、外へと向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外へと出るとそこには今までのオシマイダーとは違い、見覚えのある姿をした怪物が暴れていた。

 

「こいつは……チャラリートとかいうやつにそっくりな……」

 

「ミナト!!」

 

「ミナトくん!?」

 

みんなが駆けつけてきた瞬間、上から何かが降ってきた。俺はレガオンで防ぐが体の痛みが激しく、膝をついてしまった。

 

「ぐうう」

 

「グガガガ!!」

 

襲ってきたのは異形の姿をしたイゾウ。それに聞いた限りじゃ腕をエスデスに落とされたと言う割には再生してるっていう事は……

 

「完全に化物になったていうことか」

 

「ミナト!!インクルシオ!!」

 

タツミがインクルシオを装着し、イゾウに向かっていく。俺も戦いに参加しようとするが、その時、何かしらの気配を感じ取った。

 

「これは……」

 

あたりを見渡すと建物の屋上にパップル、見覚えのない紫髪の少女、ハイトの姿があった。

 

「あいつら……」

 

「ハリー、ミナトくんの事お願い」

 

「あぁ」

 

「はな、お前……」

 

「ミナトくんが頑張ってくれたから……今度は私達が頑張る番だよ!なんでもできる。なんでもなれる!」

 

はながそう叫んだ瞬間、まばゆい光と共にプリキュアに変身をした。覚悟を決めたって言うことか

 

「ハリー、悪いけど」

 

「駄目や。傷が開くぞ」

 

「みんなが戦ってるのに黙ってみていることなんて……」

 

「だけどな……」

 

「もしくは一瞬だけでもいい」

 

俺はレガオンを構えた。タツミがイゾウの体制を崩した瞬間を狙えば……

 

「ハアアアアアアアアアア!!」

 

タツミは拳の連打でイゾウを押していくが、急に動きを止めた。

 

「ぐう」

 

「力任せに押し込めばなんとかなると思っているのか!!」

 

よく見てみると鎧にヒビが入っている。異形の姿に変わったことで斬撃の威力が上がってるというのかよ。

 

「タツミ!!」

 

「大丈夫だ。ミナトは休んでろ」

 

無茶しすぎだろ。キュアエール達もオシマイダーの攻撃を喰らい、倒れそうになっているし……

 

「体勢を崩すのを待つより、俺が崩したほうがいいな!!レガオン!奥の手発動!!竜騎!!」

 

俺の叫びとともにレガオンが真っ赤な鎧に変わり、俺の身体に装着した。

 

「うおおおおおおおおおおおお!!!」

 

全速力でイゾウに突っ込み、イゾウを思いっきり吹き飛ばし建物の壁にめり込ませ、全力で殴り続けた。

 

「ミナト!?大丈夫なのか?それにそれは……」

 

「タツミに見せるのは始めてだったな。威力はすごいけど使用できる時間は短い。だからこそ」

 

俺はキュアエールの方を見ると、キュアエールは落ちてきた瓦礫を支えていた。近くにいるのはことりとえみるの二人。

俺は駆け出し、キュアエールが支えている瓦礫を木っ端微塵に砕き、オシマイダーの顔面を思いっきり殴り抜いた。

 

「ぐうう!!限界か……竜騎解除」

 

鎧を解除した瞬間、身体にものすごい疲労と痛みが襲ってきた。やっぱりまだだな

 

「ミナトくん!?」

 

「キュアエール。後のことは任せた。頑張れよ」

 

「うん!!フレフレ、私」

 

キュアエールの胸からまばゆい光と共にミライクリスタルが生まれ、光り輝く剣に変わった。

 

「あれはプリキュアの剣や!?」

 

「プリキュアの剣?」

 

剣から放たれる光がオシマイダーを苦しませ、動きを止めさせた。

 

「やったれ!!エール!!」

 

「はああああああ!!えっ!?」

 

キュアエールがオシマイダーに斬りかかろうとした瞬間、何かに気が付き動きを止めた。

 

「どないしたんや?エール?」

 

「あのオシマイダー、あの人だ。駄目、切れないよ」

 

「甘いことを言うな……」

 

どこからともなく現れたハイトがキュアエールにそう言ってきた。

 

「お前は敵でも殺せないというが、奴はお前たちを殺すつもりだぞ」

 

「そうだけど、それでもこれは私がなりたいプリキュアじゃない」

 

「それが甘いと言っているのだ」

 

ハイトがどこからともなく取り出した槍をキュアエールに投げつけた。俺は咄嗟に盾になろうとするが反動で動けない。くそ……

 

「ふっ、面白いことを言う女だ」

 

もうだめかと思った瞬間、キュアエールの前に氷の盾が現れ、槍を防いだ。そしてキュアエール達の側にエスデスがいた。

 

「人を殺めないということは、あそこで苦しんでいるやつをどう救うというのだ?」

 

「…………」

 

キュアエールは苦しむオシマイダーをそっと抱きしめた。

 

「心が苦しいのは分かるよ。わたしもそうだもん。私も頑張れない時が有るもん。でもその苦しい気持ちは私が抱きしめるから」

 

キュアエールから放たれたアスパワワがオシマイダーの苦しみを和らいでいき、プリキュアの剣が形を変えた。

 

「これが私の応援。私のなりたいプリキュア!!」

 

プリキュアたちが新たな武器、『メロディソード』を手にし、三人同時に浄化の技を放った。

 

「「「プリキュアトリニティコンサート!!」」」

 

『心があったけ……俺にも未来が』

 

オシマイダーは浄化され、街も元に戻った。するとハイトは笑みを浮かべていた。

 

「プリキュアの力か……本当に面白いものをみせてもらったが……ここで終わりだ」

 

ハイトがそう告げた瞬間、安堵していたキュアエール達の側にイゾウの姿があった。まだ生きていたのか

 

「プリキュア!!死ねぇぇぇぇぇ!!」

 

「キュアエール!?みんな!?」

 

俺が叫ぶが、間に合わない。エスデスもタツミも距離が遠すぎて間に合わない。どうすれば……

 

「葬る!!」

 

黒い影が一瞬イゾウの横を通り過ぎた瞬間、イゾウは倒れ込んだ。

 

「今のって……」

 

「あの声は……」

 

さっき助けに入ってくれたのって……まさか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………タツミ、ミナト……」

 

「いいのか?合流しなくて……」

 

「いや、まだだ。まだするべきじゃない。おまえはどうなんだ?」

 

「まぁあのランとかいうやつが言っていたように、こっちにはこっちのやるべきことが有るからな。アンリのおかげで情報が集まりそうだしな」

 

「やれやれ、君たちの仲間はすごい奴らだよ。それと調べた結果、君たちの予想通りだったよ」

 

「やはりか」

 

「あの皇具を作った男……ハイトっていうやつはかなりやばい奴だって言うことだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぐたんも元気になり、プリキュアの新しい力も手にし、更にははぐたんがはなのことをママと呼ぶようになった。

 

「なぁ、ミナト。あの時助けに入ったのって……」

 

「あぁ、間違えないけど、エスデスがいうには一緒に行動していないって。というより来ていることすら知らないって言ってたぞ」

 

全く来ているなら、来ていると言ってほしいものだな

そう心の中で呟いていると、はぐたんが俺の袖を引っ張り、

 

「パパ、パパ」

 

「……何で俺がパパになってるんだよ。ハリーのことをパパって言ってやれよ」

 

「パパ、ママ」

 

何故か俺とはなのことをそう呼ぶはぐたん。はなははなで顔を真赤にさせてるし……はぁ、どうすればいいんだよ

 

 

 

 

 




次回、パジャマパーティー回ではなく、またオリジナルの話になります
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