HuGっと!プリキュア 竜騎の暗殺者   作:水甲

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第3話 元同僚と天使

ハリーの家に住むことになった俺は、はぐたんの面倒を見ながら読書をしていた。

読んでいる本はこちら側の世界の歴史が書かれたもので、昨日はなに頼んで持ってきてもらった。

 

「お前、朝からずっと本を読んでいて飽きないな~」

 

「ここのことを知るためだから仕方ないだろ。とはいえ少し疲れたな。ちょっと気分転換にでかけてくる」

 

「ちょい待ち」

 

僕はレガオンを持って出かけようとするとハリーが止めに入ってきた。何だ?なにかあるのかな?

 

「それ持ち歩いて出かける気か?捕まるで」

 

「あぁ、そうだな」

 

この世界って剣とか持ち歩いていたら捕まるんだっけ。俺ははなからもらったリュックにレガオンを入れた。これなら問題ないな

 

「それじゃ少し出かけてくる」

 

「きぃーつけてなー」

 

「あいっ」

 

ハリーとはぐたんに見送られ、俺は適当に街をぶらつくのであった。

 

 

 

 

 

 

「本当に変わった建物が多いな……」

 

ぶらつきながらそんなことを呟いていると、何故かはなの学校の前に来ていた。はなはここで勉強してるのか……

 

「学生って大変だな……」

 

そろそろ帰らないと怒られそうだな。

 

「そこの人!!」

 

帰ろうと思った瞬間、誰かに声をかけられた。もしかして学校の前で立ち止まっていたから不審者扱いされたか?

 

「ここに何か……えっ?」

 

「いや、ただ……ん?」

 

声をかけてきた人を見て、俺は驚きを隠せないでいた。それは声をかけてきた奴も同じだった。そいつは髪を一つにまとめ、はなより少し年上くらいの少女……俺はこいつを知っている。

 

「ミナト……」

 

「セリュー……」

 

何で異世界で元同僚のセリューがこんな所にいるんだよ

 

「……どうしてミナトがここにいるの」

 

「お前こそ……いやそれ以前にマインに殺されたはずじゃ……」

 

なんとも言えない空気が流れる中、誰かがこっちに向かって走ってきた。

 

「セリューさん、お弁当届けに来ました」

 

「あれ?ミナトくん、こんな所でどうしたの?警備員さんに声かけられたの?」

 

やってきたのは青く長い髪の少女とはなだった。というか警備員って……

 

「……お互い話し合うべきみたいですね。ここはあそことは違うみたいですし」

 

「そうだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺、はな、はなの友達はセリューに連れられ、警備員室に入った。はなとその友達はお弁当を食べる中、俺らはと言うと……

 

「まず先に聞きたいことがあるんだが、何でお前は普通に生きてるんだ?それに何というかこっちに馴染んでるし」

 

「私がこっちに来たのは一年前くらい、そこにいるさあやに保護されました」

 

さあやって言うのか……というか保護って……

 

「はな、こっちの世界の医療ってものすごかったりするのか?」

 

「ん?どういう事?」

 

例えば上半身と下半身が真っ二つにされても助かるのかって聞こうと思ったけど、食事中に言うべきことじゃないな

 

「……死ぬかもしれない大怪我負っても助かるものなのか?」

 

「流石にそこまで医療は進んでないよ」

 

「あの、ミナトさん……セリューさんは怪我してなかったですよ」

 

怪我してない……どういうことだ?ここに来た時に不思議な力で怪我を治したとかそんなものなのか?俄に信じられないけど……

 

「まぁ俺が考えても分かるわけないし、今はこうして出会えたことを喜ぶべきだな。セリュー」

 

「そうね。こうして話せるのは良いことだし」

 

「お二人はどんな関係なんですか?」

 

さあやの質問にどう答えるべきか……普通に元同僚で、殺し合う仲とか言ったらまずいだろうし……

考え込んでいるとなにか音が鳴り響いた。何だこれ?

 

「ほら、ふたりとも休憩は終わりよ」

 

「そうだ。薬師寺さん、早く行こう」

 

「うん」

 

二人は急いで部屋から出ていき、俺も帰ろうとするとセリューが呼び止めた。

 

「あの二人の前では話せなかったけど、私の傷はこっちに来た時に治っていた。それに何故かはわからないけど、十王の裁きやコロの力が使えるようになっている」

 

「それってつまり……融合しているっていうのか?」

 

そんな事ありえるのか?本当に訳がわからなくなってきた。

まさかと思うけどシャンバラの暴走が次元や時間を越えて、セリューをこっちに飛ばし、おまけにその影響でセリューと帝具が融合したとか……

 

「そんなバカな……まぁいいや。殺し合う仲だったけど、こうしてセリューと出会えたのは嬉しいよ」

 

「……そうだね」

 

思わぬ再会をした俺は、セリューと別れ、家に戻るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方になり、学校から戻ってきたはなと一緒にはぐたんの世話をすることになり、はなもはぐたんも一杯遊んだのかソファーで眠っていた。

 

「はなから聞いたけど、なんやミナトの友達がこっちに来てるんやな」

 

「友達っていうか元同僚だよ。まさか会えるとは思っていなかったけど……」

 

「元って言うとまさかと思うけど敵同士だったとか言うんじゃないやろな」

 

ハリー、正解だよ。俺は帝国のやり方……弱いものが虐げられることが嫌になり、帝国を抜け出した。その時にセリューに止められた

 

 

 

 

『悪いけど、俺は帝国の敵になる』

 

『それは………私の両親を殺した奴と同じ悪になるっていうこと……』

 

『セリュー、これだけは言わせてもらう。お前が悪を憎むのはダメだとは言わない。だけど憎しみでお前の正義を歪めるな。悪は悪なりに理由がある』

 

『……ミナトみたいに帝国を変えるために悪に染まるっていうこと?』

 

『あぁ、あと約束してくれ。戦場で出会ったら殺し合おう。だけどもし休暇とかで出会ったら………また前みたいに話そう』

 

『………』

 

 

 

「おーい、ミナトー、何惚けてるんねん」

 

「悪い、昔のことを思い出してな」

 

「あっ…何?今の夢…」

 

はなが突然目を覚ますと同時にはぐたんも泣きじゃくっていた。はなは慌ててあやしていた。

 

「はぎゅ~!!はぎゅ~!!」

 

「ごめんねはぐたん!寝ちゃってた!」

 

「何泣かしとるんや!」

 

「お願い!泣きやんで!はぐたんは良い子でしょ~?」

 

何かあったのか?もしかして怖い夢見たとか……

すると扉の方から気配を感じ見てみると、扉を開けて入ってきたのははなの友達のさあやとセリューの二人だった。

 

「野乃さんと……えっと……」

 

「ミナト…ここにいたんだ」

 




セリューの感じが変わっているのは、ミナトの影響的なものです。
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